菓子野っ子ダイアリー

2025年6月の記事一覧

6月30日(月) 1年生 算数「ひきざん」~親子で一緒に学ぶ、確かな計算力!~

 6月27日(金)、1年生の算数では「ひきざん」の学習が行われました。今回の授業では、「式の読み方、書き方を知り、数図ブロックや計算カードを用いた活動を通して、(10以下の数)-(1位数)の計算ができるようにするとともに、ひきざんのよさや楽しさを感じながら学ぶ態度を養う」ことを目標に掲げました。この日は参観日ということもあり、多くのお家の方々が見守る中での授業となりました。

  

 授業は、具体的な学習問題「コアラが7とういます。おすのコアラは4とうです。めすのコアラは、なんとうですか。」からスタート。子どもたちは、まず数図ブロックを使ってコアラの数を表し、そこからオスとメスのコアラの数を視覚的に分けながら、ひきざんの考え方を理解していきました。数図ブロックで数を操作した後、いよいよ立式です。子どもたちは「7 - 4 = 3」と自分で式を立て、答えを導き出すことに挑戦しました。一人ひとりがじっくりと考え、手を動かし、理解を深めている様子が見られました。

  

 全体での学習の後は、いよいよ練習問題です。子どもたちは、これまで学んだひきざんの知識を使って、次々と問題に取り組んでいきました。特に印象的だったのは、お父さんやお母さんがそばで見守りながら、一緒に問題に取り組む姿です。あるお子さんは、少し難しい問題にぶつかると、お母さんがそっとヒントを出したり、一緒に数図ブロックを動かして考えたりしていました。また別のお子さんは、お父さんの優しい眼差しに見守られながら、一生懸命鉛筆を動かし、答えが出せた時には「できた!」と嬉しそうな声を上げていました。保護者の皆様も、お子さんの頑張る姿に真剣に寄り添い、時には一緒に考え、時には励ましの言葉をかけながら、温かくサポートしてくださっていました。

  

 このような親子での共同作業を通して、子どもたちはひきざんの概念をより深く理解し、計算力を着実に身に付けていました。保護者の皆様の温かいサポートが、子どもたちの学びへの意欲を一層高めてくれたことと思います。今回の授業を通して、子どもたちはひきざんの楽しさや、できたときの喜びを肌で感じることができたのではないでしょうか。これからも、算数の学習を通して、論理的に考える力や、粘り強く課題に取り組む力を育んでいきたいと思います。

6月27日(金) MJホールで感動体験!アウトリーチ事業「声楽の世界」に参加しました

 6月20日(金)、本校は都城市総合文化ホール(MJホール)で開催されたアウトリーチ事業「声楽の世界」に参加させていただきました。これは、都城市からの委託事業として、子どもたちに生の演奏や演劇の楽しさを知ってもらおうと毎年実施されている小中学校アウトリーチ事業の一環です。

 MJホールの舞台に響き渡るソプラノ歌手とバリトン歌手の声量は、始まると同時に会場がシーンと静まりかえり、子どもたちはその歌声に引き込まれていきました。「声は楽器の一つ」という説明のとおりで、プロの芸術に触れることで、子どもたちの豊かな情操が養われました。

  

 参加した子どもたちからは、たくさんの感動の声が寄せられました。 「今日は、いろいろな音楽を聞かせてくださって、ありがとうございます。とても高い音や低い音などがあって、とても面白かったです。ピアノも、とても速いのを弾いていたので、すごいと思いました。」

「声楽を聞いて、低い声や高い声が交互に聞こえて、すごい声だと思いました。ピアニストの方も、たくさんの曲を弾いたのに、一回もミスをしていないのがすごかったです。」

「ぼくが1番面白いと思ったのは、猫の真似をしている歌です。ピアノもすごかったけれど、歌っている人達の演技が面白かったです。すごくきれいな声で、すごいと思いました。」

「ピアノと声を合わせることが、すごいと思いました。私はピアノが好きなので、いろいろな曲が聞けて、うれしくなりました。」  このように、歌手の皆さんの声量や表現力、ピアニストの卓越した技術、そして舞台全体の演出に、子どもたちは目を輝かせていました。

  

 鑑賞の最後には、参加した6校合同でMrs. GREEN APPLEの『僕のこと』を合唱する機会もいただきました。優しくて励まされる歌詞が心に伝わってくる素晴らしい歌声がホールいっぱいに響き渡り、多くの子どもたちが「一緒に『僕のこと』を歌えたのがすごくうれしかった」と、感動を分かち合っていました。今回の「声楽の世界」は、子どもたちにとって忘れられない貴重な芸術体験となりました。本物の音楽に触れ、心豊かな時間を過ごせたことに感謝いたします。

6月26日(木) 2年国語「スイミー」発表会~心に残る場面を伝え合おう!~

 2年生の国語では、レオ・レオニ作の「スイミー」の物語を通して、登場人物の気持ちや情景を深く読み取る学習を進めてきました。この学習の締めくくりとして、子どもたちは「スイミー」発表会を行いました。この発表会では、これまでの学習で深めてきた物語への理解を生かし、各自が「心に残った場面」を選び、その場面の様子や登場人物の気持ちを具体的に想像しながら、お話を紹介しました。特に、~「スイミー わたしの好きなばめん」~と題された紹介カードには、心に残った教科書の一文を書き抜き、その場面の絵を描き、なぜその場面が好きなのか理由をまとめました。

  

 例えば、ある児童は、大きなマグロに仲間を食べられてしまったスイミーが、残った小さな赤い魚たちを率いて、協力して大きな魚のふりをする場面を選び、「ぼくが目になろう。」という一文を挙げていました。その理由として、「スイミーと小さな赤い魚が大きな魚になって、マグロをおい出したので、すごいなと思った」と、スイミーの勇気と仲間との協力によって困難を乗り越えたことに感動した様子が伝わってきました。また別の児童は、スイミーが一人ぼっちになってから出会う海の生き物たちに焦点を当て、「けれど、海には、すばらしいものがいっぱいあった。」という一文を引用し、その美しさや多様性に心を惹かれた理由を具体的に発表していました。

  

 子どもたちは、作成した紹介カードを提示しながら、自分の言葉で選んだ場面の魅力を友達に伝え、活発な意見交換が行われました。発表の後は、友達の発表を聞いて感じたことをコメントカードに記入したり、直接感想を伝え合ったりして、互いの感じ方を共有しました。発表を終えた子どもたちがとても嬉しそうな、満足げな表情をしていたのが印象的でした。物語の感動を分かち合い、友達の言葉に耳を傾けることで、子どもたちは「スイミー」の世界をさらに深く味わうことができたようです。

   

6月25日(水) 子どもたちの笑顔咲く! 読み聞かせボランティアさんの素敵な時間

 2週間に一度、子どもたちが心待ちにしている特別な時間がやってきます。それは、いつも温かい物語を届けてくださる読み聞かせボランティアの皆さんの活動です。この日は、低学年、中学年、高学年の3つの教室に分かれ、それぞれの学年に合わせた選りすぐりの絵本や物語が読み聞かせられます。

 特に低学年の教室では、絵本『ぜったいにおしちゃだめ?』が大人気でした! 絵本の中に描かれた、赤くて大きな「押してはいけない」と書かれたスイッチ。思わず押したくなるその誘惑に、子どもたちは主人公に代わって「えいっ!」と指を差し、次のページでは「あれ!?」と驚きの変化に大はしゃぎ! 読み手と聞き手が一体となって物語を進めるユニークな仕掛けに、教室は子どもたちの歓声と笑顔でいっぱいになりました。ページをめくるたびに「次は何が起こるんだろう?」と目を輝かせ、物語の世界にどっぷりと浸っている様子が印象的でした。

  

 また、中学年の教室では、いつもとは一味違った特別な読み聞かせがありました。なんと、子どもたちのお母さんがボランティアとして参加してくださり、親子での読み聞かせが実現したのです! お母さんの優しい声と、時にユーモラスな声色に、子どもたちは興味津々。慣れ親しんだお母さんの声で聞く物語は、いつも以上に子どもたちの心に響いたことでしょう。身を乗り出して聞き入ったり、時折笑い声が上がったりと、温かい空気に包まれた時間となりました。

  

 このように、読み聞かせボランティアの皆さんは、絵本の選び方や読み方に工夫を凝らし、毎回子どもたちの心を掴む素敵な時間を提供してくださっています。子どもたちは、物語に夢中になるだけでなく、声の抑揚や表情、そして読み聞かせをする人の温かい眼差しから、多くのことを感じ取っているようです。

  

 読み聞かせの時間は、子どもたちが本と出会い、豊かな言葉に触れ、想像力を広げる大切な機会です。子どもたちの成長を温かく見守り、心を豊かにしてくれるボランティアの皆様に、心より感謝申し上げます。これからも、子どもたちの心に響く物語がたくさん届けられることでしょう。

6月24日(火) 深まる理解!6年生が挑む、情報と情報を「つなぐ」国語の授業

 6年生の国語では、説明文「情報と情報をつなげて伝えるとき」の学習が進められました。この単元では、「集めた情報を図示し、関係付けて整理する」という、これからの情報化社会で生きていく上で非常に重要な資質・能力の育成を目指しています。具体的には、集めた情報と情報の関係性をモデル化した図を基に、報告書を作成する際に、定義や具体的な例を書き加えたり、複数のまとまりの共通点を書き出したりすることで、情報同士を関連付けて整理する力を養います。

 今日の授業では、調べた情報をより分かりやすく伝えるための「情報の整理の仕方」に焦点が当てられました。黒板には、情報の関係性を整理するための3つの方法が示されていました。

   

 具体化(Aとその説明): 例えば、「野球」という情報に対して、「9人で行うチームスポーツ」「バットとボールを使う」「ホームランがあるスポーツ」といった具体的な説明を加えることで、より深く理解することができます。

 定義づけ(Aとその具体例): 「いちご」であれば、「赤くておいしいフルーツ」「ケーキに使われている」といった具体例を挙げることで、その情報が何を指すのか明確になります。

 一般化(複数のものの共通点A): 「梅干し」「りんご」「いちご」といった個別の情報から、「赤」という共通点を見つけ出すように、複数の情報から共通する要素を導き出すことで、より大きな視点で情報を捉えることができます。

  

 先生が大型モニターに教科書の文章を提示し、これらの整理方法を実際に適用しながら、文章を分かりやすく「整理」していく様子を、子どもたちは真剣な眼差しで見つめていました。「この情報を分かりやすく伝えるには、どんな言葉を選んで、どうやってつなげたらいいんだろう?」・・・。ある児童は、じっとモニターを見つめながら、鉛筆を片手にノートに図を書き込み、情報を整理していました。また別の児童は、友人と考えを共有したり、先生に質問したりしながら、自分が集めた情報をどのように「つなぎ」、読み手に伝わる文章にするかを一生懸命に考えていました。その表情からは、情報と情報を結びつけることの奥深さと、それを自分の言葉で表現しようとする熱意がひしひしと伝わってきました。

  

 情報を整理し、論理的に伝える力は、これからの学習はもちろん、社会に出てからも大いに役立つ力です。今日の学びを通して、6年生がさらに次の学習「構成を考えて、提案する文章を書こう」において『伝える力』を磨いていくことが期待されます。