学校通信
かぎんSDGs私募債
本日、株式会社MFE HIMUKA様が発行する私募債を鹿児島銀行様が引き受けてくださり、その利息の一部を「オリジナル本棚」という形で本校に寄贈していただきました。6時間目には全校生徒の前で贈呈式が行われました。本校の「ものづくりの取組」が地域に評価されての寄贈だと思っています。本校は図書館の活用も盛んなので、大切に使わせていただきます。
全国選抜・九州大会壮行式
ソフトボール部の全国選抜大会出場とラグビー部の九州大会出場を激励するため、壮行式を行いました。ソフトボール部は、川原監督の故郷「長崎県」での開催となります。1年生のみの部員ですが、精一杯力を出し切って欲しいと思います。また、ラグビー部は「福岡県」で開催されます。日頃の練習の成果を出し切って、日工ラグビーを九州に知らしめて欲しいと思います。両部活動の活躍を期待しております。
第60回卒業証書授与式
春の到来を感じる弥生の今日の佳き日に、御来賓、保護者等の皆様の御臨席のもと、令和4年度 宮崎県立日向工業高等学校 第60回卒業証書授与式を挙行できますことは、誠に大きな喜びであり、心から感謝申し上げます。
卒業証書を授与されました103名の卒業生の皆さん、御卒業おめでとうございます。この3年間、人生の中で最も多感で著しい成長期にあるお子様を見守ってこられた保護者の皆様、本日は誠におめでとうございます。また、本校教育に対するこれまでの多大なる御理解と御協力に、全教職員を代表し衷心よりお礼申し上げます。
卒業生の皆さんにとっての高校生活は、新型コロナウイルスに翻弄された3年間だったと思います。度重なる緊急事態宣言により臨時休業はもとより、部活動の制限を受けることも多々ありました。1年時には、県高校総体や甲子園大会県予選、県高校総合文化祭も中止となり、高校生として味わう初めての県大会を経験することができませんでした。2年生になると、授業や部活動も徐々に再開できるようになり、なかでも日程を変更して実施した修学旅行は、皆さんの心に残る最高の思い出になったことと思います。少しずつ学校に活気が戻り始め、3年生では体育大会や文化祭など、ほとんどの学校行事を実施することができるようになりました。
何事も「できない」ではなく「できるためにはどうしなければならないか」という主体性の大切さを学んだ3年間だったと思います。その成果として、ソフトボール部の全国高校総体3位をはじめ、旋盤作業や溶接作業、電気工事、木材加工の技術を競う「ものづくりコンテスト」において、参加した全部門で入賞を果たすなど、部活動の活躍は目を見張るものがありました。一人ひとりのたゆまぬ努力によって、「専門性を備え、生き抜く力を身に付けた、社会に貢献できる人材の育成」という本校の教育目標を見事に成し遂げてくれたと思っています。
昨年8月に亡くなられた京セラやKDDIの創業者として知られる故稲盛和夫氏は、人生で一番大事なものは何かと聞かれ、「一つは、どんな環境においても真面目に一生懸命に生きること。自分が自分を褒めるとすれば、どんな環境であろうと不平不満を言わず、慢心せず、今目の前に与えられた仕事に、それがどんな些細な仕事でも、全身全霊で打ち込み努力してきたこと。もう一つは、利他の心。皆を幸せにしてあげたいと強く意識し、生きていくこと。」と答えています。他を利する優しい思いやりの心があれば、きっと自分の周りに多くの人が集まり、自分を支えてくれるものと確信しています。そして、家族のため、会社のため、地域社会のため、ひいては国のために懸命に努力しながら生きていくことが、自分の人生を形づくるのだと思います。
もう一つ、卒業生に伝えたいことがあります。人生の選択に後悔しない方法です。まずは大人の話を聞くこと。多くの経験をしてきた大人の話を聞き、自分の選択の材料にしてください。ロック・バンド緑黄色社会の長屋晴子さんは、「先生に言われたとおりにしていたら今の自分はいません。ただ、先生に反発する必要はなく、一つの意見として聞き、自分で判断した方がいいということです。自分で考える力を付けることが大事です。」と言っています。これからの未来を創るのは皆さんです。自分で決断する勇気を持って未来に突き進んでください。
結びに、卒業生の皆さんが、これからの長い人生、自信と誇りを持って自らを磨き続け、社会で活躍することを祈念し、式辞といたします。
令和5年3月1日
日向工業高等学校長 若林繁幸
知事表敬 九州地区溶接技術競技会優勝
高校生の溶接技術を競う第14回九州地区高校生溶接競技会で、本校の機械技術部が団体の部で優勝を果たし、知事を表敬訪問しました。団体メンバーは機械科3年児玉海晴さん、同3年三浦大輝さん、同2年川口将吾さんの3人。また、個人の部で児玉海晴さんが3位入賞、川口将吾さんと機械科3年横井昂生さんが優秀賞に輝きました。
本校初となる九州チャンピオンとなった背景には、企業との協働型人材育成事業を活用した、株式会社アキタ製作所の原田芳男氏の指導が大きかったと思います。原田氏は、令和元年に日本溶接協会マイスターの称号を得ている溶接会の第一人者でもあります。技術だけではなく、自分の技術を惜しみなく提供する人材育成能力が評価されてのマイスター。
原田氏は、「みんなで力を合わせて獲った団体優勝に価値がある。」と大変喜んでいました。企業と学校とが連携しながら獲得した今回の優勝は、地域ぐるみで手に入れた成果でもあると思います。これを励みに、本校のものづくりの技術をさらに伸ばしていってほしいと思います。
県高体連スポーツ賞受賞
本日、宮崎県高等学校体育連盟スポーツ賞の表彰式が、清武文化会館で行われました。本県高等学校の競技力向上に寄与した団体と個人に高体連会長から盾が授与されました。本校からは、令和4年度全国高校総体3位と県高校総体3連覇が評価され、団体の部でソフトボール部が表彰されました。また、優秀選手の部で鹿瀨悠矢主将が、連続優勝指導者の部で川原雄大監督が表彰されました。本校ソフトボール部のますますの活躍が期待されます。
消毒ディスペンサーの寄贈
本日、ネッツトヨタヒムカ株式会社日向店の店長が来校され、CSR(社会貢献)活動の一環として、消毒ディスペンサーを寄贈していただきました。本校には、まだ未設置だった体育館入口に消毒ディスペンサーを設置しました。体育館を利用の際は、皆さんしっかりと消毒をお願いします。3月1日には、卒業式を控えていることから有効に活用させていただきます。心より感謝申し上げます。
読書と人生
「美しい心は美しい言葉から生まれる。美しい言葉は読書から生まれる。」この名言は、アサヒビールの社長・会長・相談役を歴任した福地茂雄氏が言った言葉です。自分に置き換えたときに、「まだまだ美しい心には達していないな。」と感じているところです。たくさん読書をして、良書に巡り会えるようアンテナを高くして生活していきたいと思います。皆さんも、良書に導かれるよう読書に励みましょう。
県高校新人ラグビー 準優勝
本日、県高等学校新人ラグビーフットボール大会10人制の部の決勝戦が行われました。残念ながら宮崎西高校に10-33で敗れてしまいました。前半は、5-7で緊迫したゲームを展開しましたが、後半になると幾度となくセンターブレイクを許し4トライを献上しました。しかしながら、日向工業の選手も最後まであきらめず、一矢報いるトライを奪って今後につながるゲームをしてくれました。1対1で負けない強さや気象条件等を考慮したゲーム運びなど、今後の課題も見えてきました。3月17日から福岡県で開催される九州高等学校10人制ラグビーフットボール大会までに、決勝戦で出た課題をしっかりと克服し、もう1ランク成長したラグビーを見せてほしいと思います。
日向エリア内企業説明会
1月30日(月)、日向市文化交流センターにて、日向エリア内の高校2年生を対象とした企業説明会が開催されました。地元企業の良さを知り、職業観・勤労観を学ぶことは、就職を控えた2年生にとって就職の選択肢を広げる絶好の機会になったことと思います。県内企業25社の協力を得て実施した本説明会は、企業の熱い思いやこだわりなどが生徒たちに伝わり、大変有意義な時間となりました。県工業会県北部会(人財育成分科会)や各自治体、商工会議所、関係団体等の協力を得て、すばらしい企業説明会ができたことを心より感謝いたします。
県高校新人ラグビー 決勝進出
県高等学校新人ラグビーフットボール大会が川南町総合運動公園陸上競技場で開催されており、10人制の部で出場している本校ラグビー部は佐土原高校を12対7で破り決勝戦にコマを進めました。決勝戦は2月4日(土)に同競技場にて開催されます。なお、ラグビー部は3月17日から福岡県で開催される第24回九州高等学校10人制ラグビーフットボール大会への出場が決定しています。
県高校選抜バドミントン大会 優勝
新富町体育館にて令和4年度第39回宮崎県高等学校選抜大会バドミントン大会が開催されました。個人戦ダブルスに出場した岩佐孟A2・廣本大晴E2ペアが見事優勝しました。おめでとうございます。ますますの活躍を期待しています。
高等学校書道教員展
第51回高等学校書道教員展が宮日会館にて本日まで開催されておりました。作品から伝わる先生たちの熱いメッセージが心に染みわたり、大変感動しました。本校の芸術科(書道)の黒木弥生先生の作品も展示されており、作品のすばらしさに心を動かされたところです。いつも本校生徒のご指導、ありがとうございます。
県高校新人サッカー
1月20日(金)に小林市大塚原運動公園にて県高校新人サッカー1回戦が行われました。2年生が修学旅行のため1年生で臨んだ1回戦は、1対2で小林高校に惜敗しました。果敢に攻め込み先制点を奪うなど、積極的な攻撃が見られました。今後の活躍に期待しています。
課題研究発表会
1月19日(木)に3年生の課題研究発表会が行われました。各学科が取り組んだ3年間の成果を1年生の前でプレゼンテーション形式で発表しました。機械科はデュアルシステムで制作したラックや自転車スタンドなどについて、電気科は壊れた蛍光灯の取り替えやコンセント修理について、建築科は日向市町づくりのコンペ等について発表しました。ここでは、ごく一部の紹介ではありますが、3年生の皆さんは、それぞれの学科で3年間取り組んできたことをしっかりと発表し、後輩へ取組の成果を示してくれました。
日向の誇る刀匠「景正」
昨日は、1年生を対象に日向市平岩在住の松葉一路様にご講演いただきました。松葉氏は、自身の造る日本刀製作技術が評価され、その技術が宮崎県無形文化財に指定されました。
松葉氏によりますと、「鉄造形の最高の美は刀であり、日本刀制作を通して学んだことは、昨日より今日いいモノ(刀)を造る、昨日より今日をよりよく生きる。」ということでした。
私たちもモノを造るという点においては共通するものがあります。「突き詰めていくこだわり、よりよいモノを必要とされる方に喜んでもらうという視点」を大切にしていきたいと思いました。
思い出に残る修学旅行に
現在、本校2年生が1月17日(火)から1月20日(金)の日程で、長野・関東方面へ修学旅行中です。今頃、長野県白樺リゾートのゲレンデでスキーに夢中になっていることと思います。普段、学校生活では得られない体験をする中で、自立心や規律・秩序を守る態度を養える絶好の機会だと思います。スマホを手放し、思いっきり滑ったり、友だちと話したり、かけがえのない時間を過ごして欲しいと思います。コロナ対策と闘いながらの修学旅行ではありますが、よい思い出を作って元気に日向に帰ってきて欲しいと思います。
利他の心
明けましておめでとうございます。
3年生にとって、日向工業での学校生活もあと1か月となりました。
また、1・2年生にとっては新しい学年に向けた集大成の学期となります。
さて、皆さん、令和4年のワードは何だったか覚えていますか。そう、「恕の心」です。恕とは孔子の言葉で、自分がされて嫌なことは他人にはしないこと。つまり、優しさと思いやりを持って生活しましょうと話しました。
1年の計は元旦にありと言います。そこで、今年はどんなワードでいこうかと考えました。いろいろ考えましたが、今年は「利他の心」でいきたいと思います。利他の心とは、簡単に言うと「他人のために善かれと思う行動を取る」ということです。利他の心を物事に取り組むときの判断基準としていたのは、京セラ・第二電電の創業者である故稲森和夫氏です。
例えば、「人のために役に立ちたい、人の役に立つモノをつくりたい」と思う気持ちや「日向工業のために生活や学業に真摯に取り組むこと」、「生徒のために心血を注いで指導すること」など、一見人のためにと思うような行動が、自分を大きく成長させ、成功に導くことになるのではないかと考えています。
今年は、是非「利他の心」をもって1年間頑張っていきましょう。皆さんにとって素晴らしい年になることを心から願い新年のあいさつとします。
令和4年を振り返る
令和4年も残すところあと僅かとなりました。令和4年の日向工業高校を振り返ってみたいと思います。
令和4年も新型コロナウイルスが依然として猛威を振るい、4月当初から医療緊急警報が発令され、8月には医療非常事態宣言が発令。8月21日には、なんとか医療非常事態宣言が解除され、体育大会、インターンシップ、はまぐり祭とも昨年に引き続き完全実施することができました。はまぐり祭では、同窓会による地鶏の炭火焼きや多くのキッチンカーが出店し、例年にも増して賑わいを見せたはまぐり祭でした。PTAの皆様には大変お世話になりました。
ものづくりコンテストでは日工魂をいかんなく発揮。6月開催の県大会では、旋盤作業部門で中里光一さんが3位。溶接部門で団体1位、個人で児玉海晴さんが1位、横井昂生さんが2位、川口将吾さんが3位で上位独占。電気工事部門でも甲斐匠さんが3位。そして、木材加工部門で山口陸空さんが1位、鈴木航輝さんが2位に入賞しました。なお、溶接部門と木材加工部門は九州大会に出場し、溶接部門においては団体で優勝、個人の部で児玉海晴さん3位に入賞するという快挙を達成しました。
令和4年は運動部の活躍にも目を見張るものがありました。夏に行われたインターハイでは、ソフトボール部が堂々の3位入賞を果たしました。そして、全国選抜大会予選でも2年連続で出場権を獲得する活躍がありました。また、林裕輝さんが水泳競技400m自由形で九州新人大会に出場したり、ラグビー部が1年生大会で準優勝、バドミントン部が新人大会で3位入賞、バスケットボール部と野球部が県大会でベスト16に入るなど、運動部全体の活躍が目立った年でもありました。
11月には、県工業技術発表会が開催され、本校代表として建築課3年生が「まちづくりの提案」と題して、地域が活性化するよう課題を見つけ建築の視点でまちづくりの提案を発表しました。見事に3位入賞を果たし、日頃の授業の成果を発揮することができました。
県高等学校総合文化祭では、写真部門で県高文祭で金賞・銀賞獲得しました。金賞を獲得したのは、児玉和響さんの「グラビティ」、銀賞は谷岡翔さんの「愛のカタチ」。2名は、12月に佐賀県で開催された九州高等学校総合文化祭に出場しました。
就職・進学面においては、コロナ流行から3年が経ちますが、企業からの求人は前年よりも増加し、1400社を超える求人がありました。また、進学においては国公立合格者2名を含む37名の進学(専門学校含む)が決定しています。
他にも全国工業高等学校長協会が運営するジュニアマイスター顕彰制度による表彰なども予定されております。また、マイコンカーラリー大会で活躍するなど、まだまだ日向工業の活躍から目が離せません。令和5年も日向工業高校生のますますの活躍を期待しながら令和4年を終えたいと思います。
関係者の皆様には、日頃より日向工業高等学校の教育活動にご協力いただき、心より感謝を申し上げます。日向工業高等学校を1年間見守っていただきありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。
建築科の塗装体験がテレビ放映
いい色の日にちなんで、11月16日に日本塗装工業会宮崎支部の皆さんの協力で塗装体験をしました。塗装は色彩による見栄えだけではなく、壁の劣化や金属の腐食を防ぐという目的などについても勉強しました。実際の塗装体験の様子がUMKテレビの「のびよ みやざきっ子」にて放映されました。建築科1年生にとってすばらしい体験ができたようです。
写真部作品 宮日掲載
12月15日と16日の宮崎日日新聞に、本校写真部の作品が掲載されました。15日には、九州大会に出品された児玉和響さん(機械科3年)の作品「グラビティ」、16日には、黒木ひよりさん(機械科3年)の作品「レッツゴー」が掲載されました。本校の文化力もなかなかのものです。さらなる活躍を期待しております。