日誌

2024年2月の記事一覧

立志式行われる

2月14日(水)、立志式の日。朝から1年生は先輩たちのために会場を準備しました。椅子を並べ長机を用意し白布を設え、少しずつ会場ができあがっていきます。一番末っ子の1年生ですが、何かできる仕事はないかと、大変積極的に動く姿があちらこちらに見られ、成長を感じました。手早く確実な仕事ぶりであっという間に会場ができあがりました。頼もしいです。

 

 

 午前中の授業を終え、昼食休憩・専心(清掃)の後、立志式を迎えました。立志式の開始が告げられると、会場はぴんと張り詰めた空気になりました。校長先生からは、「ノブレス・オブリージュ(noblesse  oblige)ー尊敬に値する立場にある人はそれにあう貢献をしていかなければならないー」という言葉を教えて頂きました。立志を迎え、徐々に大人としての行動が求められるようになる生徒たちに、失敗しても果敢に挑戦して、リーダーとして世界に貢献し、活躍する人になってほしいと締め括られました。いよいよ、式の中核となる、一人一人の「決意発表」。それぞれ自分で認(したた)めた色紙(しきし)を掲げ、壇上で決意の言葉を述べます。最初に、中田希來さんが立志を迎えた13期生の個性豊かで明るい元気な仲間と共にここまで成長してきたこと、そして、周りへの感謝を忘れず、自分の可能性を広げられるよう13期生全員で頑張っていきたい、と代表の決意の言葉と自分のひと文字を発表しました。中田さんに続き、全員が、これからどんな目標や夢を持って進みたいか、何を大切にしたいか等、個性豊かなひと文字とその所以(ゆえん)を堂々と発表しました。中核のもう一つ、「立志の誓い」では、平山笑里さん石窪大和さんが代表として全員をリードし、誓いの言葉を斉唱しました。「生徒から贈ることば」では、3年生の五十川杏彩さんが「失敗は成功の元」という言葉を例に引き、失敗があるから今日がある、ありのままの自分を受け入れてみよう、と温かい励ましの言葉を贈ってくれました。保護者から贈る言葉では、保護者代表の奥村様から、人生をゲームに例えるなら、という中学生にとってとても分かりやすい言葉たちで、「人生という名のゲームの攻略法」として二つのアドバイスを贈って頂きました。保護者との手紙交換では、2年生が保護者のところへ行き、手紙を交換する温かな交流もありました。校歌斉唱では、指揮・佐澤和奏さん 伴奏・石橋彩花さんで全員で心を込めて合唱による校歌を美しく響かせました。

 

 

 

 今年の記念講演は、宮崎花ふぶき一座宮田わかな様が講師を務めてくださいました。演題は「まちに笑顔の花が咲く~あなたのそばによりそいたい!」。小学校の先生になろうと思われていた宮田様がなぜチンドン屋になったのか、という人生の選択についてのお話の随所に、すばらしい師匠との出会いのこと、出会いやふれあいといったデジタルでは味わえないことのよさ、口蹄疫やコロナ禍等で辛い思いをされたこと、などその場その場で感じたこと学んだことを折り込んでくださり、会場中の人が笑顔で聴き入っていました。途中、2年生の増田陽さんがチンドン太鼓を実際に演奏してみる場面もあり、会場は大盛り上がりでした。宮田様の志である「人に笑顔と元気を与えること」をその場で実践して頂いたような、とても明るい楽しいお話を、ありがとうございました。また、生徒全員に手書きの「夢」というカードをプレゼントしていただきました。最後に生徒を代表して石橋彩花さんがお礼の言葉を述べ、青山桜咲さんが花束を贈呈しました。お忙しい中、講師を務めていただきプレゼントまで用意してくださった宮田様に心からお礼申し上げます。ありがとうございました。

式が終わった後、2年生全員で記念写真を撮りました。

 

 

 立志式は、14歳という大人へ向かう時期に、自らの志を立て、みんなの前で宣言し、それに向けてのさらなる努力の意欲を高める機会とする式です。大切なのはこれから。2年生は後2ヶ月もしないうちに中学校最高学年の3年生となります。一人一人が伸びゆくことはもちろん、附属中全体のトップリーダーとして全員で成長していってほしいと思います。