菓子野っ子ダイアリー

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12月11日(木) 個性あふれる物語が誕生!~小さな作家たちの冒険物語~

 今日の2年生の教室は、静かな熱気に包まれていました。国語「お話のさくしゃになろう」の学習です。 子どもたちは、教科書にある「はじめ」と「おわり」をつなぐ、物語の「中の部分(できごと)」を考える活動に取り組んでいます。

 教科書には、ヒントとなる4つの場面絵(ねずみたちが舟に乗る様子や、ふくろうに出会う様子、おかしを拾う様子など)が描かれていますが、どんなねずみが登場し、どんな冒険をするのかは、すべて「小さな作家さん」たちの自由な想像力に任されています。机をのぞいてみると、驚くほどユニークな物語が生まれていました。二人の「作家さん」の作品を少しだけ紹介します。

  

【作品紹介①:森での冒険と優しい鳥さん】 こちらの作家さんは、「くもちゃん」と「えがおちゃん」という2匹のねずみを登場させました。

くもちゃん:舟に乗るのが好きじゃない
えがおちゃん:おしゃれが好き おなかがすいた二人は、「きのみ」を探しに舟に乗ります。森の中をずっと歩いて疲れてしまった時、親切な鳥さんが現れて、「きのみがある場所へ連れて行ってあげるよ」と助けてくれる、心温まるストーリーを展開していました。挿絵の表情もとても豊かです。

  
【作品紹介②:川での出会いと手作りボート】 こちらの作家さんの主人公は、「ねずちゃん」と「ねずたろう」です。

ねずちゃん:運動が好き
ねずたろう:勉強が得意 おなかがすいた二人は、なんと葉っぱで舟を作り、川へ「どんぐり」を探しに出かけます。そこで出会ったのは「メダカのお姉ちゃん」。勉強が得意なねずたろうと、運動好きなねずちゃんが、川でどんな活躍をするのか続きが気になります。

  
 真剣な眼差しで物語を紡ぐ子どもたち 他の子どもたちも、それぞれの世界に入り込んでいました。 じっと考え込んでストーリーを練る子、思いついたアイデアを勢いよく書き留める子、登場人物の挿絵にこだわって色を塗る子……。どの子も「作者」の顔をしています。

 「次はどんなことが起きるかな?」、「ここで誰か助けてくれる人が出てきたら面白いかも!」

 教室のあちこちから、想像のつぼみが開く音が聞こえてきそうです。 書き上げた物語を読み合う時間が、今からとても楽しみです。