日誌

活動報告

高城高校で1年生2年生合同探究発表が行われました

都城市にある高城高校にて、1年生~2年生の普通科・生活文化科合同での

探究発表会が行われました。

今年度は少し異なるそうですが、例年3-4割が就職希望。

進学希望の生徒においても、

専門学校など就職を見越した進路選択の生徒が多いそうで

探究テーマはずばり「業界研究」。

ペット業界、保育・幼稚園業界など様々な業界の中での仕事や課題を調べ、

課題に対するアイディアを提案する発表でした。

各クラスからの選抜グループが発表し、データの活用や業界周辺情報などまで

調べられているグループもありました。

1年生は、次年度も探究活動があります。

講評としては、良かった点、もっとよくできる点、そして

学校の外から見た探究の意義について触れさせていただきました。

検索をすれば、知りたい答えにすぐにアクセスでき、

ChatGPTを使えば小説さえかけてしまう世の中。

だからこそ、実践した経験から「自分だからこそ」語れる経験やストーリーを

もって、楽しみながら自信をつけていってくれることを願っています。

そんなあなたとだから一緒に手を組みたい、仕事をしたい、

と言われるキャリア形成にもきっとつながっていくことと思います。

<文責:福島>

 

銀鏡中学校で1〜3年生合同年間振り返りを実施しました

年間通して関わってきたまとめとして、
西都市の銀鏡中学校で年間の振り返りを実施しました。

キャリアパスポートのメッセージと各学年で
身につけたい力を定義している同中学校。

自己理解力・・・自分のよさに気づく力
人間関係形成・社会形成能力・・・思いを受け止める力
人間関係形成・社会形成能力・・・思いを伝える力
課題対応能力・キャリア・プランニング能力・・・チャレンジする力

として、さらに各学年で目標を設定しています。

5限目に、2月24日と2月28日で実施したよのなか先生や、
これまで接した社会人との学びの振り返りをした後、
年間振り返りとして、この「各学年で身につけたい力」について
自己採点し、対話をしながら深掘りをしていきました。

「何のために働くんだろう?」
「何があったら、自分は続けられるんだろう?」
「見通し力をつけたいけど、どうしたらいいんだろう」
といった問いが上がってきたので、
先生へのインタビューワークやもうすぐ卒業する3年生への
インタビューワークを取り入れ進めました。

同中学校には、昨秋の終わりから立志式に向けての準備で関わらせていただき
その後も3年生に学年が上がってから探究的な学びの支援や
また新しい2年生にも立志式で、1年生には仕事の話を聞くよのなか先生で
全学年へ関わらせていただきました。

成長を続ける生徒の皆さんと寄り添う先生方の支援ができるよう
これからも大人の一人として、
またキャリア教育コーディネーターとしてチャレンジしてまいります。
<文責:福島>

銀鏡中学校でさいと学実施。「ない仕事はつくる」について考える機会となりました。

 西都銀上学園銀鏡中学校でさいと学(5限目、6限目)が実施され、
5限目はお隣である新富町地域おこし協力隊の岩本脩成さんが
仕事について話してくださいました。

宮崎出身の岩本さん。
幼少期に病気で長期入院した経験から、医療分野や健康に興味があり
宮崎市内の高校を卒業したのち、東京農工大学の修士課程に進み
化学メーカーで研究職に就きました。
ターニングポイントは、酵素の豊富な「青パパイア」に出会った時。
その驚く効能に魅せられ、起業を決意し、宮崎にUターン。
今では「パパイア王子」としてメディアにも露出していますが
はじめは営業も販売も、農業も未経験な状態からパパイアを育て始め、
現在は他の農家さんともタッグを組みながら
商品開発やより多くの人に知ってもらえる動きを取り、チャレンジを続けています。

実は宮崎県内で一番パパイアを生産しているのが西都市だそうで
生徒たちは、給食で食べたり、おうちに持ち帰ったこともあるそうです。
農業や食品に興味のある生徒たち以外も、
パパイア王子のチャレンジを続ける姿勢に注目していました。

6限目は、「優秀な人材を地域に戻す」をミッションに起業家・事業家への支援を行う
稲田祐太朗さんにお話しいただきました。
稲田さんは、延岡出身。現在は起業家・事業化支援を行なっていますが
ファーストキャリアは医療職である臨床検査技師。
そんな稲田さんのターニングポイントは、臨床検査技師として
若い方のご遺体と向き合ったときに自分の人生について考え直したことと
とある女性経営者からいただいた言葉だったそう。
起業家・事業家と社会的背景の関係についてもお話しいただき
抽象と具体を行ったり来たりしながら解説いただいたことで
生徒たちは「仕事」というものの理解を別角度から
捉えることができたのではないかと思います。

「僕たち中学生が今できることってなんですか?」という質問に対して
「地域課題を解決するって難しい。でも、今自分のいる場所の課題って
 学校でも見つけられると思うんですよね。いつか地域課題を解決できる
 人になっていくためにも、今いる場所でできることを探そう」
と返してくださいました。
まさに今年度3年生が取り組んだ地域探究活動とも通じるところがありました。

起業した人と、その起業家を支援する仕事をする人。
今回はそのお二人からお話を伺い、既存の仕事だけでなく、
ないものは作る、その人をサポートする立場もあることを
知っていただけたのではないかと思います。

岩本さん、稲田さん、貴重なお話をありがとうございました。

<文責:福島>


銀鏡中学校でさいと学実施。二川さんに「編集の仕事」について教えていただきました。

西都銀上学園銀鏡中学校でさいと学が実施され、
お隣である新富町地域おこし協力隊の二川智南美さんにお越しいただき
編集の仕事についてお話しいただきました。

二川さんは、群馬県の出身。大学卒業後、東京で雑誌やムック本などの
編集経験を経て、新富町地域おこし協力隊として着任され
現在は自治体広報誌をはじめ、広報観点で様々な町の仕事に携わっています。

この日は、実際に手がけられた特集本等をお持ち込みいただき
編集と一言で言っても、その時々の納期や人数などによっては
ライターやカメラマンも同時にこなすことがあるというお話や
「編集というのは、仕事の名前でもあるけれども
みんなも学んだことを自分の視点で切り取ってノートに書いたり
しているから、みんなも編集者なんだよ」というお話もありました。

手がけられた本を見て「この本見たことある!」「面白い!」
と言った声も聞こえていました。

これまでに、福祉関係の仕事について伺う機会のあった1年生の生徒たち。
今回、1年生から3年生までの参加できる生徒皆さんでお話を聞くことができ
資格が必要なお仕事と、資格よりも経験や興味関心を深掘りすることで
仕事のスキルが向上する仕事について触れることができました。

その後、コーディネーター福島によるワークショップを実施。
真っ白なA4用紙を2枚準備し、
1枚目に「知っている仕事で、いいなと思う仕事」をリストアップ。
1年生〜3年生の全員でリストアップした仕事を共有し
他の生徒があげた仕事でいいなと思ったものは、自分のリストにも追記。

次に、その中で特にいいと思う仕事を5つ選び、
その仕事のどんなところに魅力を感じているのかを記入してもらいました。
その後全体俯瞰し、自分が魅力を思っている要素に共通点がないか観察。
その共通点や、魅力と感じる要素から、逆に仕事を調べてみることを提案して
この時間は終わりました。

次週2/28は、さらに職業観が豊かになるような時間に一緒にできればと思います。

<文責:福島>

県立西都原考古博物館にて穂北中学校の立志式が行われました

2月21日午後より、宮崎県立西都原考古博物館にて
穂北中学校2年生34名(うち2名欠席)の立志式が行われました。

日頃より外部講師を招き、多くの方のストーリーに触れている穂北中学校。
立志式はあえて外部講師による講演は入れず計画されました。

保護者様が続々と集まる中、伊東校長先生によるお話は
この日の意味や意義を改めて考える機会となりました。

「竹 節ありて強し」
この立志式というのは、節目であり、自分と向き合う行事。
この自分と向き合う行事をどれだけ持てるかが
成長につながっていくんだ、というお話でした。

次に、職場体験学習で学んだことを生徒たちが制作したPR動画をお披露目。
うなぎの入船(飲食)、池水製材(木材加工)、大野屋(いちご農家)、
橋口農園(ピーマン農家)、有田牧畜産業(肥育・加工)、妻湯(温泉)
それぞれのPR動画が揃い、
伊東校長先生と県キャリア教育コーディネーターの福島が
「職場体験学習の前はどんな印象だった?」「どう変わった?」
「経営者の言葉の中で一番心に残った言葉は?」など
質問を投げかけて学びのタネを深掘りしました。

いよいよ立志の宣言。一人一人が漢字一文字に込めた思いを発表。
自分と向き合い、考え抜いた一文字をこの舞台で表現することは
教室や自宅でどんなに練習してきていても、
緊張ピークを自覚する時間だったことでしょう。
自分の番が近づくにつれ、心臓の音が聞こえるようです。

最後は、代表生徒2名と担任の先生とのクロストーク。
福島はファシリテーターをつとめました。
一人は「凛」という字を、もう一人は「明」という字を
書いていた二人。

たくさんの漢字がある中で、改めて調べたこともあったと思いますが
この一字に決めるにあたってどんなことを考え、どのように選びましたか?

[凛]・・・偽りの強さではなく、芯のある強さを持つ大人になりたい
[明]・・・将来の夢は決まっていないけど、明るく挨拶して、周りを明るくしたい。
とお話を聞かせてくれました。

他に、どんな気持ちでこの日を迎えたのかや、
この舞台で口に出して宣言して感じたこと
それを見守って来られた先生が考えたことなどを中心にお伺いし、
最後は福島おきまりの24時間以内にやるアクションを決めていただきました。

立志式に関わらせていただき、生徒たちの「こうありたい」「こうなりたい」
の願いや自分への期待がたっぷり含められた宣言一つ一つに
できる!!と信じてエールを送ることのできる大人の一人でいたいと思いました。

<文責:福島>

美郷北義務教育学校で対話型キャリア教育プログラム「ひなた場」が行われました

美郷北義務教育学校でひなた場が開催され、長友がファシリテーターを担当しました。

寒さが若干和らいだこの日は、保護者が見守る中8年生(中2)の立志式が執り行われ、この節目に自分自身と向き合い、これからどうなりたいかを考えるきっかけにしてほしいと、対話型キャリア教育プログラム「ひなた場」が開催されました。ひなた場には、卒業をむかえる9年生(中3)も参加しました。

 生徒数:8年生6名、9年生9名

 講師:8名(人生紙芝居2名、人生グラフ6名)

カリキュラムの都合で時間を短縮しての開催になりましたが、対話を通じて自分について考えるとてもよい機会になりました。人生紙芝居では、地元の特産物シイタケを通じて地元への想いを語っていただいたり、炭焼きの修行のために移住してこられた方の熱い想いを聴きました。


 

 

 

 

 

 

美郷町の北郷地区は、宇納間地蔵大祭が3年ぶりに盛大に行われたばかりです。地元への想いも、改めて感じた「ひなた場」になったようです。

 
<文責:長友>

銀鏡中学校で2年生5名の立志式が開催され、卒業生が講演を行いました

2月17日午後、西都市立銀上学園銀鏡中学校に通う5名の立志式が行われました。

まずは、未来宣言。
これまで自分と向き合いどんな人になりたいか?を考え
漢字1文字にまとめた色紙を持って、
将来の展望やこれから身につけたい力について発表しました。

次に、卒業生でもある株式会社ソフモに勤める友枝さんのご講演。
小学校5年生からの自身を振り返り、「しくじり先生」とばかりに
ユーモアたっぷりに児童・生徒・学生時代についてお話しいただきました。

現在はプログラマーとして活躍しながら、
この「東米良」地域とご縁を継続していらっしゃいます。

スキルを身につけたことがことが今に繋がっているということ、
いつまでにこうなっていたい、このままでは嫌だ、という感情から
逆算して目標を立て、スキルを身につけていったことなども
お話しの中にありました。

改めて、キャリア形成に”バックキャスティング”という考え方も
有効だということを感じたご講演でした。

その後、コーディネーター福島がファシリテーターとして
2年生一人一人に感想を伺い、来場の保護者様も交えた質問会を実施。
お母様が手をあげて質問された生徒は、
少し照れながらも嬉しそうな表情で過ごしており、
少人数で密な関係性が作りやすい空気だからこその立志式となりました。

<文責:福島>

都城市立高城中学校で地域企業と取り組むキャリア教育授業が開催されました!

高城中学校の2年生75名を対象に、講師に株式会社サニー・シーリングの窪田祐一さんを迎え「改善することから成長できる」をテーマに、体験活動を入れた授業が行われました。
授業では企業の社会的役割について、自社の製品で世の中を便利に安全にしていくために、より良くしていく「改善」の考え方について話を聴きました。また「改善する」ということを身近な事例で考えたり、会社の現場で実際にあった出来事を題材に、課題を解決する思考過程を体験するワークショップを行い、グループごとに「改善策」を考える活動をしました。発表の時間では、積極的に手を挙げて説明する生徒の姿が見られ、1つ1つのアイデアに対して講師からコメントをもらいました。良いアイデアがたくさん出た一方で、仕事の現場ではコストや人件費のことも踏まえたアイデアでないと、どんなに良いアイデアでも採用が難しいことを教えてもらいました。日常でも思い通りにいかないことは多々あります。「上手くいかないことを改善しようと行動することは成長につながっている」実際に行動することが大事であることを改めて感じたようです。仕事の現場で改善策を考える難しさを感じる一方で、体験活動を通じて、グループで互いに意見を共有してアイデアを出す活動はとても楽しく取り組めました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 授業終了後は、たくさんの生徒が詰め寄って、講師の窪田さんを質問攻めにしてました。「社長になるにはどうしたらいいの?」など、会社の経営をする立場に興味を持つ質問もあったようです。

 「上手くいかないことがあった時にどうするか?」仕事の現場のリアルな課題の改善策を考えるワークを通じて学んだことから、これまでの自分はどうだったか、これからの自分はどうありたいか、振り返りの中で考える時間となりました。


<文責:長友>

延岡市立岡富中学校 校則見直し 意見交換会

岡富中学校では生徒の主体性を引き出すため、「自立と貢献」を目標に様々な教育に取組んでおり、その一つとして「校則の見直し」について、生徒たち自身で考え模索しています。

これまで生徒や保護者へのアンケートをとったり、先生方との度重なる議論を積み重ねてきました。

 

地域で日頃から中学生たちを見守っていただいている区長さんや地域社会の方々からも意見を聞いてはどうかと提案し、生徒たちが考えている意見や構想に、率直な意見をいただくための意見交換会が2月15日に実現しました。5名の区長・社会人の方々に参加いただきました。

 

意見交換会では、「校外生活に関する校則」を全撤廃したいという生徒たちの発表に対して、命を守る大切さや、後輩たちと連携して少しづつ緩和していくべきではないかといった提案など多様な意見が出されました。正解は一つではない「課題」に真摯に取組む岡富中の生徒達への貴重なアドバイスになったことと思います。

この会は、22日にも開催される予定です。

                                                                                                                            (トータルコーディネーター  水永)

校則見直し案を発表する生徒と、それを聞く区長さんたち

                                                               校則見直し案を発表する生徒と、それを聞く区長さんたち

高鍋高校2年生就職希望生徒向け「3年生0学期」進路講演会が明倫の時間(進路探究)に開催されました

「まずは妄想しよう」
私たち、僕たちが生きる未来はこうあってほしい
こんな大人になりたい、を叶える進路に向けて。

12/9、宮崎県立高鍋高校にて、「3年生0学期」進路講演会と題し、
普通科キャリア情報コース・生活文化科2年生に向けての講話を
コーディネートさせていただきました。

本格的な進路実現に向けてのマインドセットをすることで
この2月3月に自分と向き合う意欲を育み、
自信をつけて自分で意思決定ができるようにステップを積ませてあげたい…
というリクエストをお聞きして、
今回、宮崎学園短期大学で現代ビジネスを教えていらっしゃる
伊形阿希子先生に依頼をさせていただきました。
伊形先生は、短大で教えながら全国の企業や多くの自治体、
政治家まで研修をしている研修会社の代表でもいらっしゃいます。

 

自分は絶対この仕事に就くんだ!ここに進学するんだ。だってこう生きたいから。
と、明確な目標がある生徒ばかりではありません。
キャリアの王道がありそれでよかった時代はとうに過ぎ去り、
今は多様な選択肢があるからこそ生徒たちは頻度高く
どう生きたいのかを問われることになって参りました。

 

そういった社会的背景やニーズ、ヒト、モノ、カネの流れ・構造を踏まえながら
未来を生きていく私たちは(社会の仲間として)
働く価値をどうつくっていこうか?何からやっていこうか?
と柔らかく問いつつも
まずは「どうなりたい?」「どんな社会になったらいい?」
「そのためには自分はどんなことができる?」
をこの時期に妄想してみよう!
というメッセージが詰まった講演でした。

みなさんが感じている不便さや
もっとこうなったらいいのに!はビジネスチャンス。
現状を変えられる力をつけるためにも、勉強や部活を頑張って。
というメッセージもありました。

定期考査が終わったあとの2月〜3月の間に、アンテナを張り
日常の中で消費者として使っている、触れているものへの視点を持つ過ごし方は
特別な「進路のための勉強」でなくても、情報収集につながります。

定期考査が終わった後とはいえ、部活等で何かと忙しい彼ら・彼女たちへ
視点をプレゼントいただいた時間となりました。

<文責:福島>