日誌

学校通信

2学期始業式講話

2学期の始業式に当たり、生徒の皆さんに次のような話をしました。

 

長い夏休みが終わりました。どんな夏休みだったでしょうか。

そして、いよいよ2学期が始まります。

まずは、9月2日に体育大会が予定されています。

体調を整えて、体育大会の練習や本番当日に備えてください。

コロナウイルス感染症や熱中症など十分注意してください。

そして、多くの3年生にとって重要な就職試験が9月16日から始まります。

夏休み中も、自分の進路実現に向けてそれぞれが準備をしてきたことと思います。

3年生の就職希望生徒は、履歴書作成に時間をかけたのではないでしょうか。

進路課外もありました。面接練習をした生徒もいると思います。

就職試験を、それぞれの生徒がベストの状況で迎えられるよう準備をしてください。

今日は2つ話をします。

1つ目の話です。

皆さんは、8月10日朝8時55分、宮崎市内の高校3年生が交通事故に遭ったニュースを知っていますか。

道路を自転車で横断していた18歳の男子高校生が軽自動車と衝突しました。

皆さんと同じ高校生です。皆さんと同様に部活動に一生懸命に打ち込んで、充実した学校生活送っていた生徒です。その高校生は頭などを強く打ち、意識不明の重体となりました。

保護者・友人はどんな気持ちでしょうか?

事故に遭った高校生は交通ルールを守っており、マナーの違反もありません。それでも、事故は起ってしまいました。

皆さんの命は、1つしかありません。皆さんに万が一の事が起こったら皆さんの保護者や兄弟、友人、あなた方を大切に思っている周りの人達はどんな気持ちになるでしょう。

命を大切にしてもらいたいと思います。

では、その大切な自分の命を守る為にどの様な行動をすべきでしょうか。

交通ルールやマナーを守ることは、自分の命を守る為に最低限すべきことです。

登下校の時に、並進していませんか。スマートフォンを操作しながら自転車を運転していませんか。

今年度4月1日から道路交通法が改定され、自転車乗車時のヘルメット着用が努力義務化されました。

自分の命を守り、周りの人を悲しませないために何をすべきか。何をしてはいけないか。考えてください。

2つ目の話です。

皆さんの本校での生活についてのお願いです。

本校は、工業高校であり、もの作りの為の知識・技術を身につける学校です。

機械・電気・建築それぞれの分野の専門性を活かした「ものづくりのプロ」として将来仕事をする為の基本を、今日向工業高校で学んでいます。

もの作りにおいて、けがや事故を防ぐことは何よりも優先されます。そして、その予防のためには、日頃から落ち着いて判断し行動することが求められます。

 つまり、常に落ち着いて行動することは、授業や実習と同じように、工業高校において身につけるべき基本です。日向工業の生徒の皆さんには、「未来のものづくりのプロ」として必要な「落ち着いた行動」を意識して欲しいと思います。

 以上の事を心に留めて、充実した2学期として下さい。

0

入学式を終えて

4月10日に、107名の新入生を迎え第63回宮崎県立日向工業高等学校入学式を挙行しました。
 その中で、新入生に対して、本校は今年度、創立63年目を迎える歴史と伝統を誇る工業高校の生徒であることに誇りを持ち高校生活を送ってもらいたいとの願いを込めて、以下のような話をしました。

 『現在まで受け継がれてきた本校の校訓である「自発・創造」のもと、みなさんには、卒業するまでに、3つの力をつけてほしいと思います。
 1つ目は、人間性です。自己を理解し管理する「自己管理能力」や、地元日向・宮崎を愛し、地域の発展に貢献する力をつけてください。
 2つ目は、社会性です。多様な他者を受け入れ、コミュニケーションをとる力や課題を発見し、解決に挑戦する力をつけてください。
 3つ目は、専門性です。工業高校である本校において、志を持ち、より高い技術を身につけて欲しいと思います。
 その為には「凡事徹底」を意識し、挨拶をすること、時間を守ること、身だしなみと身の回りを整えること、当たり前のことを当たり前にすることを目指してみなさんが充実した学校生活を送り、大きく成長してくれることを期待しています。』

この願いは、新入生だけでなく、全校生徒に対しても同じです。
令和5年度の皆さんの成長と活躍に期待します。

0

離任のあいさつ

令和3年4月1日に赴任して以来、「専門性を備え、生き抜く力を身に付けた、社会に貢献できる人材の育成」を教育目標として取り組んでまいりました。日向工業高等学校校長としてのブログ更新はこれで最後となります。2年にわたり日向工業高校を応援していただいた保護者や地域の方々、企業の皆さんには、日頃より本校を激励していただき心より感謝申し上げます。また、日々、一所懸命取り組んでくれた先生方や生徒諸君にも感謝の気持ちでいっぱいです。

本校生徒は、部活動やものづくりにおいて日頃から真剣に取り組み、素晴らしい成績を収めてきました。ソフトボール部の全国高校総体3位をはじめ、ラグビー部の九州大会3位、バドミントン部や野球部の活躍にもたくさん勇気づけられました。また、ものづくりコンテストにおいても、旋盤部門、溶接部門、電気工事部門、木材加工部門、すべての部門で入賞を果たし、特に溶接競技大会では九州大会団体優勝を果たし、木材加工部門においても、県勢として11年ぶりに九州大会で入賞を果たすなど、工業系専門高校としての地位をしっかりと確立させてくれました。

生徒から元気と勇気と感動をいただく毎日でした。生徒を熱心に指導してくださる60名の教職員の皆さんと306名の生徒の皆さんは、私の誇りでした。この2年間で、何か大きな改革ができたわけではありませんが、コロナ禍にあって「できること」を「できる方法」で精一杯応援してきたつもりです。

我が国のものづくりは、安全性をベースとした技術力や品質力を強みとして、経済を支えてきました。厳しい国際競争の中で日本が勝ち残っていくためには、更なる技術力と品質力の向上が必要となってきます。一方で、AIやIoT、ロボットなどの先進技術が進み、AI やIoTを活用したChatGPTなどのサービスなども見られるようになりました。

また、これらの技術によってもたらされる未来社会のコンセプトとして“Society5.0”を提唱し、官民一体での産業の育成を推進しているところではありますが、これまで同様、ものづくりの技術力向上を念頭に置きつつ、高度IT社会に対応でき得る力を身につけなければなりません。生徒も教師も共に、更なる努力を積み重ね、県北はもとより本県や日本の産業界に貢献できる人材になることを心から期待しております。

私たちは出会ってきたことが生きてきた証ならば、別れることもまた生きた証だと思っています。人は出会いと別れを繰り返しながら強くなっていくものと思います。また、新たな地から日向工業高等学校の活躍を見守っていきたいと思います。2年間、本当にお世話になりました。

日向工業高等学校のますますのご活躍とご健勝をお祈りし、離任のあいさつといたします。

          日向工業高等学校長 若林 繁幸

0

捲土重来を期す

現在、全国高校男子ソフトボール選抜大会が長崎県で開催されています。日向工業高校は、2回戦で福井県代表の啓新高校と対戦し、0‐8で負けました。

新チームは1年生のみということもあり、常に経験を積んだ上級生との対戦を強いられました。それでも県大会では新人戦で優勝を勝ち取り、全国選抜予選でも優勝し出場権を勝ち取ることができました。

今回、負けはしたものの、1年生が全国大会の場で多くの経験を積めたことは、このチームの財産になったことと思います。この敗戦を糧に練習を積み重ね、今度は下級生を指導する立場として入学してくる1年生と力を合わせれば、もっともっとすばらしいチームになると確信しています。

人生のほとんどは負け。そう敗者復活戦なのです。この敗戦から多くのことを学び、勝ちにつなげることが大切だと思っています。次こそは捲土重来を期し、日向工業の名を全国に知らしめてほしいと思います。

0