菓子野っ子ダイアリー

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6月26日(木) 2年国語「スイミー」発表会~心に残る場面を伝え合おう!~

 2年生の国語では、レオ・レオニ作の「スイミー」の物語を通して、登場人物の気持ちや情景を深く読み取る学習を進めてきました。この学習の締めくくりとして、子どもたちは「スイミー」発表会を行いました。この発表会では、これまでの学習で深めてきた物語への理解を生かし、各自が「心に残った場面」を選び、その場面の様子や登場人物の気持ちを具体的に想像しながら、お話を紹介しました。特に、~「スイミー わたしの好きなばめん」~と題された紹介カードには、心に残った教科書の一文を書き抜き、その場面の絵を描き、なぜその場面が好きなのか理由をまとめました。

  

 例えば、ある児童は、大きなマグロに仲間を食べられてしまったスイミーが、残った小さな赤い魚たちを率いて、協力して大きな魚のふりをする場面を選び、「ぼくが目になろう。」という一文を挙げていました。その理由として、「スイミーと小さな赤い魚が大きな魚になって、マグロをおい出したので、すごいなと思った」と、スイミーの勇気と仲間との協力によって困難を乗り越えたことに感動した様子が伝わってきました。また別の児童は、スイミーが一人ぼっちになってから出会う海の生き物たちに焦点を当て、「けれど、海には、すばらしいものがいっぱいあった。」という一文を引用し、その美しさや多様性に心を惹かれた理由を具体的に発表していました。

  

 子どもたちは、作成した紹介カードを提示しながら、自分の言葉で選んだ場面の魅力を友達に伝え、活発な意見交換が行われました。発表の後は、友達の発表を聞いて感じたことをコメントカードに記入したり、直接感想を伝え合ったりして、互いの感じ方を共有しました。発表を終えた子どもたちがとても嬉しそうな、満足げな表情をしていたのが印象的でした。物語の感動を分かち合い、友達の言葉に耳を傾けることで、子どもたちは「スイミー」の世界をさらに深く味わうことができたようです。