日誌

2024年7月の記事一覧

丁寧な指導に頭が下がります

 いつものように、校内を回っていると、誰もいない2年生の教室の黒板に目が留まりました。このような黒板です。子どもたちの活動の流れが書いてありました。

  低学年の子どもは、先生がいろいろな指示(※子どもたちがすること)を言葉で伝えても、なかなか理解できないことが多いです。そのような子どもたちの発達の段階を踏まえて先生は、すべての子どもが次に何をすればよいか分かるように指示を黒板に書いていたものと思われます。このように順番を示しながら、書いてあればきっと子どもたちは先生の指示通りに行動したことが容易に想像できます。誰も取り残さない子どもたちの立場に立った丁寧な指導だと思います。

 それから、どの教科かは分かりませんが、テストをしたんですね。黄色のチョークで気を付けることを3つ書いています。ここに、テストで自分の力を発揮してほしい、そして、少しでもよい点をとって喜んでほしいという、先生の思いや優しさが込められていると思います。

 さて、子どもたちは先生の思いを受け止めてテストで自分の力を発揮することができたのでしょうか。テストの結果が気になりますね。

今日の昼休みはどうかなぁ

 子どもたちが学校で楽しみにしている時間といって、あなたは何を思い浮かべますか。算数の授業、それとも体育の授業、給食の時間でしょうか。中には、給食の時間を楽しみにしている子どももいるとは思いますが、ほとんどの子どもは、友だちと自由に遊べる「昼休みの時間」だと思います。これは間違いないでしょう。

 本校では、熱中症対策として、休み時間に子どもたちに水分補給をするように指導していますが、それに加えて暑さ指数(WBGT)に基づいて、外遊びを制限しています。暑さ指数とは、熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標です。下の「今日の暑さ指数」を児童玄関に掲示して、朝の情報に基づいて危険度を示すカードを入れ替えることにより、子どもたちが楽しみにしている昼休み時間に外で遊べるかどうかを伝えるようにしています。また、低学年と今日の暑さ指数を確認できなかった子どもたちのために、生徒指導主事が給食時間の放送で、子どもたちに昼休み時間に外で遊べるかどうかを伝えるようにしています。

 最近、梅雨明けしたような暑さが続いていて、12時のところに危険や厳重警戒のカードが入ることが多くなりました。安全面を考慮し、子どもたちが外で遊べない状況です。夏休みまであとわずかになったので、少しでも子どもたちが運動場で思いっきり遊べる日が増えることを願っています。

 早いもので夏休みまで学校に登校してくる日は、今日を含めて残り8日となりました。  

HERO(ヒーロー)になってほしい!

 HERO(ヒーロー)とは、英雄のことです。また、劇や小説などの男の主人公を指します。神話や物語などに出てくるヒーローの多くは、ふつうの人を超える力や技術等をもち、救世主として登場します。ヒーローは、昔も今も憧れる存在であることは変わらないと思います。

 6年のある教室の後ろに、赤色でHEROの文字が・・・。こんな感じで掲示されていました。

 何の頭文字だろうと、よくよく観てみると、次のように説明が書いてありました。

 Hは「elp(ヘルプ):友だちを助ける勇気、助けてほしい時に助けてもらう勇気」

 Eは「mpathy(共感):友だちの気持ちが想像できる人になる」

 Rは「espect(尊敬):友だちの考えや友だちがやりたいことを大切にする」

 Oは「pen-mind(広い心):広い心でみんなを受け止める」

 この学級の子どもたちが、この4つのことを意識しながら生活し、学級内にヒーローが増えれば、温かい人間関係ができて居心地のよいすばらしい学級になっていくことは間違いないと思います。できれば、この学級の子どもたちが5年生以下の子どもたちの憧れの存在になって、学校全体によい影響を与えてくれることを願っています。

願い事が叶いますように・・・

 7月7日は七夕でした。七夕とは、織姫と彦星が天の川を渡って、年に一度だけ出会える7月7日の夜のことです。短冊に願い事を書いて、笹竹に飾り付けます。七夕の願い事に決まりはありませんが、いざとなると何をお願いすればいいか悩む人も多いかもしれませんね。私も願い事があり過ぎて、一つ選ぶのにかなり悩みそうです。

 8日の朝、校内を回っていると、1年生の廊下に「七夕飾り」を発見。昔はよく七夕の時期になると、校内の至る所に「七夕飾り」が飾られていました。しかし、最近は授業時間の確保等の理由により、七夕飾りを作る学級が減ったような気がします。そのような中、1年生の廊下に七夕飾りが飾られていたので、嬉しく思いました。それぞれの笹竹につるされた短冊に目をやると、いろいろな願い事が書いてありました。例えば、「家族が病気にならないように」「字が上手になりますように」「ピアノが上手になりますように」などの願いです。1年生なりに考え抜いて選んだ願い事なんでしょうね。

 私は信じていれば、きっと願いは叶うと思っています。もちろん、それなりに願いが叶うように努力しなければいけないことも条件ですが・・・。七夕飾りの短冊を読みながら、子どもたち一人一人の願い事を知ることができ、幸せな気持ちになりました。

見守り隊の方々、民生児童委員の方々へ感謝の気持ちを!

 第1回代表委員会で話し合われた議題は、「私たちが学校にいながら地域のためにできることは何があるのか」でした。話し合った結果、子どもたちが中心となって、3つの取組をすることが決まりました。その取組の一つが、全校児童であいさつ運動をしてくださる方々(民生児童委員の皆様)や見守り隊の方々へ手紙を書き、感謝の気持ちを伝えるです。

 子どもたちの思いを叶えるために、年度当初は計画していませんでしたが、日時を調整して7月5日(金)の朝、見守り隊の方々と民生児童委員の方々を学校にお招きして、感謝集会を行いました。体育館に全校児童が集まったのは、第1学期の始業の日以来です。集会では校長の話の後、6年生の代表児童が感謝の言葉を述べ、計画委員会の子どもたちがお手紙集を手渡しました。子どもたちの感謝の気持ちがきっと見守り隊の方々や民生児童委員の方々に伝わったのではないかと思います。子どもたちは満足したことでしょう。

    また、見守り隊の代表の方の話を聞いたことで、子どもたちは改めて、自分たちが地域の方々に見守れながら生活していることを実感できたと思います。これからも元気の良い挨拶を心がけることによって、地域の方々にお礼の気持ちを伝え続けてほしいと思います。とてもすばらしい感謝集会になりました。

 

校長室に入ってもいいですか?

 「校長室に入ってもいいですか?」「はい、どうぞ!」「失礼します。」 

 昼休みになると、4年生が毎日のようにタブレット端末と筆記用具を持って校長室に来ます。今、4年生は国語の授業で、インタビューしたことを新聞にまとめる学習をしているそうです。4年生は校長以外にも教頭先生を初め、いろいろな先生方にインタビューをしているとのことでした。

 私へのインタビュー内容としては、小学生の時にしていた習い事、好きなスポーツや好きな教科、好きな食べ物などでした。その後、タブレット端末で顔写真をパチリ。中には、「校長先生の仕事は何ですか?」とインタビューをしてくる子どもがいて、思わずドキッとしました。なぜなら、4年生に分かるように校長の仕事について答えないといけないと思ったからです。少し考えて私は、その子どもに「先生方と協力して、上長飯小に通っている人たちが、みんな笑顔で、『今日も学校に来てよかった』と思える学校を創ることが仕事だよ。」と答えました。その子どもは、「なるほど!」と言って、真剣にノートに書いていました。改めて、校長の仕事はどんなことなのか、子どもたちに説明するのは難しいと思ったところでした。

 今日、校内を回っていると、4年生のある教室の窓に新聞が掲示されていました。先生紹介だけでなく、みんなへのメッセージや学校の魅力等も掲載されていて、グループごとに紙面構成や内容を工夫していることが分かり、感心したところでした。残り3学級の新聞がどのように仕上がっていくのか、今から楽しみです。

 

あー、気持ちいい、水泳は最高!

 今週は梅雨明けしたような天気で、暑い日が続いています。学校では休み時間に給水させたり、昼休みの外遊びを一部制限したりしながら、熱中症対策に取り組んでいます。

 朝、水泳バッグを手にして登校してくる子どもに、「今日は水泳があるんだね」と声をかけると、笑顔で「はい」と返事します。確かに、こんな暑い日に水泳があると嬉しいと思う子どもは多いでしょうね。入水した時の子どもたちの歓声が校長室まで届く時があり、子どもたちの笑顔がパッと頭の中に浮かびます。

 本校では安全な水泳指導を行うために、複数の職員による監視体制のもと、水泳を実施しています。監視する人が足りなければ、校長も例外ではなく、プールに行って他の職員とともに監視します。子どもたちがプールの中に入っている時は、常に子どもの表情を観たり、プールの中に潜っている子どもがいないか確認したりするので、結構神経を使います。子どもたちが先生の指示で水分補給している時にしか、気を緩めることができません。

 今日は、2年生の水泳指導の監視をしましたが、アヒルになって水の中を動き回ったり、イルカのように輪っかの中を潜り抜けたりするなど、水に慣れるための内容が多く、とても楽しそうでした。明日も天気はよさそうです。どの学年の子どもたちが水泳なのでしょうか。

非行防止教室「情報モラルについて考える」

 令和元年度の内閣府の調査によると、小学生で自分専用のスマートフォン等(※携帯電話を含む)を持っている子どもの割合は、40.1%だそうです。本校も同じような割合で子どもたちがスマートフォン等を保持しているのではないかと思われます。保護者が子どもにスマートフォン等を持たせる主な目的は、子どもの居場所の確認や把握だと言われています。しかしながら、スマートフォン等には、さまざまな便利な機能があり、使い方を間違ってしまうと子どもたちが被害者にも加害者にもなってしまいます。それゆえ、家庭において、子どもとスマートフォン等を使用する目的や時間、使用方法を話し合って使い方等のルールを決めるとともに、フィルタリングをかけるなど子どもを加害者にも被害者にもしない工夫を行う必要があると考えます。

 GIGAスクール構想に基づいて一人一台タブレット端末が学校に導入されたことにより、情報モラル教育については学校でも積極的に行っていく必要があります。そこで、今回、都城警察署の協力を得て、学級活動で5年生を対象に情報モラルに関する学習を行いました。内容としては、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)のメッセージのやり取りについて考えるものでした。今回の授業をとおして、小学生も例外ではなくメッセージのやり取りによるトラブルが多く、ちょっとした勘違いからけんかやいじめにつながったり、不用意に写真を掲載したことで犯罪に巻き込まれたり、いつまでもメッセージを送り続けることで生活習慣が乱れたりするなど、SNSの影の部分について考えることができたと思います。

 学校において情報社会を生きる子どもたちに最低限の知識や考え方を教えておくことは、子どもたちを健全な社会人として育てていく上で、とても意義があると考えます。