日誌

学校通信

1学期始業式 校長講話

 いよいよ令和6年度が始まります。皆さんは、春休み中に新学期の準備を進め、新たな気持ちで、今日の日を迎えてくれたことでしょう。
環境が変われば、心機一転し活力が湧くこともありますが、逆に不安を感じる人が多いことも事実です。そんなスタートの時に気をつけて欲しい事があります。 

 アメリカ合衆国 第35代大統領 ジョン・F・ケネディの言葉に次の様なものがあります。「互いに違いがあることは認めよう。たとえ今すぐ違いを克服できないにしても、少なくとも多様性を認められるような世界を作る努力はできるはずだ。」という言葉です。

 一人ひとりの価値観や置かれた状況の違いなどを理解し、周りに対する配慮や心遣いをすることは大切なことです。みんな心のどこかに不安を感じている今だからこそ特に心がけて欲しいことです。 

 2つ目の話です。

「良い習慣は、才能を超える。」という言葉について話をします。
自分で考えて決めたことを習慣化することによって、天才を超えるくらいの大きな力を手に入れる事が出来るという意味だと先生は解釈しています。

自分がレベルアップするための行動を日常生活の習慣にする事で、いつの間にか大きな力を手に入れることができるのではないでしょうか。

例えば、毎朝ランニングするとか、毎日筋トレするとか、1日に15分でも読書や勉強に時間を費やすなど、健康的な食生活やその他の良い習慣を続けていくと、1日では効果が無いことでも、継続することで、大きく成長することが出来ると思います。

習慣にするまでは、大変かもしれませんが、上手く毎日の生活の一部にしていく工夫をすれば、いずれ才能のある人を超えることができます。

皆さんは、どんな良い習慣を持っているでしょうか?

最近は、大谷翔平選手がメジャーで活躍し話題の中心ですが、少し前まで、イチローという選手が、メジャーで活躍する有名な日本人選手の一人でした。

このイチロー選手は、高校時代から現役プロ野球選手になった当初まで、毎日10分間の素振りを続けたそうです。たった10分ですが、体調が悪いときも、他の事で時間が取れない時や、どうしてもそんな気分にならない日はあったと想像します。それでも毎日続けたのです。1日10分という誰にでも出来る小さな習慣の積み重ねが、メジャーリーグで活躍しその名前を歴史に刻むことに繋がったのかもしれません。天才とも言われるイチロー選手でも、やはりこの習慣がなければどうなっていたか?だれにも分かりませんが、違う結果だったかも知れないと先生は想像します。 大切なことは、良い事を習慣にしてしまうことだと思います。良い習慣は、力になります。 
良い習慣が皆さんの学校生活を大きく良い方向へ変化させてくれるはずです。

 最後に、本校のスローガンは「日向を動かす人となれ」です。このスローガンの下、日向工業高校生として自信と誇りを持ち充実した高校生活を今年1年間送る事を期待して始業式の話とします。

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3学期終業式の講話

今日は3学期の終業式です。学校としての一年の締めくくりの日を迎えました。

今日のような節目の日は、人生のターニングポイントとするチャンスでもあります。

今年一年を振り返り、うまくいったことも失敗したことも含めて、経験したこと全てを今後の糧にして欲しいと思います。

今日は、環境保護活動家で冒険家のC・Wニコルさんの話を紹介します。

彼は、イギリス出身ですが、日本国籍を取得し、長野県に住み、とても日本を愛した作家でもあります。同時に、ニコルさんは、北極生物研究の為に、北極地域へ12回も調査探検もされた方です。残念ながら令和2年4月3日に他界されました。

その冒険家のニコルさんが、極地を探検している時の話です。

北極や南極などの極地では、長い間テントを張って、何日も何日も風と雪と氷の中でじっとしていなければならないことがあるのだそうです。そういう時に、どんな人が辛抱強く、最後まで自分を失わずに耐え抜いていけるか。

どんな人だと思いますか。

ニコルさんによると、最後まで耐えられるのは、必ずしも頑強な肉体を持った、いわゆる男らしいタイプではないそうです。

例えば、南極でテント生活をしていると、どうしても無精になるし、体裁を整えなくても良いから身だしなみも考えなくなります。

にもかかわらず、中には、きちんと朝起きると、顔を洗ってひげを剃り、一応、服装も整え、髪もきちんとする人がいるそうです。

そして、そういう人は、顔を合わせると「おはよう」と挨拶し、物を食べるときは、「いただきます」と自然に言います。人への配慮も忘れずにするそうです。

普通に考えれば、生きるか死ぬかの極限状態では、礼儀や身だしなみは、優先順位は低いのではないかと思います。

そういう状況でも「あいさつ」が出来る人、身だしなみが整えられる人、礼儀を忘れない社会的なマナーを身につけている人が、極限状態でも、最後まで弱音を吐かず、耐え抜いたということです。

これは、おそらく日常からの習慣であり、どんな状況におかれても、自分を忘れずに、それを守っている人が、最終的に肉体的にも、精神的にも強いことを意味します。決して、頑丈な肉体を持った人ではないのです。

これは、とても興味のある話です。

「継続は力なり」という言葉もありますが、当たり前の事をどんな時でも変わらずやり続ける事が強さの源なのかもしれません。

皆さんの、日頃の発言や行動はどうでしょうか。振り返って見てください。

先生は、皆さんに日向工業高校生として誇りを持つことを一年間願ってきました。

その誇りを胸に、「一年後の自分」を想像してみてください。

2年生は、「卒業後の自分」ということになります。

その通過点としての今年1年を振り返って見てください。

良かったこと。今度の4月からも続けようと思うことがありますか。

では、これは、失敗だった。反省が必要だと思うことがありますか。

今年の反省点を、踏まえてどのような令和6年度にするか想像してみてください。

妥協するのではなく、すこしでも成長するイメージを持ってもらいたいと思います。

明日からの春休みが令和6年度に向けて、準備する時間とすることをお願いして3学期終業式の話とします。

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3学期始業式の講話

明けましておめでとうございます。

まずは、1月1日に発生した能登半島地震についてお話しします。

石川県能登地方を震源とする強い地震が1日午後4時10分にあり、最大震度7を観測しました。その後、120cm以上の津波が到達するなど北海道から九州の広い範囲で津波が観測されました。今朝の時点でも、多くの方がお亡くなりになり、多数の安否不明者や避難生活を余儀なくされている人がいます。

皆さんには、大切な人がいるでしょう。それは、親だったり、兄弟だったり、祖父母かもしれません。もし親族がいなくても、自分の事を心配し気にかけてくれている人がいるでしょう。それは、友達かもしれません。

そんな大切な人を今思い浮かべてみてください。その人が今、能登半島地震の被害を受けて命を失ったり、けがをしたり、連絡が取れないと想像してください。

皆さんはどんな気持ちになりますか。いま石川県を中心とした被災地には、そんな思いをしている人が多くいます。今回の震災を経験し、改めて命の大切さを感じました。

自分の命も他の人の命も大切して欲しいと強く感じました。

2つ目の話は、人の気持ちについてです。

人の気持ちというのは本当に不思議なものです。ほんの些細なことでうれしくなったり、悲しくなったり、あるいは怒りを感じたりします。微妙に動くのが人の心です。共同生活の中で、気持ちよく生活していくためには、お互いのことをよく知って、他人の気持ちを考えながら振る舞うことが極めて大切です。学校は、多くの人と共同生活を送る場所です。

その中には、自分と似たような感覚を持ち、同じようなものを好み興味を持つ人もいれば、全く異なる感覚や感情を持つ人もいます。人間は、一人一人感覚や感情が違うことは当たり前の事です。だからこそ、人はそれぞれ違うということを前提にすべきなのです。

つまり、自分が嫌だと思うことと人が嫌だと思うことは違うかもしれない。「自分は、全く気にしない、傷つかないことでも、他の人は傷つくことがあるかもしれない。」ということを、予想することが必要です。 そして、人からされた行為で、自分が嫌だと感じたことはその行為をした人に対して、冷静に言葉で伝えること。そして、嫌だと言われた人はその嫌だと言われた事を繰り返さないこと。これが社会で生活する上で必要な事です。そして、学校で身につけるべき事です。その様なコミュニケーションを取れるようになることも身に付けて欲しいと思います。

そうは言っても、嫌なことを相手に言えないとか1人では対応できない時や、心配なことや不安なことがあったら、すぐに相談してください。SOSを出してください。一人で抱え込まないでください。

3つ目の話です。清掃は何の為にするのでしようか。

ニューヨークの地下鉄に関して有名な話があります。

昔のニューヨークの地下鉄は、ひどく汚くてとても犯罪の多い場所でした。いくら警察が取り締まっても、犯罪が減らなかったそうです。

その地下鉄の構内や電車車両内外は、ひどい落書きで埋め尽くされた状態だったそうです。

そこで、地下鉄の構内を綺麗にしようとする動きが起こります。駅の中や電車の車両の清掃や整備が進んで、見違えるように綺麗に変わって行きます。その結果、ニューヨークの地下鉄構内での犯罪が激減したのだそうです。「割れ窓理論」と説明されたりするのですが、汚い場所はさらに汚くなりますがきれいな場所はごみを捨てたり汚すことにちょっと躊躇するのが人です。実は、人間は自分の置かれた場所や環境に大きな影響を受けるのです。

皆さん自分の部屋はどの様な状況でしょう。皆さんの教室はどうでしょう。部室は、練習場所はどうでしょうか。

自分で自分の周りの環境を良くすることで、その環境から自分が良い影響を受けるのです。

今日から出来ることがあるのではないでしょうか。

以上で始業式の話とします。

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2学期終業式

2学期の終業式で次のような話をしました。

 長い2学期が終わります。2学期は多くの行事が行われた学期でした。暑い中で生徒全員が一生懸命に取り組んだ体育大会から始まり、3年生の就職試験、はまぐり祭、修学旅行、インターンシップ、工場見学を実施したクラスもあったと思います。充実した時間を過ごせたでしょうか。
先ほど2つの部活動の壮行式を行いましたが、今年度も、多くの生徒が、九州大会や全国大会に出場しました。とてもうれしい成果を出しています。運動部・文化部・工業技術部などの活動において、本校の先生方の技術力の高さと、生徒諸君の意欲がこの結果を生んだものであると思います。皆さんの目の前には、素晴らしい技術力・指導力を持った先生方がいます。ぜひ、その先生方から多くの事を学び身に着けて成長して欲しいと思います。
 今日は2つの話をします。
 1つ目は校歌についてです。校歌は他の歌とは違い、珍しい特徴があります。
それは個人の好みや流行にかかわらず「その学校に通っている」という理由で歌うことになるということです。校歌というのは、同じ時間や同じ空間を共有した証になります。
そして、歌は思い出と結びつく力を持っています。友達のことや学校行事、部活動、中には叱られたことなども、学校生活の記憶として強く繋がります。だからこそ、卒業式で歌うときには、「友達と別れるのだな」とか「この学校にはもう来ないのだな」とか感慨深く、しみじみとしたものになり、校歌はその人にとって格別に大切な歌になるのです。
 皆さんは、日向工業高校の校歌を歌えますか。 
コロナウイルス感染症対策の為、皆さんは校歌を歌う機会があまりなかったのではないでしょうか。3年生は、後2ヶ月程で卒業です。後何回校歌を歌えるでしょうか。
1・2年生にとっても大事な歌となる校歌です。ぜひ、日向工業高校の生徒として誇りを持って校歌を歌って欲しいと期待しています。
 2つ目の話です。「次工程はお客様」いう言葉があります。
工業の世界でよく使われる言葉です。日本を代表する大きな会社であるトヨタ自動車においてもよく耳にする言葉だそうです。次工程とは、「次の工程(作業)」という意味です。
車を作る生産ラインを想像してください。車体を作る生産ラインで、自分が作業したその後の作業を「次の工程」つまり「次(じ)工程」と言います。会社や工場などの組織では自分一人で完結する仕事はほとんどありません。自分の次に続く人たちが気持ちよく仕事を進められるためにも、「次工程はお客様だ」という意識を持つことが大切だという事です。次の工程の作業をする人をお客様と思い、その人が喜ぶような仕事、例えば、部品の留め方を工夫するなどのちょっとした心配りをしましょうというものです。企業では、「そこに働く社員みんながその様な意識を持って仕事をすることで、よりよい製品を作ることが出来る。品質が上がる」と言われています。自分の作業・行動の後、その次の工程の人が気持ちよく作業出来るように環境や自分の行動を整えることは必要なのです。本校は工業高校です。本校を卒業した多くの生徒諸君は、企業で「もの作り」に携わります。その時、この考え方は重要になります。「自分さえ良ければよい」「自分が楽できればよい」といった利己的で自分勝手な考え方ではなく、「自分の周りにいる多くの人」とのつながりを意識し、まさに「次工程はお客様」という考え方を持つことが日向工業高校の生徒にそして未来の社会人として必要な考え方だと思います。相手や周囲を思いやる心を、1人1人育んでください。

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日向技能まつり

10月29日(日)、第20回日向技能まつりが、日向市日知屋の日向ひとものづくりセンターで開催されました。そこに日向工業高校の生徒達が参加しました。

真剣な表情の子ども達に「模型づくり」を通して、もの作りの楽しさが伝わっているようでした。

 

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2学期始業式講話

2学期の始業式に当たり、生徒の皆さんに次のような話をしました。

 

長い夏休みが終わりました。どんな夏休みだったでしょうか。

そして、いよいよ2学期が始まります。

まずは、9月2日に体育大会が予定されています。

体調を整えて、体育大会の練習や本番当日に備えてください。

コロナウイルス感染症や熱中症など十分注意してください。

そして、多くの3年生にとって重要な就職試験が9月16日から始まります。

夏休み中も、自分の進路実現に向けてそれぞれが準備をしてきたことと思います。

3年生の就職希望生徒は、履歴書作成に時間をかけたのではないでしょうか。

進路課外もありました。面接練習をした生徒もいると思います。

就職試験を、それぞれの生徒がベストの状況で迎えられるよう準備をしてください。

今日は2つ話をします。

1つ目の話です。

皆さんは、8月10日朝8時55分、宮崎市内の高校3年生が交通事故に遭ったニュースを知っていますか。

道路を自転車で横断していた18歳の男子高校生が軽自動車と衝突しました。

皆さんと同じ高校生です。皆さんと同様に部活動に一生懸命に打ち込んで、充実した学校生活送っていた生徒です。その高校生は頭などを強く打ち、意識不明の重体となりました。

保護者・友人はどんな気持ちでしょうか?

事故に遭った高校生は交通ルールを守っており、マナーの違反もありません。それでも、事故は起ってしまいました。

皆さんの命は、1つしかありません。皆さんに万が一の事が起こったら皆さんの保護者や兄弟、友人、あなた方を大切に思っている周りの人達はどんな気持ちになるでしょう。

命を大切にしてもらいたいと思います。

では、その大切な自分の命を守る為にどの様な行動をすべきでしょうか。

交通ルールやマナーを守ることは、自分の命を守る為に最低限すべきことです。

登下校の時に、並進していませんか。スマートフォンを操作しながら自転車を運転していませんか。

今年度4月1日から道路交通法が改定され、自転車乗車時のヘルメット着用が努力義務化されました。

自分の命を守り、周りの人を悲しませないために何をすべきか。何をしてはいけないか。考えてください。

2つ目の話です。

皆さんの本校での生活についてのお願いです。

本校は、工業高校であり、もの作りの為の知識・技術を身につける学校です。

機械・電気・建築それぞれの分野の専門性を活かした「ものづくりのプロ」として将来仕事をする為の基本を、今日向工業高校で学んでいます。

もの作りにおいて、けがや事故を防ぐことは何よりも優先されます。そして、その予防のためには、日頃から落ち着いて判断し行動することが求められます。

 つまり、常に落ち着いて行動することは、授業や実習と同じように、工業高校において身につけるべき基本です。日向工業の生徒の皆さんには、「未来のものづくりのプロ」として必要な「落ち着いた行動」を意識して欲しいと思います。

 以上の事を心に留めて、充実した2学期として下さい。

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入学式を終えて

4月10日に、107名の新入生を迎え第63回宮崎県立日向工業高等学校入学式を挙行しました。
 その中で、新入生に対して、本校は今年度、創立63年目を迎える歴史と伝統を誇る工業高校の生徒であることに誇りを持ち高校生活を送ってもらいたいとの願いを込めて、以下のような話をしました。

 『現在まで受け継がれてきた本校の校訓である「自発・創造」のもと、みなさんには、卒業するまでに、3つの力をつけてほしいと思います。
 1つ目は、人間性です。自己を理解し管理する「自己管理能力」や、地元日向・宮崎を愛し、地域の発展に貢献する力をつけてください。
 2つ目は、社会性です。多様な他者を受け入れ、コミュニケーションをとる力や課題を発見し、解決に挑戦する力をつけてください。
 3つ目は、専門性です。工業高校である本校において、志を持ち、より高い技術を身につけて欲しいと思います。
 その為には「凡事徹底」を意識し、挨拶をすること、時間を守ること、身だしなみと身の回りを整えること、当たり前のことを当たり前にすることを目指してみなさんが充実した学校生活を送り、大きく成長してくれることを期待しています。』

この願いは、新入生だけでなく、全校生徒に対しても同じです。
令和5年度の皆さんの成長と活躍に期待します。

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離任のあいさつ

令和3年4月1日に赴任して以来、「専門性を備え、生き抜く力を身に付けた、社会に貢献できる人材の育成」を教育目標として取り組んでまいりました。日向工業高等学校校長としてのブログ更新はこれで最後となります。2年にわたり日向工業高校を応援していただいた保護者や地域の方々、企業の皆さんには、日頃より本校を激励していただき心より感謝申し上げます。また、日々、一所懸命取り組んでくれた先生方や生徒諸君にも感謝の気持ちでいっぱいです。

本校生徒は、部活動やものづくりにおいて日頃から真剣に取り組み、素晴らしい成績を収めてきました。ソフトボール部の全国高校総体3位をはじめ、ラグビー部の九州大会3位、バドミントン部や野球部の活躍にもたくさん勇気づけられました。また、ものづくりコンテストにおいても、旋盤部門、溶接部門、電気工事部門、木材加工部門、すべての部門で入賞を果たし、特に溶接競技大会では九州大会団体優勝を果たし、木材加工部門においても、県勢として11年ぶりに九州大会で入賞を果たすなど、工業系専門高校としての地位をしっかりと確立させてくれました。

生徒から元気と勇気と感動をいただく毎日でした。生徒を熱心に指導してくださる60名の教職員の皆さんと306名の生徒の皆さんは、私の誇りでした。この2年間で、何か大きな改革ができたわけではありませんが、コロナ禍にあって「できること」を「できる方法」で精一杯応援してきたつもりです。

我が国のものづくりは、安全性をベースとした技術力や品質力を強みとして、経済を支えてきました。厳しい国際競争の中で日本が勝ち残っていくためには、更なる技術力と品質力の向上が必要となってきます。一方で、AIやIoT、ロボットなどの先進技術が進み、AI やIoTを活用したChatGPTなどのサービスなども見られるようになりました。

また、これらの技術によってもたらされる未来社会のコンセプトとして“Society5.0”を提唱し、官民一体での産業の育成を推進しているところではありますが、これまで同様、ものづくりの技術力向上を念頭に置きつつ、高度IT社会に対応でき得る力を身につけなければなりません。生徒も教師も共に、更なる努力を積み重ね、県北はもとより本県や日本の産業界に貢献できる人材になることを心から期待しております。

私たちは出会ってきたことが生きてきた証ならば、別れることもまた生きた証だと思っています。人は出会いと別れを繰り返しながら強くなっていくものと思います。また、新たな地から日向工業高等学校の活躍を見守っていきたいと思います。2年間、本当にお世話になりました。

日向工業高等学校のますますのご活躍とご健勝をお祈りし、離任のあいさつといたします。

          日向工業高等学校長 若林 繁幸

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捲土重来を期す

現在、全国高校男子ソフトボール選抜大会が長崎県で開催されています。日向工業高校は、2回戦で福井県代表の啓新高校と対戦し、0‐8で負けました。

新チームは1年生のみということもあり、常に経験を積んだ上級生との対戦を強いられました。それでも県大会では新人戦で優勝を勝ち取り、全国選抜予選でも優勝し出場権を勝ち取ることができました。

今回、負けはしたものの、1年生が全国大会の場で多くの経験を積めたことは、このチームの財産になったことと思います。この敗戦を糧に練習を積み重ね、今度は下級生を指導する立場として入学してくる1年生と力を合わせれば、もっともっとすばらしいチームになると確信しています。

人生のほとんどは負け。そう敗者復活戦なのです。この敗戦から多くのことを学び、勝ちにつなげることが大切だと思っています。次こそは捲土重来を期し、日向工業の名を全国に知らしめてほしいと思います。

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ラグビー部が九州大会堂々の3位

九州高校10人制ラグビー大会 決勝トーナメント1回戦を突破した日向工業ラグビー部は、次の準決勝で大分県代表の玖珠美山高校に0-47で敗れました。それでも堂々の九州3位。12人という少ない部員数の中、新チーム結成以来、厳しい練習によく耐え、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。胸を張って日向に帰ってきてほしいと思います。

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ラグビー部 準決勝進出

九州高校10人制ラグビー大会 決勝トーナメント1回戦で、東海大星翔(熊本)を逆転の末、17−14で破り準決勝進出。準決勝は玖珠美山高校(大分県)との対戦となります。頑張れ!日向工業ラグビー部

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ラグビー部 決勝トーナメント進出

日向工業ラグビー部が、福岡県で開催されている「九州高校10人制ラグビー大会」において、予選グループを全勝で通過しました。1試合目は輝翔館高校(福岡県)を相手に7ー5で辛勝、2試合目は鹿児島合同チーム(加治木・鹿屋・鹿屋工業)を相手に17−5で勝利し、明日の決勝トーナメントへコマを進めました。決勝トーナメント1回戦は、東海大星翔(熊本県)との対戦となります。快進撃を続ける日向工業ラグビー部から目が離せません。

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3学期クラスマッチ開催

今日は、3学期最後の授業日。午後からの天候が危ぶまれたため、雨天時の日程でクラスマッチを開催しました。バレーボールと卓球を実施し、各クラスとも優勝目指して必死に取り組んでいました。どのクラスも仲間と協力し、一生懸命プレーする姿にとても感動しました。

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日向工業スポーツフェスタ開催

本校では、コロナ禍で低下した体力を取り戻すきっかけにしようと、反復横跳びやハンドボール投げ、50m走などスポーツテストの種目を全校生徒が思い思いに取り組む「日向工業スポーツフェスタ」を開催しました。天候にも恵まれ、心地よい汗を流しました。次年度の体力向上につながればと思っています。

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ドローン体験教室

建設業界では、今般、ドローンを駆使して現場管理で空撮をしたり、ICT施工で3次元測量をしたりしています。本校建築科もこれから建設現場で活躍するドローンを学校で体験しました。

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かぎんSDGs私募債

本日、株式会社MFE HIMUKA様が発行する私募債を鹿児島銀行様が引き受けてくださり、その利息の一部を「オリジナル本棚」という形で本校に寄贈していただきました。6時間目には全校生徒の前で贈呈式が行われました。本校の「ものづくりの取組」が地域に評価されての寄贈だと思っています。本校は図書館の活用も盛んなので、大切に使わせていただきます。

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全国選抜・九州大会壮行式

ソフトボール部の全国選抜大会出場とラグビー部の九州大会出場を激励するため、壮行式を行いました。ソフトボール部は、川原監督の故郷「長崎県」での開催となります。1年生のみの部員ですが、精一杯力を出し切って欲しいと思います。また、ラグビー部は「福岡県」で開催されます。日頃の練習の成果を出し切って、日工ラグビーを九州に知らしめて欲しいと思います。両部活動の活躍を期待しております。

 

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第60回卒業証書授与式

 春の到来を感じる弥生の今日の佳き日に、御来賓、保護者等の皆様の御臨席のもと、令和4年度 宮崎県立日向工業高等学校 第60回卒業証書授与式を挙行できますことは、誠に大きな喜びであり、心から感謝申し上げます。

 卒業証書を授与されました103名の卒業生の皆さん、御卒業おめでとうございます。この3年間、人生の中で最も多感で著しい成長期にあるお子様を見守ってこられた保護者の皆様、本日は誠におめでとうございます。また、本校教育に対するこれまでの多大なる御理解と御協力に、全教職員を代表し衷心よりお礼申し上げます。

 卒業生の皆さんにとっての高校生活は、新型コロナウイルスに翻弄された3年間だったと思います。度重なる緊急事態宣言により臨時休業はもとより、部活動の制限を受けることも多々ありました。1年時には、県高校総体や甲子園大会県予選、県高校総合文化祭も中止となり、高校生として味わう初めての県大会を経験することができませんでした。2年生になると、授業や部活動も徐々に再開できるようになり、なかでも日程を変更して実施した修学旅行は、皆さんの心に残る最高の思い出になったことと思います。少しずつ学校に活気が戻り始め、3年生では体育大会や文化祭など、ほとんどの学校行事を実施することができるようになりました。

 何事も「できない」ではなく「できるためにはどうしなければならないか」という主体性の大切さを学んだ3年間だったと思います。その成果として、ソフトボール部の全国高校総体3位をはじめ、旋盤作業や溶接作業、電気工事、木材加工の技術を競う「ものづくりコンテスト」において、参加した全部門で入賞を果たすなど、部活動の活躍は目を見張るものがありました。一人ひとりのたゆまぬ努力によって、「専門性を備え、生き抜く力を身に付けた、社会に貢献できる人材の育成」という本校の教育目標を見事に成し遂げてくれたと思っています。

 昨年8月に亡くなられた京セラやKDDIの創業者として知られる故稲盛和夫氏は、人生で一番大事なものは何かと聞かれ、「一つは、どんな環境においても真面目に一生懸命に生きること。自分が自分を褒めるとすれば、どんな環境であろうと不平不満を言わず、慢心せず、今目の前に与えられた仕事に、それがどんな些細な仕事でも、全身全霊で打ち込み努力してきたこと。もう一つは、利他の心。皆を幸せにしてあげたいと強く意識し、生きていくこと。」と答えています。他を利する優しい思いやりの心があれば、きっと自分の周りに多くの人が集まり、自分を支えてくれるものと確信しています。そして、家族のため、会社のため、地域社会のため、ひいては国のために懸命に努力しながら生きていくことが、自分の人生を形づくるのだと思います。

 もう一つ、卒業生に伝えたいことがあります。人生の選択に後悔しない方法です。まずは大人の話を聞くこと。多くの経験をしてきた大人の話を聞き、自分の選択の材料にしてください。ロック・バンド緑黄色社会の長屋晴子さんは、「先生に言われたとおりにしていたら今の自分はいません。ただ、先生に反発する必要はなく、一つの意見として聞き、自分で判断した方がいいということです。自分で考える力を付けることが大事です。」と言っています。これからの未来を創るのは皆さんです。自分で決断する勇気を持って未来に突き進んでください。

 結びに、卒業生の皆さんが、これからの長い人生、自信と誇りを持って自らを磨き続け、社会で活躍することを祈念し、式辞といたします。

 令和5年3月1日 

          日向工業高等学校長 若林繁幸

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知事表敬 九州地区溶接技術競技会優勝

高校生の溶接技術を競う第14回九州地区高校生溶接競技会で、本校の機械技術部が団体の部で優勝を果たし、知事を表敬訪問しました。団体メンバーは機械科3年児玉海晴さん、同3年三浦大輝さん、同2年川口将吾さんの3人。また、個人の部で児玉海晴さんが3位入賞、川口将吾さんと機械科3年横井昂生さんが優秀賞に輝きました。

本校初となる九州チャンピオンとなった背景には、企業との協働型人材育成事業を活用した、株式会社アキタ製作所の原田芳男氏の指導が大きかったと思います。原田氏は、令和元年に日本溶接協会マイスターの称号を得ている溶接会の第一人者でもあります。技術だけではなく、自分の技術を惜しみなく提供する人材育成能力が評価されてのマイスター。

原田氏は、「みんなで力を合わせて獲った団体優勝に価値がある。」と大変喜んでいました。企業と学校とが連携しながら獲得した今回の優勝は、地域ぐるみで手に入れた成果でもあると思います。これを励みに、本校のものづくりの技術をさらに伸ばしていってほしいと思います。

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