学校通信
自分らしく生きるために
入学して間もない1年生は、まだ友だちができないと、不安を抱えている生徒はいないでしょうか。高校時代を有意義に過ごすために、自分の考え方を少しだけ変えてみてはどうでしょうか。一つめは、「人の悪口を書かないこと、言わないこと」。特にSNSでの発信は、一部分が切り取られて拡散されます。端末を利用する上でのモラルでもあるので不用意な発信は気をつけましょう。二つめは、「自分と他人を比較しないこと」。自分より友だちが多かったり、自分よりプレーが上手だったりすると、誰もが自分と他人を比較してしまいがちです。負の感情を持つより、他人と比較せずに自分らしく生きる方がずっと楽だと思います。三つめは、自分の将来を「どうありたいかを考えること」。将来の目標から逆算することで、今何をしなければならないかが自ずと見えてきます。
自分の所属する学科では、同じ興味や関心を持った生徒がいるはずです。自分が目指そうとする企業には、同じ目的を持った人たちが入社するはずです。自分から心を開けば、同じ興味や関心を持った友だちに必ず出会えるはずです。
競技力強化指定校
本日、ひなた武道館にて、競技力強化に係る指定証交付式が開催されました。本校男子ソフトボール部が昨年に引き続き強化指定校に指定されました。今年度開催される「四国総体」及び「栃木国体」に向け、さらなる競技力向上が期待されます。そして、5年後に開催される「第81回国民スポーツ大会」で、ソフトボール競技の少年種別が日向市で開催されることから、継続的に強化が図られることを期待しています。
ソーシャルスキル・トレーニング
1年生のオリエンテーションの1コマを活用し、「自分も相手も大切にできるコミュニケーション」と題し、SUNWARD LAB株式会社の代表取締役 長友まさ美様にご講演をいただきました。1年生は入学間もないため少々緊張気味でしたが、「自分の思いを伝える」そして「その思いを受け取る」という行為を、ワークショップを交えながら実践しました。そもそも人と人は誤解が生じやすいようにできているため、相手の見えない頭の中(考え)をクリエイティブに捉えることによって見え方が変わるというもの。相手の弱点をプラス思考で見てあげると、相手も自己肯定感を持てるようになるのではないでしょうか。充実した1時間でした。
藤の花
校内では、薄紫色のきれいな藤の花が咲き始めています。花言葉は「歓迎」。希望を胸に前日入学した104名の1年生を心から歓迎しているようです。もう一つの花言葉は「優しさ」。令和4年のスローガンは「優しさと思いやり」と1月の全校集会で話しました。この藤の花の花言葉のとおり、新入生を心から歓迎し、新入生が一日でも早く学校生活に慣れるよう、優しさと思いやりを持ってしっかりとサポートしていきましょう。
第62回入学式
「式辞」
満開の桜もいつしか新緑となり、爽やかな春風に生命の息吹を感じるこの佳き日に、第62回入学式を挙行できますことは、私たち教職員一同、喜びに堪えないところであり厚くお礼申し上げます。
ただ今、入学を許可されました104名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。
過去2年、新型コロナウイルスにより世界が一変し、私たちの生活様式も大きく変わりしました。しかし、昨年度は感染防止対策を図りながら、ほぼ全ての学校行事を実施してまいりました。コロナ終息にはある程度時間がかかるかもしれませんが、本年度も感染防止対策を徹底しながら、皆さんの充実した学校生活をしっかりとサポートしていきたいと考えております。
さて、皆さんの多くは専門の知識を身につけて企業に就職したり、大学などの上級学校に進学するために、本校を志したことだと思います。産業系高等学校では就職試験を意識した学習に取り組むため、誰もが資格取得や初めての実習に不安を抱くものです。もちろん、就職試験に対応できる能力を身につけることは大切ですが、皆さんが身につけるべき能力は問題を解く力だけではありません。変化の著しい現代社会は正解のない課題が山積しています。その解決には、様々な情報を集積し比較し、他者と議論を交わすことが必要となります。4月1日に18歳成人となる改正民法が施行され、現代を生き抜く資質と能力を身につけていかなければならなくなりました。
私たち教職員が育成すべき資質・能力は、3つの柱で成り立っています。1つめは、「知識・技能」です。工業人としての基礎的な学力に加え、専門的な技能を身につける必要があります。2つめは、「思考力・判断力・表現力」です。知識や技能を組み合わせることで、適切な思考や判断が可能となります。3つめは、「学びに向かう力・人間性」です。人がモノを作るのではなく、モノを作るのは人なのです。つまり、モノにはその人の人間性が表れてきます。お客様の立場に立って製品を作ったり、お客様の喜ぶ姿を想像しながら作ることで、より素晴らしいモノが出来上がると私は確信しております。私たち教職員も企業が採用してよかったと思える学校づくり・人づくりに努めてまいります。
新入生の皆さんには、この資質・能力を身につけるため、学業・部活動・学校行事に積極的に取り組んで欲しいと思います。もちろん、複数の目標を持つと大変忙しくなりますが、個人には受け入れる量に差がありますので、他人と比較せずに自分のペースで取り組むとよいでしょう。調子が良いときは喜びすぎず、調子が悪いときは落ち込みすぎず、「ゆらがずとらわれない」ことが大切です。この状態をスポーツ界ではフロー状態と言います。
昨年、パ・リーグを制したオリックスバファローズの山本由伸投手は、皆さんも知っているように日本球界を代表するエースピッチャーです。彼は、どんなときもイライラはしないそうです。「うまくいかない自分にイライラするのは、それをやっていない自分が悪いだけ。」と言っています。山本投手のパフォーマンスを支える要因は、成功に向けた周到な準備と味方がエラーしても「ゆらがない心」だということです。 皆さんも、物事に一喜一憂せず、自分の果たすべき役割をしっかりと果たせる生徒になって欲しいと思います。そして、努力を惜しまず、大人に感動を与えられる生徒になって欲しいと願っています。
最後になりましたが、本日ご臨席いただいております保護者の皆様におかれましては、お子様のご入学、誠におめでとうございます。また、コロナ禍の中、規模を縮小した形での入学式となりましたが、皆様の御理解と御協力に心より感謝申し上げます。ここにいる生徒たちは、地元宮崎を支える宝です。私たち教職員は、104名の新入生を責任を持って育ててまいります。そして、新入生一人ひとりの進路実現に向け、3年後に、成長した姿で社会に送り出すことをお約束し、式辞といたします。「日向を動かす人となれ」
新年度より女子スラックス導入
令和4年度から生徒指導部の提案により、女子スラックスを導入しました。始業式には、早速スラックスを穿いた生徒を見かけました。機能性や個人の嗜好などを取り入れたものではありますが、何人かの生徒に「スラックスはどうですか?」と聞いてみると、「穿きやすい」「スカートより楽です」と応えてくれました。
これからの学校経営も生徒の思考や社会の流れを考慮しながら進めて行く必要があると感じました。
新学期スタート
本日は快晴、春爛漫の季節を迎え新学期のスタートを切ることができました。生徒の様子も爽やかで希望に満ちあふれているように感じました。 さて、本日の始業式では、18歳成人になることも踏まえ、身につけるものは学力だけではないという話をしました。多くの情報が氾濫する中、正しい情報を集め分析し、正しく思考・判断する能力や学びに向かう力・人間性が大事だと言うことを話しました。
人がモノを作るのではなく、モノを作るのは人だということ。「ものづくりは人づくり」モノを作る技術者の熱意や思いがなければ決して良いモノは出来上がりません。企業や人から求められる人間を目指して頑張っていきましょう。さあ、今日から新学期がスタートです。
コロナ禍3年目のスタート
令和4年度がいよいよ始まりました。新型コロナウイルスに翻弄された2年間でしたが、昨年度は感染防止対策を図りながら、ほとんどの学校行事を実施することができました。コロナを滅ぼす力はなくとも、私たちの生活習慣を変えるだけで状況は一変します。マスク着用や黙食、手洗い・うがいなどを徹底することが重要です。
マイナス思考さえ捨てれば、誰でも目標に近づくのではないでしょうか。「僕にはできない」と思った時点で成功への可能性はゼロになります。「僕にもできるんじゃないか」というプラス思考を持ち、できるために必要な心構え(マインドセット)は何かを考えていくことが大切だと思います。
昨年度は、ものづくりコンテストやマイコンカーラリーで大いに活躍したほか、ソフトボール、ラグビー、バドミントンなどの運動部の活躍も目立ちました。文化部では写真部がグランプリを獲得するなど、日向工業高校生のポテンシャルは計り知れません。学びに向かう優れた人間性があってこそ、すばらしい「モノ」が完成すると思っています。
新年度に新たな先生を迎え、更なる日向工業高校の飛躍を期待しているところです。今年度もコロナに負けずに頑張っていきましょう。
18歳成人
成人となる年齢を20歳から18歳に引き下げる改正民法が、いよいよ4月1日から施行されます。親の同意がなくてもクレジットカードや携帯電話、アパートといった契約を結べるようになります。高校生の社会参画が進むと期待される一方で、消費者被害の増加も懸念されるところです。お酒やたばこ・公営ギャンブルなどは、健康被害や依存症が懸念されるため、これまで通り「20歳以上」を維持することとなります。社会に参画するということはどういうことか。成人としての自覚を持って生活することが求められます。
離任式
この度の県立学校教職員等の異動により、15名の先生が日向工業高校を離任されることになりました。長い先生で8年、短い先生で1年、本校の教育に尽力していただきました。離任される先生方のご活躍を祈りつつ、新年度に向けて教職員と生徒が一丸となって頑張っていきたいと思います。
男子ソフトボール部惜敗
第40回全国高校選抜男子ソフトボール大会2回戦、日向工業高校ソフトボール部は、昨年度の優勝校である啓新高校(福井)と対戦。粘り強くつなぎ、大会屈指の好投手をあと一歩のところまで追い詰めましたが、6対8で惜敗しました。主戦小林の好投と粘り強くつなぐソフトボールで、全国に日向工業の名を知らしめました。インターハイへつながる貴重な経験になったことと思います。夏に向けた戦いはすでに始まっています。「一球入魂」「快打洗心」の精神を胸に、一日一日を大切に頑張ってほしいと思います。
全国選抜大会へ出発
3月25日(金)から岐阜県各務原市で開幕する全国高校選抜ソフトボール大会に向けて、本校ソフトボール部が学校を出発しました。初戦は3月26日(土)に南陽高校(山形)と啓新高校(福井)の勝者と対戦します。鹿瀨主将を中心とした守りのソフトボールで初戦突破を期待しています。
「工業高良かった」
3月20日(日)の宮崎日日新聞「若い目(NIE)」の欄に、林田和真さん(卒業生)の記事が掲載されていましたので紹介します。
工業高校の授業では、家で工作するときに使っている道具のことを詳しく知ることができたり、先生方の面白く、ためになる話を聞くことができて、よい思い出ばかりです。しかも、実習はどの作業でも楽しいものばかりでした。
時々、加工法をどうしたらよいか考えたり、作業の効率と精度が求められるものでは、座学よりも集中して授業を受けていました。このように、専門を学んだことで、これから趣味の工作でも生かせていけるし、良いものが作れそうな気がします。
本当に工業高校で良かったなあと思います。
令和3年度を振り返る
令和3年度を締めくくる終業式が本日行われました。コロナ禍でも「できない」ではなく、どうしたら「できる」のかを考えた一年だったと思います。結果として、感染防止対策を図りながら、ほとんどの行事を実施することができました。また、部活動やものづくりコンテストなど多くの大会で表彰されたのも一つの成果だと思います。
今年度は始業式でこんな話をしました。
1学期始業式には、自分の人生、20年後、30年後はどうなっているかわからない、一生懸命やれば人は変わることができる、
2学期始業式には、自分の命は大切にしましょう、いじめ・差別・偏見はやめましょうと、
3学期終業式には、今年のキーワードは「優しさと思いやり(恕の心)」でいきましょうと話しました。
今年度を振り返り、成果と課題をしっかりと次年度につなげ、充実した学校生活を送って欲しいと願っております。
「消毒液ディスペンサーの寄贈」
3月18日(金)、日向市日知屋にある株式会社科学飼料研究所様より、社会的貢献(CSR)の一つとして消毒液ディスペンサーの寄贈がありました。
家畜の人工乳やサプリメント、養魚飼料等を製造しており、第一次産業の盛んな本県にとってなくてはならない会社で、本校の卒業生も中心となって頑張っているようです。大切に効果的に活用させていただきたいと思います。ありがとうございました。
「経験生かしたい」
3月18日の宮崎日日新聞「若い目(NIE)」の欄に、甲斐彪雅さん(卒業生)の記事が掲載されておりましたので紹介します。
日向工業高校で3年間実習などをしてみて、ものづくりの楽しさを知りました。特に課題研究では、約30mの側溝のふたを製作し、完成させることができました。達成感があり、とても充実した時間でした。そして、他の学校では体験できないことばかりで、とても良い経験ができたと思っています。卒業したら、これまで3年間学んできたことが役に立つときがくると思うので、それをしかっり生かしていきたいと思います。
3学期クラスマッチ
3月の暖かな陽気の中、今年度最後のクラスマッチが開催されました。感染防止対策を図った上で、サッカー競技とバレーボール競技を実施しました。久しぶりの活動に生徒の喜びが弾けていました。
「実社会で即戦力」
3月13日の宮崎日日新聞「若い目(NIE)」の欄に、河野匠翔さん(卒業生)の記事が掲載されておりましたので紹介します。
高校の実習では、機械をたくさん扱ってきましたが、私自身はもう少しTIG溶接や半自動溶接を極めたかったなあと思います。それは、高校では基本的なことを中心に学んできたので、実社会で即戦力になりたかったからです。
しかし、この3年間多くの人に支えてもらい、とても充実した日々を過ごすことができました。社会人になっても学び続けることを忘れずに活躍していきます。
卒業することができて、ありがとうございました。
マイコンカーラリー新人大会
マイコンカーラリー宮崎県新人大会が、3月12日に佐土原高校体育館で開催されました。1月に広島県で開催が予定されていた全国大会がコロナにより中止となりましたが、その鬱憤を晴らすかのように素晴らしい成績を収めてくれました。
設計技術、機械加工技術、制御技術、電子回路に関する技術など、工業に関する総合的な技術や知識が求められるなか、先生と生徒が一体となって地道に練習を積み上げてきた結果、個人2位、同3位、団体2位という成績を残すことができました。本校電気科の取り組みが結集された結果だと思います。令和4年度の更なる活躍を期待しています。
安定した走りを見せた本校のマイコンカー(AdvanceーClass)
個人2位の濱村さん(中央)と3位の山元さん(右)
感謝状
毎年、本校から多くの学生が自衛隊へ入隊しています。このことから、自衛隊宮崎地方協力本部長より感謝状の贈呈がありました。
国民のために働く卒業生に感謝の気持ちを込めてエールを送りたいと思います。