情報発信ブログ

SSH&サイエンス科情報発信ブログ

海洋実習事前学習その2

6月13日(土)に行った
海洋実習の事前学習(1年サイエンス科)の続きです。


砂浜の砂をふるいにかけると、マイクロプラスチックがたくさん見つかりました。

さて、観察で必要な技術がスケッチです。

見つけたものの特徴をしっかり捉え、記録を残すために
実際に取り出したマイクロプラスチックのスケッチをしてみます。


綺麗に書けていますね。特徴もしっかり書き込んでいます。


スケッチには、線で描く、色を塗らない…などの基本があります。
先生が書いたスケッチの見本を見せてもらいながら、基本を学びます。

さて、海洋実習では採集したプランクトンを、後日顕微鏡観察してスケッチを行います。
そのプランクトンはどうやって捕まえるのでしょう?


これがプランクトンネットです。
海水面近くや、池などの微生物を採集する道具です。
1班に1つ配布され、実習船でプランクトンの採取を行います。


先端には採水器がついており、ここに濾しとられたプランクトンが集まります。
コックの形状を確認し、現場でミスをしないように備えます。

このネットを海水面で引きながらプランクトンを集めるのですが、
引く速さや引き上げる向きにもコツがあります。

その後、採取したプランクトンは現場でアルコールに保存し、持ち帰ります。

プランクトンといえども、命を持っています。
その重さに応えるべく、きちんとスケッチの練習を行いました。


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海洋実習事前学習その1

6月13日(土)の報告です。

この日は、午前中の4時間を使って1年サイエンス科が
海洋実習の事前学習を行いました!

その様子を数回に分けて報告します。


海洋実習の本番は、7月10日(金)です。

宮崎県立宮崎海洋高校の実習船「進洋丸」と連携し
海洋観測や、プランクトンの採集、マイクロプラスチックの採集などの
海洋実習を通して、海洋研究の重要性を学びます。


実習船に乗せていただくので、しっかりとした事前研修が必要です。
実習のしおりをもとに、事前学習を進めていきます。

実はこのしおり、様々な課題が詰まっています。

まずは、マイクロプラスチックについて学びます。


ここに、宮崎市のある海岸の砂が2リットルあります。
この砂を各班に配布します。
パッと見た感じ、どのくらいのプラスチックが入っていると思いますか?
5mm以上の大きさは?
3~5mmの大きさは?


「10個くらい?」「7個くらい?」いろいろな意見が出ます。
実際に、ふるいを使って調べてみましょう!


まずは5mmのふるいにかけてみましょう。
ザーッとふるいにかけてみると…


あれれ!?思った以上に大きなプラスチックが多いですね!!
流木や石などを取り除いても、結構な数のプラスチックが入っていました。


では、5mmのふるいにかけた砂を、3mmのふるいにかけてみましょう。


結構な量の小さなプラスチックが入っています!!
各班協力して、プラスチックの数を数えました…。


結果がこちら。
2リットルの砂に含まれるプラスチックは…
5mm以上が平均して28個!
3mm~5mmが平均32個!

思った以上に入っていました。

それより小さいプラスチックとなると…まだまだありそうです。
これらが海洋を漂っているのですね。

今回の海洋実習では、全長約3mのニューストンネットを用いて
海洋のマイクロプラスチックを採集する予定です。


大きなプラスチックでさえこの量です。
さらに小さなマイクロプラスチックは一体どれほど取れるのでしょう…。


プラスチックによる海洋汚染は深刻な状況です。


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マリンチャレンジプログラム採択!

本校生徒の研究がマリンチャレンジプログラムに採択されました!


マリンチャレンジプログラムとは、日本財団と株式会社リバネス主催の研究助成プログラムです。

海・水産分野・水環境などの分野を研究する中高生を対象に、
最大5万円の研究資金助成や、研究アドバイザーによるオンライン面談での研究コーチが行われます。



今回採択されたのは、本校科学部の生物班です。

研究テーマは
「ハクセンシオマネキのウェービング~画像解析と信号処理による分類~」
です。
ハクセンシオマネキが発しているシグナルを解析し、縄張りの構造を明らかにしようとしています。


先日、初めてのオンライン面談が行われました。

株式会社リバネスの担当者の方と
アドバイザーとなる京都大学の先生に
研究の説明を行いました。

慣れないWeb会議システムに四苦八苦していましたが
何とか自分たちの研究を伝えました。


アドバイザーの先生からは、いろいろな質問がありました。

今後もオンライン面談を重ね、研究を深めてください!


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科学探究を見守る先生

これまで、2年生の様々な研究班を紹介してきました。

今回は科学探究の指導をしている先生たちを紹介。


現在、サイエンス科2年生の科学探究は科学部顧問の先生たちで指導しています。

毎回、授業前には各班の進捗状況をまとめ、それぞれに質問するポイントを議論しています。

科学探究は2時間連続の授業です。
その時間、生徒は自由に研究活動を行っていますが、
先生たちは各班を見回りながら、その日の研究計画などを聞き取りしています。

先生たちは思います。

. 。○(こうしたら、うまくいきそうだよなぁ・・・)
. 。○(これよりも、あれを使えばいいのに・・・)
. 。○(この方法よりも、あの方法が適しているなぁ・・・)


でも、それを絶対に言いません。
生徒の成長を願いながら、質問をしています。

非常にもどかしい想いをすることもあります(笑)

でも、質問しなくとも、より良い方法に気づく班や、
我々では思いつかないユニークな実験を行う班も多いです。


やはり考えて動くということは大切なんだと、指導しながら実感します。


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太陽光発電の研究!?

今回は物理工学研究領域から、太陽光発電の研究を行っている班を紹介します。


この班にも、他の班同様に大きな目標があります。
しかし、まずはスモールステップでいろいろな実験を行っています。


最初の実験を経て、研究計画を練り直しています。
ホワイトボードを使って議論していますね。



ん?
太陽光発電なのに、この器具は何でしょうか。


おや?
器具に液体を入れたものを、ホットバスで温めています。

この班は、主体的に議論を重ねて、先生たちも思いつかない
ユニークな実験を考え出しました。

さて!うまくいくかな?
楽しみに見守っていきます。


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