日誌

学校通信

地元就職率UPを考える(6)

…これまでの分析から、次のことが分かる。
1 Q1 自分の進路を決めるに当たり、誰に相談したか?では、
    先生に相談する 2年生が11.4% 3年生が21.7% と10.3% 3年生で多い
2 Q3 就職の場所はどこか?との問いに
    県外希望 2年生が52.2% 3年生60.9% 3年生が8.7%多い
    県内希望 2年生が24%  3年生35%  3年生が11%多い
                        とそれぞれ3年生の方が多いことが分かる。
   * 「~の方が多い」2,3年生は連続してデータを取っていない 別の生徒

  以上から、確かに「先生の指導で」2年生よりも3年生で県外・県内の希望率は
 多い(影響している)ことが分かるが、教師が「県外就職するように誘導した指導
 はしていない」ことも、はっきりと、客観的に読み取れる。 

 ※これまで6回のシリーズで、我々工業高校教員の指導が県外就職を優先して
  いないことを証明してきた。このアンケートでは、さらに「では、どうして?」
  と言う問題の核心に迫る分析へと続くが、このブログではここまでとしたい。
   次回からは、視点を変えた「地元就職率UP」を考える話題の中で、この「核心」
  に触れていくこととしたい。
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地元就職率UPを考える(5)

Q3 就職(公務員を含む)を希望している場所はどこか?
 2年生 生徒
     ①県外52.2% ②未定23.8% ③県内24%
      保護者
     ①未定38.2% ②県内35.4% ③県外26.4%
 3年生 生徒
     ①県外60.9% ②県内35% ③未定4.1%
      保護者
     ①県外43.4% ②県内38.1% ③未定18.4%

  就職か進学かまでは、生徒と保護者の意見が一致しているが、就職先を「県外か県内か」
になると、その場所は、一致していない。
 生徒の県外指向は、2年次から3年生になるとさらに増えている。
一方、保護者の県外希望は、やや増加はしているが、2,3年ともにその1/3が依然として
県内を希望している。
 このズレを皆さんは、どう考えるだろうか?
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地元就職率UPを考える(4)

アンケート Q2 現時点での進路希望は、何ですか?
 2年生 9月結果
 生徒
 ①就職64.2% ②進学23.0% ③未定7.4% ④公務員5.4%
 保護者
 ①就職64.1% ②進学21.6% ③未定8.1% ④公務員6.2%

 3年生 9月結果
 生徒 
 ①就職68.1% ②進学25.4% ③公務員5.9% ④未定0.7%
 保護者
 ①就職68.0% ②進学25.2% ③公務員5.4% ④未定1.4%

  2,3年生とも生徒と保護者の値がほぼ一致している。
 生徒は、保護者と相談をしている結果と一致する。
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地元就職率UPを考える(3)

…アンケートは、平成28年8月末に県内工業系高校7校の2,3年生、生徒と
保護者全員約4500名を対象に実施された。
今回から、その結果を紹介しながら生徒・保護者の意識を分析してみたい…

Q1 自分の進路を決めるにあたり、誰に一番相談するか?
回答 2年生徒 ①保護者・家族70.1% ②友人12.9% ③先生11.4%
    3年生徒 ①保護者・家族64.5% ②先生21.7% ③友人09.5%

 生徒は、圧倒的に保護者・家族と相談しており、3年生では友達よりも先生
の方に相談する傾向が高くなっていることが分かる。(つづく)
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地元就職率UPを考える(2)

 …そこで、「本当に我々工業科教員の誘導で、県外就職を決めているの
だろうか?」、「生徒たちが県外就職を決めている本当の理由が知りたい」…
と、工業科職員の中から意見.声が聞かれるようになった。
 この声を受けて、当時宮崎工業.竹下校長の発案により、県工業部(県内
7つの工業系高校に勤める職員組織)が組織的に実態調査アンケートを取
ることになった。 
 2016年(H28年)春のことだった。(つづく)
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地元就職率UPを考える(雑感1)

 あれは…4年ほど前、年の暮れか始めの寒い時期だった。
確か宮日新聞の1面だったと思う…
 「宮崎県 地元就職率全国最低」という記事が掲載された。
 その記事の中でも特に注目したのは、工業高校生の地元
就職率が際立って低いこと。そして、その原因は、高校の先生
が県外企業への就職を勧めるからだ…というものだった。
 私を含め、この記事を読んだ大半の工業科教員たちは、皆一
様に「濡れ衣だ」と思った。
決して、県外就職を勧めている訳ではない…と
皆この記事に、腹を立てていたことを思い出した。(つづく)
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地元就職を支援するエリアネットワーク会議

 6月28日本校図書館で、14時から16時まで会議をしました。
 5年ほど前に、「高校生の地元就職率全国最低」と報道されて
 以来、この4年宮崎県では具体的な取組をしてきました。
  この会議は、その具体的な取組について関係者が集まって
 対策を検討するものです。

 話し合ったこと
 1 会場校のあいさつ この会議の必要性(私倉岡)
 2 各高校の活動計画
 3 行政.各団体の活動
 4 事例報告
 5 グループ討議
 6 まとめ
  でした。
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先生方と企業見学会してきました


 昨日、6月27日 本校職員約20名が門川の「メタルフォージュ」と日向市に
ある「MFE」の2社を見学しました。
 メタルフォージュは、「鍛造(たんぞう)」技術により主に大手自動車メーカー
のエンジン部品.サスペンションをつくっている会社です。
 MFEは、この春に社名を変えた元中島鉄工所です。主に食品加工に関わ
る製造機械をつくったり、工業の技術を生かしたレタスの水耕栽培もてがけ
る(その他色々)地元企業では、異色の存在です。
 日頃、学校にいることの多い先生方には、視野を広げる良い機会だったと
思います。
5年前、地元就職率全国最下位~を受けて本県では、地元就職率を上げよ
うと色々取り組んでいます。この見学会も、その一環です。
 生徒に「地元の企業の良さをを語るには、まず教師自ら学ぼう!」というこ
とです。
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