活動報告
佐土原高校 進路講演会
佐土原高校では、3月14日(月)に、1,2年生(470人)を対象に「進路講演会」が行われました。
当初は1月に計画されていましたがコロナ禍で一旦は中止となりました。
その後先生方の工夫とご尽力により、当日は対面で体育館にて開催することができました。
トータルコーディネーターの水永が、「君たちはどう生きるか 君たちの未来は可能性に満ちている」と題して講話しました。
最後に、「自分にとって幸せとは何だろう」と考えてほしいと、生徒たち全員に私からの1枚の手紙を配りました。
質疑応答でも活発な質問や意見が出されました。
「やりたいと思う仕事を、反対されたらどうすべきか?」
「小さい頃と今で幸せはどう変わったのか?」
「自分のために仕事をすると考えていたが、人のためになることをするのが仕事だと気付いた」
・・・ 私も答えに窮したりしましたが、本音でのやりとりになりとても充実したひと時になりました。
(トータルコーディネーター 水永)
五ヶ瀬中等教育学校 「よのなか教室」
3月11日(金)に、五ヶ瀬中等教育学校 前期課程2年生(中2)(39人)を対象に、水永が講話を行いました。この講話は、この日午前中に開催された「令和3年度グローバルフォレストピア調査研究発表会」につづけて企画されたものです。
「探究とはどういう学びだろう」というテーマで講話しました。
社会に出て仕事をする時に求められる力の一つである「答えのない問題に答えを見出す力」をどうやって身に付ければいいのか。旭化成の「変革と成長への挑戦」の事例を紹介しながら話しました。
探究をするにあたって、仮説を立て、もう一度見直し、再度仮説を立て直し・・・というサイクルをまわすことが大事なこと。探究とは、決してアイデア列挙だけになってはいけないこと ・・・などを強調しました。
(トータルコーディネーター 水永)
コロナ感染防止のため生徒たちは教室で、私は別室からオンラインでの講話になりました
延岡市立 旭中学校1年生 「第一次産業(漁業)を知る」
旭中学校 1年生 (3クラス、83人)では、3月8日(金)に、地域の第一次産業を知るために、北浦町の漁業の現場を訪問しました。コロナ禍での職場訪問には大きな課題もありましたが、先生方の熱意や周到な準備と、迎えていただく北浦漁協の方々の熱心なご協力のおかげで実現することができました。
漁は、夜行われます。漁を終えた漁船は、早朝に港に戻ってきます。魚の水揚げの様子を見るためには早朝に港へ行く必要があります。
この日、朝早く7時過ぎに学校をバス2台に乗って出発。港では既に帰港した船でにぎわっていましたが、魚の水揚げはほぼ終わっていました。
生徒たちは、残りの水揚げを見学した後、魚捌き場や加工場などを視察訪問したり、広大な港周辺を漁協の方に案内していただいて見て回りました。
昼は、近くの公園で昼食をとり、午後はメヒカリを漁獲してきた漁船の帰港を待って、大漁に湧く水揚げの活況の様子を視察することができました。
この視察訪問は、延岡市役所水産課をはじめ関係部局の方々と、北浦漁協の方々のご理解とご協力により実施することができました。皆様のご尽力に感謝を申し上げたいと思います。
(トータルコーディネーター 水永)
日之影町立 宮水小学校 5,6年生 「よのなか教室」
宮水小学校 5,6年生(22人)を対象に、3月7日(月)に「よのなか教室」が行われました。
「よのなか先生」は、延岡市キャリア教育支援センターのコーディネーター水永正憲と酒井康行でした。
水永は、働くということについて、「夢って何だろう」という問いから話し始めました。
「海の魚はどうして塩辛い海の水の中にいるのに、どうして塩辛くないのだろう」という疑問から「イオン交換膜」という技術が生まれ、そこから、塩を作ったり、海水から真水を作る技術が生まれたり、何度も使えるリサイクル電池ができたりする夢のような技術ができたという話を紹介しました。
そして、世の中には実にいろいろな仕事をしている大人がたくさんいることを紹介しました。
酒井は、元小学校の校長先生だったことから、自分が学校の先生になったきっかけや、高校では野球を一生懸命していたという話を紹介しました。また、たくさんの失敗をしてきたことも紹介して、子供たちに失敗を恐れないでいいんだよ、と励ましの言葉をかけました。
子ども達からの「仕事をして1番よかったことは何ですか?」という質問に対して、二人とも「いろんな人と出会うことができた」こと、そして小学校での出会いやこれからの人生においての出会いを大切にしていってほしいと話しました。
(トータルコーディネーター 水永)
宮崎西高校付属中学校とヨルダンを結んで立志式に向けたオンライン講演会開催
1月28日(金)14:00(ヨルダン時間午前7時)から、宮崎西高校付属中学校において、宮崎市出身で国連難民高等弁務官ヨルダン事務所(UNHCR Jordan)に勤務する進藤弘騎さんによるオンライン講座が開催されました。
ヨルダンと結んでのオンライン講座は中学校3校目です。
付属中学校2年生2クラス約80名の生徒が各教室で参加しました。
学校で、2月に開催予定の2年生立志式に向けた一連の行事の一貫として、「難民・貧困課題を通して社会貢献を考える~共感力と生きる目的~」をテーマにしての開催でした。
後半の質疑応答では、多くの質問が投げかけられました。
「国際貢献での進藤さんのコンセプトは?」の質問に対しては「最前線で支援して行くこと。
自分のこれまでの外務省勤務⇒現在のUNHCR職員として、さらに2月以降の国際赤十字委員会職員へのキャリアパスを通して、自分の目標が達成されつつあること」を語られました。
最後に生徒へのメッセージとして、「~君たちはどう生きるか!~働くことの意義。正しい目的を持って貪欲であれ。やらない言い訳をつくらない。働くこと自体が社会貢献になる。」等の言葉が送られ終了しました。
生徒の感想文から「今後も様々な活動を通して、普段接することのない多くの人々と触れ合う経験を積むことで“共感する心”を養っていきたい」という声も聞かれました。
グローバル社会の中、海外を拠点に難民・貧困問題に立ち向かっている進藤氏の生き様を通して、自分自身の生き方や進路について、深く考えるきっかけになったと思います。
( 文責:西立野)
第10回キャリア教育推進連携表彰「優秀賞」を受賞
延岡商工会議所および延岡市が、文科省と経産省が主催する「キャリア教育推進連携表彰」で「優秀賞」を受賞し、その授賞式とシンポジウムが、1月25日(火)にオンラインで行われました。
授賞式に先立ち、延岡市では記者説明会を実施しました。
受賞者である、延岡商工会議所の吉玉会頭、延岡市の読谷山市長から、受賞の言葉とご挨拶をいただきました。詳細については、夕刊デイリー新聞(1月29日付)と、宮崎日日新聞(2月1日付)に掲載されています。
今年度は、「キャリア教育優良教育委員会、学校及びPTA団体等 文部科学大臣表彰」を県内では下記の4団体が受賞しています。
・綾町立 綾中学校
・高鍋町立 高鍋西中学校
・小林市キャリア教育支援センター
・都農町教育委員会
細野中学校とヨルダンを結んでのオンライン講座
1月13日(木)14:15~(ヨルダン時間午前7時15~)から、細野中学校において、宮崎市出身で国連難民高等弁務官ヨルダン事務所(UNHCR Jordan)に勤務する進藤弘騎さんによるオンライン講座が開催されました。
「より良き未来を考える特別講演会~貧困課題と難民課題~」というテーマで、キャリア教育の一貫として、全校生徒約130名が各クラスで参加しました。
「世界の貧困や難民等の問題を具体的に聞くことによって、持続可能な社会の実現について考える(SDGs・自律・貢献)機会とする」ことを目的としての開催でした。
前半45分が講演、途中10分間の休憩をはさみ、後半45分で質疑応答の時間で開催されましたが、各学年、各教室からの質問が矢継ぎ早に出て、今回も予定時間をややオーバーする程でした。生徒からの「国際貢献等で自分達に出来る事は何か?」の質問に対して、進藤さんからは「先ずは、足元(地元)にある地域課題等に興味関心を持つことから始める事やハガキ回収に取り組んでいる学校の紹介」がありました。
(文責:西立野)
延岡市「地域コーディネーター」の方々との交流が始まりました
12月21日(火)に、延岡市の「地域コーディネーター会議」に、オブザーバー参加させていただきました。広報用展示パネル作成に関しての情報交換や、実践事例集の作成についての意見交換などが行われました。
その後に行われた自由意見交換は、とても充実していて、刺激的でした。
コーディネーターの方々の、子供たちへの温かい視線や、熱い思いが伝わってきて感動しました。
延岡市には、地域コーディネーターが、12名おられます。
学習支援ボランティア「はげまし隊」の支援や、様々な地域学校協働活動に取組んでおられます。
これから、キャリア教育支援センターのコーディネーターとも、連携・協働していければ活動がさらに充実するのではないかと思いました。
これからのコラボレーションを探っていきたいと考えています。
延岡市立旭中学校2年生「職場訪問」
旭中学校 2年生(65人)では、コロナ禍で職場体験が難しくなったため、替りの体験学習として12月10日(金)午前中の4時間をつかって「職場訪問」(バスで)を実施しました。
昨年は中止せざるを得なかった体験学習を、形を変えてでも何とか経験させてやりたいという先生方の強い思いから実現したものです。
学びを深めるため、「働く人々を観察し、インタビューして次を探る」というテーマを設定しました。
・どんな様子で働いているか(働く姿)
・働く人はどんなことに気を配っていたか、どんな工夫をしていたか
訪問先は次の企業でした。
Aグループ 旭化成株式会社 延岡支社 展示センター
ミツワハガネ株式会社
富士チタン工業株式会社
Bグループ 株式会社中園工業所
センコービジネスサポート株式会社
旭化成株式会社 延岡支社 展示センター
移動するバスの車内では、延岡市工業振興課の職員の方が、延岡市の工業政策について話をしていただきました。
訪問先企業の選定や依頼などを、コーディネーターの水永がお手伝いさせていただきました。
高鍋西中学校とヨルダンを結んで 「SDGs×平和」学習セミナー開催
12月10日(金)13:30(ヨルダン時間午前6時30)から、高鍋西中学校において、宮崎市出身で国連難民高等弁務官ヨルダン事務所(UNHCR Jordan)に勤務する進藤弘騎さんによるオンライン講座が開催されました。
ヨルダンと結んでのオンライン講座は中学校初開催です。
高鍋西中学校2年生2クラス73名の生徒が、各教室で「進藤さんから難民などの世界状況を聞き、自分の生き方を考えよう」というテーマで、後半の質疑応答も含めて1時間40分にわたり、予定時間を10分程度オーバーする程の生徒からの質問等も多くありました。
この日に先立つ8日(水)には、各クラスで事前課題の動画(アフガニスタンの難民少女を扱った動画)を視聴し、感想をまとめたり質問等を事前に考えたりする時間も設定されました。
これまで総合的な学習の一貫で、1年時には「SDGs×環境」を、2年時には、「SDGs×平和」をテーマに学習を深めてきており、そのまとめとしてオンライン講座でした。
現在、学校で実施している「はがき集め」や「募金活動」等も含めて、さらに自分達に出来ることは何か、また、将来の自分の生き方を改めて考えさせる良い機会になったと思います。
(文責:西立野)
日南市立飫肥中学校1~3年生「生きかたよのなか教室」
11月26日(金)午後に、1~3年全学年(186名)を対象に「よのなか教室」が行われました。
各学年で同じ学びをしても、それぞれの成長段階で違う気付きがある。上の学年になって同じ体験をしても新しい発見があり、「学びは変化する」。
だから1~3年の間で、同じテーマで何度も学びを積み重ねていって、3年経った時に、生徒一人一人が何らかの「つながり」を生み出せるようにしてやりたい、というのが先生方の願いでした。
3年生には、昨年2年生の時に、職場体験の前に、「働く意味を考える」講話を行いました。
その後、立志式では、「太郎の手紙」の発表を聞いて、「様々な働く大人の姿」を紹介しました。
2年生は、今年職場体験に備えて、昨年の2年生と同じく「働く意味を考える」講話を行いました。
そして、今回ですので、3年生には3回目、2年生には2回目の出会いになります。
教務主任の湯川先生と、事前に何度も打合せを行いました。そして、今回は私の実の体験を語ることになったのです。このような話をするのは私にとって初めてのことでした。
私自身の42年間の会社生活をふりかえってみますと、「失敗」や「挫折」のくりかえしでした。
それを正直に語ってみようと思いました。「失敗を恐れないでほしい」というメッセージをおくりたいと思ったのです。
生徒たちの感想文の中に次のようなことが書かれていました。
「失敗を通して得るものがあるということが心に
残りました。これから私は失敗を恐れず何事にも挑戦していきたいです。」
「一番印象に残ったことは、嫌なことは嫌と思ってするのではなく、自分の経験と思ってすること。
という言葉でした。」
(文責:水永)
宮崎工業高校2年生「保護者向け就職啓発セミナー」
11月17日(水)午後に、宮崎工業高校2年生の保護者を対象にセミナーが行われました。
これは、宮崎市(商業労政課)が毎年行っているもので、「生徒たちの未来の『働く』を考える」ためのセミナーです。保護者のみなさんに、就職活動状況の変化や、宮崎で働く魅力を知ってもらうために企画されています。48名の保護者の方々が参加されました。
この日は、最初に戸敷市長から趣旨説明があった後、二つのセッションが行われました。
1.講話1 「育むということ 未来を担う人財育成」
水永正憲(宮崎県キャリア教育支援センター)
2.講話2 「宮崎で働くということ」
岩崎千恵子さん(株式会社 デンサン)
西原麗華さん(同上 *宮崎工業高校卒OB)
3.質疑応答
双方向参加型によって、高校生保護者の就活の悩みを少しでも解決できればと、事務局では今回から新しい工夫がなされました。
セミナーの前に「就活に関するアンケート」(オンライン回答)をお願いし、当日は質疑応答や講師からのアドバイスを行っていただき、セミナーの後でアンケート結果や意見などを還元して、セミナーに参加できなかった保護者にも提供されました。
「今日は、自分のことも含めて見直していかなければいけないことなど、教えさせられる機会になりました。家庭でもたくさん会話をしていきたいです。とても勉強になりました。」
といった声など、たくさんいただきました。
(文責:水永)
「都城市キャリア教育フォーラム」が開催されました
都城市教育委員会の主催により、11月15日(月)に開催されました。
当初計画では、8月に対面で実施予定でしたが、コロナ感染防止のため、会場(都城市ウェルネス交流プラザ ムジカホール)にて関係者のみ無観客で収録を行い、その後オンデマンドで各学校に配信されます。
・教育長挨拶(10分)
・講話 「育むということ 子供たちの未来は可能性に満ちている」(50分)
水永正憲 (県キャリア教育支援センター)
・シンポジウム(パネルディスカッション)(90分)
「キャリア教育の展望 新たな体験活動への取組」
束元健司さん (株式会社サニー・シーリング)
丸田耕正さん (株式会社都城北諸地区清掃公社)
栗原貴史さん (農業生産法人有限会社新福青果)
坂元敏広さん (社会福祉法人 スマイリング・パーク)
柿木裕一さん (都城市立妻ケ丘中学校長)
シンポジウムでは、次のようなテーマで活発な意見交換が行われました。
・それぞれの企業紹介と、キャリア教育活動の紹介
・職場体験を今後どのように深化させていけばいいか
・小学校の社会見学等、中学校では職場体験以外の豊かな体験活動の中で、企業・地域と学校とが、もっと多く協働してどのような取組が考えられるか。
都城西高校とヨルダンを結んで SDGsセミナー パートⅢ
10月22日(金)15:00~(ヨルダン時間午前9時)から、都城西高校において、宮崎市出身で国連難民高等弁務官ヨルダン事務所(UNHCR Jordan)に勤務する進藤弘騎さんによるSDGsセミナーが開催されました。高校での開催は3校目です。
「国連を舞台に社会貢献を考える ~難民危機に立ち向かう国際社会~ 」というテーマで、1年生フロンティア科42名と3年生希望者13名の生徒が参加しました。
これまでの2校の場合と同様、事前課題の4本のYouTube動画を事前視聴しての講話でした。
参加した生徒は、進藤さんの外務省職員としてアフガニスタンなど4か国での勤務経験やヨルダン事務所での仕事内容、国際貢献の意義等について熱心に聞き入っていました。
「海外での活動で日本とのギャップを感じた時、どう対応したか?」の生徒の質問に、「日本で当たり前と思っていることが、国によっては全く違う。違って当たり前と思うことも大事」という回答でした。
参加した生徒からは、「国際貢献は相手の立場にたって考える事が大切だと思った」、「やらない言い訳をつくらず、自分から行動できる人になりたい」等の感想も聞かれ、講話終了後も、国際貢献に興味関心を持つ3年生から多くの質問等が投げかけられて終了しました。
難民や貧困問題、児童婚の問題や国際貢献の在り方等、改めて考えさせる機会になったと思います。
(文責:西立野)
宮崎県議会(特別委員会)による調査(視察)がありました
10月20日(水)午後に、宮崎県議会「働き方改革・産業人材確保対策特別委員会」の田口雄二委員長以下11名の議員の方々が、延岡市キャリア教育支援センターに、「キャリア教育による人材育成」について調査に来られました。
県議会の方々に、我々の取組を聞いていただけることは大変ありがたいことです。願ってもない貴重な機会になりました。
延岡商工会議所と延岡市(工業振興課)が、将来の地域を担う人財の育成を図るために、延岡市キャリア教育支援センターを設置して、今年でちょうど5年が経ちます。
産官学の高度な連携により、市内すべての小中高校において「よのなか教室」を企画し実施してきました。特に、新学習指導要領により、中学校と高校において「探究学習」の導入がはじまったこともあり、社会人の方々との協働による学習の機会が増えてきました。
これからの課題として、県下全域にこのような支援活動を広めていく必要があること。
そのためにも、県としての支援をさらに充実していただけるようお願い申し上げました。
(文責:水永)
延岡市立旭中学校2年生「旭化成の繊維 ベンリーゼを知る」
旭中学校 2年生(65人)では、総合の時間で「進路指導」をテーマに取組んでいます。
職場体験が難しい状況にありますので、12月に職場訪問バスツアーを行うことになりました。
それに備えて、10月8日にオリエンテーションが行われ、引続いて「延岡の工業の特色を知る」ための職業講話が企画されました。
延岡市の旭化成で製造されているベンリーゼは、海中で微生物により分解される性質を高水準で満たしているとして、国際機関の認証を受けました。SDGsを先取りした「メードイン延岡」の製品がベンリーゼなのです。そのことが折よく8月25日の宮日新聞で紹介され、先生方から是非生徒たちに話を聞かせてやりたいということになりました。
この日は、ベンリーゼ製造部長の金田真幸さんに学校に来ていただき、実際にベンリーゼでできているフェイスマスクも生徒たちに配られました。
延岡で研究開発と生産をされているベンリーゼについてお話しいただいたあと、延岡でのものづくりの歴史や現場の話をしていただきました。生徒たちはベンリーゼについて詳しく知るとともに、延岡全体でのものづくりの状況を学ぶことができました。
先生方のご要望をふまえて、コーディネーターの水永が、旭化成へのお願いなどお手伝いさせていただきました。
(文責:水永)
ひむか人財育成セミナー「教師みらいコース」で講話
将来「教師」をめざす県内の高校生を対象に、「教師みらいコース」の3回目の講座が、10月2日(土)に、宮崎南高校を会場にして行われました。
7月に開講したこのコースは、11月までに4回の講座が行われます。県内各高校の会場と自宅からチャット参加する人をオンラインで結んで、ハイブリッド方式で実施されました。
県内の多くの高校生が受講登録していて、今回は県内各高校からのオンライン参加を含めて70人が参加しました。
この日の第二講で、「求められる教師像 企業現場から見えるもの」 というテーマで、地域・企業から、教師をめざす皆さんに伝えたいことを話しました。
「社会が成熟すると、人間の成熟には時間がかかる」 と言われています。
豊かで自由な社会に生まれ育ってきた子供たちには、多様で多数の大人たちが、「寄ってたかって」 関わっていくことが必要だと思います。
そして、「これまでの教え方育て方だけでは、将来子供たちは幸せをつかむことはできない」 と考えるべきで、「子供たちの育て方を変えてほしい!」 と話しました。
感想文のなかに、「今回のセミナーを聞いて、子供たちを育てるのは教員だけでなく地域社会の力が必要であり、これからの時代は大人が子供たちに関わっていくキャリア教育が必要になってくることがわかってすごく勉強になった。」 という記述がありました。
(文責:水永)
延岡高校 普通科2年生 「課題研究」オンラインで探索
空腹時にどうしてお腹の音が鳴るのか、少しでもその音を抑える方法はないのか・・・と本やネットなどを調べて検討をしてきました。 しかし本やネットの知識だけではどうしても限界があります。医学の専門家に直接話を聞いてみたいということになり、9月29日(水)に、宮崎大学医学部病院 救命救急センターの金丸勝弘医師に、オンラインで直接お話をお聞きすることができました。金丸医師は宮崎県にドクターヘリを導入された先生です。当直明けの貴重な時間を提供していただいて、約1時間にわたって懇切に話をしていただきました。
(トータルコーディネーターの水永が、橋渡しのお手伝いをさせていただきました) 生徒たちは、あらかじめ用意していた質問をもとに、積極的に質問や意見を述べていました。金丸医師は、医学的な話をされるだけではなく、逆に生徒たちに問いかけたりしながら、生徒たちの
探究心を刺激していただく、とても貴重な機会になりました。
この1回で終わることなく、引き続いて質問や意見交換がつづく可能性を感じました。
(文責:水永)
日向高校とヨルダンを結んで SDGsセミナー パートⅡ
9月24日(金)16:00(ヨルダン時間午前10時)から、日向高校において、宮崎市出身で国連難民高等弁務官ヨルダン事務所(UNHCR Jordan)に勤務する進藤弘騎さんによるSDGsセミナーが開催されました。
延岡高校に次いで高校での開催は2校目です。
同校のキャリア教育の一貫として開催され、1~3年生の希望者約80名が参加しました。
延岡高校同様、事前に指定されたYouTube動画(アフガニスタンの児童婚やロヒンギャ難民の現状に関する動画等)を視聴しての講話でした。
UNHCRについて、SDGsとMDGsの関係、ロヒンギャ難民や児童婚の問題等、日ごろあまり考える事のないテーマでもあり、「難民と貧困問題」について改めて考えさせられる機会になったと思います。
「国際社会では様々な要因で支援を必要とする人がいる中で、改めて自分に出来る事、したい事は何かを考えるきっかけになった」という感想も聞かれました。
1時間余りの講話でしたが、終了後も多くの生徒が質問等を投げかけていました。
(文責:西立野)
西都市立三財中学校で職業講話を実施しました
午前中3-4限目。西都市立三財中学校での職業講話にお邪魔しました。
まずはこの場をみんなで作っていくということと、11月の職業人リモートインタビューにむけてのゴールの共有。
そのあと、付箋に「はたらく」のイメージをみんなに書いてもらいました。
「仕事とは●●だ」の●●にはいる言葉を入れていきます。
仕事とは、人の役に立つことだ
仕事とは、稼ぐことだ
仕事とは、家族を養うことだ
また、中には
好きなことを仕事にする
という意見もありました。
その出た意見の結論は出さずに、3名の職業人とリモートでつなぎデモインタビュー。
五島列島でYoutuberをしている玉井さん。
東京で私立の小学校の先生をしている加藤さん。
NGOで人材育成と広報を担当している河野さんの3名の職業人が協力してくださいました。
みなさんに「今やってる仕事の好きなところと嫌い、不満、悩みは?」という質問をしていきました。
付箋に書いた仕事のイメージと比べて同じ?違いはある?
稼ぐ、って自分はどれくらいあると稼げたって思うのかな?
などなど、職業人の話してくれた内容の要点をピックアップして、生徒たちに問いかけながら進めていきました。
職業人が話してくれたことはどれも興味深かったのですが、共通点のひとつに
「休みと仕事の区別がつかない」
けど
「仕事への自由度が高くて体調や気分で働く量を自己決定できる」
ということがでてきました。
●自由度が高いけど毎日働いてる感覚
●自由度は低いけど、仕事とプライベートを分けて働く
だとしたら、どちらのほうが自分に合ってると思う?
と生徒たちに尋ねるとうーん。。。と考えているような顔をしている生徒たちが多かったです。
自分で人生を選択していくためにも、学ぶ意味、新しいことに出会う意味、自分について考えるヒントにしていただけたらと思います。
2コマの中で、先生でもある加藤さんが、ご自身のお仕事について話してくださった後、3年生の担任の先生にも「共通点などありますか?いかがですか?」とお尋ねしたところ、先生自身の言葉ではたらく喜びや大変さについて語ってくださいました。その中には、生徒たちへの熱い思いが・・・
生徒たちは、先生の思いを受け取ったのではないかなぁ、と感じる心温まる時間でした。
先生たちと共に創る。
これからも大事にしていきたいです。
(文責:福島)
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