菓子野っ子ダイアリー

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12月10日(水) ICTで計測、ホワイトボードで分析!~科学者のような眼差しの5年生~

本日は、5年生の理科「ふりこのきまり」の授業風景をお届けします。 これまでの実験で、「ふれはば」や「おもりの重さ」を変えても、1往復する時間は変わらないことを突き止めてきた5年生 。

   
今日の課題は、「ふりこの長さを変えると、1往復する時間は変わるのだろうか?」です。

実験も回数を重ね、子どもたちは準備から計測まで、ずいぶん手慣れた様子で進めています。 実験道具の扱いもさることながら、計測には1人1台端末(タブレット)の時計機能をストップウォッチとして活用。現代の理科室の風景です 。

   
教室のあちらこちらから、生き生きとしたやり取りが聞こえてきます。

「3、2、1、スタート!」、「ストップ!……あ、さっきより時間がかかってる」、「15cmの時は速かったけど、35cmにしたらゆっくりになったね」

真剣な眼差しでふりこを見つめ、0.01秒単位の数値を読み取る姿は、まるで小さな科学者のようです。

   

実験の後は、得られたデータを班ごとに分析します。「結果から言うと……」、「長さが長くなると、時間は増えるってことだね。」

ホワイトボードには、計測した数値とともに、「ふりこの長さを変えたら、1往復する時間は長くなる」という結論が、自分たちの言葉でしっかりとまとめられていました 。

   
班ごとの話し合いで深まった考えを、次はクラス全体でどう共有し、深めていくのか。「ふりこのきまり」を完全に解き明かすまでの、これからの「全体での話し合い」もとても楽しみです。

12月9日(火) 【読み聞かせ】ビックリ!どきどき?じーん……~心と想像力が広がる朝のひととき~

 先日の朝の活動は、子どもたちが大好きな「読み聞かせボランティア」の皆さんによる絵本の時間でした。 今日の選書は、ページをめくるたびに歓声が上がったり、じっくりと考え込んだりと、子どもたちの心を豊かに揺さぶる素敵な本ばかりでした。

◆ 教室からはみ出しそう!?驚きの「実物大」 『実物大!世界のどうぶつ絵本』 が登場すると、子どもたちは前のめりに! 「うわっ、でっかい!」「ホッキョクグマの手、僕の顔より大きいよ!」 本自体も大きいのですが、そこには収まりきらない実物大のパンダの顔やダイオウイカの目。迫力満点の絵に、子どもたちの目は釘付けでした。

  

◆ お菓子が変身?笑顔になあれ 『おかおになあれ!』 では、教室中が笑顔に包まれました。 サクサクのクッキーや、とろけるチョコレートが……なんとユニークな「顔」に変身!「あ、笑ってる!」「おいしそうだけど面白い顔!」と、想像力が刺激される楽しい一冊でした。

  

◆ 「心」ってどこにあるんだろう? 『心ってどこにある』 は、少し立ち止まって自分自身を見つめる時間になりました。 「好きな人の前だとほっぺが赤くなるから、ほっぺかな?」「ドキドキするから胸かな?」 犬の心はしっぽにあるかもしれない……そんな問いかけに、自分の胸に手を当てたり、友達と顔を見合わせたりしながら、「心」のありかを静かに考える子どもたちの姿が印象的でした。

  

◆ 出会いが生む奇跡と多様性 そして、高学年の教室では名作『からすたろう』が読まれました。 誰からも理解されなかった少年と、その隠れた才能を見出した「いそべ先生」の物語。 「どんな大人に出会うかで、子ども時代は変わる」・・・物語を通して、「教育とは何か」「多様性とは何か」という深いテーマに触れました。この世に生まれたすべての人が等しく輝く権利をもっていること、そして個性を認めることの大切さを、子どもたちは静かに、しかし強く受け止めていたようです。

  
 朝の短い時間ですが、驚き、笑い、そして深い学びがつまった「心の栄養」たっぷりの時間となりました。 ボランティアの皆様、今日も素敵な本との出会いをありがとうございました。

12月8日(月) 【5・6年生】世界を見つめ、足元から行動を!~プレゼンコンテスト校内審査~

 12月3日(火)、5・6年生の教室にて「令和7年度 都城市小・中学生プレゼンコンテスト」に向けた校内審査会が行われました。このコンテストは、子どもたちが身近な社会問題に関心を持ち、自分たちの考えを伝えることで情報活用能力を高めることを目的としています 。

 【初めての挑戦 5年生】 5年生にとっては初めてのプレゼン発表。開始前は緊張でドキドキしている様子が伝わってきましたが、いざ始まると堂々とした発表を見せてくれました。 5年生からは2つの班がエントリーしました。

 ◆「農家の高齢化問題について考える」:自分たちのお米作り体験を通し、農業の担い手不足という社会問題に切り込みました。

 ◆「地球温暖化による異常気象の影響について」:台風など、身近に感じる気象の変化から環境問題について考察しました。

  

【想いを形に 6年生】 6年生は3つの班に分かれ、全員が発表を行いました。

 ◆「菓子野町の人口を増やしたい」:地域の未来を考え、人口減少という課題に対するアイデアを発表しました。
 ◆「修学旅行の思い出」・「心に残った修学旅行」:平和学習や歴史探訪など、実際に現地で学んだことや感動をスライドにまとめました。

  

◇タブレットで相互評価 発表を聞いた後は、ただ拍手をするだけではありません。1人1台の端末(Chromebook)を使い、Googleフォームを通して「声の大きさ」「スライドの見やすさ」「内容の説得力」などを文章で入力し、互いに評価し合いました 。真剣な眼差しで友達の発表への感想を打ち込む姿は、さすが高学年でした。

 ◇審査結果発表 先生方による厳正な審査の結果、今年度の学校代表は…… 5年生の「農家の高齢化問題について考える」チーム に決定しました。

  

 選定の決め手は、募集要項にある~「Think Globally, Act Locally(世界規模で思考し、足元から行動せよ)」~という視点 です。自分たちの実体験(お米作り)から出発し、それを社会全体の課題(高齢化・食料問題)へとつなげた構成が高く評価されました。 
 代表に選ばれたチームは、これから動画とスライドをさらにブラッシュアップし、都城市への提出に向けて準備を進めます。惜しくも代表にならなかったチームも、地域の課題や自分たちの思い出を「相手に伝わるように表現する」という素晴らしい経験ができました。この学びを、これからの学習にも生かしていってほしいと思います。

12月5日(金) 親子で頭をひねって挑戦!~5年国語「カンジー博士の暗号解読」~

 先日の参観日、5年生の教室では、まるで謎解きイベントのような国語の授業が行われていました。

【単元名は「カンジー博士の暗号解読」】 黒板に書かれた△や◯、□といった記号の暗号文を読み解き、隠された漢字を当てる学習です。

  

「レベル1」は自分の力で!

まずは、黒板に張り出された「レベル1」の問題からスタートです。

最初は「?」という表情で考え込んでいた子どもたちでしたが、一人がひらめくと、教室のあちこちから納得の声が上がります。

「わかった!これ、読み方は一緒なんだ!」

「読み方は同じ『ジ』でも、△は『時』で、こっちは『自』だ!」

子どもたちは、「記号には読み方が同じで、形(意味)が違う漢字が入る」というルールに気づき、次々と正解の漢字を当てはめていきました。

【難問「レベル2」は親子で協力!】

 続いて出題された2問目は、ぐっと難易度がアップ。「うーん……」と鉛筆が止まる子が増えてきました。すると、後ろで見守っていたお父さん、お母さんたちの出番です。

   

   

「ねえ、これ『放課後』じゃない?」、「あ、そうか! じゃあ読み方は『ホウ』だ!」

「でも、こっちの△に入る『ホウ』は何だろう?」、「北西の……角だから……?」

 あちこちの机で、親子で顔を寄せ合い、相談する姿が見られました。保護者の方も「けっこう難しいね」「あ、この漢字じゃない?」と、子どもたちと一緒に本気モードに。

  

 正解にたどり着いた時の「あ~、すっきりした!」という笑顔は、大人も子どもも一緒でした。

漢字の面白さと奥深さを、親子で楽しく味わった1時間となりました。保護者の皆様、ご協力ありがとうございました!

12月4日(木) 【1年音楽】「いいおと みつけたよ!」~お家の人の前でドキドキの演奏会~

 11月28日(金)の参観日、1年生は音楽室で「きにいった おとを みつけて、うたと いっしょに ならしましょう」の学習を行いました。

 教室に入ると、いろいろな楽器がずらり。 トライアングル、すず、カスタネット、タンバリン、ウッドブロック……。 子どもたちは、たくさんの楽器の中から「これだ!」と思うお気に入りの一つを選びます。

 今日のめあては、ただ鳴らすだけではありません。 「この楽器は、どんな叩き方をするといい音がするかな?」と考えながら、歌に合わせてリズムを打ちます。緊張気味の顔が見られます。「次はぼくの番だ……」

  

 お父さんやお母さんが後ろで見守る中、一人ずつ順番に発表を行いました。 いつもより少し緊張した面持ちでしたが、自分の番が来ると表情は真剣そのもの。

自分の番が近づくと……

(チリリン チリリン♪) 「お星様が光っているみたいでしょ?」

写真の児童は、トライアングルという楽器を選んで演奏しました。角の部分を素早く往復すると鳴る音を楽しみながら、リズムに乗って堂々と発表することができました。

  

他のお友だちも、 (シャン、シャン♪) と涼しげなすずの音や、(カン、カン!) と元気なウッドブロックの音など、 それぞれの楽器の「いい音」を見つけて響かせました。

 みんなの前で、しかもお家の人が見ている前での発表はとても緊張したと思いますが、演奏を終えた子どもたちは 「あ~、ドキドキした! でも楽しかった!」 と、ほっとしたような満面の笑顔を見せてくれました。音を楽しむと書いて「音楽」。 一人ひとりが主役になれた、素敵なミニ演奏会となりました。