活動報告
延岡市立旭中学校1年生 「7連続よのなか教室」がスタート
6月9日(金)に、旭中学校1年生(2クラス、70人)で、7連続「よのなか教室」の第一回が行われました。これは総合の時間で、「延岡を知る」というテーマで1年間を通して、生徒が様々な方々から延岡について最新の話を聞くことで、延岡の魅力と将来を考える機会にしようというものです。
旭中学校では3年間を通して「地域学習」に取組んでいます。
1年生では、「地域とつながろう」 延岡の魅力を知り、将来を考える
2年生では、「他地域とつながろう」 他地域に触れて(修学旅行で)、将来を考える
3年生では、「将来とつながろう」 10年後の世の中と私を考える
第一回目の今回は、パンフレット作りについて学びました。
これから6人の方々の話を聞き、それをパンフレットにして多くの人たちに伝えていきます。
そのパンフレットを作るにあたって、専門家である馬場和久さん(0982株式会社 代表取締役)にレイアウトやデザインの基本などについて学びました。
(トータルコーディネーター 水永)
「パンフレット作成に挑戦しよう!」と題して語っていただいた馬場さん
延岡高校MS科1年生 「課題研究(SDGsフィールドワーク)」がスタート
メンターの方々の課題提示を聞いて御礼を述べる生徒代表
延岡高校SSHは、4年目を迎えました。今年も、MS科1年生(2クラス、82人)では、半年間をかけて、毎回2時間ずつ、5回のメンター指導を経験することになります。
本格的な探究学習に入る前に導入として次のような講話を聞きました(普通科1年生も一緒に)
4月24日 「探究するということ」
水永正憲(延岡市キャリア教育支援センター長)
5月 8日 「課題研究のすすめ方、研究手法について」
竹澤眞吾(九州保健福祉大学 教授)
5月15日 「研究・探究におけるデータの分析」
西脇亜也(宮崎大学 フィールド科学研究センター 教授)
6月5日に第一回メンター指導が行われました。メンターの方々は次の通りです。
1)萩尾 蓮 (旭化成株式会社 電池材料事業部 ハイポア品質保証部 日向品質管理課)
2)松浦 友香里、森 武徳、 西山 拓郎、恒川 友紀
(旭化成ファインケム株式会社 品質保証部の4名の方々に入れ替わって担当いただきます)
3)松原 浩二 (株式会社花菱塗装技研工業 新富事業所 管理部 品質管理)
4)甲斐 奈月 (旭有機材株式会社 管材システム事業部 管材テクニカルサービス部)
5)樋口 勝馬 (九州電力株式会社 宮崎支店 技術部 土木建築グループ)
メンターの方々から「自己紹介」と「会社と現在の仕事の紹介」をしていただき、「課題テーマ」(自然科学)を提示いただきました。どのテーマも興味深く、生徒たちは身を乗り出して聞き入っていました。生徒たちの希望をもとに5つの課題テーマの中から一つを選んで、グループで取組む予定です。これから11月6日のポスター発表会に向けて、探究学習が始まります。
(各企業にメンターの方々を派遣いただけるようお願いをさせていただきました)
(トータルコーディネーター 水永)
延岡市立旭中学校2年生 多様な講師陣による講話 「職業について学ぶ」
6月2日、旭中学校2年生(84人)では、6つの異なる職種の方々からお話を聞きました。
2時限を使って、30分の講話を3回行っていただき、生徒たちは入れ替わって話を聞きました。
普段は目に触れることはないが、自分たちを支えてくれている人たち、自分たちの命を守ってくれている人たち・・・を子供たちに触れさせてやりたい、という先生方の熱い思いから実現しました。
どんな想いで働いているのか、仕事をするとはどういうことだろう、と考える場になりました。
先生方の思いを実現しようと、次のような講師人選と依頼を支援させていただきました。
1.「警察官」 延岡警察署 延岡駅前交番所長さん
2.「消防士」 延岡市 消防本部 予防課の方
3.「自衛官」 自衛隊 宮崎地方協力本部 延岡出張所長さん
4.「保健師」 宮崎県延岡保健所 健康づくり課長さん
5.「ゴミ回収」 延岡市 クリーンセンター 技師さん
6.「宅配ドライバー」 ヤマト運輸 宮崎支店、延岡営業所の方
「ヤマト運輸」の宮崎支店、延岡営業所、宅配ドライバーの方々による講話後に御礼を述べる生徒
話を聞いている生徒たちの姿を見ていて、とても刺激と気付きを得ていることを感じました。
生徒たちは、これから修学旅行、職場体験、立志式と、2年生の1年間を通して体験を重ねていきます。その最初のスタートをこのような形で迎えられたことは、意義深いことだと思いました。
(トータルコーディネーター 水永)
高校と中学校で 「探究するということ」 講話
4月24日、延岡高校MS科・普通科1年生(240人)に、「探究するということ」について講話しました。SSH課題研究「SDGsフィールドワーク」の導入になります。
1.これからの時代に求められる人財とは、「新しいことに挑戦できる人」であること
2.新しいことに挑戦できるには、「答えのない問題に答えを見出す力」が必要であること
「探究学習」は、その力を身に付ける貴重な練習になること
3.旭化成の「変革と成長への挑戦」の歴史を紹介し、変化の本質は何かと問いつづけることの大事さとその方法について語りました
最後に、「大学では何を学ぶのか 高校生の君たちへ」 という私からの1枚の手紙を配って、読んでもらうことにしました。
6月2日、延岡市立旭中学校3年生(82人)に、「探究とはどういう学びだろう」と題して講話しました。課題学習(PBL) 「10年後の世の中と私 SDGsを通して考える」の導入になります。
探究学習は、高校生になってから始めるのでは遅すぎるという指摘があります。
しかしながら、中学校で探究学習に取組むには様々な壁があり難しい状況です。
それを、旭中学校では4年前から取組みが開始され、今年で4回目の挑戦になります。
このような取組が他の中学校にも拡がっていくことを願っています。
(トータルコーディネーター 水永)
高鍋高校 普通科CIクラス 1年生向け、人生100年時代のキャリアデザイン講話・ワークショップが実施されました
ーもし107歳まで生きるとしたら、何歳まで働きますか?同じ仕事をしていますか?
人生100年時代を受け入れ、キャリア形成をどのようにしていくかを考えるきっかけになればと「&ライフデザイン 自分の人生を生きよう」と題しての講話の後、対話で大人とこどもがつながるキャリア教育プログラム「ひなた場」の人生グラフワークシートを活用した無形資産の可視化ワークを、宮崎県立高鍋高等学校 普通科CIクラス 1年生43名と行いました。
一週間前に、幼少期から現在を振り返って人生グラフを書いていた生徒の皆さん。タブレットを使用しオンラインでのアンケートを実施したところ、半数以上の生徒が「楽勝!色々書けた」「割と書けたと思う」と感想を持っていました。初めて書く時は特に難しさを感じることも多いですが、しっかり書いていました。中学校でひなた場を経験した生徒もいたようです。
次に、人生100年時代に必要なキャリアデザインの視点の1つとして、無形資産(生産性資産、活力資産、変身資産)の概要を解説したのち、それぞれの人生グラフから3つの資産を掘り起こすワークを実施しました。「習い事は資産になる?」「友達と喧嘩した経験は?」「部活を変えたことは?」など質問もあり、自分の中に資産を見つけたトレジャーハンターがたくさんいました。
先生からのご感想・ご意見
進路研究・進路選択をしていく中で、はじめに生徒自身がこれまでを振り返り無形資産を中心に自分の強みを考える貴重な時間となった。
また、これまでを振り返る中で生徒同士でアウトプットすることで自分の一面をさらに広げる活動になったのではないかと思う。
この経験を通じて自分の人生設計をより明確化し、その中で高校3年間のビジョンを描ける生徒になって欲しいと思います。
ご感想ありがとうございます。
高鍋高校 普通科CIクラスでは、児湯地域を中心に、様々な進路実現を果たした方々との対話が秋に計画されているそうです。今回、生徒自身がすでに持っている無形資産を掘り起こし、自分の強みや良さを見つけるための材料を少しでも多く集めることで、次につながるお手伝いができていれば幸いです。
延岡市立 旭中学校3年生「課題学習」がスタート
令和5年度も、旭中学校3年生(3クラス、82人)では、「総合」の時間で「課題学習(PBL)」に取組むことになりました。令和元年度にはじめて取組まれて、コロナ禍で1年は休止しましたが、その後先生方の懸命のご尽力により継続され、今年で4回目になります。 (講話講師とメンターの人選依頼を支援させていただきました。)
今年のテーマは、今までと同じく「10年後の世の中と私 ―SDGsを通して考える」です。
5月19日(金) 「オリエンテーション」
5月26日(金) 「10年後の世の中を考える」 講話とGW
講師 戸高広道さん (延岡市 企画部企画課企画調整係)
内容 「第2期延岡市人口ビジョン」 「第2期延岡新時代創生総合戦略」
GW 「人口が減ったら、どういう問題が起きるだろうか」
発表と講師からコメントとアドバイス
戸高さんの話を聞く生徒たち 人口減少の課題を語り合う
6月 2日(金) 「 探究とはどういう学びだろう 」
講師 水永正憲(延岡市キャリア教育支援センター長)
内容 「探究するということ、答えのない問題に答えを見出す力」
5月31日(水) メンター・先生方の顔合わせ、質疑等打合
担当の先生とメンターとの打合せは盛り上がっていった
(トータルコーディネーター 水永)
西都市立三財中学校9年生へさいと学オリエンテーションを実施しました
8月初旬に総合的な学習の時間(西都市では、さいと学と呼んでいます)の学びを、
学校を超えて共有し合う「さいと学アワード」を昨年より開催している西都市立中学校。
今回は、三財中学校9年生へさいと学オリエンテーションとして
講話とワークショップを実施しました。
まず最初に、総合の時間担当のT先生より
さいと学をとおして身につけてほしい力について解説いただきました。
7年生の時から彼・彼女たちの成長を見守ってきたT先生ならではの視点。
まるで背中を押してくれるような、応援メッセージのようでした。
次に「さいと学」の探究的な学びについてと問いを持つことを
ライフデザインの観点から少しお話しさせていただき
興味関心のあるテーマを見つけるための事前ワークを実施しました。
「問い」と聞くと構えてしまいがちですが、
本来私たちは小さい頃から、これってなんだろう?なんで?・・・など
自然に「?」が浮かぶ時期があったはずです。
大きくなるにつれて、いつしか「?」を閉じてしまったのかもしれません。
興味関心のあるテーマを活用して、
ワクワクしながら疑問に思うことから再スタートできれば
数ある「?」の中に探究したくなる問いを見つけやすくなるのではと思います。
8月のアワードに向けてだけでなく、9年生のさいと学は始まったばかり。
活動がより一層深まり、生徒たち一人一人が没頭したくなる仕掛けの
サポートができるよう、引き続き伴走してまいります。
川南町立国光原中学校1、2年生向けよのなか教室を開催しました
川南町立国光原中学校で1年生2年生約87名向け、キャリア教育講話が開催され
(1)これからの社会の流れとそこで必要な力
(2)総合的な学習の時間を学ぶ意義
についてお話しさせていただきました。
日常の中に自分の生き方について考えるきっかけはたくさんあること
失敗も捉え方と向き合い方次第で、深い学びとすることができること
などをお話しさせていただきました。
最後に、Pixer社でも使われる応用インプロのまちがえチャレンジワークを実施。
「失敗」はなるべくしたくない、と事前に話していた生徒たちのイメージが変わり
みんなで失敗を賞賛する空気を作ることができました。
VUCAの時代と言われてはや数年が経ちました。
企業のトップや人事の方々の採用に関する情報を伺っていると
間違わないことよりも柔軟性を持って小さく失敗し、周囲と協働しながら
軌道修正する力を持つ人材が求められていることを感じます。
失敗から学習する経験や、他者とスキルを生かし合うチームビルドの経験を通して
多様な人と成果を出していくということはどういうことなのか
少しでも体験できる機会が提供できていたら嬉しいです。
都城高専4年生 校内研修で 講話
4月21日、都城高専4年生(160人)に「激変する時代にこれから求められる人財 君たちの未来は可能性に満ちている」と題して講話をしました。
1.変革に挑戦しつづけるということ
旭化成の100年の歴史の中でイノベーションがどうやって起こされたのか
2.激変する時代とどう向き合うか
変化の本質は何か? をどう考え実践していけばいいか
3.未知への挑戦が開く 「君たちの未来」
AIで新しく生まれる仕事・・・わくわくする未来 、若者の感性こそが時代をひらく
自分にとって「幸せ」とは何だろう? と考えてみてほしい
講話の後にたくさんの質問を送っていただきました。
・「自分はできれば地元宮崎で過ごしたいと思っているのですが、人生で一度は首都圏や海外に出 て働くべきだと思いますか」
・「一番感動したことは何ですか」
・「自分は将来の方針がまだ定まっていません。様々なジャンルに興味を惹かれる反面、その意欲を絞れず目標を決めかねています。水永さんは自分の将来像をいつ頃に決定しましたか。また、その過程で悩んだことを教えてください」
・・・・・
とても考えさせられる質問ばかりでした。
何日かかけて考えて、自分のこれまでを振り返りながら、メッセージを込めて書いて届けました。
(トータルコーディネーター 水永)
高鍋高校1年生普通科・生活文化科の地域探究発表会が開催されました
高鍋高校1年生普通科・生活文化科の生徒による地域探究の発表が行われ
エリアコーディネーターの福島も講評に携わらせていただきました。
地域探究は、自分の生活する地域の現状を知り、発見した特性や課題の
20年後をイメージし、考えることで、課題解決能力や探究的な学習の
プロセスを身に付ける機会とするために実施されています。
東児湯5町(都農町、木城町、川南町、高鍋町、新富町)の地域講座を受け、
地域巡検の研修から、生徒たちは地域の課題や取り組みをまとめ
その現状から20年後をイメージし、「未来新聞」を作成、発表しました。
「盛り上がる」をテーマにまとめたグループ、
2030年ではSDGsの目標は達成していないのではないか?という仮説から
探究を進めたグループ、また東児湯5町の合併という未来を予測したグループなど
とてもユニークで面白い発表が並びました。
講評では、1年学年主任の甲斐先生が、
来年2年生になったときの探究を見通したお話をしてくださいましたので
エリアコーディネーター福島は、各グループのよかった点と、
学校の外から見た探究の意味、そして2年生での探究を深めるヒントを
フィードバックさせていただきました。
今はまだ起こっていないことを予測し、イメージを展開することに
チャレンジした1年生のみなさんの来年がまた楽しみです。
<文責:福島>
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(宮崎県教育研修センター みやざき学びサポートプラザ内)
電話番号:0985-24-3156
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