日誌

2022年5月の記事一覧

聖跡(5年生)

聖跡とは。

天皇陛下が御来所された場所に建てられる記念碑のことです。

 

・・・明道小に、聖蹟があることは、あまり知られていません。

 

5年生、取材活動中。

ん・・・明道小の宝物って、何かなあ。

この木ってさあ、珍しくない?正門に立ってる木だよ。

よく気づきましたね。

この木は、ココスヤシといいます。

秋口に、たわわに実を実らせます。

これは、食べられる実です。

今年は、ココスヤシの実でジャムを作ろうと考えています。

・・・校長先生、私たちも、食べたいわ・・・。

・・・いや、それは・・・・、ちょっと・・・。

 

校長先生、この石碑、

何か他のものと、感じが違う気がします・・・。

すごく「重い」というか、「威厳がある」というか・・・。

そうですね。よく感じましたね。

 

これは、聖蹟と言って、昭和天皇陛下のご来校を記念して、建てられた碑です。

昭和10年、戦争中のことでした。

 

でも、その左下にある、石碑には、また、違う意味が込められています。

皇太子様御来校」という意味のことが、書かれた碑です。

 

実は、この「皇太子様」とは、昭和天皇陛下のことです。

 

実に、昭和天皇陛下は、大正時代と昭和の2回、明道小に、来校しておられるのです。

ねえ、ねえ、やっぱり、明道小って、すごい学校だよね。

 

様々なものを宝物として、取材した5年生。

お絵描きデーには、「多様な宝の絵」が出現することになります。

 

by 校長

 

この木なんの木 気になる木(4年生)

4年生は、全員で、学校の宝、クロガネモチ描きに挑みました。

 

明道小の、クロガネモチ、

「戦争の空襲を乗り越え」「雷の直撃を乗り越え」

明道小に元気いっぱいに枝を伸ばす、圧巻の大木です。

 

 

4年生、取材中。

どの角度から描くのが、いいかなあ。

大きすぎて、クロームブックに入りきれないや。

そう言えばさあ、このクロガネモチさんってさあ、

「この木何の木 気になる木」に似てない?

校長先生!それって、みんな思っていますよ。

だから、

みんな「気になる」んですよ!

 

・・・・ほう、そうでしたか。

 

取材終了。

当日は、たくさんのクロガネモチが、4年教室に枝を張ることになります。

 

by 校長

教育今昔物語(不易と流行の狭間)(6年生)

教育とは、常に、「不易と流行の狭間」にさらされる運命を有します。

昨日の非常識が、今日の常識になったり、

60年前のチョークと黒板が「未だに現役」だったり・・・。

 

校長が教員になった頃、まだコピー機はなく、輪転機もなく、ガリ板という印刷技術だったことを思い出します。今では信じられない程、めんどくさい機能が低い、印刷技術でした。

それでも、多くの先生たちが、「(長い)時間をかけ」、「毎日」子どもたちに通信を出していたのは、「意地」だったのか、「愛情」だったのか、「熱意」だったのか・・・。

もう、それを知る者も、ほぼ、いなくなろうとしています。

 

【教育界の印刷の移り変わり(下記リンクをクリック↓)】

教育界の印刷機の変遷(福井県博物館資料)

 

さて。

ワープロ機械が生まれた時、30年以上の昔、私は、30万円のワープロを、「真っ先」に買いました。

教育委員会に提出する(長ーい)文書を「長時間」かけて、ワープロで作成し、胸を張って、提出しました。

おそらく、冗談ではなく、県の教育界で、「初めて提出」された、「ワープロ書き書類」だったはずです。

しばらくして、私は、教育委員会の先生から呼び出しを受けました。

校長は、誉められるものと思い、ルンルン気分で教育委員会へ出向きました。

しかし、告げられた言葉は、世にも恐ろしい、単純な言葉でした。

「後藤君は、新しい物好きなんだね。素晴らしいことだね。」

「はい、ありがとうございます。(^O^)」

「でもね、このワープロで出された文書、教育委員会で検討した結果。」

「ゴクリ(私)」

「誰が書いたか分からないので

全部「手書き で 書き直し」なさい。」

ガーーン!( ;  ; )

 

教育とは、常に、不易と流行に晒される運命を、有します。

 

さて、本論!

 

6年生の、理科の授業です。

窒素の中に炎を入れるとどうなるか。

昔からある、酸素の意味を学ぶ授業です。

 

窒素はガスボンベから、ビーカーに注がれます。

ろうそくを窒素ガスに挿入します。

 

まあ、昔と違うのは、マッチがチャッカマンになったことくらいかな?

でも、これは、子供にとって、とても大きな「流行(変化)」なのです。

今、子供がマッチで、火をつけられなくなっていることを、ご存じですか?

そもそも、家に、マッチがある家がどれほどあるのでしょうか?

 

教育とは、常に、不易と流行の狭間にさらされているのです。

 

さて。実験再開。

窒素ガスに炎を挿入する瞬間。

この緊張が、理科の醍醐味です。

これは、昔も今も変わりません。つまり、不易な理科の魅力。

あ、消えた!

もう一度、再現。

窒素ガスの中で、炎はどうなるのだろうか?

ワクワクしながら、炎を見つめる子供たち。

窒素ガスが漏れないように、瞬間的に、蓋を開けて、すかさず、炎を挿入。

理科の最高峰の楽しさ「実験結果を体感する瞬間!」

・・・えっ?一瞬で消えたよ!

 

おそらく、50年前も、今も、変わらぬ、子供たちの「感動の瞬間」

 

ところで、

この授業では、とっても、大きな、「流行(変化)」が、他にも、生まれていました。

それは、私が、ワープロを買って、初めてワープロ書きの書類を出した、以上の、大変革!

 

証拠を見せましょう。

 

この実験の様子(画像)は、全て・・・。

動画として保存されます。

つまり、世界で最も、堅牢と言われる、

Google社のサーバーに、クラウド保存されるのです。

!(◎_◎;)

 

教育とは、常に、不易と流行の狭間にさらされる運命を有します。

 

昨年度から始まった、教育の大改革、

「GIGAスクール構想」

「一人一台端末」

簡単にいうと、授業で自由に「クロームブック」を使い倒すこと。

 

この子たちには、今後、さらに、前向きに、より新しい発想、技術、活用にさらされ続けていくことになります。

 

30年前、不易な運命は、私に、

「待った(書き直し)」

を命じましたが。

 

 

今、流行の運命は、この子たちに

「待ったなし(前に進め!)

を命じているのです。

 

間もなく、この子どもたちは、

AIドリル、キュビナ」を手にして、

クロームブックを、毎日お家に持ち帰り

さらに、未知なる領域へ、

時代の最先端へ、突き進んでいくことになります。

 

by 校長

 

お絵描きデー GIGAスクール構想により(3年)

これまでの通常の学校の姿を変えてしまった、

GIGAスクール構想。

一人一台端末。

要するに、「クロームブックをもらった」こと。

お絵描きデーの事前活動は、このように変化しました。

 

学校の宝を探そう!」3年生。

クロームブックを持って、学校中を探検中。

明道小って、たくさんの銅像や石碑があるんだね。

これ、すごい昔の石碑だよ。

シティFMの取材を受けたこの銅像「太陽の子」、一番人気です。

すごく姿勢がいい子どもだね。

100周年記念って書いてあるよ。

難しい字でたくさん書いてあるなあ。

「明道小ってすごい」って書いてあるんだろうね。

先生、たくさん撮りましたよ。

明道小はいろんなものがありますね。

・・・・歴史があるからねえ。

 

さて、皆が反応したのは、もちろん、これ。

明道館学制三章の大看板。

大きいよね。これが一番の明道小の宝だよ。

 

さて

GIGAスクール構想により、大きく変化した、3年生のお絵描きデー

事前情報収集活動

寛政7年(1795年)に、明道館学制三章を制定された、坂元正衡校長先生が、未来の、この子どもたちの姿を見たら、何とおっしゃるのでしょうね・・・・。

 

by 校長

大雨だ!

豪雨予報が昨日は、出ておりました。

こんな時、学校を守る者として、とても悩みます。

 

でも、「空振りでもよい。生命保障最優先!」が結論です。

 

さあ、豪雨予報は、強雨予報に変わりましたが、できるだけ早く帰すべく、4校時カット、集団下校での下校が始まりました。

 

雨はだんだん強くなってきます。

 

児童玄関で集団下校班を作ります。

このステップがなかなか大変。

 

誰がいない、誰は児童クラブだ、誰は、お迎えに来られた・・・。

(^^;) 少々、パニック気味。

 

次は、牟田町の子どもさん集まって!はーい!

1年生にとっては初めての経験。

まあ、どうにかこうにか、さばききりました・・・。ほっ。

 

校長:「おーい、あと15分で帰り着くんだよ。雨が強くなるよ。」

こんな時の子どもたちの反応が、最高です。

「はい、ありがとうございます。」

なんと、礼儀正しい子ども達でしょう!

班長が、班員を守り、一生懸命に帰途につきます。

だから、安心して、集団下校で帰すことができます。

都会部では、集団下校の「ことば」すら無い県もあるのですが。

子ども達による、地域コミュニティ。集団登下校。

とても大切な文化だと思います。

どうぞ、被害が出ませんように!

さようなら!

 

・・・実際、校長は、熊本市で育ち、「集団下校」という体験していません。

教員になって、初めて、このような子ども守りシステムがあるんだ、と感心したことを思い出します。・・・

 

集団下校で守られた下学年は、思うことでしょう。

「僕も、6年生になったら、白帽子被って、一番前を歩いて、皆を守るんだ!」

・・・そうやって、明道の歴史は作られていくのです。

 

by 校長