部活動

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榎原杯Farewell大会 in 2017

 今週末は、土曜日が3年生の送別会、日曜日は榎原杯Farewell大会 in 2017を開催しました。

 日曜日の大会は、卒業を控えた3年生主体の大会で、榎原中が3年生の代でお世話になった学校に来ていただいて大会を行いました。今年は、1年間で61セット試合をした本郷中学校、同じく52セットの高原中学校、そして32セットの宇都中学校に来ていただきました。結果は以下の通りです。

 榎原中 2(25-13,25-10)0 本郷中 
 榎原中 2(25-21,25-21)0 高原中 
 榎原中 2(25-15,25-22)0 宇都中

 というわけで、3年生の頑張りもあり、優勝することができました。今大会では、引退して日がたっている3年生がそんな珍プレーをするか楽しみにしていましたが、実際は好プレーの連続で、どの試合も白熱したレベルの高い内容でした。4校とも現役の時に県トップの力があったチームですので、本当に1・2年生にとっても貴重な経験になったと思います。
 また、午後から行われた交流試合では、3年生の4校混成チーム2チームと、1・2年生チームで試合をしましたが、リラックスしてプレーする3年生と、真剣にプレーする1・2年生とのゲームはとても盛り上がりました。特に、最後の3年生A・Bチームの対戦は、会場が一つとなって応援した、とても素晴らしい試合でした。これからバレーボールを続ける人、そうでない人いろいろだとは思いますが、最後にプレーしたこの日を忘れずに、それぞれの道で頑張ってほしいと思います。この日参加をしていただいた3校の皆様、本当にありがとうございました。

 最後に、土曜日の送別会の運営やごちそうに引き続き、日曜日もすべてのチームの昼食等の準備をしていただくなど、後援会にはたくさんの協力をしていただきました。このように本当に素晴らしい後援会に支えられた幸せな3名の3年生でした。また、3年生は試合が終わった後も、最後まで他の学校の人たちと話をしていましたが、自分たちの周りにいるすべての人たちに対する感謝の気持ちを忘れずに、木曜日の卒業式に臨んでほしいと思います。
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第46回串間市協会長旗争奪中学生新人バレーボール大会

 3月5日は第46回串間市協会長旗争奪中学生新人バレーボール大会に参加させていただきました。結果は以下の通りです。

 予選リーグ
 榎原中 2(25-13,25-14)0 吾平中
 榎原中 2(25-20,25-14)0 第一鹿屋中
 決勝トーナメント1回戦
 榎原中 2(17-25,30-28,29-27)1 木花中
 準決勝
 榎原中 2(25-12,22-25,25-12)1 大崎中
 決勝
 榎原中 0(18-25,23-25)2 鹿屋東中

 というわけで、準優勝という結果でした。今回の大会はレギュラーメンバーがインフルエンザ罹患のため参加できず、6名での戦いとなりました。また、榎原中も水曜日午後から臨時休業ということで、前日に少し調整をして大会に臨みました。
 予選は急増フォーメーションに若干戸惑っていたものの、なんとか1位で突破し、1回戦の木花中戦に臨みました。1セット目はまるでいいところなく敗れ、その後フォーメーションの修正をして、2・3セットは激しいデュースの攻防を制すことができました。
 しかし、準決勝では、スコアが示すとおり、第2セットに出だしからミス連発で追い上げたものの追いつかず、フルセットでからくも勝利するという最悪な試合をしてしまいました。結局、決勝では、優勝候補の宇都中に素晴らしいゲームで競り勝った鹿屋東中に敗れてしまいました。
 この日の試合が終わったのが7時くらいで、一日で全12セット、そして木花中戦では30-28、29-27という試合をしていた榎原中は、結局準決勝での気の緩みが響き、最後はエースが消耗しきって敗れました。
 この大会は、もともと感謝の気持ちを試合で表現するというテーマで、
何が何でも優勝するという強い気持ちで臨んでいるはずでした。しかし、前提として7名全員がそろうことができず、残りの6名でその分までしっかりとカバーしなければなりませんでした。にもかかわらず、ゲームの中では要所要所で個人プレーが連発していました。チームのために、支えてくださっている皆さんのためにという“戮力協心!!”がまだまだ足りていないということを感じさせられた一日となりました。

 そんな中、この大会での収穫としては、エースがかなりエースらしくなったことです。積極的なレシーブから、苦しい場面、厳しい状況でも最後まで攻め続けることができていました。身体的には限界に達していたとは思いますが、彼の気持ちを強く感じることができた一日でした。また、キャプテンも気持ちを切らさず必死にチームを支え、課題であったサーブでもしっかりと攻めることができていました。この2名については、JA杯での経験をしっかりと活かすことができていたと思います。
 他の選手については、いつも通りのプレーでした。特にセッターには、チームを落ち着かせる冷静な状況判断や、チームを勇気づける強気のプレー、ツー無の士気を上げる積極的なコミュニケーションなど、より高いレベルのプレーを求めています。チーム結成当初、このチームが目標である全国大会に出場するためには、最低でもエースとレシーバーとセッターは県トップの選手にならなければならないと伝えてあります。エースとレシーバーはそれにかなり近づいてきています。セッターも技術的には県トップの力をもっていますが、まだコートの中での表現力が十分ではありません。
 しかし、この3名が県トップの選手になったとしても、結局は残りの4名の成長が鍵になってきます。しかし、4名とも県レベルにすらほど遠い状況です。特に2年生の2名については、残り3ヶ月で心技体すべての面で今の倍、いや3倍以上は成長をしなくては目標を達成することはできません。
 
 今週はお別れ大会で3年生との最後の試合があります。3年生と最後のプレーをする中で、もう一度これまでやってきたことを思い出し、3年生から学んだことをしっかりと引き継いで、さらなる成長をしてくれることを期待しています。
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戮力協心

 JA杯も終わり、あっという間に2月も過ぎ去り、別れの季節である3月になりました。今年度も残りわずかとなり、いよいよ最後の夏に向けてのカウントダウンが始まりました。

 決戦の日である第12回南那珂地区中体連まで、あと100日を切りましたが、2月はとにかく自分たちで練習の雰囲気を作ることを意識させて練習メニューを組みました。私がボールを出すのは3メンの時ぐらいで、あとは常に全員でボールを触っている状態が続きます。内容としては、様々な動きや組み合わせの中で基本的な動作の確認をするものですが、その連続した動きの中で、いかに基本の形を意識してできるかがポイントとなります。
 練習の様子を見ていると、最初の形作りの時は、ある程度基本の形ができてきたものの、連続した動きの中となると、やはりボールを返すことだけを意識して、形が崩れてしまっています。ボールを返すことは“目標”であり、形を作ることは“目的”です。当然“目標”より“目的”のほうが優先されます。しかし、バレー経験があり、技術に自信がある選手はやはり目の前の“目標”にこだわってしまい、“目的”がおろそかになってしまっています。逆に、技術がまだまだ未熟な1年生は、もともと“目標”を達成できる技術がないので、“目的”が“目標”になっており、まだ安定してボールを返すことはできませんが、とても良い意識で練習することができています。2年生も1年生を見習って、自分のバレーの土台となる揺るぎない基本の形を作り上げてほしいと思います。

 このような基本的なメニューの後は、
ゲームを中心とした練習を行っています。学校には、スポーツのコーチングについてのDVD販売のチラシがよく届きます。その内容に目を通していると、ある指導者のコーチングの中に、"中学指導者必見!監督不在でも強くなる!部活動指導に革命を起こす新スタイルがここに!"という見出しで、ゲームを軸にした練習スタイルが提示してありました。簡単に言うと、意図するプレーが多く出るようにプレーを制限してゲームを行い、そのゲームの中でできなかった課題を修正して、またゲームに臨むという形です。

 たとえば、攻撃はクイックのみで行うゲームをした後に、クイックやパスの練習をしたり、軟打・フェイントだけのゲームをした後に、強打以外のボールを打ったりレシーブしたりする練習をしたり、コートの左側半分だけを使ったゲームをした後に、スパイカーはコース打ちやブロックアウト、ブロッカーはブロックの形や基準、レシーバーはディグの練習などを行います。
 このような練習を通して、それぞれのモチベーションを高め、課題をもって練習できることと、ゲームの流れの中で、相手の攻撃を読んだ上でのディフェンスの仕方、相手の守りを読んだ上でのオフェンスの仕方などを身につけることができます。

 しかし、実際にはあまり修正ができないところを見ると、これでは試合中に修正できるはずもないなあと改めて感じます。自分たちで試合を作るためには、常に考えに考え続けなければなりません。監督の指示なしでも、一瞬一瞬にベストの判断ができるように、練習の中でしっかりと考える力を身につけてほしいと思います。

 先日、もう一度地区中体連に向かって士気を挙げるために、チームの座右の銘を考え、そして「戮力協心」に決まりました。この「戮力協心」とは、"全員の力を結集し、一致協力して任務に当たること。「戮」には合わせる、一つにする意があり、「戮力」は力を合わせること。「協心」は心を乱さず、調和をはかること。”という意味があります。「心」の成長をテーマに活動している榎原中としてはぴったりの言葉だと思います。
 ぜひこの言葉に恥じないよう、常に意識をして毎日を過ごしてほしいと思います。

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勝つか負けるか

 先週末は、両日とも練習試合を行いましたが、大きく差が出た2日間となりました。

 土曜日は、先日のJA杯で準優勝となり、九州大会への出場権を得た吾田中と練習試合をし、4勝2敗という結果でした。この日は、JA杯に向けて準備していたフォーメーションで試合に臨みましたが、
練習試合のキャンセルによる実戦経験の不足やコンディションの不良による練習不足から断念したものです。
 
県内の強豪と勝負するために準備した、現時点でのベストのフォーメーションでしたが、しっかりと両エースをマークし、サーブで攻め、エースを中心にうまく相手を崩すことができました。吾田中の調子がいまいちだったこともありますが、ある程度夏に向けた形が見えてきた半日となりました。

 しかし、日曜日の木花中では、一転して木花中との1セット目では、自分たちではほとんど何もするなく相手のミスで点を重ねるばかりで、結局最後に連続失点から逆転負けを喫しました。この日はエースがあまりスパイクが決まらず、その影響からブロックやサーブもいまいちピリっとしませんでした。その理由としては、朝の準備段階で体を十分に動かしていなかったことと、技術的な確認を怠ったことが考えられます。
 コンディションというものは、常に同じと言うことは当然無く、日々若干の違いがあります。そして特に練習試合や大会などでは、短い時間に自分の今日の状態を調節・調整しなければなりません。そこで必要なことは、体や心のアップをしっかりとすることと、当日の技術や周りとの呼吸のチェックをすることです。この日は、最初の準備不足が原因で、絶対的なチームの軸であるエースが流れに乗れず、そしてそれを試合中に修正することもできず、チームが不安定なままでした。

 結局この日は、木花中に2勝1敗、そして吾田中には3戦全敗で
終わってしまいました。特に昨日の反省を活かして気持ちを入れて戦ってきた吾田中に対して、ほとんど抵抗することもできず、無残にすべて敗れてしまったことは、情けないの一言に尽きます。このような状態では、気持ちの入った公式戦では、勝負することはおろか、試合を作ることすら厳しいと言わざるを得ません。
 ただ、木花中との後の2セットについては、理想とするバレーの片鱗が見えた内容でした。エースが不調だったこともあって、何とか他のメンバーで試合を作らなければならない中で、ある程度自分の役割を果たすことができていました。
 相手にかかわらずこのような流れの中でバレーをするために、自分たちが何を意識すれば良いのか、苦しい時にどうやって踏ん張ったら良いのか。ただクイックを入れれば攻めている、強く打てば攻めているのではなく、最後の最後まで考えに考え抜いて、苦しみに苦しみ抜いて、本当の意味での攻めるバレーの答えを、自分たちで見つけなければなりません。
 その土台となるのは、これまでの取り組みに裏付けされた個々の人間力による信頼関係です。そして技術的には、チームの軸であるエースとセッターが柱となっていかなければなりません。その責任感に押しつぶされたり、逃げたりするのではなく、真っ向からぶつかってチームの土台を揺るぎないものにしてほしいと思います。

 コーヒーで有名やドトールコーヒー名誉会長の鳥羽博道さんは、"勝つか負けるかではなく、勝つか死ぬか。負けた時は死ぬ時。"と言っています。そのくらいの覚悟をもってコートに入れるように、しっかりとした準備をそれぞれがしてくれることを期待しています。
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遺伝子をONにする

 JA杯も終わり、九州大会はもとより、鹿宮対県大会の出場権も逃した榎原中は、先週の小林西高校に引き続き、今週土曜日は鵬翔高校と練習をさせて頂きました。

 この日は2チームでの練習だったので、午前中はH先生にお願いして基本練習とレシーブ練習をした後、ブロックからの切り返しを練習させていただきました。基本練習は、高校生とペアを組んで、細かくステップや形のチェックをしながら丁寧に行いました。次のレシーブ練習では、H先生がボール出しをしてくださり、先ほどの基本練習で確認したステップや形などを、動きの中で実践的に練習することができました。最後のフロアディフェンスの練習では、ブロッカーの動きはもちろんのこと、細かいスパイクレシーブポジションの修正など、ブロックとレシーブの関係をじっくりと確認することができました。
 午後からはゲームを4セットさせていただきましたが、サーブはミスもなくしっかりときわどいところに狙われ、スパイクでは両サイドの幅を使った攻撃に翻弄され、中途半端なスパイクやフェイントはすべて拾われるという感じでした。攻撃面でもエース以外はほとんど通用せず、武器であるサーブもなんとか崩すので精いっぱいで、ミスがほとんどない相手に対して、苦しいときは相手のミスだのみの榎原中にとってはとてもよい練習になりました。
 この日は、榎原中の現在の足りない部分がすべて見えた一日となりました。今までそこそこいいゲームをしていたとしても、それは自分たちで点を取っているというよりは、相手のミスに助けられている場面が多々あります。その結果、終盤まで接戦でいきますが、集中力が最高潮に達する最後の2点などでは、それまでにあったような単純なミスを相手はしてくれません。最後の2点は自分たちの力でもぎ取らなければならないのです。その2点をそれぞれの立場でどう取りきるかをしっかりと考えて、あと4か月で身に付けなければなりません。H先生、鵬翔高校の皆さん、お忙しい中本当にありがとうございました。

 日曜日は午後からの練習でしたが、宮崎工業高校の
Iが練習に来てくれました。彼はとてもブロックが良いので、ブロックの練習をみっちりしてもらい、その後は3年生と組んで試合をしました。おかげで高いブロックが3枚そろい、昨日は鵬翔高校相手にある程度通用したエースも、この日は打つスパイクがことごとくブロックに止められるなど、いい経験をすることができました。
 そしてこの日の練習後には、栄養会をしていただきました。JA杯では2回戦敗退という結果だったのですが、気持ちを切り替えてこれからより一層頑張ってもらうために、急遽お願いしたところ、快く会を開いていただきました。おかげさまで久しぶりに楽しい時間を過ごすことができました。

 DNA研究の世界的権威である、筑波大学名誉教授の村上和雄先生は、遺伝子をONにする4つの条件として、①感謝、②感動、③高い志、④熱い思いとおっしゃっています。
この2週間は、自分たちが一生懸命練習しているその周りで、これだけたくさんの人が支えてくれているんだ、応援してくれているんだということを感じることができたと思います。ぜひその気持ちにこたえるためにも、この4つの思いを意識し、遺伝子レベルから戦う気持ちを高め、これから日々の練習により一層励んでくれることを期待しています。

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高い壁

 先週土曜日は、JA杯が行われている傍らで、小林西高校に伺わせていただきました。午前中は高校生にみっちり基礎的なトレーニングやパス、スパイクフォームなどを指導していただき、午後からは高校生相手に試合もさせていただきました。
 午前は、普段よく鍛えられている前後の動きではなく、左右の動き、側面の筋肉を意識したトレーニングがとても参考になりました。また、技術的な部分でも、中学生からしたらはるかに上手な高校生が、基本的な形を意識しながら丁寧に一本一本練習している姿を見ることがとても勉強になったと思います。
 午後は、5セットさせていただきましたが、最初の2セットはまったく話になりませんでした。そこで気合いを入れた後に、ある程度狙い所を絞らせ、その後の2セットは、内容は良くなったのですが、結局は単純なミスで相手に点を与え、スコアとしては完敗でした。最後の1セットは、今日の内容を踏まえつつ、JA杯の結果も伝えて気持ちを高めさせて臨ませたところ、ようやく最後まである程度集中し、24-26と高校生を後一歩のところまで追い込むことができました。
 この日に小林西高校に無理を言って練習をお願いしたのは、高校生の練習に対する姿勢を見せることと、JA杯でライバルチームが素晴らしい経験をしているときに、この1日を無駄にせず、より厳しい環境でプレーすることで、夏に対する意識を高めさせるためです。その目的としては達成できたのかなと思います。
O先生、本当にありがとうございました。

 翌日はJA杯の準決勝・決勝を観戦に行きました。ベスト4に残ったのは、同地区である第1シードの宮崎西中を破った吾田中と第3シードの福島中、第3シードの木花中を破った妻ヶ丘中、そして榎原中が先週大接戦をした第2シードの佐土原中でした。
 吾田中は少し堅さが見られましたが、順当に決勝に進出しました。しかし福島中対佐土原中試合はまさに激闘でした。第1セットこそ福島中が力を発揮して25-17で楽にとったものの、第2セットは佐土原中が終始リードする展開で、福島中もなんとかついていきましたが25-23で佐土原中が取り返し、第3セットにもつれ込みました。第3セットも中盤から佐土原中が抜け出しましたが、終盤の連続得点で一気に福島中が抜け出し、そのまま25-23で福島中が勝利しました。
 そして迎えた決勝戦は、南那珂地区対決となりました。試合は一進一退の攻防で、最後は自力に勝る福島中がフルセットの末勝利しましたが、どちらも自分たちの力を出し切った素晴らしい試合でした。
両校とも小学校時代に県チャンピオンを経験した選手が多数いるので、このような大舞台でもいつものように自分たちのバレーをすることができることが、この2チームの強さだと感じました。

 
なにはともあれ、同地区の福島中と吾田中が県大会の決勝を争い、そして宮崎県代表として九州大会に出場することはとても素晴らしいことだと思います。同地区のライバルがこの大舞台の決勝を戦う姿を見て、榎原中の選手たちはどのような感覚だったのでしょうか。このような大きすぎるライバルがいる地区だということをプラスにして、お互いに切磋琢磨できればと思います。

 現時点では南那珂地区の夏の県大会出場枠は、北郷小中を含めた4チーム中1チームのみです。昨年も厳しかったのですが、今度は県の1位と2位を倒さなければ県大会に出場することすらできません。そのためにどれほどの努力が必要なのか、もう一度本気で考えてほしいと思います。とても高い壁ではありますが、榎原中もこれまで一生懸命取り組んできた結果、なんとかその頂上は見える位置にはいます。しかしここからは、そのとても高い壁を絶対によじ登ってやるという強い気持ちや覚悟がなければ、夏の大会は悲惨な結果になることが目に見えています。

 周囲の環境を変えることはできません。ただできることは、自分を、自分たちを変えることです。厳しい地区にいることを嘆くよりも、全国大会出場という目標を達成するためには、とにかく地区大会を勝ち抜く心・技・体を鍛えることが大切です。明日からの生活へのさらなる意欲を期待しています。
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第34回JA共催杯UMK中学校バレーボール大会

 先週開幕した第34回JA共催杯UMK中学校バレーボール大会ですが、榎原中男子は22日から試合が始まりました。結果は以下の通りです。

 1回戦
 榎原中 2(25-16,25,15)0 高原中
 2回戦
 榎原中 1(25-20,28-30,21-25)2 佐土原中

 大会を翌日に控えた土曜日には、吾田中に来ていただいて最後の調整をしました。この日の目標としては、佐土原中を意識しながらゲームを作るということでしたが、結果は
1勝4敗で、内容もほとんど得るものがありませんでした。この日は、このチームのテーマである考えるバレーをまったくすることができておらず、常に落ち着かないバタバタとした試合内容でした。
 その考えるバレーの要である②は、セッターとしての技術は十分身についており、九州大会や県大会に出場するなど経験も抱負ですが、未だにプレーにまったく余裕がありません。点差が開いた時は落ち着いてトス回しをすることができるのですが、このレベルのチームが相手だと当然そのような展開は期待できません。そのような中、②だけに頼らず、チームとしてどのようにコミュニケーションをとって目指すバレーを作り上げていくかというまとまりがまだまだ不十分でした。
 その原因は、新チーム発足以降、ほとんど私が練習試合や大会を見ることができておらず、その場しのぎの結果オーライバレーをしてきたことと、年始に数名インフルエンザに罹患したことによる体力の低下や練習試合キャンセル等などによる調整不足が大きいと思います。練習試合終了後、少し修正をしましたが、かなりの不安を抱えながら大会に臨みました。

 第1試合の高原中戦では、1セット目は裏からスタートしましたが、初戦の緊張もあって相手にリードを許すスタートとなりました。その後は相手のサーブミス等もあり安定した試合運びをすることができました。この試合では、サーブやブロックの狙いなど佐土原中戦を意識してプレーをしたのですが、多くのミスがあったので、終了後にポジションや約束事の再確認をして次の試合に臨みました。
 今大会の大きな山場となった第2シードの佐土原中戦に向けては、それなりに対策はしたものの、佐土原中に限らず、新チームははっきりいってほとんど見たことがないので、やってみなければ分からないという状態でした。それよりも自分たちが落ち着いて練習でやってきたことを出し切れるかどうかの不安の方がかなりありました。
 第1セットは、相手のサーブミスが多く、逆にこちらがサーブで攻めて相手の攻撃の的を絞ることができたので、終始リードして終えることができました。しかし、終盤に相手が修正してきた後に追い上げられてきたので、第2セットは守りに入らずとにかく攻めることを強く意識させて臨ませました。
 第2セットも序盤からリードする展開で、相手もサーブを強く打ち込めない状態だったので、リードして終盤を迎えました。その後は一進一退の攻防でしたが、最終的には28-30で敗れました。このデュース中に、相手のチャンスボールがコート内に落ちる、Aパスからの時間差を決めきれない、サーブをネットにかけるなど、3回は確実に試合を決めることができた場面がありました。しかし、そのいずれも決めきれずにフルセットにもつれ込みました。
 3回もチャンスがあって決めきれなければ、完全に流れは相手にいってしまうことは明らかで、第3セットは序盤からサーブで攻めてくる相手に対し、連続失点を喫するなど、終始相手にリードを許す展開となりました。この展開になるとエース勝負になってしまい、2枚いる佐土原中と1枚しかいない榎原中とではじわじわと差が広がっていき、必死に食らいついて相手にタイムを取らせるところまでで精一杯でした。

 今回の結果は、目標のはるか手前で終了し、とても残念な結果でした。しかし、内容は前日に不安視していたよりはある程度力を出し切れたと思います。そんな中勝負を決めたのは、ポジショニングやマークの確認、サーブのねらいやブロックのねらいというチームとしての約束事の不徹底と、パスの不正確さ、そしてなにより勝負所でのコミュニケーションの不足でした。どれも一人一人がチームのためを考えてプレーしていれば防げるミスであり、その差で今回は敗れました。
 当然その責任は監督にあります。金曜日に練習に集まってくれたOBや、当日精一杯応援していただいた保護者の方々、そして何よりもこれまで監督抜きで週末頑張ってきた選手たちのためにも、この試合は勝負にこだわって絶対に勝つという強い気持ちをもって臨んだ試合でした。
この試合を勝たせることができれば、このチームはもっと成長することができたと思うと、とても残念でなりません。
 今年度も残りあと2ヶ月あまりとなりました。今回足りなかった部分を少しでも身につけることができるように、日々の練習、そして指導に精進していきたいと思います。
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迷走中

 日曜日に第30回JA共催杯UMK中学校バレーボール大会の開会式が盛大に行われました。今年は男子42校、女子97校が参加し、女子は早速1回戦が行われました。男子は来週から大会が始まりますが、大事な1週間前の週末は、土曜日は木花中、日曜日は本郷中にお世話になりました。

 木花中とは6セット練習試合をさせていただき、2勝4敗という結果でした。最初の3セットはJA杯用に準備していた新たなフォーメーションで臨み、3戦全敗でした。スコア的には3セットとも接戦で、
昨日の段階で朝の3セットが終わるまでに新フォーメーションで行くかどうかを判断すると伝えていたのですが、非常に判断に迷いました。それは、フォーメーションが変わったからうまくいかないわけではなく、サーブミスやチャンスボールミスなど単純な自分たちのミスで試合を難しくしていたからです。結局、そのことも含めて元に戻した方が良いと判断し、その後の試合に臨みました。結果、後半の3セットは2勝1敗でしたが、この日を通して相手のミスとサーブで点を取るという感じだったので、内容としてはほとんど得るものがない一日となりました。

 日曜日は、開会式後に本郷中にお邪魔したのですが、この日もあまり良いところを見せることができませんでした。この日はユニフォームを着て気持ちを入れて練習に臨んだはずですが、最初のセットは最悪の内容でした。その後も、昨日同様、とにかくローテーションが1周りするまでは接戦で、そこからやっとチームとしてのコミュニケーションがとれてくるといった感じです。2セット目以降はそれほど点を取られているわけではないのですが、与えている点数が、相手のミスにつられてのミスや、お見合いやパスミスなど、とにかくやってはいけないミスばかりでした。
 この2日間を見てみると、ほとんど自分たちが練習してきたことを出すことができていませんでした。その理由は明確で、年が明けてから7人全員がそろって練習することがほとんどできず、
貴重な練習試合も満足にできなかったということです。昨年もそうでしたが、大事なこの時期にメンバーがそろわないと、チームとしての一体感や士気が高まってきません。先週はチーム練習はほとんどせず、ただどん底に落ち込んでいるコンディションをあげるための練習でした。現時点では、とにかく元の状態に戻すことで精一杯という感じです。
 このような状況の中、当の本人たちはというと、自分たちのふがいないプレーに落ち込んだり、パニックになったりするのみで、それを何とかしようという強い気持ちがまったく見えません。
 
 ここ数年間で第1・第2シードが敗れたのは、4年前の第2シード広瀬中、3年前の第1シード五十市中、そして2年前の第2シード本庄中と3回あります。ですから第2シードの佐土原中に勝利することは不可能なことではないと思います。しかし、県大会にも出場していない榎原中が県大会準優勝の佐土原中に勝つということはとても困難であることにかわりはありません。
 榎原中としては、まずは初戦の高原中に勝利し、そしてチャレンジャーとしてもてる力すべてをかけて佐土原中にぶつかる勇気が必要です。その気持ちの部分の覚悟をしっかりともって大会の臨めるよう、この5日間をしっかりと過ごしてほしいと思います。

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始動

 皆様、あけましておめでとうございます。本年も榎原中男子バレーボール部共々よろしくお願いいたします。

 2017年の始まりは例年通り3日の宮崎正月合宿から始まりました。今年で第30回となり、県内外からたくさんのチームが参加している伝統ある合宿です。今年は実行委員長である本郷中のB先生を中心にすばらしい準備をしていただき、中身の濃い2日間を過ごすことができました。合宿の準備をしていただいた先生方、そして参加したすべての方々、本当にありがとうございました。

 3日は吉野東中に1敗、宮崎西中に1敗、春日東中に2勝、本郷中に2勝、広瀬中に1勝、日向学院中に1勝の7勝2敗でした。
 4日は吉野東中に1敗、あさぎり中に1敗、吾田中に1敗、春日東中に1勝、桜木中に1勝、三松中に1勝、日向学院中に1勝、大淀中に1勝、住吉中に1勝の6勝3敗でした。

 この合宿のテーマとしては、まずは現在のチームの状況を把握することで、どれだけ練習でしてきたことをゲームの中で出せているかということと、様々な対戦相手に対して、自分たちで、あるいはこちらからの指示に大してどれだけ臨機応変に考えて対応できるかということでした。
 結果として、セッターが体調不良で離脱したという部分を差し引いても、まだまだチームとしての約束事や、自分の役割をしっかりと把握しておらず、コミュニケーションもうまくとれていませんでした。チームのためにきちんと仕事ができていたのはキャプテンただ一人で、他の6人は個人でバレーをしている印象でした。全員が一生懸命プレーすることができる部分はすばらしいところなのですが、その一生懸命さをチームのために向けることができると、まだまだチーム力が高まるはずです。
 実際、技術的に格上のチームと対戦したときには、それをカバーするべき気持ちの部分で逆に負けてしまい、まったくゲームを作ることができませんでした。吉野東中との試合では、10-2でスタートしたのにもかかわらず、終わってみれば16-25、宮崎西中とは、サービスエースを9本取られての17-25といったような感じです。中でも吾田中との1戦では、地区のライバルを相手に、出だしから腰が引けたようなバレーをしていました。後半は気持ちを盛り上げて試合の雰囲気を作ったものの、結果・内容とも惨敗でした。
 この2日間を通して分かったことは、ベスト4クラスのチームとの差が開いており、現時点ではゲームを作ることができれば御の字ということです。その差を埋めるために、指導者がいろいろと作戦を整備してはいきますが、結局それを実行するのは選手であって、選手一人一人が強い気持ちをもって、覚悟をもって試合に臨まなければ、あまり意味をなしません。

 というわけで、この正月合宿を経て迎える3連休がチーム立て直しのためにとても大事な時間だったのですが、残念ながら選手がそろわず、無理を言ってお願いした練習試合や鹿児島遠征もキャンセルすることになってしまいました。関係者の皆様、大変ご迷惑をおかけしました。

 なにはともあれ、今週土曜日にはJA杯が開幕します。短い時間ではありますが、最高の準備をして大会を迎えるべく、さらに意識を高めて日々を過ごしてほしいと思います。
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感謝

 2016年も残りわずかとなりましたが、12月もたくさんの方々の協力の下、多くの経験をさせていただきました。

 12月3・4日 第7回ゼビオカップ
 予選リーグ(予選1位)
 榎原中 2(25-12,25-14)0 檍中
 榎原中 2(25-13,25-9)0 細野中
 榎原中 2(25-18,25-15)0 緑丘中
 上位リーグ(セット率で1位)
 榎原中 2(25-19,25-21)0 門川中
 榎原中 1(25-13,12-25,13-15)2 吉野中
 榎原中 2(25-14,25-16)0 高原中
 順位決定戦(第1位)
 榎原中 2(25-22,23-25,16-14)1 宇都中

 12月10・11日 霧島盆地新人大会
 予選リーグ(第1位)
 榎原中 2(25-17,25-16)0 三股中
 榎原中 2(25-16,25-3)0 宮崎第一中
 決勝トーナメント(ベスト8)
 榎原中 1(25-18,17-25,13-25)2 福島中

 12月17・18日
 ウインターリーグ in 都城
 予選リーグ(第1位)
 榎原中 2(25-19,18-25,15-5)1 妻ヶ丘中
 榎原中 2(25-10,25-9)0 五十市中
 榎原中 2(25-17,25-12)0 多良木中
 決勝リーグ(第4位)
 榎原中 0(23-25,14-25)2 吾田中
 榎原中 0(21-25,17-25)2 宮崎西中
 榎原中 0(21-25,18-25)2 福島中

 12月は3大会に参加させていただきましたが、私がチームにつくことができなかったため、男子バレーボール部でない先生方に引率をお願いし、審判等でも主催者や保護者、そして他チームの方々などにたくさん助けていただきました。また、25日には宮崎正月合宿に向けての講習会にも参加させていただくなど、たくさんの皆様の協力のおかげで、選手たちはすばらしい経験をすることができました。この場を借りてではありますが、本当にありがとうございました。

 本日29日が榎原中学校男子バレーボール部の練習納めでした。体育館は使えないため、運動場を走った後、ぜんざいをいただいて2016年を締めくくりました。2017年は3日の宮秋正月合宿から始まります。2016年1年間の活動を振り返って、感謝の気持ちをもって2017年、また新たな気持ちで頑張ってほしいと思います。
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百錬成鋼

今年も残り1か月となりましたが、11月もたくさんの方々に支えられ、チームの強化を進めることができました。

 

11月3日…木花中体育館(3勝5敗:木花中)

11月5日…小林中体育館(10勝:永久津中・小林中・高原中・細野中・広瀬中に2勝)

11月19日…榎原地区体育館(2勝5敗:吾田中に2勝4敗、日南振徳高に1敗)

11月20日…青島青少年自然の家体育館(2勝2敗:宮崎西中と高千穂中に1敗、佐土原中と八代中に1勝)

11月23日…小林西高校体育館(5勝2敗:佐土原中に3勝1敗、三松中に2勝1敗)

 

 秋の中体連も終了し、この代の県内男子バレーボール勢力図がだいたいわかりました。現時点では、優勝した宮崎西中を中心に、福島中・佐土原中・吾田中が県上位の力があり、その他のチームは少し力が離れているような感じです。榎原中も宮崎西中以外には、なんとかゲームを作れているので、すべてを出し切ることができれば、目標である夏の全国大会出場も決して夢ではありません。しかし、同地区に福島中と吾田中がいるので、まずは昨年以上に厳しい地区大会を勝ち上がることが最低条件になります。
 そんな中、今はチームの長所であるエースを生かすバレーをするために、その他の選手のレベルアップと、エース自身のさらなるレベルアップを目標に練習しています。そのため、裏ローテ-の経験を多く積まていますが、ただやっているだけでは成長することはできません。いかに、攻めながら、自分たちのミスを減らし、相手のミスを誘うようなプレーができるかがポイントになってきます。
 その土台となるのは、基本的なバレーボールの技術と人間力です。
基本的な技術については、どうしても目先のプレーに目がいってしまい、自分の形を崩して、正しい形でプレーすることが徹底できていいません。毎日の練習の半分以上が、細かい確認の繰り返しで、サボろうと思えばすぐにサボれます。しかし、この基本的な技術の定着こそが、試合で自分たちのもっている力を出すことの近道です。
 また、人間力については、当然バレーボールの中だけで高めることができるはずもなく、それ以外の時間でどれだけ意識して生活することができるかが大切です。
人間力についても、この1週間だけでも、ずるをしたり、人に迷惑をかけたり、見ていないところで適当なことをしたりしていたことがあり、その人間性がプレーに出ていました。自分のことだけではなく、周囲の状況を考える力や周りの人たちとのコミュニケーション力を高めることで、バレーボールを通して人間力を高めていくことができれば、どんな場面でも自分たちの力を発揮することができるはずです。

 タイトルの百錬成鋼とは、今年の榎原中生徒会のテーマで、“
いくたびも心身を鍛錬することによって、はじめて立派な人物になるのだということ。また、意志などが強固なことのたとえ。”という意味です。まだまだ、チームとしての目的に対する意識の低さ、目標に対する覚悟が足りず、自分の指導力不足を痛感しているところです。

 今週末はテスト前部活動停止期間に入りますが、来週からは3週連続で大会に参加させていただきます。今までは、私が隣で見ている時はしっかりやれていますが、そうでないとすぐ甘い部分が出てしまっています。様々な活動をとおして、この百錬成鋼という言葉のように、何度も何度も鍛えに鍛え、鋼のようにぶれない人間力を少しずつでも身につけてくれることを期待しています。

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凡事徹底

 もうすぐ10月も終わり、来週からは県大会が行われますが、出場権を逃した榎原中も立ち止まっている暇はなく、最後の夏に向けて計画的にチーム力を強化しているところです。そこで地区大会終了後もたくさんの練習試合に参加させていただいています。

 

 101日・・・吾田中体育館(2勝2敗:吾田中)

 108日・・・平岩小中体育館(7勝1敗:門川中に31敗、延岡南中に4勝)

 109日・・・榎原地区体育館(2勝2敗:吾田中)

 1010日・・・佐土原中体育館(4勝6敗:宮崎西中・佐土原中・福島中に2敗、姫城中と緒方中に2勝)

 1016日・・・高城総合体育館(8勝1敗:宇都中に11敗、門川中に2勝、都農中に2勝、高原中に3勝)

 1022日・・・山田地区体育館(7勝2敗:妻ヶ丘中に31敗、三股中に41敗)
 10月29日・・・八代中・宮崎西中体育館(5勝6敗:吾田中に3敗、姫城中に1敗、
門川中に1勝2敗、大塚中に2勝、八代中に2勝)

 

 このように、10月は様々な方々の協力やご厚意のおかげで、数多くの練習試合を経験させていただくことができました。このうち私が指導することができたのは高城総合体育館での練習試合のみでしたが、やはり平日の練習でやっていることが練習ゲームの中で生かされてない、生かそうとしていない場面が多々ありました。

 今榎原中は、冬のJA共催杯や夏の中総体に向けて、様々なフォーメーションやポジションを試しているところです。そのような状況ですから、当然ゲーム展開は安定しないのですが、新しいことに取り組む上で大切なことは、失敗を恐れずチャレンジするということと、今までやってきたことをきちんとやるということです。

 タイトルの“凡事徹底”とは、“なんでもないような当たり前のことを徹底的に行うこと、または、当たり前のことを極めて他人の追随を許さないこと“などを意味する四字熟語です。榎原中はこの当たり前のことを当たり前にやるということが、ある程度できているのですが徹底できていません。
 これまでの練習でずっとやってきたことには、あいさつ、返事、声かけ、服装、レシーブの面作り、ブロックのステップ、スパイクのフォーム、サーブのねらい、表情を作ることなどがあります。これらのことは意識次第でできることですが、徹底することができていません。当然、できることをやらないのに、できないことができるようになるはずがありません。
 何かにチャレンジするためには、その状況をできる限り数多く作らなければなりません。しかし、練習試合の状況を確認してみると、チャレンジせずにエースやサーブのみで勝利するというような結果オーライで終わっていたり、お見合いやサーブミス、スパイクミスなどの自分たちの単純なミスを繰り返すなど、チャレンジする以前の段階でつまづいていたりと、ほとんどチャレンジすることができていません。
 私がいるといろんなことについてつい言い過ぎてしまい、そのときはすることができるのですが、本当の力にはなっていません。そういう意味では、私が県選抜でチームにつけない今はチームが成長する絶好のチャンスなのですが、ほとんど自分たちで考えることができないのが現状です。本当の力を身につけるためには、自分たちの課題や良かったところを共有して、次にどうつなげていくか考えて、それを実行しなければなりません。

 

 もうすぐチーム作りは“破”の時期に入ります。次のステップに進むためにも、しっかりと目的や目標を見据えて、まずは信頼関係を強固にするための五箇条をしっかりと意識していきましょう。

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声だしの効果

 2学期が始まって1ヶ月が経ちましたが、今年は私がJOC宮崎県選抜チームの監督を務めさせていただくことになり、その他の業務も含めて、非常に慌ただしい毎日が続いています。今回の“声だしの効果”という内容も、1ヶ月前に途中まで書いていたのですが、今回やっとアップすることができるというような状況です。

 榎原中の場合は、日々の生活からほとんど一緒に生活していますので、様々な場面でそろえたり、まとまったりする場面が多く、そのことがバレーボールにも大きく繋がっています。当然、逆に学校生活の中でこのようなことができていないと、その影響もとても大きなものになります。気持ちをそろえるためには、まずは形からと言うことで、あいさつや礼儀作法なども当然そろえますが、一番口を酸っぱくして言っていることが声を出すことです。声を出しさえすれば試合に勝てるのかというと、もちろんそうではありません。しかし、声を効果的に出すことで、試合の流れが大きく変わったり、自分やチームのプレーが良くなったりすることは事実です。では声だしにはどのような科学的な効果があるのかということについて、調べてみました。

 スポーツにおいて声を出すことによる効果は非常に大きいということです。大きいどころか、声を出さないプレーヤーが上達することはない、といってもいいほどです。これには、スポーツ心理学や運動生理学から見た「科学的効果」、「精神的効果」に加え、「実質的効果」までの根拠があるのです。

『科学的効果』

 ・大きな声(特にシャウト)を出すことで、神経系における運動制御の抑制レベルをはずし、筋肉の限界値まで力を発揮させる効果、つまり声を出すことによって自分のパフォーマンスを最大限に近づける効果が期待できる(声はもう1つの筋肉、と言われています)

・声を出すことによって、一時的に呼吸が深くなり断続的な深呼吸をしているのと同じ状態になる、つまり心肺機能を高め、集中力、ネバリ、持続力が向上する

 

『精神的効果』

・やる気、気合い、意気込みを高める

・励まし効果(自分、仲間)

・セルフトークによる自己暗示効果

→自分自身に声をかけることで、”勇気づける”、”精神的なゆとりを与える”、”理想的なパフォーマンスを実現させる”などプラスの効果が期待できる

 

『実質的効果』

・チームプレーにおける意思疎通(リズム・タイミング)

・危険防止(存在認知、接触の回避)

・声を出すことによって、自分たち独自の空間(空気)を創り上げる(一体感)

 このように、声だしには以上のような科学的効果があります。私が伝えていたことは、①自分がこれから何をするのか、今何を考えているのかを確認する ②相手情報の確認をすることで、相手チームにプレッシャーを与え、自分たちがやるべきことを共有する ③自分やチームの気持ちを高めてパフォーマンスを上げる ということですが、声だしの効果が学術的にも実証されているということなので、高さやパワー、技術は他チームに劣っている榎原中は、この誰でもやろうと思えばできる声だしだけは最低でも県トップでなければ、目標である全国大会出場は夢のまた夢となります。

 地区大会もすべて終了し、県大会に出場するチームはこれからが本番ということで練習にも熱が入っているところだと思います。榎原中もそのチーム以上の気持ちで練習に取り組んでほしいと思います。

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第11回南那珂地区中学校秋季体育大会

 明日から10月に入り、今年度も本日で半分が過ぎましたが、先週末、第11回南那珂地区中学校秋季体育大会が行われました。男子は4チームの参加だったので、2日間に分けて総当たりで試合が行われました。結果は以下の通りです。

1勝2敗(3位)
榎原中 2(25-12,25-8)0 北郷小中
榎原中 1(25-19,17-25,18-25)2 吾田中
榎原中 0(23-25,20-25)2 福島中

 というわけで、残念ながら3位となり、県大会出場権を逃すという、とても残念な結果となってしまいました。

 この代の南那珂地区は、2年生が小学校時代に全国3位だった福島中はもちろんのこと、去年からレギュラーだった2年生に、県1位の1年生エースとセッターが加入した吾田中も県トップレベルの力があり、非常にレベルの高い激戦区になっています。そんな厳しい地区大会でしたが、榎原中はもちろん優勝を目指して強い気持ちで大会に臨みました。

 初戦の北郷小中戦を勝利し、まずは県大会出場をかけての吾田中戦に集中していましたが、優勝候補の福島中が吾田中にストレートで敗れるという波乱?がおきました。福島中はエースを欠いていたこともありますが、吾田中の雰囲気が良く、勢いに飲まれる形の試合となりました。そんなわけで、榎原中は、福島中を倒し、勝てば県大会出場と優勝がほぼ決まるというとても勢いのある吾田中との試合を迎えました。
 第1セットは、しっかりとプラン通りに試合を進めることができ、危なげなくセットを奪うことができたのですが、2セット初めは追いかける展開となりました。中盤まで我慢しながらのゲーム展開の中、セッターの負傷というアクシデントが発生し、そのまま第2セットを落としました。第3セットはセッターのブロックとジャンプトス、ジャンプフローターをあきらめ、なんとか食らいついたものの、吾田中の勢いを止めることはできずに敗れました。
 これで目標であった優勝はほとんど無理な状況になったのですが、なんとか気持ちを切り替えて、翌日の福島中に勝利し、最低目標であった県大会出場権を取ることに集中しました。そしてセッターも回復して迎えた福島中戦では、会場一の素晴らしい応援を背に、序盤有利に試合を進めていたのですが、昨日は出場できなかったエースが意地と気合いで交代で出場し、最後まで粘りのバレーで食らいつきましたが、最後は力で押し切られ、第1セットを失いました。第2セットも両エースを中心に打ち込んでくる相手に対して、なんとか離されないように全員バレーで対抗しましたが、最後はミスが重なりストレートで敗れ、県大会出場はなりませんでした。技術的な面はもちろんですが、絶対に相手を倒すんだという気迫や気合い、覚悟が福島中の方が勝っていました。

 今大会では、1枚しかスパイカーがいない中で、その他のスパイカーも織り交ぜながら、相手の攻撃に食らいつく粘りのバレーをすることはある程度できました。しかし、サーブミスやチャンスボールミスなどの基本的な部分が勝負所で頻発し、苦労して点を取ったのにもかかわらず、簡単に点を上げていた部分が勝負を分けました。平均身長が160cmに満たない榎原中は、チーム結成当初に、同じく世界に比べて身長が劣る全日本女子バレー監督の真鍋監督が掲げていた4つの世界一を参考に、①サーブ県ナンバーワン②サーブレシーブ県ナンバーワン③ディグ県ナンバーワン④ミスの少なさ県ナンバーワンに加えて、⑤声と表情ナンバーワンを目標に頑張ってきました。しかし、今回の大会では、このほぼすべての面で他チームに劣っていたということだと思います。今回の結果がチームにとって最終的にプラスであったと胸を張って言えるように一日一日を大切に、人間力を高めていってくれることを期待しています。

 これで県大会には参加をすることができませんが、逆にじっくりとチーム作りをすることができます。この敗戦という結果について、自分たちには何が足りなかったのか、これから何をすれば良いのか、そして何を自分たちに与えてくれたのか、その意味を考えながら日々の生活を過ごさなければなりません。優勝した吾田中と福島中の皆さんには、昨年実現することのできなかった南那珂地区同士での決勝戦を期待しています。
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Summer League in Miyakonojo

 日南市は今日から2学期がスタートですが、この夏休みも、 8月26日には、新チーム初めての大会であるSummer League in Miyakonojoに参加させていただきました。今年は都北地区6校と南那珂地区4校の計10チームで行われましたが、ここ4年間はこの大会で優勝したチームが県で優勝しているという、今後を占う上でとても重要な大会です。結果は以下の通りです。

 予選リーグ(3勝1敗で盆地パート2位)
 榎原中 25-18 妻ヶ丘中、榎原中 25-16 姫城中
 榎原中 15-25 福島中、榎原中 25-9   庄内中

 決勝トーナメント1回戦
 榎原中 2(25-9, 25-10)0 五十市中(霧島パート3位)
 準決勝
 榎原中 2(25-14, 25-20)0 吾田中(霧島パート1位)
 決勝(準優勝)
 榎原中 0(24-26, 23-25)2 福島中(盆地パート1位)

 というわけで、昨年同様、福島中に敗れ準優勝という結果でした。結果だけ見てみるとよく頑張っているような感じはしますが、内容が全く伴っていない1日でした。

 榎原中の新チームは、キャプテン・エース・レシーバーの3人の3年生が引退し、2年生5人と初心者である1年生2名の7人体制になりました。人数が少なく、まともにスパイクを打てるのは1人だけで、とても厳しい状況です。
 そのような、ただでさえ余裕の無いメンバーの中に、チームの約束事が守れず、コートに立つ資格の無い選手がいます。そのうちの1名は、前日の練習試合でもいまいちピリッとせず、試合にはほとんど出しませんでした。そしてその代わりに、それまで何のフォーメーション練習もしておらず、サーブがまともに入るかどうかという1年生の初心者を急遽コートに入れて試合をしました。
 そして、心を入れかえて今大会に臨んでくれるだろうと思いましたが、ほとんど変化を感じることができず、前日と同様に1年生を入れて試合を行いました。最終的には、チームメイトの許しを得て、なんとか準決勝の第2セットからはコートに入ったのですが、チームはうまくかみ合わないままそのセットは終了しました。そのまま決勝戦でもいまいちパッとすることなく、2セットとも途中交代するという状況でした。
 私がずっと話していたことは、別に意地悪で外しているわけではなく、チームとして1年生の初心者を入れたほうがチーム力が上がるからそうしているだけだということです。確かに1年生に比べると技術的には何十倍も上ですが、実際のチームの雰囲気を見てみると、1年生が入っているほうが流れもよく、実際の結果も良いものでした。
 他人や周りの環境を変えることはなかなかできません。しかし、自分は自分の心がけ次第で変えることができます。早く自分で気づいて、自分が変わろうとしなければ、いつまでたってもチームの一員としてコートに立ち、そこで自分の力を発揮することはできません。

 新チームも、目的はバレーボールを通して人間力を高めること、そして目標は全国大会出場です。昨年同様、まずは信頼関係を強固にするための5箇条を意識して、約束やルールをしっかりと守ることから始めています。
 地区中体連まであと3週間ほどになりました。今大会の結果は、3位決定戦に吾田中が勝利したので、南那珂地区のチームが1~3位となりました。残り少ない期間でしっかりと人間力を上げ、まずは県大会に出場することができるように、一人一人が少しでも自立した人間になってくれることを期待しています。
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敗因

 全国大会を目指して1年間頑張ってきましたが、あと一歩届かずに終わってしまいました。その敗因を少し考えて行きます。

 技術的な部分では、苦しいときにどう乗り切るかという部分で、しっかりとした準備をすることができませんでした。高さがなく、ブロックが3.5枚でスパイカーも3枚しかいない榎原中は、サーブとレシーブで攻めていくことが基本です。サーブで攻める、そしてレシーブ、特にサーブレシーブで攻めることができている状況であれば、少ない枚数で何とかブロックをかいくぐって試合を優位に進めることができていました。
 しかし、この頼みのサーブが攻めれられない、サーブレシーブが入らないという苦しい状況になると、夏はブロックと2段トスが勝負を分けると言われているように、どうしても相手ブロッッカーとのスパイク勝負や、相手スパイカーとのブロック勝負となります。こうなると、長所ではなく短所で頑張らなければならなくなってしまいます。
 こうなったらしょうがないではなく、このような展開になってもなんとか粘って試合を作り、もう一度長所で勝負できるように、乱れてもBクイックで攻めることや、バックアタックを効果的に使うことを準備してきました。しかし、指導者である私の力不足で、この部分を徹底することができませんでした。

 精神的な面では、やはりピークを決勝リーグにもっていくことができなかったという点です。今大会に向けて、榎原中は、まずは県チャンピオンである福島中に勝たなければならないということで、地区大会にピークをもっていかなければなりませんでした。
 また、県大会においても、県トップレベルの力をもっている高原中に勝たなければ決勝リーグに進むことができず、ピークを初戦にもっていかざるをえませんでした。結果的に、高原中戦後の日向学院中戦でまったく力を出せなかったことが、九州大会出場を逃した大きな原因となりました。しかし、ピークを決勝リーグにもっていっていたら、おそらく、福島中にも高原中にも勝てていなかったと思います。
 そんな中でも、選手たちは最後まで力を出し尽くして頑張ってくれました。ただ、九州大会に進むためにはほんの少し力が足りませんでした。ここをしっかりと準備してこその指導者ですので、やはり私の力不足につきると思います。

 先日行われた九州大会では、佐土原中が準優勝し、見事全国大会出場を決めました。宮崎県、そして九州のチームの思いを力にして、K先生を中心に全てを出し尽くしてほしいと思います。
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第67回宮崎県中学校総合体育大会②

 前日になんとか決勝リーグに駒を進めた榎原中でしたが、大事なリーグ初戦をほとんど自分たちのバレーをさせてもらえずに、最終日を迎えました。

 決勝リーグ 第2試合
 榎原中 2(26-24,25-20)0 三松中
 決勝リーグ 第3試合 (第3位)
 榎原中 0(18-25,13-25)2 佐土原中

 決勝リーグ第2試合は三松中とでした。お互い前日に1敗しているので、ここを落とすと優勝はおろか九州大会出場もかなり厳しくなるという状況でした。前日にサーブとサーブキャッチがまったく安定していなかったのですが、会場が変わったこともあり、なんとかいつもと近い状況に戻ってくれればと思いながら試合が始まりました。
 第1セットは序盤は互角でしたが、中盤からはお互いに連続得点の後に連続失点が続き、流れが二転三転しました。19-21から食らいついて21-21に追いついたものの、先に相手にセットポイントを取られました。しかし最後にはサーブがいまいちだった④が2本続けてサービスエースを取り、第1セットをなんとか取ることができました。しかし、この試合もサーブキャッチミスが6本、サーブミスが3本と、前日と状況はほとんど変わっていませんでした。
 第2セットは出だし5連続得点でスタートしたものの、7連続失点を喫しすぐに逆転されました。そこからは一進一退の攻防を続けましたが、なんとか勝ちきることができました。この結果、この時点で自力での優勝の可能性がなんとか残りました。

 そして迎えた最終戦。この前の試合で佐土原中が2勝、日向学院中が2勝1敗、三松中が3敗だったので、榎原中が九州大会出場権を得るためには、佐土原中にストレートで勝つことが最低条件となりました。もちろん選手にはそのようなことは伝えずに、最後まで自分たちがやってきたことを出し切ろうとだけ伝えていました。
 しかし、第1セットは、あと1セット取れば優勝が決まる佐土原中の気迫に押され、序盤から大量リードを許して敗れました。この時点で佐土原中の優勝と榎原中の第3位が決まりました。しかし、そんなことは関係なく、一番最高のバレーをしたかったのですが、このセットを取らなければ終わってしまう榎原中と、すでに優勝を決め、リラックスして試合に臨んだ佐土原中の差は大きく、大差で敗れてしまいました。

 結局、目標としていた全国大会までは遙か遠いところでこの代の榎原中男子バレー部は終わりを迎えました。終了後は自分たちの力が出し切れなかったと泣き崩れていました。確かにこの大会では出し切れませんでしたが、1年間トータルでいえば十分出し切ることができたと思います。
 今大会で、苦しみながらも第3位という結果を残すことができたのは、ひとえに榎原中に係わって下さるすべての方々のおかげです。保護者を中心とした地域の方々、先生方、生徒達はもとより、前副顧問のK先生やA先生、前副顧問のK先生、そして御世話になった他チームの方々など、本当にたくさんの方々に支えられて最後を迎えることができました。結果はご期待に添えることはできませんでしたが、このような経験をさせていただいたことが、選手たちの今後にきっと繋がっていくと思います。
 選手にも伝えましたが、この大会の結果の善し悪しは今分かるものではなく、これから先に分かるものだと思います。支えて下さった皆様には、これからの生活の中で一人一人が恩返しをすることでお礼に代えさせていただきます。たくさんのご協力とご声援、本当にありがとうございました。

第67回宮崎県中学校総合体育大会結果
http://mvajhs.main.jp/wp-content/uploads/2015/07/28_sogoresult03.pdf
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第67回宮崎県中学校総合体育大会①

 7月24~26日に行われた、第67回宮崎県総合体育大会が終わり、榎原中は全国大会目指してベストを尽くしましたが、一歩及ばず第3位という結果に終わりました。2日目の結果は以下の通りです。

 準々決勝
 榎原中 2(27-25,25-23)0 高原中
 決勝リーグ 第1試合
 榎原中 0(20-25,20-25)2 日向学院中
 
 この大会の一番の山場は初戦でした。第1シードとなった榎原中は、1回戦がないため、初戦が決勝リーグをかける最も重要な試合となり、1回戦の結果、相手は前日に宮崎西中を下して勝ち上がってきた高原中と対戦することになりました。高原中は県トップレベルの力があり、数多くの練習試合を繰り返してきたチームでもあります。一応試合を観戦しましたが、お互いに全てを知り尽くしており、まずは先のことを考えずに、この試合に持てる力のすべてを出しきって真っ正面からぶつかるだけという感じで当日を迎えました。

 第1セットは、前半は互角だったのですが、中盤からは高原中のペースとなり、4点差を追いかける苦しい展開となりました。16-20の場面でタイムを取り、そこから3連続得点で差を縮め、20-23からの4連続で一気にセットポイントを奪ったものの、追いつかれ、最後はなんとか振り切ることができました。このセットの榎原中はサーブミスが5本、サーブキャッチミスが2本と、いつもと違う状況の中で、なかなか流れがつかめない展開となりました。
 第2セットも、前半は互角の展開だったのですが、今度は中盤から榎原中のペースとなり、最大18-12まで差を広げました。しかしそこから少しずつ差を縮められ、23-20のサーブミスから23-22まで詰め寄られたものの、ここで⑤が会心のブロックを決め、なんとか競り勝つことができました。このセットもサーブミスが4本と、なかなかこの大会の雰囲気に慣れることができませんでした。

 決勝リーグ第1試合の相手は、本庄中を破って勝ち上がってきた日向学院中でした。日向学院中は能力の高いメンバーがそろっており、先のJA杯でも苦戦した相手です。技術面では、高いブロックと攻撃力がありますので、サーブがいまいちのこの日の状況では、かなり苦しい展開になることが予想されました。加えて、精神面においても、高原中との接戦でかなり消耗していることと、第1目標である決勝リーグ進出を決めたことからくる安心感が、私も含めチームの中にはびこっていました。
 そんな中始まった第1セットは、終始相手のリズムで試合が進みました。先ほどの試合でサーブが入らなかったこともあり、まったく攻めるサーブが打てず、逆にサーブキャッチミスが4本と、相手のサーブに翻弄されてしまいました。榎原中はミスが12本、日向学院中は6本と、ミスだけ見ても到底勝てる内容ではありませんでした。
 第2セットも立ち上がりからサービスエースを3本取られた後相手がサーブミスしてくれたものの、次のサーブをこちらがミスするなど、立ち上がりから2-9と大差を付けられてのスタートとなりました。このセットのミス自体は8本だったのですが、このうちの4本がセット開始直後に集まってしまったことで、終始相手のペースで試合が進み、最後になんとか食らいつくものの、時すでに遅しといった感じでした。

 これで榎原中としては第3シードの三松中に勝つことはもちろんのこと、第2シードの佐土原中にも落とせないというとても苦しい状況になってしまいました。しかし、どんな状況になっても、これまでやってきたことを出し切って必ず県チャンピオンになるんだということを伝えて最終日に臨みました。
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情熱

 県中学総体を1 週間後に控えたこの3連休は、3日間とも練習試合を通して調整を行いました。
 
 土曜日は西紫原中のY先生にお願いして、鹿児島県の桜島総合体育館で行われた、県大会に出場する鹿児島市のチームを中心とした練習会に参加させていただきました。西紫原中、吉野東中、清水中、伊敷台中、吉野中、桜丘・喜入中、南中、頴娃中、別府中、伊集院中の10チームと試合をさせていただき、10勝1敗という結果でした。朝の出だしは、先日中学生レベルを大きく超えた高さやパワー、スピードのある高校生と試合をしていたせいか、そのイメージのギャップに苦しみ、それほど高くないブロックをよけてアウトになったり、なんでもないサーブに対して固まって足が動かなかったりとチグハグな動きをしており、清水中に逆転負けを喫するなど苦しみましたが、その後は課題を意識しながらしっかりとプレーすることができました。最後に清水中ともう一度させていただくなど、様々なチームと対戦することで、自分たちの武器や足りない部分を感じることができたと思います。桜丘中のH先生をはじめとした鹿児島県の先生方、貴重な機会を与えていただき本当にありがとうございました。

 日曜日は、このチームが最もお世話になったチームの1つである宇都中と2チームで練習試合をしました。試合形式で、午前と午後に2試合ずつ8セット行いましたが、一日通して集中してしっかりと勝ちきることができました。地区大会前に、地区大会を絶対に勝ち上がって県大会前にもう一度練習試合をするという約束を叶えることができて何よりです。両チームとも県大会で結果を残し、九州大会にいく可能性が十分にあります。今度はお互いに九州大会出場を決めて、また練習試合をすることができることを願っています。
 この日は榎原で泊まり込みの合宿だったので、みんなで温泉にいき、ついでに海で遊んでリラックスすることもできました。その後も後援会に用意していただいたおいしいカレーを食べた後、花火をしたり、ゲーム大会をしたりととても楽しい時間を過ごすことができました。

 そして3連休の最終日は、OBに来ていただいて練習試合をしました。この日はやや2日間の疲れが出ていたものの、2試合ともなんとか踏ん張って勝利することができました。この日来ていたOBは、全員が九州大会や全国大会をなど、中学生時にトップクラスの経験をしている選手たちでした。その選手たちとネットを挟んでプレーをしたことで、榎原バレーの伝統とプライドをしっかりと引き継いでもらえたのではないでしょうか。

 この3連休は、基本的には地区中総体と同じような流れで大会に臨み、大会で前回同様自分たちのベストのプレーをするために計画しました。様々な方々の協力のおかげで、無事この3連休を乗り切ることができてほっとしているところです。3日間を通して全体的にはとても良い内容でしたが、苦しい時に自分たちの持てる全てを振り絞って一歩前に踏み出すことができなかった場面もありました。 経営の神様といわれるあの松下幸之助さんは、“燃えるような情熱があれば、おのずとその時々における成功の知恵が見つかるもんや”と言っています。

 すべては学び すべては準備 すべてに感謝

 残りあと5日となりましたが、一人一人がベストを尽くし、悔いの残らない準備をしてほしいと思います。
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飛翔

 県中学総体を2週間後に控えた先週末は、両日ともに練習試合でした。ここが最後の追い込みの時期であり、厳しい相手や環境、そしてコンディションが万全でない中での連続試合など、苦しい条件の中でどれだけやれるかを確かめる2日間となりました。
 
 土曜日は門川勤労者体育館にて、緒方中・門川中・延岡南中・高千穂中の5校と対戦しました。結果は緒方中に2勝1敗、門川中と延岡南中に3勝、高千穂中に2勝の10勝1敗でした。緒方中は大分県2位の強豪で、春のアシックスカップで榎原中が敗れた日田東部中を先日の大会で破ったチームです。全部で3セットさせていただいたのですが、1・2セット目は差を広げてからの逆転負けと辛勝で、3セット目は逆に差を広げられてからの逆転勝ちでした。相手の高さとパワーに対応することができず、真っ正面からぶつかってしまった結果、波の激しいゲーム展開となりました。
 特に敗れた1セット目の最後の1点は、なんとか相手の攻撃をしのぐものの、レシーバーとセッター、セッターとスパイカーの心が繋がらず、ボールが上がっているのに攻めきれずに最後打ち込まれて敗れました。苦しい時にこそ、その人の本性が出ると言いますが、まさに榎原中のチームとしての未熟な部分が垣間見えたワンラリーでした。

 日曜日は榎原地区体育館に花岡学園・佐土原中・宮崎西中に来ていただいての練習試合でした。榎原中以外のチームはレギュラーを欠いているという状態の中、佐土原中に3勝1敗、花岡学園に3勝、宮崎西中に2勝の8勝1敗という結果でした。
 この日に痛感したことは、やはり榎原中の大きな武器はサーブで、そのサーブが通用しないとかなり苦戦します。夏はブロックと2段トスが勝負を決めるとよく言われていますが、榎原中は高さがないチームなので、この2つで相手チームと戦うことが難しいということは、チーム結成当初から分かっていました。
 そこでポイントとなるのが、サーブとレセプションです。サーブに関しては、自分が入れることができる中で一番ベストなサーブを打つ、なおかつコースも狙えるようにこの1年間練習してきました。その甲斐あって、今まではサーブで優勢に試合を進めることができることが多いのですが、苦しい展開となったゲームではサーブミスが6本くらいあります。 
 また、危惧していたとおり、この時期になるとみんなパワーが付いてきており、簡単にはサーブポイントが取れなくなってきました。サーブで崩して2段トスまでにはいくのですが、ブロックにひっかからず、レシーブも対応することができないという感じです。
 攻めるサーブで少しでも相手の攻撃の選択肢を減らし、そこにしっかりとブロッカーがマークにつき、粘りのブロックとレシーブで切り返してブレイクする場面をもっとたくさん作れるように、しっかりと練習をして修正をすることが必要です。
 また、レセプションでは、キャッチがしっかり入ればコンビで崩せるのですが、これも相手のパワーやブロックの高さで、なかなかいい状況を作り出せることができません。まずは安定したサーブキャッチを増やすとともに、少々崩されてもしっかりとコンビを使っていったり、サイドの選手がもっと安定したプレーをすることができない限り、トーナメントを勝ち上がっていくことはとても厳しくなります。

 ザ・リッツ・カールトン・ホテル元日本支社長の高野登さんは、“
想像力に翼をつけないと夢には届かない。夢に届くには、想像力を働かせるしかない。”と言っています。
 ただ言われたことをやるだけの“守”期を終え、自分たちで判断していく“破”期も終わりました。あとは、想像力を働かせ、さらに翼をつけて羽ばたいていく“離”期になりました。これまでの経験全てを生かして、悔いの残らない一日一日を過ごしてほしいと思います。
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熱戦

 先週末は、土曜日が地域の行事に参加のため授業日で、日曜日は榎原に第一鹿屋中・高原中・本郷中に来ていただいての練習試合でした。この日は4チームということで、午前中が1セットずつの2回り、午後からは2セット連続のリーグ戦でゲームを行いました。

 結果は12セット行い、第一鹿屋中に4勝、高原中と本郷中に2勝2敗でした。地区大会が終わって初めての中学生との練習試合でしたが、とにかく基本的なサーブとサーブキャッチが安定せず、波の激しい一日となりました。この日は猛暑日で、しかも常に連続した試合とあって集中力の欠如が試合内容にも現れていました。これ以上の熱さの中で、これ以上のプレッシャーの中で行われる県中学総体に向けて、とてもいい経験になったのではないでしょうか。

 そして、月曜日が土曜日の代休だったので、県中学総体の会場でもある宮崎市総合体育館で練習をしました。この会場に慣れておくということももちろんあるのですが、それ以上に、絶対にこの会場でプレーをするという意識を高めることが目的です。集中力もあり、とてもいい練習ができたので、ぜひ今後の練習につなげてほしいと思います。

  また、水曜日には日南振徳高校に伺って練習をさせていただきました。前回はあまり内容もよくなかったのですが、今回は集中力が高く、高校生の高さやパワーにもある程度対応できて、内容のあるゲームを経験することができました。このような集中したゲームをすることができれば、地区中学総体の福島中戦のような、どこにも負けない榎原バレーを披露することができるはずです。

 すべては準備 すべては学び すべてに感謝

 今は“破”の復習です。自分たちで自分たちの殻を破り、もう一段階レベルアップすることが目標です。ANAチーフパーサーを務めた元客室乗務員の光枝理枝子さんは、“思いを叶える上で大切なのは、その思いがどれだけ強いものになっているかです。”とおっしゃっています。その思いを強くするために、保護者を中心としたたくさんの方々の力を借りて準備をしています。少しでも長く、少しでもたくさんの方に榎原バレーを応援していただけるように、覚悟をもって何事にも取り組みましょう。
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切替

 榎原中は現在テスト前部活動停止期間ですが、中総体地区大会が終了し、この部活動停止期間までは、もう一度原点に戻るべく、“守”期(http://cms.miyazaki-c.ed.jp/4225/htdocs/index.php?key=jot4wxwyp-133#_133)の復習を意識してチームを見ていました。
 しかし、地区大会でなんとか勝利した後、残念ながらというかやはり、気持ちが一度大きく抜けてしまいました。県チャンピオンに勝たなければ全てが終わるという大きなプレッシャーから解放されたわけですから、そうなってしまうのは、特に中学生としては当然なのかもしれません。

 そうなることを見越して、私としては小林西高校や日南振徳高校との練習や県外の強豪との練習試合を設定したり、新たに全国大会ベスト4以上という高すぎる目標を立てたり、練習メニューを工夫したり、新しいユニフォームや練習着をそろえたりと、あの手この手でモチベーションを高める手立てをうちました。
 しかし、当の本人たちにその気がうすければ、何をやっても意味がありません。実際、チームの中で、忘れ物がなくならない、朝の奉仕活動や練習時間に遅れる、準備が遅い、満足な自主練ができていない、テストの結果がふるわないと、まるで地区大会を優勝してすべてが終わってしまったかのような状況です。
 このような甘い行動をとっていては、目標を達成することは絶対にできるはずもなく、何より目的である人間力を高めることも、地区大会に優勝したことでかえって人間力が低下しているという情けない現状です。

 私もこの期間は、“守”期のまとめとして、半ば意図的に厳しくチーム内の約束事について指導してきた。しかし、部活動が再開する今日からは、“破”期の復習になりますので、そういったよどんだ、甘えた空気を自分たちで“破”って、1ヶ月後にはあの地区大会の時のように、部員一人一人が、自ら気づき、自ら考え、自ら実行することができる、私から“離”れたチームにならなければなりません。
 終わったことにとらわれずに、前だけを見てしっかりと気持ちを切り替え、嘘をついたりごまかしたりせず、自分で自分に嘘をつかない自立した人間になってほしいと思います。
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運命

 現在榎原中は期末テスト前部活動停止期間ですが、先日は日南振徳高校に伺い、一緒に練習をさせていただきました。限られた時間の中でたくさんのアドバイスをしていただき、試合の中では、190cm以上のブロックや強烈なスパイクサーブなど、高校トップレベルのプレーを体験させていただきました。この経験は選手たちにとって、非常に大きな刺激となったはずです。地区の代表として、次の機会までにさらに成長した姿を見せることができるように、日々の生活に励んでほしいと思います。N先生、ありがとうございました。

 さて、先日中総体県大会の組み合わせ抽選が行われ、榎原中は第1シードとして、宮崎西中と高原中の勝者と対戦することが決まりました。ちなみにこの3チームは、先日の小林西高校での練習会に参加したチームでしたが、縁があるチームにあたりそうな気がしていたので、抽選結果を確認したときは、「やっぱりな。」という感想でした。

 宮崎西中は、1・2年生中心ではありますが、県選抜監督のH先生によりとても鍛えられており、選手たちも素直で、とても良いチームです。私も昨年県選抜スタッフだったので、一緒に練習をする機会も多く、非常に縁が深いチームです。秋の大会には出場していませんが、バレーをよく知っており、新年度に入って急激に力を伸ばして激戦区の宮崎市を勝ち上がっての出場となります。先日、コーチのI先生とお話をさせていただきましたが、1・2年生中心だからといって次があるチームだとは思っていない。今が勝負の時だとおっしゃっていました。まさにその通りだと思います。
 高原中は、現チームが最もお世話になっているチームです。O先生は、私が県選抜で不在の間によくチームの面倒を見て下さいました。また、その後もたくさんの練習試合をさせていただいています。高原中は2名の180cm以上の選手を中心に能力の高い選手がそろっており、訓練された非常に良いチームです。また、秋は優勝した佐土原中と、JA杯は優勝した福島中とフルセットの激戦を繰り広げるなど、県ベスト4の力があります。ノーシードのチームの中では一番力があり、かつ一番切磋琢磨してきたチームですので、榎原中としてはベスト4リーグで県大会優勝をかけた試合をしたかったというのが本音です。

 どちらが勝ち上がってきても、とても厳しい試合となりますが、県チャンピオン、そして九州大会での上位を目指すチームにとって、楽な試合など1試合もありません。良いチームを破って先に進むことでさらに良いチームになれるはずです。両チームとも7月にも練習試合を組んでいますが、すべてを出し切って全力でぶつかっていきたいと思います。

 技術を高めることは練習をすればできますが、まだまだ未熟な中学生。夏の大会の運命を決めるのは、それ以外の高さやパワーなどの“体”や“心”になることが多くあります。当然榎原中は“心”で勝負するチームです。このテスト期間も、周囲に感謝の気持ちを忘れずに、それぞれが自分のハートを鍛えてほしいと思います。


http://mvajhs.main.jp/info/%e7%ac%ac%ef%bc%96%ef%bc%97%e5%9b%9e%e7%9c%8c%e4%b8%ad%e5%ad%a6%e7%b7%8f%e4%bd%93%e7%b5%84%e5%90%88%e3%81%9b%e3%81%ab%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6/
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課題

 地区大会終了後の週末は、土曜日は小林西高校での練習会に参加させていただき、日曜日はその内容をもとに榎原で練習を行いました。

 小林西高校では、たくさんの高校生に基本からみっちり指導していただき、要所要所で入るO監督の言葉も、的確でわかりやすく、中学生にとってはもとより、私たち指導者にとっても非常に貴重な経験となりました。中学生ではごまかしがきくことでも、高校生レベルになるとその1プレーが致命傷になります。その1本1本に対するこだわりや執念は、すべて日頃の練習に現れているので、もう一段階成長するための大きなきっかけになったのではないでしょうか。
 午後からは高校生と練習試合をさせていただいたのですが、ここでもたくさんの課題に気づかせて頂きました。第1セットは、12-12まで競っていたのですが、そこから終わってみれば15-25でした。競っているときは集中力が続くのですが、少しミスが出始めると、とたんに相手が高校生という部分で逃げに入り、相手のサーブでほとんどバレーをさせてもらえませんでした。
 第2セットはさらにひどく、せっかく宮崎西中のI先生にいろいろとアドバイスを頂こうと思いましたが、話をすることが何もない、一方的な試合展開となってしまいました。その後、榎原中のために、技術面での課題はもちろんですが、“榎原中らしい元気さがない”という、一番大切で、基本的なことを伝えていただきおっしゃってくれました。ある意味、一番状態が悪い試合を見ていただいたことで、榎原中にもっとも大切なことがあらためて浮き彫りになりました。
 その後の2セットはまあまあの内容でしたが、結局自分たちの形を作ることができれば、高校生相手でも十分通用するということと、自分たちの形が作れない場合は本当にどうしようもない状態になることをあらためて実感しました。この自分たちの形が作れなくてもなんとか踏ん張って、我慢して、粘ってゲームを作るという気持ちと技術がまったく足りず、自分たちの目標設定の甘さがこの日の大きな課題となりました。

 翌日は、前日に浮き彫りとなった課題の修正練習を行いました。一日でどうこうなる内容ではないのですが、しっかりと意識をして日々練習することができれば、あと1ヶ月後にはある程度形になるはずです。技術的なことは練習でなんとかできますが、気持ちの部分では、実際にコートに立つ選手たち次第です。もう一度地区大会の時のような気持ちを奮い立たせて日々の生活を過ごしてほしいと思います。

 今週は実力テストと期末テスト前部活動停止で、ほとんど練習をすることができません。それぞれがこの時期をどう過ごすか、自分たちの設定した目標をどれだけ本気で具体的に意識し行動することができるか。この小林西高校で学んだことを生かして、さらなるレベルアップをしてくれることを期待しています。
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責任

 同地区のライバル福島中とは、都城地区サマーリーグ前日に初めて新チームでの練習試合をしました。その時は22敗だったのですが、勝った試合は辛勝、負けたセットは完敗と、明らかに内容では負けている状態でした。そこから8つの大会で対戦しました。

 都城地区サマーリーグ交流大会(優勝:福島中)
 榎原中 1(25-22,20-25,13-15)2 福島中

 第10回南那珂地区中体連(優勝:榎原中)
 榎原中 2(25-16,22-25,25-19)1 福島中

 
霧島盆地新人大会(優勝:福島中)
 榎原中 1(20-25,25-15,5-15)2 福島中

 ウインターリーグ
in都城2015(優勝:福島中)
 榎原中 0(26-28, 22-25)2 福島中

 第33回JA共催杯UMK中学校選抜バレーボール大会(優勝:福島中)
 榎原中 1(25-15,16-25,23-25)2 福島中

 第7回津曲勝利杯(優勝:福島中)
 榎原中 1(25-18,22-25,23-25)2 福島中

 第36回霧島盆地中学校バレーボール優勝大会(優勝:福島中)
 榎原中 1(23-25,29-27,21-25)2 福島中

 第11回南那珂地区中学校総合体育大会(優勝:榎原中)

 榎原中 2(25-18,25-17)0 福島中

 大会では2勝6敗で、地区中体連以外はすべて敗れているという結果です。県大会や九州大会など直接対決がなかった大会でも、すべての大会で福島中のほうが上位でした。また、練習試合も含めると、53セット対戦し、24勝29敗でした。これらの結果からも、福島中のほうが榎原中よりも力は上だったと思います。

 では、なぜ榎原中が最後の最後で勝つことができたのか。それは一言でいえば“負け続けてきたからこそ”ではないかと思います。“負け続けてきたからこそ”、必死で学ぼう(上手くなろう)と一生懸命練習に取り組むことができたし、“負け続けてきたからこそ”最後の試合でも一瞬たりとも油断しなかったのだと思います。

逆に福島中のほうは、“勝ち続けてきたからこそ”の自信が今までは大きな力となっていたものの、このような一発勝負のプレッシャーがかかる場面では、やはり追う立場よりも追われる立場のほうが苦しくなります。もし一度でも榎原中に敗れていれば、そのような気持ちも少しは楽になっていたのかもしれません。また、榎原中にはない“県チャンピオン”という肩書も、いつも通りの力、福島中らしさをあまり出せなかった大きな要因の1つではなかったのでしょうか。

おそらくもう一度やったら、榎原中が勝つ可能性は低いと思いますが、これまでで一番の内容を、一番の大舞台で出すことができたのは大いに賞賛に値することです。この大会に向けて、様々な練習試合や榎原合宿、会場での練習にモチベーションビデオなど、できることはすべてやってこの日を迎えました。その選手たちの学びと周囲も含めた完璧な準備が、選手たちの大きな自信となり、そして最高のパフォーマンスを生んでくれたのではないでしょうか。そしてその最高のパフォーマンスは、感謝の気持ちから生まれたのではないかと思います。


 すべては学び

 すべては準備

 すべてに感謝


 これまでの経験が何一つ欠けても、このような素晴らしい試合はできなかったはずです。福島中を破って県大会に出場する榎原中は、県チャンピオンにならなければならない責任があります。ありきたりな表現ではありますが、福島中、そして吾田中や北郷小中の気持ちも背負って、責任感をもって日々を過ごしてほしいと思います。

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第11回南那珂地区中学校総合体育大会

 先週末行われた地区大会で、目標である全国大会の1回戦として1つ1つ覚悟をもって戦い、なんとか優勝することができました。結果は以下の通りです。

 榎原中 2(25-6, 25-6)0 北郷小中
 榎原中 2(25-22, 25-20)0 吾田中
 榎原中 2(25-18, 25-17)0 福島中

 
初戦の北郷小中戦はまずまずの動きを見せていましたが、2戦目の吾田戦では、第1セットは10-4、第2セットは8-0というスタートでしたが、自分たちの油断や1年生エースの思い切ったプレーに押され、かなりギリギリの試合展開となりました。あえてレシーブのいい選手をサーブで狙ったり、裏からスタートしたりといろいろな制限があったのは確かですが、明日の決戦に向けて修正が必要な内容となりました。しかし、あとから考えてみると、ここで苦戦をしたことが、この後の修正練習、そして翌日の福島中戦のモチベーションにつながったのだと思います。

 2日目。運命の県チャンピオン福島中戦の日になりました。秋の中体連地区大会以来ずっとこの日が来るのはわかっていましたが、その時に思っていた以上に、両チームともに様々な大会で活躍し、そしてついにこの時間がやってきました。
 第1セットは、最初にこちらのサーブミスで始まったのですが、相手もサーブミスをし、次のこちらのサーブもアウトかと思ったのが2本ともギリギリ入るという運を味方につけて、榎原中の流れで試合がスタートしました。その後もサーブで攻め続けた榎原中が終始主導権を握る展開でしたが、セットポイントから4連続失点を喫するなど、第2セットに向けて不安の残る終わり方でした。

 しかし迎えた第2セット。いつもなら気合を入れなおした福島中に出だしから押し込まれてしまうのですが、逆にサーブで強く攻め、気持ちを前面に出してプレーをすることができました。結局このセットも、最後まで集中を切らすことなく終えることができました。


 秋の県中体連以降、目標である全国大会出場のため、まずは福島中に勝つことを目標に頑張ってきました。しかし、その後の大会では5連敗中でした。榎原中がここまで強くなることができたのも、福島中が常に先に進み、大きな壁として立ちはだかってくれたからです。そして、いざ終わってみると、その瞬間はもちろんうれしかったのですが、やはり一緒に県大会、そしてその先に行きたかったなという気持ちがどんどん大きくなってきています。

 南那珂地区は、新チームでも、福島中はもちろんですが、吾田中も、そして榎原中も県で上位を狙えると思います。ぜひ、減少の一途をたどり、競技力の低下が叫ばれている男子バレーボール界へ一石を投じるきっかけに、今回の大会がなってくれることを願っています。


 最後になりますが、毎回榎原の大応援団にはとても勇気をいただいています。特に今回は、今までの中で一番の応援でした。そんな素晴らしい応援に支えられて、選手たちは一番の大舞台で、一番のプレーをすることができました。選手ともども心から御礼申し上げます。ありがとうございました。そして今後ともよろしくお願いいたします。

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自信

 中総体地区大会を1週間後に控えた先週末は、土曜日が高原中と、日曜日が本郷中・本庄中との練習試合でした。最後の調整は、この一年間とても御世話になった高原中と本郷中と一緒にやりたいという気持ちから、無理を言ってお願いし、その後本庄中から連絡をもらったという形です。両日通して、榎原中は、もちろん課題もありましたが、ほぼ完璧な内容で、地区大会に向けて万全の調整をすることができた2日間となりました。本当にありがとうございました。

 土曜日は午前中が試合形式、午後は合同練習で行いましたが、特に午後からの練習は、両チームでペアを組み、コミュニケーションをとりながらの練習を行うことができ、お互いにとてもいい刺激になったのではないでしょうか。その後のフォーメーション練習も、自分のチームだけではできない練習だったので、両チームともぜひこの練習の成果を地区大会で発揮し、今度は県大会に向けてまた一緒に練習をさせていただきたいと思います。

 日曜日は3チームで練習試合を行いましたが、それぞれカラーが違うチームだったので、とてもいい練習になりました。本郷中はテーマをもって試合に臨んでおり、午前中はうまく合わない部分があったものの、午後からはしっかりと自分たちの形が作れていました。本庄中とは3連敗した正月合宿以来でしたが、相変わらず訓練されているとてもいいチームでした。本庄中は榎原中と似た状況で、まずは県大会出場を勝ち取るために全力を尽くしているところだと思うので、お互いに良い報告ができることを願っています。

 そして決戦が数日後にせまった現在、もうできることは限られているので、どうすれば自分たちのもっている力を出すことができるか、つまり、どれだけ集中できるかをテーマに練習をしています。そして、バレーボールの中で、最も集中力を必要とするのが、サーブとレセプションだと思います。それは、プレーする前に準備をする(考える)時間が多くあるからです。
  この中のレセプションでの集中について考えてみると、

 ①相手のサーバーについて…サーバーの心理状態、これまで打ってきた得意なコース、目線や身体の向き、トスの上がり方など
 ②自分のチームについて…レセプションフォーメーション、セッターの位置、スパイカーの攻撃など
 ③相手チームについて…ブロックの位置、レシーバーの位置、切り返しからの攻撃など
 ④自分について…心理状態、できることの確認、できなかった場合の対処など
 ⑤その他…点数やセットカウントなどの状況、照明などの環境など

 ざっとこのようなことが判断材料として考えられ、そしてその中でベストだというプレーを決断することで、その1プレーに集中して取り組むことができるのだと思います。
 こうやって見てみると、やることがたくさんあって大変なようにも思えますが、このようなことは、点を取るために、勝つためにどうすればよいかを考えれば自然とできることです。決断が遅かったり、何も考えずいつも通りやったり、目の前のことに行き当たりばったりな対応をしたりしてしまうと、すべてが後手後手に回ってしまいます。
 このようなプレーが、福島中や佐土原中、そして昨年の三股中などは当たり前にできています。これらのチームに共通することは、圧倒的な技術や豊富な経験を背景とした自信(余裕)があるということです。榎原中にはこれらのチームのような圧倒的な技術や豊富な経験はありませんが、信念をもって、どこにも負けない準備をしてきた自信があります。

 先日、来る地区大会に向けて、3年生全員が気合いの入った髪型にしてきました。すべてを自分たちの目標に捧げ、目の前のことだけに集中する、そんな意気込みが感じられ、これまでの彼らとは違う、断固たる決意を感じることができました。

 すべては学び 
 すべては準備
 すべてに感謝

 あと3日間、今の最高の状況をさらにレベルアップさせて、大会に臨みたいと思います。
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集中

 以前、“強い気持ちとは”(http://cms.miyazaki-c.ed.jp/4225/htdocs/index.php?key=joj2xvizw-133#_133)で集中についてはまとめているのですが、大事な一戦を目の前にして、まだまだチームとしての雰囲気が上がってこず、集中力がいまいちである場面が多くあります。

 そこでいろいろ悩んでいたところ、脳科学者の茂木健一郎さんの“この法則でゾーンに入れる!-集中「脳」のつくり方”という本を見つけました。スポーツだけではなく、ビジネスや勉強などについてもたくさんの理論や方法が書いてあります。

 集中力というものは誰もがもっている。そして集中している状態というのは、一般的に思われているような1点のみに集中している状態ではなく、心身ともにリラックスしている状態で、何かをしている自分と、それを客観的に見ている自分を同時に感じているときは、うまく集中できている状態である。この集中力は意思決定によってなされるので、何に集中するか、何を捨てるかを判断する「決断力」を養うことが大切である。

 集中している状態は、ゾーンに入っている状態とも言われ、誰もがその経験をしている。例えばゲームをしていたり、音楽を聞いているときはゾーンに入っている状態である。このゾーンに入るカギとなるものに、「フロー理論」がある。これは課題とスキルが高いレベルで一致し、集中しているけれどもリラックスしていることである。トップアスリートがなぜ集中できるのかは、「オリンピックやメダルを目標とすることではなく、その競技ができる喜びや幸せを感じる」からである。積極的に行動して幸せを得る、その自主性がフローの状態を生み出していく。

 集中力を高めるためには、何事も「お祭り」のように、楽しみながら集中力を磨く、脳を普段とは違うモードに入れる、つまり自分で自分を盛り上げることが大切である。その際、ルールと報酬を明確にするとよいが、その報酬を決めるのは自分である。自分のやりたいことを思い描くことは、何に集中するかを決める意味でとても重要なことである。また、失敗をする状況下であればあるほど、集中力をうまく働かせることができるようになっていく。つまり、緊張を楽しむ経験が集中力を高めるためのひとつの方法である。

 集中力がある人は、ガットフィーリング、簡単に言うと直感や第六感のことで、「何となくこうしよう」と感じるようなときに、ある種の確信がある。周辺視野が広く、本質をしっかりと見抜いており、持てるものを全てひとつのことに投入することができる。また、優先順位の意思決定ができる人は、集中することが簡単であり、どんなことにも惑わされずに、1つのことに集中することが、結果としてやがて大きな身を結んでいく。そして自分自身が集中する環境は、結局は習慣の蓄積でしか整っていかない。集中する能力は、集中する対象を切り替える能力とも関係している。

 以前のエントリーで、集中力とは記憶力で量ることができるという一応の結論を出しましたが、あらためて集中力について様々なことを知ることができました。
 そして、結局は自分自身でしっかりと考えて、その物事に対して真摯に取り組み、楽しむことができているかということが大切だと思いました。

 すべては学び 
 すべては準備
 すべてに感謝

 チームのために、支えて下さるすべての方々のために、そして自分のために。魂を込めて日々の生活を送ってほしいと思います。
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伝統

 先週末は熊本県山鹿市で行われる第18回中原旗中学生招待バレーボール大会に参加する予定でしたが、もろもろの事情から辞退することになりましたので、後援会にお願いして、榎原で泊まり込みの合宿を行いました。

 土曜日は、一日練習ということで、主にサーブとサーブキャッチの練習を中心にみっちりやることができました。その後はみんなで温泉に行き、夜は1年生の歓迎会と中体連の壮行会を兼ねてバーベキューをしていただきました。そして勉強を終わらせたのちに、ゲーム大会で大盛り上がりと、チームの絆を深める上でとても思い出に残る一日になったのではないでしょうか。

 日曜日は、中体連の会場でもある串間市総合体育館で練習をしました。榎原中
OBをはじめとした選手たちに集まってもらい、本番さながらの試合をすることができました。試合は3試合、全7セット行い、12敗(34敗)でした。その7セット中6セットが2点差の24敗という結果で、課題としている最後の2点を取りきる執念がまだまだ足りないということと、ゲーム中のなんでもないミスが勝敗を分けるということを再確認することができました。
 とはいうものの、高いブロックや粘り強いレシーブ、するどいスパイクや強烈なサーブの中、すべての試合を一日通して作ることができたことは大きな自信と経験になったのではないでしょうか。

 この
2日間の経験は、チームの絆や榎原の絆を再確認することができ、目標である全国大会に向けてとても大きなものとなったはずです。支えてくれる人や応援してくれる人が多ければ多いほど、負けられない気持ちが強くなります。これだけ自分たちのためにいろいろとしてくれる後援会や、忙しい仕事の合間をぬい、自分の時間を削ってまで練習に付き合ってくれるOBなど、自分の周りの人たちがどれだけ自分たちのために尽くしてくれているかということに心の底から感謝をしなければなりません。あとは、それぞれがどれだけその感謝の気持ちを
身体で、気持ちで、行動で表現できるかです。

 地区大会まであと
11日。この2日間のために準備をして下さった後援会、そして後輩たちのために集まってくれたOBの皆様、本当にありがとうございました。榎原中の伝統を引き継いで、自分たちや後援会だけではなく、地域や他の観客をも巻き込む全員バレーを披露することができるように、魂を込めて日々の生活に取り組み、すべての質を高め、悔いの無い日々を送ってほしいと思います。

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執念

 中体連地区大会を3週間後に控えた先週末は、2日間とも練習試合でした。先の霧島盆地大会決勝で敗れた後、どのような気持ちで練習に取り組むかが問われる1週間でしたが、いつもとさほど変わらない取り組みで、心のもちかたについて何回も指導をする中で迎えた週末でした。


 土曜日は高城青少年勤労者ホームを会場に、帖佐中、高原中、佐土原中、本郷中を迎えての練習試合でした。結果は帖佐中に
3勝、高原中に2勝、本郷中に2勝、佐土原中に12敗の82敗でした。
 ここ最近は午前中に集中力が続いていますが、午後に少し崩れる傾向があります。この日も午前中は4戦全勝ではありましたが、午後には佐土原中に2敗したのをはじめ、あまり内容がよくないまま一日が終わりました。やはり課題は連続失点で、タイムを取った後のプレーでは点を取れるのですが、自分たちではまったく積極的に動くことができません。苦しい時の力こそが本当の力です。考えることをやめ、とにかく一生懸命やっていればなんとかなるという甘い考えを捨て、ギリギリまで自分たちでその状況を打破する正解を見つけ出さなければなりません。

 良かった点としては、これまでほとんど試合を作ることさえさせてもらえなかった佐土原中に、ゼビオカップ以来の勝利をしたことと、3セットあった2点差の接戦を落とさなかったということです。また、攻撃面では、コンビの使い方が分かってきたこと、守備面では、修正したレシーブフォーメーションの動きができるようになってきた点です。


 日曜日は鹿児島県の有明体育館に呼んでいただき、宇都中、第一鹿屋中、鹿屋東中、吉野中、末吉中、高原中との練習試合でした。この日はあえて朝からプレッシャーをかけ、そのプレッシャーの中でどこまでやれるかを試したところ、
2セット目の第一鹿屋中戦で、15-10のリードを守り切れず、3連続→3連続→5連続からの最後は3連続失点で逆転負けを喫しました。連続失点を1セットに4回も繰り返すようなチームの雰囲気の中、3年生がチームをコントロールしようとする動きはまったく見えず、ひたすら個人プレーにはしっていたので、終了後そのことについて追い込みました。
 結果、プレッシャーに負けたのか気合いが空回りしたのか、次の高原中戦では
7連続失点からのスタートとなりました。そして、3週間前にして、まさかのキャプテンとエースを外しての試合となりました。その試合は結局敗れましたが、その他のメンバーでなんとか接戦に持ち込むなど、むしろ2人がいなくなってからのほうがチームの雰囲気がとても良くなりました。
 結局その後はセットを落とすことはなく、この日は
102敗という結果でしたが、まだまだ課題が残る2日間となりました。特に、JA杯で敗れて以降、最後の2点をもぎ取る執念を課題に練習を続けていますが、この日も最後の2点を取り切れずに連続失点をするゲームが3セットあるなど、自分たちに必要な力がなんなのかを理解できていない部分が多々ありました。


 先週
1週間で痛感したことは、やはり3年生の気持ちの物足りなさです。3人とも一生懸命取り組んでいるのですが、石にかじりついてでも勝つという執念をコート内外で感じません。つまり、戦う準備ができていないのです。普通どんなチームでも、引退間近のこの時期になれば、おのずと練習に気持ちが入り、危機感や緊張感、緊迫感が出た練習や表情になるはずですが、今のチームにはそういう部分を感じることはあまりありません。まるで決戦がはるか遠くにあるような感じです。
 しかし、他の学校と違い、榎原中は地区大会で優勝しなければ、九州大会出場や各種大会の好成績などがすべて水の泡になってしまいます。そういう状況を理解して取り組むことで最後の
2点をもぎとる執念が身に付くのではないでしょうか。


 これから
3週間はコンディションを整えつつ、来る決戦に向けて、心技体の準備をしっかりと行うことに集中していきます。その1つとして、今週は榎原中OBにたくさん来ていただいての泊まり込みの合宿を行います。周りの人たちに支えられて、自分たちの好きなバレーボールをすることができているということを忘れず、すべては学び、すべては準備、すべてに感謝を心に刻んで、一日一日大切に過ごしてほしいと思います。

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第36回霧島盆地中学校バレーボール優勝大会②

 霧島盆地優勝大会2日目は、会場が変わり、高城総合体育館で行われました。榎原中の準決勝の相手は第1シードの都城地区1位姫城中で、その後の決勝戦も含めて、目標達成のためには絶対に負けられない試合でした。結果は以下の通りです。


 準決勝
 榎原中 2(16-25,25-17,25-20)1 姫城中
 
 決勝(準優勝)
 榎原中 1(23-25,28-26,21-25)2 福島中


 というわけで、県チャンピオンの壁は高く、またしても福島中に敗れ、最低目標すら達成できないという結果となりました。

 会場が変わり、準備も万全にできなかった中での姫城中戦は、またしても環境に適応できない、相手に合わせる榎原中の悪い癖がでました。土曜日の東方中戦や津曲杯の妻ヶ丘中戦や三股中戦と同じように、サーブは入らない、キャッチは入らない状況になりました。もう何度もこのような経験をしているのだから、もっと自分たちで考えてしっかりとした準備をしなければなりません。
 結局第1セットはこちらのミスで13点も相手に与えて敗れましたが、2セット目は再度集中し直し、ミスも4本とほぼ完璧な内容でした。そのまま第3セット序盤も15-6と相手を引き離したのですが、そこからミスが10本も出てしまい、終わってみれば辛勝と相変わらずなゲーム展開となりました。

 そして迎えた決勝戦。中体連地区大会のリハーサルとして、なんとしてでも勝っておきたい1戦です。しかし、先ほどの準決勝の終盤があまりにもひどかったため、危惧していたとおり、ずっと相手を追いかける展開となりました。福島中はレシーブが良く、スーパーエースが2枚いるチームなので、ラリーになるとすべてしのがれて切り替えされてしまいます。そこでカギとなるのは、サーブで攻められるか、レセプションで攻められるかということです。そのためには、自分たちがサーブで攻め、相手のサーブを少しでも押さえるために、常に先行して試合を進めることが重要となります。しかし、この日も相変わらず出だしで失敗し、常に追いかける展開、つまり相手のペースで試合が進んでいきました。
 あと一歩というところまではいくのですが、そこからギアを1段2段と上げることができる相手に対し、榎原中はあげるギアがなく、時には逆にギアを下げてしまって敗れてしまいます。この勝負所のギアは、3年生が入れなければなりません。常に追いかける展開では、勝負所で個人プレーでの連続失点を繰り返してしまいます。最後も、心と体の消耗が激しく、そこまでなんとか食らいついてきたにもかかわらず、あっさり5連続くらいサーブでやられて終わりました。その間3年生は満足にボールに触ること無く終わってしまいました。
 
 今大会の前日、私の尊敬する指導者の一人である、U先生の書いたブログの文章を選手たちには渡しました。その中で私が気づいてほしかったことは
力が上のチームに勝とうと思うならば、まずは、プレーに“魂”が宿らないと無理です。“魂”あるプレーが相手を動揺させ、ミスを誘うのです。」、「“失敗(負けて)して何かを学ぶ”ためには、その結果に至るまでの過程が大事である」という部分です。
 今回決勝で敗れた後に涙を流す選手は無く、やっぱり勝てなかったなぁという程度の表情にしか見えませんでした。負けたという結果自体は仕方が無いのですが、この程度の感情しか出てこない準備しかできていなかったということを私自身大きく反省しました。
 
 もうこの時期は、どんな負け方をするかを考えながら練習しなければなりません。練習の一本一本で、このプレーで終わっても悔いがないように、氣や魂を込めて取り組まなければなりません。逃げたりごまかしたり、気づかないふりをしたり、手を抜いたりするようでは絶対にチャンスはつかめません。

 リハーサルはとても残念な結果に終わりましたが、リハーサルはリハーサルです。終わりよければ全てよしといいますが、すべての経験は地区大会に生かすことで意味をなします。個人としてもチームとしても、だれにも負けない強い信念と覚悟、断固たる決意(http://cms.miyazaki-c.ed.jp/4225/htdocs/index.php?key=jov5r6560-133#_133)をもって日々過ごしてほしいと思います。

28-05-14-第36回霧島盆地中学校バレーボール優勝大会(5-14・15).pdf
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第36回霧島盆地中学校バレーボール優勝大会①

 14・15日は、都城市で行われた第36回霧島盆地中学校バレーボール優勝大会に参加させていただきました。この大会は宮崎県から都城地区・西諸県地区・南那珂地区、鹿児島県から曽於地区・肝属地区のチームが参加するとても伝統ある大会です。今大会の目標は、1ヶ月後にせまった地区大会のリハーサルとして、最低目標が優勝、目標が全試合ストレートで優勝、最高目標が全試合20点以下に抑えて圧倒的に優勝でした。初日の結果は以下の通りです。


 予選
 榎原中 2(25-11,25-13)0 東方中
 
 決勝トーナメント1回戦
 榎原中 2(25-11,25-21)0 永久津中
 
 準々決勝
 榎原中 2(25-16,25-15)0 高原中

 
 初戦の東方中戦では、朝からコンディションが上がってこず、試合には勝てたものの、失点のほとんどが自分たちのミスということで、まったく準備ができていませんでした。この準備の中でも、特に精神面(心)の準備ができていなく、その結果技術(技)の準備もうまくできていない状況でした。初めて試合をする会場で、サーブの基準やレシーブの視界など、確認することがたくさんある中で、集中して練習をすることができずいつも通りに練習をしてしまい、氣を入れて考えながら入念に短い練習時間を使うことができなかったことが原因です。しっかりと一本一本考えながら、本気で意見を言い合い、信念をもってプレーをしなければ、いつも通りのプレーをすることはできません。

 2試合目となった永久津中戦には、先ほどの反省からしっかりと準備をして試合に臨みました。第1セットはその甲斐あっていい感じだったのですが、第2セットはミスが11本もあり、またしても集中力が続かない、相手に合わせたゲームをしてしまいました。

 結果的にはこのことが戒めとなって、次の高原中戦では終始自分たちのペースで試合をすることができました。高原中とはいつも一緒に練習をさせていただいているので、相手の怖さ・強さ・良さをよく知っている分、集中力を切らさずに相手が波に乗る前に一気に押し切ることができたのが勝因だと思います。力の差はない両チームですが、高原中が本調子ではない部分と、中体連地区予選で福島中に勝たなければならないという状況に追い込まれている榎原中のほうが、この日は少しだけ相手を上回ることができたのではないでしょうか。このように自分たちで自分たちの集中力を高め、それを持続させることができれば、相手がどこであろうと勝負ができることを感じることができた試合だったと思います。

 このように、良い部分と悪い部分が両方出た一日となりました。同じ失敗をいつまでも繰り返していてはいけません。その失敗に気付き、できる限りその失敗を自分たちで考えて直すよう努力しなければなりません。また、良かった部分もしっかりと振り返ることも同じくらい大切です。
 自分たちの理想のチームになるために、3年生を中心に一致団結して協力していきましょう。
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原点

 ゴールデンウィークの締めくくりは、久しぶり(初めて?)の2日間練習でした。本来は予定が入るはずだったのですが、いろいろと状況が変わり、図らずも榎原でみっちり練習という2日間になりました。中体連に向けて、もう一度原点に帰り、この1年間の総決算をしたいと考えていたところだったので、とても貴重な時間となりました。


 土曜日は、普段やっている基礎・基本の練習メニューをもう一度じっくりと見直しました。基本的な流れは、アップ→トレーニング→パス→サーブキャッチ→ディグ→ブロック→スパイク→フォーメーション→ゲームという感じなのですが、土曜日は細かい注意点や確認をしていった結果、4時間半でサーブキャッチの途中までしか行きませんでした。練習の8~9割は基本練習なので、この部分がおろそかになっていたら絶対にボールは繋がりません。妥協することなく、もう一度基本を追及する気持ちを高めてほしいと思います。


 日曜日は、さらに原点に戻るべく、榎原小学校の体育館で練習を行いました。さらに、
OBも集まってくれたので、昨日の残りのサーブキャッチまで確認した後、練習試合を行いました。基本を意識しながらのプレーの中で、いつもよりプレーの安定感が増し、5セットとも自分たちの流れで試合をすることができました。また、練習後にも後援会から昼食の差し入れがあり、周囲の方々のありがたさを感じた一日となりました。

他にも、この日は榎原地区体育館で女子の県南地区大会が行われており、そこで3年ぶりに復活した榎原中女子バレー部が練習試合を含めて初のセットを取ることができました。これは男子バレー部が県で優勝することと同じくらいすばらしいことです。レベルの差に関係なく、この日の女子バレー部は十分に練習の成果を出すことができていました。私も女子バレー部が一生懸命プレーしている姿を見て、あらためて初心に戻ることができました。

 すべての物事には始まりがあり、その初心を忘れずに続けることはなかなか難しいことです。今年のテーマは、“すべては学び、すべては準備、すべてに感謝”(http://cms.miyazaki-c.ed.jp/4225/htdocs/index.php?key=joc1ofl2z-133#_133)です。女子バレー部の姿、榎原小の体育館、卒業した先輩方など、この2日間のことを思い出しながら、もう一度原点に帰り、初心に帰り、謙虚に自分を見つめ、目標や目的を再確認し、周囲に感謝をして目標に向かって努力し続けてほしいと思います。

 あと一ヶ月をかけて選手がすべてを出し切れるような完璧な準備をし、選手たちがそのことを練習で意識をして一歩でも1mmでも目指すバレーの近づけるように力を合わせていきましょう。
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苦渋

 ゴールデンウィークの中盤戦は、高原中・日向学院中での練習試合に参加させていただきました。予定では福岡県で行われる第4回九州わかば旗中学生バレーボール大会に出場させていただくはずだったのですが、先日発生した熊本地震の影響を総合的に判断した結果、今回は苦渋の決断で見送ることにしました。この大会は夏の九州大会の前哨戦と言われるほど、九州各県の強豪が集まるレベルの高い大会です。この大会に参加させていただくこと自体が大変名誉なことなのですが、今回は辞退することとなり、準備をして下さった福岡県の先生方をはじめ、関係の方々に大変申し訳ない気持ちで一杯です。

 そんな中、急遽高原中のO先生と日向学院中のM先生にお願いして2日間の練習試合に参加させていただきました。隣県に部活動がしたくてもできない人がいる中で、バレーボールをすることができることに対する感謝の気持ちを感じることができない、いまいちピリッとしない内容でした。

 3日は本郷中に1勝2敗、高原中に1勝1敗、久峰中に3勝、三松中に2勝の7勝3敗でした。最近午前の出だしが悪いので、そこを意識して準備をするように伝えたところ、午前中は全勝でしたが、午後からは逆に集中力が切れてしまい、勝負所でだめ押しができずに、個人プレーで崩壊していくといういつもの光景がたくさん見られました。

 4日は、前日の反省を踏まえ、一日を通して安定したバレーを展開することを意識して取り組みましたが、日向学院高1年生に2敗、高原中に1勝1敗、本郷中に3勝、日向学院中に3勝の7勝3敗でした。結果だけ見るとそこそこな感じですが、内容はほぼすべてのゲームで、差を付けられてからの逆転勝ちでした。最後まであきらめないというと聞こえはいいですが、出だしに集中力をもってこれず、相手の集中が切れたところでなんとか追いつき追い越すというパターンです。しかし、このような試合展開は、大会など相手の集中力が切れない状況ではあまり期待することができません。
 特に、午前中の日向学院高1年生との試合では、まったくゲームを作ることができずに13-25で敗れました。戦う前に負けている状態で、相手はただサーブを入れているだけで、勝手に自滅していくという、本当に情けない試合でした。そこからなんとか気持ちを高めさせようとするのですが、やはりぱっとしないゲームが続きました。そして迎えた高校生との2セット目、私が選手たちに話したのは、自分たちの目標は何かということの確認と、高校生相手に良いゲームをしようという気持ちではなく絶対に勝ってきなさいということでした。結果、そのセットは20-25で敗れましたが、相手に臆すること無く自分たちの雰囲気のゲームを作ることができました。結局プレーをするのは自分たち次第だということを自ら証明する形となりました。相手や状況に合わせることのない自立したチームになり、自分たちで力を安定して引き出すことを強烈に意識してほしいものです。
 
 この2日間では、この1年間やってきたことをどう組み合わせるかをいろいろと試しながらやっていきました。スパイクのコンビやサーブキャッチフォーメーション、ブロックフォーメーション、ディグフォーメーションなど、榎原中はこの1年間、その時期に合わせて様々なフォーメーションや戦術を経験してきました。その中で現状に一番うまくはまる組み合わせは何か。理想のフォーメーションを組みたいのはやまやまですが、なかなかそうはうまくいきません。その中で、この組み合わせなら一番選手たちの力を発揮させることができるのではないかというものがやっと見えてきました。

 自分で自分のスイッチを、自分たちでチームのスイッチを入れ、悔いの無い練習を続け、悔いの無い試合をすることができるように頑張りましょう。
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第32回中学校選抜バレーボール鹿屋大会

 ゴールデンウィークの前半の29日に、鹿児島県鹿屋市で行われた鹿屋大会に参加させていただきました。この大会は鹿児島県の1・2位をはじめ、素晴らしいチームが参加するとてもレベルの高い大会です。榎原中としては、なんとかベスト4をかけて鹿児島県1位の宮之城中と対戦し、今のチーム力がどこまで通用するのかを知ることが目標でした。結果は以下の通りです。

 第1試合
 榎原中 2(25-15,25-15)0 上小原・細山田中
 準々決勝(ベスト8)
 榎原中 0(20-25,13-25)2 宮之城中(鹿児島県1位)

 初戦が第4試合ということもあって、午前中は別会場にていつも通りに練習をしましたが、練習の雰囲気がいまいちで、まったく考えて行動することができていませんでした。そのような雰囲気の中迎えた初戦では、県選抜スタッフのS先生率いる上小原・細山田中の勢いに押され、中盤までは互角の展開でした。最終的にはサーブで押し切って勝つことができたのですが、内容はほとんどなく、まったくかみ合っていない状況でした。

 そんな中迎えた宮之城中戦では、2セットとも10点までにタイムを使い切るという、最悪なスタートでした。とにかくサーブキャッチが入らず、ミスをしない相手に対し、まったくバレーをさせてもらえない試合となりました。
 その原因は、すべてにおいて準備不足だったということです。心技体すべてにおいて、中途半端な状態では通用しない相手に対し、いつも以下の準備で試合に臨み、心の面では最初から名前負けしてしまい、技の面ではサービスエースを何本も取られ、中途半端な攻撃は相手に拾われ、頼みの綱のサーブもミスのオンパレード、体の部分では朝からの調整がうまくいかずベストコンディションにはほど遠いといった感じでした。
 目標としている宮之城中と公式戦で対戦するというとても貴重な機会を無駄にしてしまったことが残念でなりません。しかし、これまでの自分たちの甘さに気づくことができる、必要な刺激だったのではないでしょうか。九州大会でもう一度勝負する機会を得るために、地区大会、そして県大会を勝ち上がる断固たる決意を固めてほしいと思います。

 終了後は、審判を上小原・細山田中に変わっていただき、練習試合をさせていただきました。鹿児島県ではこのような細やかな配慮を当たり前にして下さいます。そのおかげで得た4セットの練習試合では、第一鹿屋中・鹿屋東中・上小原・細山田中に勝利しましたが、宇都中には完敗しました。内容としても結局この日はかみ合うことがなく終わってしまいました。
 大会はもちろんですが、このような練習試合でも、周囲の方々の温かい心づかいがあってさせていただいているということに感謝して、もっと1つ1つのことを大切にしていかなければ、これ以上の成長は望めないのではないでしょうか。
 
 結局、決勝戦は接戦となりましたが、宮之城中が福島中を破り優勝し、九州大会のリベンジを果たしました。福島中が決勝戦をしている間、榎原中は練習試合と片付けをし、その後観戦をしましたが、いったいどのような気持ちで見ていたのでしょうか。
 一年前の鹿屋大会でも、シード校ながら初戦で敗れ、最後に“氣”の話しをしました。(http://cms.miyazaki-c.ed.jp/4225/htdocs/index.php?key=jo39s64os-133#_133)この時期はどのチームも一生懸命頑張っています。後はそこにどんな“氣”を込めることができるかです。なんとかなるではなんともなりません。もう一度、個人の人間力、そしてチームの結束力に磨きをかけるために、“氣”の入った練習および生活を送りましょう。
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復帰

 先週日曜日は、高原中に声をかけていただき、高原中・三松中・本郷中・日向学院中・西小林中との練習試合をさせていただきました。キャプテンが復帰して最初の練習試合で、思い描くバレーボールがどれくらい具現化できるか楽しみにしていました。

 しかし、午前中は危惧していたとおり、キャプテンがいることによるプラスよりもマイナスが大きく作用し、本郷中に2敗、高原中に1敗、日向学院中と三松中に1勝の2勝3敗でした。結果はもとより、内容もちぐはぐで、チームとしてまったくかみ合っておらず、ほとんど試合を作ることができませんでした。

 午後からは昼の時間をうまく修正に使えたのか、本郷中に1勝、高原中に1勝1敗、三松中に1勝、西小林中に2勝の5勝1敗でした。全体としてはまだまだキャプテンがチームの中にうまくはまっていない感じですが、なんとか先週くらいのチーム力には戻った感じです。それでも私の思い描く最終的なチームの姿からすると、まだ20%くらいの出来ですが、1ヶ月半ぶりの実践としてはこのくらいなのかなと思います。

ただ、キャプテンが復帰してもチームとしての課題が相変わらずで、唯一午後落とした高原中戦では、19-15とリードしている展開から、少しの油断で8連続失点を喫し、逆転負けをしました。この負け方に榎原中が勝ちきれない理由のすべてがあるはずです。

 

 今週は家庭訪問期間で、私がほとんどつけない状況でしたが、話しを聞く限りではいい練習ができていたようです。この高原中での経験や家庭訪問中の練習が本当に生かされているかどうかは、明日行われる鹿屋大会で分かるはずです。
 順調にいけば、準々決勝で鹿児島県
位の宮之城中学校と対戦することができます。先に行われたアシックスカップでは、福島中と激戦を繰り広げ、惜しくも敗れてしまいましたが、私が知っている中では一番素晴らしいチームです。この宮之城中に勝つことが福島中と勝負することができる一つの大きな自信になります。
 ぜひ、強い気持ちをもって、挑戦者として思いっきりぶつかってくれることを期待しています。

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第7回津曲勝利杯中学校バレーボール大会

 先週末は土曜日が榎原で練習試合を行い、日曜日は串間市で行われた第7回津曲勝利杯に参加させていただきました。

 土曜日の練習試合には、宇都中・高原中・宮崎西中・宮崎大学附属中に来ていただきました。この日は先週の経験が生きたのか、宇都中に2勝、高原中に1勝1敗、宮崎西中に2勝、宮大附属中に3勝の8勝1敗で、18点以上の失点は敗れた高原中との1セットだけでした。途中緊急地震速報があり、体育外に避難をするなど、熊本地震のことを気にしながらの一日となりましたが、ある程度安定して試合を作ることができた一日となりました。

 日曜日の津曲勝利杯では、決勝戦まで進めれば福島中と対戦できるということで、最低目標が決勝進出、目標が1セット取る、最高目標が優勝でした。結果は以下の通りです。

 準々決勝
 榎原中 2(25-17,25-12)0 妻ヶ丘中
 準決勝
 榎原中 2(15-25,25-23,25-18)1 三股中
 決勝(準優勝)
 榎原中 1(25-18,22-25,23-25)2 福島中

 初戦はとにかくサーブキャッチが入りませんでした。理由はシンプルで、アウトボールを取ろうとしていたからです。やはり大会になると、いつもと感覚が異なってしまう部分はしょうがないところもありますが、そこからいかに早く修正できるかが勝負を分けます。結局1セット目は終盤まで競り合って、最後抜け出した勢いで第2セットも押し切りました。

 準決勝は、会場が変わり、試合順も変更になったあげく、到着してすぐに試合でした。もちろん相手も同じ状況なのですが、第1セットは、これまで見た中でも最悪に近い散々な出来でした。とにかくサーブは入らない、キャッチは入らない、レシーブは上がらないと、榎原中の良さがまったく出ませんでした。
 第2セットはなんとか競り勝ったものの、空き時間を使って準決勝・決勝用に変更したフォーメーションがまったくうまく機能していなかったので、今まで通りに戻すと、第3セットはなんとかいつも通りの試合をすることができました。

 そして迎えた決勝戦では、顧問が替わって福島中がどのように変わっているかを直に感じることができる貴重な経験になりました。まだ1週間程度ですので、やっているバレー自体に変化はありませんでしたが、学年も代わり、雰囲気がずいぶん引き締まっていました。
 第1セットは、直前にサーブのアウトジャッジを確認した甲斐もあって、アウトボールに手を出さず相手のサーブミスを誘い、エンジンがかかる前に流れをつかんで狙い通りに試合を進めることができました。
 第2セットも、とにかく第1セットのようにうまくいくはずはないということを伝え、JA杯の時のように一気に離されず、接戦でなんとか我慢してついていきましたが、22-24からのダイレクトスパイクミスで第3セットに持ち込まれました。
 こうなると相手ペースになってしまいがちですが、このセットもJA杯の3セット目と同様、ずっとリードしている相手を追いかける展開となりました。こちらも集中力は続いているのですが、いかんせんエース2枚、とりわけ2年生エースについてはかなりの負担がかかっていたので、決めきることができません。結局最後も、普通であれば落ちるボールを福島中が必死につなぎ、それを決めきれずに、最後には相手エースに決められるという同じ流れで敗れました。苦しい展開の中で、なんとか勝負所に力を出せるようにやりくりをするゲーム展開を自分たちで工夫していかなければ、厳しい夏の戦いを勝ち抜くことは難しいということを改めて感じた試合でした。

 とはいうものの、8名全員が厳しい場面で試合に出場し、応援して下さる地域の方々と一体となってこの試合を経験することができたことは大きな収穫となりました。キャプテンも、この試合ではリベロとして半分だけ出場していましたが、これから本格的に復帰することができます。福島中にはリベロがいませんので、榎原中のキャプテンがリベロ賞を貰いましたが、このリベロ賞のトロフィーは、レシーブの中心としてチームを引っ張った③にあげたいと思います。

 中体連地区大会まであと2ヶ月を切りました。これからキャプテンを加え、この1年間の集大成として最高のバレーをする最高の準備をしていきましょう。
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加算

 新入生も入学し、いよいよ本格的に平成28年度がスタートしましたが、先週土曜日は早速榎原に宮崎西中・本郷中・妻ヶ丘中に来ていただいて練習試合を行いました。キャプテンはまだプレーができない状況の中、1名欠席だったので、万全でないエースを含めた6名で乗り切らなければならない状態でした。

 この日は4チームだったので、午前中は1セットずつの総当たりで行いましたが、本郷中に2敗、宮崎西中に1勝1敗、妻ヶ丘中に1勝でした。2年生・3年生となって初めての朝ですので、とても期待していたのですが、いまいち覇気を感じませんでした。少し気合いを入れた後、選手にはやれることをしっかりとやることと、やろうとしていることにどんどん挑戦することの2点を伝えました。しかし、その後もなかなか自分たちでスイッチを入れて気持ちを高めることができず、案の定、本郷中との1セット目は、先週の最後に25-15で敗北した榎原中相手に闘志を燃やしてくる本郷中と、いつも通りの榎原中の気持ちの差が出て、13-25で何もできないまま終わりました。ここで何を言ってもこれまでと変わらないので、ほとんど自分たちに任せてやらせておきましたが、結果・内容ともいまいちな感じで午前中は終わりました。

 午後からは2セット連続の試合形式で行いましたが、しっかりと午前中の反省を生かしたのか、自分たちでいろいろと創意工夫をした結果、6セット全勝でした。大きなテーマは崩さずに、しっかりと自分たちで考えてプレーをし、なおかつ内容と結果をそろえたことは大きな収穫でした。また、エースの⑤が、だましだましではありますが、かなり久しぶりに一日を通して試合に出たこともとても大きな収穫でした。しかし、大事な試合は午前中に行われますので、午前中にこの状態にもっていかなければならないという課題も残りました。

 もう少ししたらキャプテンが少しずつ復帰できる状態になります。この1ヶ月間は、チームとしてはとても苦しく厳しい状況でしたが、キャプテンの穴を埋めるべく、他の7名が力を合わせてよく乗り切りました。この間に経験できたことは、夏を勝ち抜く上でとても大きなものとなるはずです。
 中でもエースの故障もあり、今までは3番手のスパイカーだった④は、急遽1枚エースとなった結果、すべてのボールに対して責任をもって取り組み、技術的にも精神的にも驚くほど成長することができました。
 また、レシーバーの⑩も、今まではサーブキャッチ4枚のうちの1人だったのが、3枚のうちの1人としてたくさんのサーブレシーブを経験することができました。
 そして九州大会でもゲームキャプテンとしてコートに立った③。今まで3年生3人の中で副キャプテンでキャプテンとエースの陰に隠れていた彼も、サーブキャッチの中心としてはもちろんのこと、このゲームキャプテンを経験したことで精神的に大きく成長しました。
 また、これまであまり試合に出る機会の無かった⑧と⑨も、九州大会への出場など、数多くの実戦経験を積むことができました。
 そしてエースの⑤も、無理をせず、少しはコンディションを整えることができたことと、コートの外から客観的にチームのプレーを見ることができたことは大きな経験になったはずです。

 このキャプテン以外の7名の大きな成長がチームにとってそのままプラスになるかどうか。今までの戦力にそのまま①の力がプラスになれば、本当に目標である全国大会で榎原バレーを披露することが現実味を帯びてきます。しかし、そんな簡単な足し算にはならないのが中学生です。すぐにバランス良くチームがまとまるとは思えませんが、少しでも早く8名が完全に混ざり合った状態になることができるように、すべての場面でコミュニケーション能力を高め、“心”が繋がった状態になってくれることを期待しています。
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鶏卵

昨年度は九州大会ですべての試合が終わりましたが、3日には高原中に呼んでいただいて、今年度初めての練習試合に参加しました。参加校は、高原中・日向学院中・本郷中の4校でした。この時期はとても忙しい時期であると同時に、2年生と3年生の間、1年生と2年生の間ということで、意識の違いがプレーに現れる一日となりました。

開始式で、本郷中のB先生から、部活で考えていくと、新チーム結成・新年・年度初めの3つの変わる時期があり、そこで大切になるのがコミュニケーション力であるという話がありました。まさに榎原中でもそのことをずっといい続けていることなので、とてもありがたいお話でした。
 
 これまでたくさんの悔しい思いをしたり、宮崎県代表として九州大会を経験させていただいたりしましたが、年度が変わり、8人の意識がどのように変化しているのか。そんなことを期待しながら始まった午前の部は、久しぶりに見る最悪な状況でした。何をやってもうまくいかず、すべてが弱気なプレーで練習してきたことや指示したことはできず、ひたすら個人バレーをやっていました。雰囲気もどんどん暗くなっていき、結果も高原中に2敗、日向学院中に1敗、本郷中に2敗の全敗でした。あまりにもひどい状態だったので、午前の終わりに、その一番の原因であるセッターを久しぶりに叱咤しました。
 キャプテンとエースが万全ではない現在の榎原中は、それ以外の6名がミスをいかになくす、そしてどうやって攻めるのかが重要になってきます。その中で最も必要なことがまさにこのコミュニケーションなのです。そしてその中心となるのがチームのすべてのボールをつなぐ要であるセッターです。

セッターの⑦は、身長はありませんが、運動能力が高く、とても真面目です。常にボールを追い続けないといけないセッターには大切な能力で、中学校からセッターを始めたにもかかわらず、3か月程度で榎原中の複雑なトスをしっかりと上げる技術を身につけました。その後、ブロックやサーブ、レシーブなどもどんどん成長していったのですが、肝心なゲームコントロールについてはずっと停滞しています。これだけ技術が身につけば、いろいろと余裕も出てくるはずなのですが、なかなか積極的なトス回しをすることができません。前述のように、心技体のうち、技術と運動能力はあるのですが、セッターはそれだけでは務まりません。むしろこの心が一番大切なのです。

⑦は学校でも、学習はもちろんのこと、すべてのことに一生懸命取り組むことができます。そしてその彼に足りないことを教えてくれているのがバレーボールです。先日読んだ全日本女子監督の真鍋監督の本(チームのスイッチを入れる。カリスマじゃなくてもできる組織を変える55の戦略)の中に、セッターに必要なことは観察力と洞察力だと書いてありました。また、全日本女子セッターの中道さんはセッターについて、以下のように言っていました。

 セッターはコートの中では監督的な役割も担う責任のあるポジションですから、やりがいはあります。セッターとして不可欠なのは、メンタル面の強さ。基本的な技術はもちろんですが、相手の裏をかかなければならないので、正直すぎてもダメ(笑)。心の強さが不可欠だと思っています。でも、東レに入って「感情表現しないとスパイカーに気持ちが伝わらない」と教えられたので、今はかなり“熱い人間”になったと思います(笑)。
 ※“一流選手が教える女子バレーボール”より引用

 ⑦の雰囲気が榎原中の雰囲気なので、少なくともコートの中では自分を変えて、セッターというポジションにプライドをもってチームを引っ張ってほしいと思います。

 というわけで、午前中は全敗でどうなることかと思った午後でしたが、午後からは伝えるべき事はすべて午前中に伝えたので、自分たちでしっかりやるように伝えました。するとようやく雰囲気もよくなり、すべてのセットで試合を作ることができました。結果も、高原中に1勝1敗、日向学院中に2勝、本郷中に1勝1敗でした。

そして練習試合の最後に全体で話をさせていただく場を頂いたので、次のような話をしました。


 鶏が先か、卵が先か(この意味についてはhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%B6%8F%E3%81%8C%E5%85%88%E3%81%8B%E3%80%81%E5%8D%B5%E3%81%8C%E5%85%88%E3%81%8B参照)

 
この言葉を今日の榎原中に置き換えて、雰囲気がよいから結果(内容)がよいのか、結果(内容)がよいから雰囲気がよいのか。後者の場合は、次には一切つながらない、その場限りの、ラッキーみたいなものです。しかし前者であった場合は、たとえそれがどんな結果になろうとも、次につなげることができます。特に中学生は、チームの雰囲気で勝敗が決まることが多くあります。良い雰囲気とは、ただ決まり切ったことを大きな声で言うのではなく、自分の思いや気持ちのこもった言葉が飛び交うよう、コミュニケーションがしっかりととれている状態のことをいいます。ぜひ毎日雰囲気のよい練習をしてください。

この日集まった4チームは県のトップを目指せるチームだと思います。ぜひ夏の大会で対戦することを願っています。

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アシックスカップ第33回九州中学校バレーボール選抜優勝大会

 26日から28日に行われた九州大会に、榎原中学校は宮崎県代表として参加させていただきました。結果は以下の通りです。

 予選グループ戦(2敗で予選敗退)

 榎原中 0(12-25,16-25)2 東明・早岐中(長崎県1位)

 榎原中 0(26-28,19-25)0 日田東部中(大分県2位)


 今大会は、すべてにおいてチームの要であるキャプテンが怪我のため不在で、エースも膝を痛めて練習がほどんどできていないという状況の中、他の6人が自分の役割をしっかりと果たすだけではなく、どれだけプラスアルファをチームに与えられるかという部分が勝負のポイントでした。


 初戦は、全中選抜監督もされていた
Y先生率いる長崎県1位のチームでした。2人のスーパーエースを要し、メンバー全てがとても訓練されている素晴らしいチームでした。序盤は接戦に持ち込んだのですが、サーブレシーブの中心であるキャプテン不在の穴をつかれ、9-7からの4連続・12連続失点で一気にセットを取られました。この流れのまま2セット目も0-5でスタートし、なすすべもなく敗れてしまいました。


 さすがに激戦区である長崎県1位との力の差を痛感させられましたが、気持ちを切り換えて、敗者復活戦に臨みました。日田東部中はそれほど大きな選手はいませんでしたが、夏の全中を経験したメンバーが残っており、とてもボール扱いが上手なチームでした。1セット目は、とにかく粘り負けをせず、サーブでしっかり攻めるバレーを
展開し、11-6、17-8と終始榎原中のリズムで試合が進んでいきました。そんな中、日田東部中は最後まで集中力を切らさず、こちらの弱いところをつき始めてきて、22-20まで詰め寄られました。なんとか24-20のマッチポイントまでこぎ着けました。しかしそこから5連続失点で24-25となり、再度27-26でマッチポイントになったものの、最後は3連続失点でまさかの逆転負けを喫しました。こうなると2セット目の出だしも最悪で、1-5でスタートし、最大8-17まで差を広げられ、そのまま敗戦しました。

 その後の試合も全員で観戦したのですが、優勝した菊鹿中をはじめ、九州のレベルの高さを感じることができた大会となりました。中でも福島中と宮之城中との試合では、この時期の中学生とは思えない、お互いの良さを出し尽くしたとても見応えのある試合でした。改めて福島中の強さを実感するとともに、自分たちが越えなければならない壁の高さに気付かされました。

 これで“守・破・離”(守・破・離についてはhttp://cms.miyazaki-c.ed.jp/4225/htdocs/index.php?key=jot4wxwyp-133#_133を参照)のうち、“破”の時期が終わり、いよいよ勝負の“離”の時期に入ります。九州大会では、結果的に全選手がコートに立つことができました。この経験をこれからの自分の人生に、そして勝負の夏にしっかりと生かしてくれると信じて、また一緒に練習に励みたいと思います。

 最後になりますが、運営にあたって下さった宮崎県のバレーボール関係者の方々、たくさんの声援を頂いた皆様、本当にありがとうございました。


第33回九州中学校バレーボール選抜優勝大会結果


http://mvajhs.main.jp/wp-content/uploads/2015/07/asicsfinal.pdf
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塩味

 この3連休はアシックスカップ九州大会に向けた最後の調整ということで、宮崎県代表の5チームに声をかけ(三松中は大会参加のため、日向学院中は学校行事のため不参加)、他県からも強豪チームに集まっていただき練習試合を行いました。土曜日は、福島中(宮崎県1位)・佐土原中(宮崎県2位)・榎原中(宮崎県3位)・第一鹿屋中(U-14九州大会鹿児島県代表)・姫城中(都城1位)の5校、日曜日は、前日の宮崎県3校に加え、加治木中(U-14九州大会鹿児島県代表)・宇都中(鹿児島県ベスト4)の5校で行いました。

 九州大会に向けて、どこまで上を見据えて試合を展開することができるのかを試す絶好のチームに集まっていただいたのですが、榎原中は、負傷中のキャプテン①に加えて、エース⑤の膝の調子が悪く、160cm以上は1年生エース④ただ一人の6名ギリギリでこの2日間を乗り切らなければならない、非常に厳しい状況となってしまいました。

 そんなこの週末のテーマとしては、守備面ではほぼノーブロックの中で、とにかくコート内にボールを落とさないために、強打のコースを予想し向かっていくことや、軟打・フェイントをすべて上げるためにサボらずに準備をすることでした。①が怪我して以降、九州の強豪と勝負するために、スパイクレシーブのメニューを多く練習してきたので、その成果を試す絶好の機会でした。
 また、攻撃面のテーマとしては、今まで3枚の中の1人だった④が、マークが厳しい中で、ブロックを利用したアタックや相手を崩すアタック、移動攻撃やバックアタックなど状況に合わせたプレーを選択することと、155cm前後しかないレシーバーとセッターの攻撃への参加、そしてサーブを強く攻めることでした。

 結果、初日は新たなフォーメーションに戸惑い、ミスが多い状態の中で、第一鹿屋中に2勝1敗、佐土原中に3敗、福島中に2敗、姫城中に2敗の2勝8敗という結果でした。2日目は、前日の疲れが残っている中ではありましたが、少しずつ慣れてきたのか、宇都中に3勝、加治木中に1勝2敗、福島中に1勝1敗、佐土原中に1敗の5勝4敗でした。

 結果としては、佐土原中戦以外はほとんど大崩れせず試合を作ることができたことや、福島中相手に1セット取ることができたこと、そして両日ともに一番苦しい最後のセットに意地を見せて勝利した部分など、①と⑤以外の6名でも練習の成果を発揮すれば、コートの中でも十分プレーは通用することが分かりました。このことは特に1年生にとってとても大きな経験になったはずです。
 内容としては、守備面・攻撃面ともにまだまだですが、様々な状況を経験することで、ゲームの中に必要な身体や頭の準備や動きが少しは分かったのではないでしょうか。今後の練習でいろんな場面を想定して、自分に与えられた役割をしっかりと理解して練習に励むこと大切です。

 この2日間で、⑤は1セットだけ少し出場しましたが、そのときはチームの安定感や安心感がすごくありました。今は我慢してコンディションを上げることに集中して、九州大会ではベストに近いプレーをすることを期待しています。また、①も、ずっとトレーニングとスコア付けが続いていますが、この期間がこれからの自分をさらに成長させてくれます。今できることにベストを尽くすことできっと道は開けます。
 8名全員で心をそろえて、あと4日後にせまった九州大会に自信をもって挑みましょう。
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飛翔

 先日卒業式が行われ、本日県立高校の合格発表があり、男子バレー部の3名も全員第一志望校に進路が決まりました。

 キャプテンのYは、高校バレー界の強豪校である小林西高校に進学します。この代の榎原中はまさにYのチームでした。何でもできる分、あまり目立ちはしませんでしたが、県トップクラスの力がある選手だと私は思います。先に小林西校を卒業した、榎原中OBである前キャプテンのMのように、高校で大きく成長し、高校バレー界の中心として頑張ってくれることを期待しています。O先生、どうぞよろしくお願いいたします。

 エースのIは、こちらも高校バレー界の強豪校である宮崎工業高校に進学します。Iは素晴らしいバレーボールの才能がある半面、少し自分に甘い部分がありますが、県選抜での経験を通して、自分の意思でバレーボールと真剣に向き合うことを選びました。また、宮崎工業高校には、榎原中のOBが数多くお世話になっており、新2年生にも日南出身の選手が多数います。中でも北郷小中の2名とは合同チームで一緒に九州大会に出場しました。この縁を大切にして、K先生のご指導の下、さらに自分を磨いて、高校でも自分の力を存分に発揮してほしいと思います。

 最後にTです。彼はバレー未経験でしたが、2年生の11月に5人しかいなかったバレー部のために助っ人として力を貸してくれました。3年生の4月からは正式に入部し、遠征や厳しい試合など、最後まで一生懸命チームのために力を尽くしてくれました。高校にいっても、何事にも真面目に取り組んでいれば、おのずと最高の結果が出るはずです。自分のやりたいことに自分から積極的に打ち込んで下さい。

 この3名とは、私が1年生の時の担任だったこともあり、とてもたくさんの時間を一緒に過ごしました。榎原中で学んだこと、榎原中男子バレーボール部で学んだこと、バレーボールという競技を通して学んだこと、そしてこの3人で経験したすべてのことを生かして、高校でも榎原っ子らしく、すべてを出し切って自分を輝かせて下さい。3人がそれぞれの夢に向かって、大きく飛翔することを願っています。

 私は普段ほとんど褒めることはありませんが、今は心の底からこの言葉を伝えることができます。
 
 3人とも3年間よく頑張りました。
 ありがとう!
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平成27年度榎原杯Farewell大会

 土曜日に平成27年度榎原杯Farewell(お別れ)大会を開催しました。この大会は昨年初めて開催した大会で、午前中は卒業を控えた3年生中心のチームで大会形式(全チームに賞状とトロフィーまたは盾を授与)で試合を行い、午後からは3年生のみの合同チームと1・2年生のチームとの交流試合を行います。

 南那珂地区は、今年は福島中(県1位)・榎原中(県3位)、一昨年は榎原・北郷小中(県2位)・吾田中(県3位)、3年前は北郷小中(県1位)と男子バレー界では結果を残し続けています。ちなみに、小学校の大会でも、昨年は串間少年バレー(福島中)が全国ベスト4、今年は北郷小年バレーが県1位と、とてもバレーボールが盛んな地域です。
 同じ地区で、練習試合や大会などたくさん一緒に汗を流してきたバレーボール仲間と、最後に何か思い出に残ることを企画したいと思う中で、特に榎原中は、福島中→北郷小中→吾田中と合同またはレンタルでお世話になっていたので、私が音頭を取ってこの大会を始めました。

 今年は、榎原杯ということで、当初お世話になったチームを中心に声をかけようと思っていたのですが、紆余曲折を経て、昨年同様、南那珂地区の4チームで開催することになりました。今年も大会は大盛況で、午前中は、夏に比べて身体が大きく成長した3年生と、技術的に大きく成長した1・2年生が混ざり合って、どの試合も白熱した試合となっていました。また、午後からは、3年生チームは、本当にバレーボールを楽しんでおり、1・2年生のお手本となるようなプレーをしていました。
 この日一日を通して、1・2年生は久しぶりに3年生とプレーをし、改めて先輩たちの偉大さや、先輩たちから教わったことを感じたのではないでしょうか。ぜひ、素晴らしい先輩たちから学んだことを、各中学校の伝統として繋いで、感謝の気持ちを忘れずに、これからのチーム作りに励んでほしいと思います。

 3年生の皆さん、中学校卒業後もバレーボール部で学んだことを生かして、感謝の気持ちを忘れずに、それぞれの道で頑張って下さい。皆様の活躍を期待しています。


 平成27年度榎原杯Farewell大会結果

 第1試合
 榎原中 2(25-8, 25-8)0 北郷小中 吾田中 0(22-25, 25-27)2 福島中
 第2試合
 榎原中 1(24-26, 25-11)1 吾田中 福島中 2(25-19, 25-16)0  北郷小中
 第3試合
 榎原中 2(25-20, 25-17)0 福島中 北郷小中 0(9-25, 22-25)2 吾田中
 
 優勝:榎原中学校(2勝1分) 準優勝:福島中学校(2勝1敗)
 敢闘賞:吾田中学校・北郷小中学校 
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痛手

 先日の大会で負傷したゲームキャプテンの①ですが、検査の結果靱帯断裂でした。非常に残念で、チームとしては大きすぎる痛手ですが、本人はそれ以上に無念だと思います。なんとか中総体地区大会に万全の状態で挑めるように、少しでも早い回復を祈るばかりです。

 ①は、8名いる榎原中で、ただの8分の1の選手ではなく、精神面・技術面ともに榎原中の半分以上を占めており、チームにとっては最も欠かせない選手です。精神面では、なかなか気持ちを出せないチームの中で、闘志を燃やし、厳しい練習を楽しみ、苦しい時にチームを鼓舞することができます。技術面でも、スパイク・ブロック・レシーブ・サーブとすべての面でチームトップクラスの選手です。新チーム結成以来、①に頼りすぎるなということを何度言ったかわかりません。

 そんなすべての面でチームの柱である①がいなくなることは、とてもとても大きなマイナスです。しかし、逆に言えば、①がいるからこそ、周りの選手が①に頼ってしまい、その結果周りは伸びない、①は頑張りすぎるという状況だったのかもしれません。特に今年に入ってからは、3枚しかいないスパイカーのうち、エースである⑤の膝の状態が良くなく、もう一人は1年生で安定感に欠けることもあり、身体的にもかなりの負担がかかっていました。
 実際、先日の大会でも、①は十分自分の力を出し切っていたのですが、チームとしてはまったく力を出し切っていなかったので、花岡学園戦の第2セット前に叱咤したところ、100%の力を出し切っている①が、チームのために、他の選手のミスをカバーするために、100%以上の力を出そうとした結果、怪我をしてしまいました。技術的にも精神的にも①に頼りきっていたということを象徴していたプレーでした。これはもちろんこのようなチーム作りをしてしまった私の責任です。こういう結果になってしまった以上、今私達がしなければならないことは、①が戻ってきたときに、①に頼りすぎない、一人一人が自立したチームにすることです。

 ①がいないという厳しい状況ではありますが、月末には、九州大会に宮崎県代表として参加させていただきます。今の榎原中のプレーすることができる選手は7名になりましたが、現状のベストメンバーで戦える準備をするのみです。一致団結してピンチをチャンスに変えて、①が復帰した後、万全の態勢で地区大会に臨めるように何事にも本気で取り組みましょう。

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第15回鹿児島・宮崎対県中学校バレーボール大会

 この週末は鹿児島県で行われた第15回鹿児島・宮崎対県中学校バレーボール大会に参加させていただきました。この大会は宮崎・鹿児島両県のベスト8が出場するレベルの高い大会で、九州大会を控えたこの時期に、自分たちの力をためす絶好の機会でした。榎原中の目標は決勝まで行く、最高目標は優勝する、最低目標は1位トーナメントに進出するでした。結果は以下の通りです。

 予選グループ戦(2勝1敗で3チームが並び、セット率で2位)
 榎原中 2(25-18,25-22)0 吉野東中(鹿児島県7位)
 榎原中 0(25-27,18-25)2 谷山中(鹿児島県2位)
 榎原中 2(25-18,22-25,25-12)1 南中(宮崎県6位)

 順位決定戦(第6位)
 榎原中 2(14-25,25-23,25-12)1 花岡学園(鹿児島県5位)
 榎原中 0(24-26,17-25)2 伊集院中(鹿児島県3位)

 予選グループ戦では、山場の谷山中戦1セット目にキャプテンの①が足をつってしまい、2勝1敗で3チームが並びましたが、結局2位となりました。というわけで、最低目標すら達成することはできませんでしたが、それよりも問題なのは、内容がほとんどなかったことです。お見合いやトスミスはもちろんのこと、サーブは攻めれきれず、クイックはほとんどなく、ただの噴水バレーになっていました。その日の夜に、副顧問のK先生にお願いしてミーティングを開いてもらい、その成果に期待して2日目に臨みました。
 しかし、そんな簡単に一度崩れた流れを取り戻せるはずもなく、花岡学園との第1セットは、ロングサーブにパニックを起こし、ミスの連発で終わりました。そして2セット目のはじめには試合中にもかかわらず大声で叱責をし、やっと自分たちのバレーを取り戻してきた矢先に、再び①が足を負傷してしまいました。その後、なんとか第2・第3セットは取り返すことはできましたが、大きな代償となりました。
 次の伊集院中戦は、皮肉にもこの2日間でもっとも良い内容でした。①抜きで戦い、第1セットは接戦に持ち込めました。第2セットは、さらにエースの⑤の膝も悪くなり、両エース抜きの状況となりましたが、最後まであきらめずにプレーすることができたと思います。この気持ちで①がいるときにプレーしていたらもっと違った結果になったはずです。

 この鹿宮対県大会を通して、私個人としてのテーマはチームを信じて見守るということでしたが、あまりの内容の悪さに、我慢することができませんでした。今回チームがベストのプレーをすることができなかったこと、そして①が負傷してしまったことの原因は、普段の生活にあります。この大会までに、時間通りに部員がそろわずミーティングができない、忘れ物があり指導ができない、挙げ句の果てには、大会前日の金曜日にはコート設営に20分もかかっており、1時間コート設営の練習をするなど、マイナスエネルギー(+エネルギーと-エネルギーについてはhttp://cms.miyazaki-c.ed.jp/4225/htdocs/index.php?key=jo0m57zpj-133#_133を参照)をためにためていたことに原因があります。もちろんこれは指導者である私に大きな責任がありますが、できないことではなく、やっていない、やろうとしていないことなので、本人たちの意識次第で変えることができます。

 この週末では、もう一度大切なことが何かを教えていただきました。保護者の皆様には、宿泊や送迎、応援などたくさん協力していただいたにもかかわらず、期待に添えるような試合をすることができなかったことを本当に申し訳なく思っています。明日からまた気持ちを切り換え、しっかりと準備をして、九州大会に臨みますので、どうぞよろしくお願いします。

 最後に、鹿児島県の先生方、大会運営及び準備、そして懇親会での勉強になるお話などとても有意義な時間を過ごさせていただきました。本当にありがとうございました。


 第15回鹿児島・宮崎対県中学校バレーボール大会結果
 順位決定戦
 http://www.kva-v.com/wp-content/uploads/2016-kamiya-t.pdf
 予選グループ戦
 http://www.kva-v.com/wp-content/uploads/kamiya-2016-1.pdf
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自律

 先日“自立”ということについて書きましたが、いろいろと調べていると、“自立”と“自律”の2つの言葉があり、その違いが説明してありました。

“自立”というのは、他に依存しないで、自力でやっていける、自ら立つ状態のことで、技術的・経済的に自立しているということだそうです。バレーボールで言えば、基本的な技術や体力(“技”・“体”)がしっかりと身に付いていることが“自立”しているということになると思います。

また、“自律”とは、自らの律(規範・ルール)をもち、それに基づいて評価し、判断し、行動できるという自らを方向づけできる状態のことで、意識的に自律しているということだそうです。バレーボールで言えば、しっかりと目的や目標を明確にし、すべてのことを自分の成長ととらえて前向きに生活することができる精神力(“心”)がしっかりと身に付いていることが“自律”しているということになると思います。

 
“強いチーム”はすべてこの“自立”ができています。小学校の時からしっかりと鍛えられており、比較的早い段階から自分たちで工夫して試合や練習を組み立てることができます。バレーボールには、なかなか運動神経が優れている中学校で始めた選手はいませんので、結局小学校の頃の差が中学校でも縮まらずに最後を迎えることがほとんどです。しかし、最後につまずいたりしてしまうチームは、“自律”ができていない場合がほとんどです。

 私には、これまでに衝撃を受けたチームが2つあります。1つは7年前くらいに福岡合宿で対戦した福岡県の遠賀中学校です。当時まだバレーボール指導の経験が浅かった私は、高いレシーブ力を武器に、それぞれが自由に攻撃してくるプレーを目の当たりにして、とても同じ中学生とは思えず、ただただ感心していました。たった1セットだけでしたが、練習会終了後にお願いしてさらに2セットさせていただいたことを覚えています。そのチームは翌年全国大会で準優勝しました。
 もう1つは、同じ時期に天皇杯で試合を見た、宮崎県の社会人チームの柊クラブです。このチームも6人それぞれが自分の考えでプレーしており、まさにベストプレーがベストチームワークだということを感じさせてくれたチームでした。どんな状況にでもリラックスしており、すべてのプレーを簡単にこなしているという印象でした。少し当時を思い出してネットを検索していたらこのような記事がありましたので紹介します。(
http://miyazaki.mypl.net/mp/volleyball_miyazaki/?sid=7431

この両チームに共通していることは、どちらのチームも、決して大きな選手がそろっていたわけではありませんが、圧倒的な基本技術を基に、すべてのプレーを簡単にこなし、余裕をもって試合をしていたことです。結果、とても楽しんでバレーをしているように感じました。私も今では中学選抜や春高バレー、Vリーグなどより高いレベルのバレーを見て勉強していますが、未だにこの2チームを越える衝撃を受けたことはありません。それくらい自分の中で理想の2チームです。

 このようなチームになるためには、下の図にあるように、“自律”が“自立”を囲むような状態にならなければなりません。つまり、すべての基本はやはり“自律(心)”なのです。“自律”が“自立”を囲むような状態とは、試合中や練習中、空いている時間などを使って、試合時の攻撃、守備体系、狙い所や細かいポジション取りなど、戦術的なことを任せられる状態です。こちらから練習を与えるのではなく、自分たちで積極的に考え、バレーボールの面に関しては指導者と対等に話しができるようにならなくてはなりません。

 当然そのためには、指導者側の“我慢”が必要です。この3月は私にとって我慢の月になると思います。この7ヶ月間ずっと指導してきたことの成果を祈りながら、選手たちを信じて、見守ろうと思います。


鹿宮対県組み合わせ
http://www.kva-v.com/wp-content/uploads/a532f96db10bb978a6f1e7d84e9a408b1.pdf
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自立

 先日、アシックスカップ第33回九州中学校バレーボール選抜優勝大会の組み合わせが決定し、宮崎県3位の榎原中は、長崎県1位の東明・早岐中と対戦することになりました。各県の1位と対戦することは分かっていたので、どこと対戦しても厳しいとは思っていましたが、毎年レベルの高い長崎県の1位ということで、挑戦者として思いっきりぶつかるだけということを再確認しました。

 2年前にアシックスカップに参加したときは、予選で大分県1位の日出中学校に大会の雰囲気をつかむ前に負けてしまい、敗者復活戦で沖縄県1位の首里中学校にフルセットの末何とか勝って決勝トーナメントに進みました。しかし、トーナメント1回戦の相手は優勝候補である、福岡県1位の北九州中央中学校でした。持てる力をすべて振り絞らなければ勝利が見えない相手に対し、1セット目は接戦でしたが、2セット目はエースの足がつるなど予選の消耗が大きかったことが響いて大差で敗れてしまいました。

 この経験を元にすると、やはり厳しいとはいえ、初戦に勝つことが上位に進出するための鍵になります。そして強豪相手に勝利する可能性が一番高いのは初戦だと思います。そのためには、相手がどんなチームか分からない以上、選手が自分たちで対戦相手を分析し、それをしっかりと実行することができることが重要です。つまり自立したチームになっていなければなりません。

 自立とは、「他への従属から離れて独り立ちすること。他からの支配や助力を受けずに、存在すること。」と辞書には書いてあります。今現在の榎原中は“守・破・離”(守・破・離についてはhttp://cms.miyazaki-c.ed.jp/4225/htdocs/index.php?key=jot4wxwyp-133#_133を参照)の段階のうち、先の練習試合で少し“離”の部分が見えましたが、相変わらずようやく“破”の部分が出てきているような状態です。自立しているチームというのは、この“離”の段階にあるチームのことなので、自立にはまだまだ遠い状態です。しかし、九州大会という素晴らしい機会を頂いたことで、心構え次第では一気に“破”の殻を破って“離”に到達するかもしれません。

 自分の心身の充実や周りの環境などすべての要素に恵まれたとき、人は時に思いも寄らない成長を遂げることがあります。例年であれば各県の2位までしか九州大会には参加することはできませんが、今回は宮崎県開催ということで、3位だった榎原中も参加することができます。すべてのことには意味があるはずです。この恵まれた環境に感謝をし、目の前にあるチャンスをしっかりとつかんで、自分たちが人として大きく成長するきっかけにしてほしいと思います。

 第33回九州中学校バレーボール選抜優勝大会組み合わせ
 http://mvajhs.main.jp/wp-content/uploads/2016/01/27_asicscup.pdf

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根心

 2月も今日で終わり、明日からいよいよ3月に突入します。1月末から取り組んできた“技”と“体”の基本練習も、先日の週末で一応終了し、 今月は再度“心”を高めて行くような練習メニューにしていきます。タイトルの“根心”とは、心の底、本心、本音という意味の私が作った造語です。渾身の力を出して、心の根っこからバレーに打ち込んでほしいという思いを込めています。

 言うまでも無く、すべての“技”や“体”を使うのは“心”です。その心の中には、“プレッシャーに負けない心”や、“逃げずに攻める心”、“冷静に状況を判断する心”、“最後まであきらめない心”、“最後まで気を抜かずに集中する心”、“他の人のことを思いやる心”、“自分を犠牲にする心”などたくさんあります。その中でも特に大事にしたい心が、“バレーボールを楽しむ心”です。

“根心”からバレーボールを楽しむということは、つらい練習やきつい練習、単調な練習や自主トレーニング、厳しいプレッシャーや苦手なことなどのすべてを“バレーボールのために楽しむ心をもっている”ということです。この“楽しむ心”が根っこにあれば、すべてのことに対して、受け身ではなく前向きに取り組むことができ、自然とバレーボールの技術はもちろんのこと、人間力も高まっていくはずです。

 具体的には、基礎基本と平行して、その基礎基本を使った様々な種類の練習や、ゲーム形式の練習を中心に練習を組み立てていこうとしています。そういった、いつもとは違った練習やゲームの中で、いかに基礎基本を意識できるか、そしてバレーボールを楽しむことができるかをテーマにやっていきたいと思います。このやるべきことをしっかりとやることと、楽しむことの両立をきちんとすることは難しいことだとは思いますが、このバランスが実際の試合の中で大切になってきます。まだまだ信用できない生徒もいますが、こちらがやらせるのではなく、あえて信じてまかせることで、8名全員の成長を期待したいところです。


 3月といえば別れの季節です。このチームは夏の中総体まで続きますが、私は今年榎原中5年目となり、異動対象者ですので、この3月が一つの区切りとなります。つまり、どのような状況になっても、しっかりと自分たちで自立して目標に向かって取り組むことができるようにしておかなければなりません。
 “夢追う者に奇跡あり。”これは前任の顧問であるK先生が榎原中に残している言葉です。夢を追わなければ、夢は叶いませんし、奇跡は起きません。自分を信じて、仲間を信じて、すべてのことに前向きに取り組み、絶対にあきらめない心をもって毎日を過ごしてほしいと思います。

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散々

 先の鹿児島遠征でまずまずの内容で、少しは光明が見えてきた矢先ではありましたが、月曜日の学校生活は散々でした。九州大会用の写真を撮るためのユニフォームを忘れていたり、課題の提出をしていなかったり、課題のやり直しが終わらず17時30分を過ぎてもミーティングを始めることができなかったりという状況でした。その日はあまりに情けなくて、結局予定していたミーティングもせず、副顧問のK先生にあとをお願いして帰ることにしました。

 翌日、昨日のK先生の話が伝わっていたのか、朝全員で集まっていました。そこで私の部活動に対する考えを再度伝えました。それは、部活動はバレーボールクラブではなく、あくまで学校生活があってこその活動なので、バレーボールの技術を教えることがメインではなく、それ以上に礼儀面や人間関係作り、そしてそこで得たものを普段の生活の中で生かせるようにすることを最も大切にしているということ。生活面と部活動面で経験したことや学んだことをお互いに生かしながら、その両輪をバランスよく回すことができれば、結果的には目標に向かってまっすぐ進むことができるということ。部員全員の学校生活がしっかりできないようであれば、指導者の指導力不足であり、それはつまり私には指導する資格がないということを伝えました。

しかし、この日もまた1名忘れ物をしているということでした。言葉やバレーノートの中では反省をしていると言っていますが、言われていることの本当の意味を理解していないからこのようなことが起きます。そしてそれは彼らにしっかりと伝えることができていない私の責任です。この日は8名の中のたった1名でしたが、8名全員が榎原中男子バレーボール部の一員である以上、全員でしっかりとやるべきことをやらなければなりません。結局この日も練習指導はK先生にお任せして、私は練習終了までずっと体育館の外にいました。


 現在、“技”と“体”が少しずつついてきていますが、その“技”と“体”を使う“心”がすべての基本です。自分たちが掲げた“心”の文字を忘れずに、自分の弱さに負けないように、当たり前のことを当たり前にできるように強く意識しなければなりません。来週の鹿宮対県大会や九州大会には、宮崎県代表として大会に臨みます。“強い”だけではなく、“良い”チームを目指して、日々の練習に取り組んでほしいと思います。

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光明

 この週末は、2日間とも鹿児島県での練習試合に参加させていただきました。土曜日は有明体育館で、高原中・宇都中・重富栗野中・大崎中・末吉宇都中・吉野中と11セット、日曜日は宇都中体育館で、宇都中・花岡学園・第一鹿屋中・(鹿児島)南中と9セット試合をさせていただきました。

 この
鹿児島遠征では、3週間ぶりの実践、テスト休み明け、エース温存、裏ローテースタートなど、なかなか厳しい条件の中、なんとか踏ん張り、全勝で終えることができました。正直これは出来過ぎな感じではあります。しかし、力を出し切ればこのくらいはできるということも確かです。
 
もちろん、この20セットの中には、内容が良くないセットもありました。しかし、それ以上に内容が素晴らしい、榎原中が目指すバレーをすることができたセットが数セットありました。それはどんな内容かというと、チームの約束事を強く意識して、8名全員が自分の力を出し切ることができていたということです。その理由は、チームの中心である2年生がコート内外で1年生を引っ張ってくれたことにあります。
 
①はゲームキャプテンとして、いつも通り自ら身体を張ってプレーすることができていました。③は副キャプテンとして、レシーブの中心となって、自分がすべて取るという強い意識でプレーすることができていました。⑤は主将としてエースとして、まだコンディションは万全ではありませんが、一時期と比べてプレーがかなり安定してきており、随所にエースらしいプレーをすることができていました。

 
2月は、いわゆるフォーメーション練習はまったくせず、すべて基本練習、形を作ることと身体を鍛えることのみをやっています。その半ばでのこの鹿児島遠征のテーマは、練習で意識している形を試合の中で意識していくことと、試合の中でコミュニケーションをとっていろいろと修正していくことでした。この2つの点に関しては、合格点を与えて良いと思います。何回かスタッフの思いとコート内の思いがシンクロした場面がありましたし、こちらの想像を超えたプレーも何度かありました。まさにチームが“守”から“破”に変わろうとしている、そんな瞬間でした。

 
また、土曜日に諸事情で遅れていたJA杯の反省会をしていただきました。たくさんの方々に支えられて自分たちの大好きなバレーボールをすることができている、そして自分の大好きなバレーボールをすることで、たくさんの方々を笑顔にすることができていることを忘れずに、一日一日を大切に過ごしてほしいと思います。

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