菓子野っ子ダイアリー

2026年3月の記事一覧

3月11日(水) ~静かな祈りに包まれて~

雲ひとつない、おだやかな青空。 校庭の掲揚台には、いつもより少し低い位置で風にゆれる三つの旗がありました。

東日本大震災から、年月が流れました。 校庭の遊具で元気に遊ぶ子どもたちの多くは、あの日を直接は知りません。 それでも、空を見上げるかしのっ子の瞳には、何かを感じ取る優しさが宿っています。

【「どうして、旗がまんなかなの?」】
休み時間、掲揚台を見上げていた低学年の子が、不思議そうにつぶやきました。

「それはね、悲しいことがあった人たちのことを思って、みんなでお祈りしているんだよ」 

「ふうん……。じゃあ、ぼくも『元気でいてね』ってお祈りするね」

そんな素直な会話が聞こえてきそうな、温かくて、どこか切ない春の昼下がり。

教頭先生より給食時間には全校児童に向けて東日本大震災と命を大切にする放送が行われました。全校児童で東日本大震災を振り返ったこの時間は、校舎全体が静寂に包まれ、一人ひとりが「命」について深く向き合うひとときとなりました。
【日常という、かけがえのない宝物】
私たちは、当たり前のように明日が来ることを信じています。 しかし、あの日を境に、その「当たり前」を失った方々がたくさんいらっしゃいます。

半旗を見つめ、静かに手を合わせること。 それは、亡くなった方々への追悼であるとともに、「今、隣にいる友達や家族を大切にする」という誓いでもあります。

今日という日が、子どもたちにとって、命の尊さと日々の幸せを再確認する大切な一日となりますように。 ご家庭でも今夜、少しだけ「命の話」をしてみてはいかがでしょうか。