日誌

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校長室に入ってもいいですか?

 「校長室に入ってもいいですか?」「はい、どうぞ!」「失礼します。」 

 昼休みになると、4年生が毎日のようにタブレット端末と筆記用具を持って校長室に来ます。今、4年生は国語の授業で、インタビューしたことを新聞にまとめる学習をしているそうです。4年生は校長以外にも教頭先生を初め、いろいろな先生方にインタビューをしているとのことでした。

 私へのインタビュー内容としては、小学生の時にしていた習い事、好きなスポーツや好きな教科、好きな食べ物などでした。その後、タブレット端末で顔写真をパチリ。中には、「校長先生の仕事は何ですか?」とインタビューをしてくる子どもがいて、思わずドキッとしました。なぜなら、4年生に分かるように校長の仕事について答えないといけないと思ったからです。少し考えて私は、その子どもに「先生方と協力して、上長飯小に通っている人たちが、みんな笑顔で、『今日も学校に来てよかった』と思える学校を創ることが仕事だよ。」と答えました。その子どもは、「なるほど!」と言って、真剣にノートに書いていました。改めて、校長の仕事はどんなことなのか、子どもたちに説明するのは難しいと思ったところでした。

 今日、校内を回っていると、4年生のある教室の窓に新聞が掲示されていました。先生紹介だけでなく、みんなへのメッセージや学校の魅力等も掲載されていて、グループごとに紙面構成や内容を工夫していることが分かり、感心したところでした。残り3学級の新聞がどのように仕上がっていくのか、今から楽しみです。

 

あー、気持ちいい、水泳は最高!

 今週は梅雨明けしたような天気で、暑い日が続いています。学校では休み時間に給水させたり、昼休みの外遊びを一部制限したりしながら、熱中症対策に取り組んでいます。

 朝、水泳バッグを手にして登校してくる子どもに、「今日は水泳があるんだね」と声をかけると、笑顔で「はい」と返事します。確かに、こんな暑い日に水泳があると嬉しいと思う子どもは多いでしょうね。入水した時の子どもたちの歓声が校長室まで届く時があり、子どもたちの笑顔がパッと頭の中に浮かびます。

 本校では安全な水泳指導を行うために、複数の職員による監視体制のもと、水泳を実施しています。監視する人が足りなければ、校長も例外ではなく、プールに行って他の職員とともに監視します。子どもたちがプールの中に入っている時は、常に子どもの表情を観たり、プールの中に潜っている子どもがいないか確認したりするので、結構神経を使います。子どもたちが先生の指示で水分補給している時にしか、気を緩めることができません。

 今日は、2年生の水泳指導の監視をしましたが、アヒルになって水の中を動き回ったり、イルカのように輪っかの中を潜り抜けたりするなど、水に慣れるための内容が多く、とても楽しそうでした。明日も天気はよさそうです。どの学年の子どもたちが水泳なのでしょうか。

非行防止教室「情報モラルについて考える」

 令和元年度の内閣府の調査によると、小学生で自分専用のスマートフォン等(※携帯電話を含む)を持っている子どもの割合は、40.1%だそうです。本校も同じような割合で子どもたちがスマートフォン等を保持しているのではないかと思われます。保護者が子どもにスマートフォン等を持たせる主な目的は、子どもの居場所の確認や把握だと言われています。しかしながら、スマートフォン等には、さまざまな便利な機能があり、使い方を間違ってしまうと子どもたちが被害者にも加害者にもなってしまいます。それゆえ、家庭において、子どもとスマートフォン等を使用する目的や時間、使用方法を話し合って使い方等のルールを決めるとともに、フィルタリングをかけるなど子どもを加害者にも被害者にもしない工夫を行う必要があると考えます。

 GIGAスクール構想に基づいて一人一台タブレット端末が学校に導入されたことにより、情報モラル教育については学校でも積極的に行っていく必要があります。そこで、今回、都城警察署の協力を得て、学級活動で5年生を対象に情報モラルに関する学習を行いました。内容としては、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)のメッセージのやり取りについて考えるものでした。今回の授業をとおして、小学生も例外ではなくメッセージのやり取りによるトラブルが多く、ちょっとした勘違いからけんかやいじめにつながったり、不用意に写真を掲載したことで犯罪に巻き込まれたり、いつまでもメッセージを送り続けることで生活習慣が乱れたりするなど、SNSの影の部分について考えることができたと思います。

 学校において情報社会を生きる子どもたちに最低限の知識や考え方を教えておくことは、子どもたちを健全な社会人として育てていく上で、とても意義があると考えます。

教育実習生が「道徳」の授業を・・・

 教育実習。もう30年以上前の話です。私自身、教育実習をとおして、先生になりたいという気持ちが強くなったことを今でもはっきり覚えています。当時は4週間の教育実習でした。毎日、日誌を書き、担当の先生の授業を参観したり、指導案を作って授業をしたりしました。私は教育実習期間の中で、授業をしたことよりも、毎日のように昼休みになると運動場に出て、子どもたちとドッジボールをして遊んだことが心に残っています。今、思えば、子どもたちと遊ぶことをとおして、先生になりたいという気持ちが強くなったように思います。子どもたちが授業の中ではあまり見せない、遊びの中で見せるとびっきりの笑顔が好きでした。

 今、本校に宮崎大学4年の教育実習生が来ています。6年の学年主任の教室で学んでいます。今、どんな思いで教育実習をしているのでしょうか。つい、そんなことを考えてしまいます。実際に子どもたちとかかわることで、少しでも先生になりたいという気持ちが強くなってくれればと思っています。むしろ、教育実習生がそのような気持ちで無事教育実習を終えてくれることを切に願っています。

 昨日、教育実習生が道徳の授業をしました。教材は「手品師」です。売れない手品師が子どもとの約束を守るのか、それとも長年の夢であった大舞台で手品をすることを選ぶのか、手品師の心が大きく揺れ動きます。手品師のとった行動をとおして、子どもたちが自分の考えと照らし合わせながら、誠実に生きるとはどんな生き方なのかを考える授業でした。多少緊張していたと思うのですが、教育実習生がとても落ち着いて授業を進めていたので、感心したところでした。子どもたちはワークシートに自分の考えや気持ちをたくさん書いて、積極的に発表していました。

 さすが本校の6年生です。すばらしい!

 

先生から子どもたちへのメッセージ

 2年生のある学級の黒板に、先生から子どもたちへこんなメッセージが書いてありました。

 それ以外に何も書いてなかったので、先生は出張等でお休みではありません。おそらく、昨日先生は子どもたちが帰った後、誰もいない教室で一人、子どもたちの顔と1日の子どもたちの生活の様子を思い浮かべていたのではないかと思います。そして、思わず黒板にこのようなメッセージを書いたのではないでしょうか。この先生が1日を振り返ってみると、中には、思うように頑張れなかった子どもがいたのでしょう。また、勉強ができた、分かったという満足感を得ることができなかった子どももいたのかもしれません。だから、このメッセージは先生も頑張るから、今日はみんな頑張れという期待を込めて書いたものだと思われます。朝、教室に入ってきた子どもたちは、このメッセージを見てどのように思ったのでしょうね。たまには、先生の気持ちを文字で伝えるのもいいなあと思ったところでした。

 本校では、子どもたちが「今日も学校に来てよかった!」と思える学校づくりを目指しています。この先生のように、子どもたちが自分の成長を感じ、満足して帰ってほしいという素直な気持ちを伝えることは、とても大切なことのように思えます。

 さて、今日の子どもたちは、自分の成長を感じ、「今日も学校に来てよかった!」と思って帰ったのでしょうか。気になりますね。

 

こんなところにひまわりの花が!

 夏を象徴する花と言って、ひまわりを挙げる方は多いのではないでしょうか。ひまわりは、明るく鮮やかな黄色い花で見ている人に元気を与えてくれます。また、ひまわりには、太陽の移動につれて花の向きが変わる性質があり、英語では「サンフラワー」と言われています。これらのことから、ひまわりには明るく誠実な印象があります。

 まだ、梅雨真っ只中の学校に、ひまわりの花ができていました。学校の花壇ではありません。場所は4年生のある教室の後ろです。ご覧ください。立派なひまわりの花だと思いませんか。

 花びら1枚1枚に、「すごいね」「手伝おうか」など、いろいろな言葉が書いてあります。学級担任に話を聞いてみると、学級活動の時間に友だちから言われて嬉しい言葉を花びら1枚に書かせたそうです。子どもたちが花びらに書いた言葉を意識しながら生活してほしいという学級担任の願いから掲示したとのことでした。よく考えられた掲示物だと思います。このような言葉がとび交う学級は、とても素敵だと思います。そして、何より居心地がいいでしょうね。

 この学級の子どもたちが来年3月には、ひまわりのように明るく誠実に、そしてたくましく成長してくれていると信じています。

命を大切にする教育~動物愛護センター

 県教育委員会では、「命を大切にする教育」を推進しています。これを受けて本校でも、全学年において性教育を初め、「命」について考える教育に取り組んでいます。

 今回4年生は、宮崎市の動物愛護センターの方を招いて、人と動物のつながりをとおして、命について考える学習をしました。子どもたちは動物愛護センターの仕事や役割等を知ることによって、改めて「命」の大切さについて考え、自分の存在はもちろん、友だちの存在もかけがえのないものであることを学ぶことができたようです。また、身の回りにいる動物に対する見方も変わったのではないでしょうか。

 今の子どもたちはオンラインゲーム等の発達により、自分がゲームのキャラクター(登場人物)となって敵をやっつけて楽しむゲームに触れる機会があるのではないかと思います。自分が操作するキャラクターが敵にやられても、リセットボタンを押せばすぐ生き返る、つまり再び命が与えられるので、ややもすると、「命」の重さが軽いものであるかのように思ってしまう子どもがいないとも限りません。ぜひ、家庭でも、与えられた「命」は一つしかなく、子どもが保護者の皆様にとってかけがえのない存在であることを伝えていただければ幸いです。

 今回の学習をとおして、4年生の子どもたち一人一人が自分や他の人のかけがえのない「命」を大切しようとする気持ちをもち、自他の命を最後まで大切にできる大人に成長していってくれることを願っています。

1学期最後の参観日

 6月21日(金)は、1学期最後の参観日でした。昨夜の天気予報では、線状降水帯が発生する可能性があるとのことでしたが、今回もその予報は外れ、朝は傘がいらないくらいの天気でした。その後、時間が経つにつれて、上空には青空が広がっていき、午後にはまるで梅雨明けしたような天気になりました。

 今日は1学期最後の参観日ということもあり、多数の保護者の方々に来校していただきました。子どもたちの学習の様子はいかがだったでしょうか。1学期も後半に差し掛かり、各学級において担任の先生と子どもたちの信頼関係が築かれ、落ち着いた雰囲気の中で学習が進められていたように感じました。

 これから各学年において、学習内容が1学期のまとめになっていきます。日々の授業を大切にすることはもちろん、自分が苦手なところを見つけて復習をして、まとめのテストに備えてほしいと思います。

 

先生方に聴いて、学んでほしい!

 本校では、都城市教育委員会が推進している「わさびの授業」、いわゆる「子どもたちが主役の授業づくり」に取り組んでいます。

 今回、丸野小学校の坂本順子先生を講師に招いて、子どもたちが主役の授業づくりについて講義をしていただきました。校長が坂本先生に講義をお願いしたのは、昨年度の都城市の教育論文表彰式で聴いた発表内容を職員に聴かせたいという思いからです。坂本先生の取組は具体的で分かりやすく、大変参考になるものでした。

 今回の講義では、「教師が脇役に徹する」という視点から、どのように子どもたちが主役の授業を創っていけばよいかということを学ぶことができました。具体的には、子どもに説明させること、45分間の授業の流れを確立すること、発表や意見交流の仕方をしっかり学ばせること、教科の枠にとらわれることなく子どもたちを鍛えること、そして家庭学習を充実させるためのノートづくりなどです。このように、講義内容は子どもたちが主役の授業づくりの具現化につながるヒントが散りばめられたすばらしいものでした。

 今回の講義をとおして学んだことをいかに自分の授業に取り入れていくか、本校職員の今後の取組に期待したいと思います。

上小見守り隊の方々、ありがとう!

 本校には、子どもたちが毎朝安全に登校できるように、校区内の交差点等に立って子どもたちの登校の様子を温かく見守っていただいている方々が12名います。雨の日も風の日も暑い日も寒い日も・・・。ただただ感謝するばかりです。その方々は子どもたちが学校まで安全に登校できるようにという思いや使命感で見守ってくださっていると思います。これまで登校中、大きな事故等がないのは、ひとえに見守り隊の方々のおかげと言っても過言ではありません。

 子どもたちも見守り隊の方々の気持ちが分かっているようで、見守り隊の方々に何らかのお礼がしたいということで代表委員会で話し合いをしました。その結果、見守り隊の方々へ手紙を書き、感謝の気持ちを伝えることになりました。子どもが学校に向かう途中に立って安全指導をしてくださっている方の顔と名前が一致するように、1年生の学年掲示板に12名の見守り隊の方の写真と名前、そして立っている場所を掲示したところです。これで子どもたちは顔を思い浮かべながら、手紙を書くことができますね。

 来週から実際に手紙を書くことになり、7月5日(金)の朝、12名の見守り隊の方々を学校にお招きし、子どもたちが書いた手紙を渡す予定になっています。子どもたちの感謝の気持ちが見守り隊の方々に伝わり、これからも子どもたちのために活動していただけることを強く願っています。