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駅伝・ロードレース大会

 12月8日(金)に駅伝・ロードレース大会を実施しました。透き通るような晴天に恵まれ、気温も10度弱と生徒にとってはまずまずの環境だったと思います。1年生についてはインフルエンザの流行により、中止を余儀なくされましたが、2,3年生のロードレースの部では、誰一人力を緩めることなく、男女ともおよそ2.3キロを走りきりました。駅伝の部では、1区女子で県駅伝3位のメンバーが火花を散らし、途中区間でもめまぐるしい順位変動がある等、例年以上にハイレベルなレース展開となりました。

会長挨拶

「おはようございます。寒くなってきました。持久走をするにはベストコンディションですね。今年も駅伝・ロードレース大会を実施できることをうれしく思いますが、みなさんはそうでもないかもしれませんね。持久走は、正直きつい種目です。己との戦いが待っています。それでもあえて実施するのは、困難なことを乗り越えたときの自己実現という至福の喜びを味わってほしいからです。後半には、クラス対抗の駅伝が実施されます。先日本校の女子が県の駅伝で3位に入賞しました。九州大会まであと9秒。応援に来られていた各学校の校長先生からもたくさんのお褒めの言葉をいただきました。駅伝には、1本のたすきをチーム一丸となって運ぶ「絆」、そして区間ごとに繰り広げられる競い合いなどの魅力があります。選手の中には初めてメンバーに選ばれた選手もいるかと思いますが、チームのメンバーやクラスメートの声援を力にしてください。全校生徒のご健闘を期待しております。それではみなさん、頑張ってください。」

会長講評

「みなさん お疲れ様でした。高千穂中学校の大会をはじめて見させていただきました。正直な感想を言います。「すばらしい」の一言に尽きます。ロードレースの部では、生徒のみなさんの熱い応援と、みんなが全力を出し切るという取り組む姿勢に感動してしまい、思わず大きな声で応援してしまいました。また、駅伝の部においては、やはり現役の2年生が強かったですね。それでも、区間ごとに繰り広げられた勝負は、順位が目まぐるしく変動し、見応えがありました。そしてなんと言っても、陸上部の圧巻の走りには、脱帽でした。ご存じのとおり、女子は、県3位の結果を残しているメンバーが走っていましたので、各部活動のエース級のメンバーでさえも歯が立ちませんでした。そういう意味からも、今日のこの大会そのものがレベルの高い大会だったと言えると思います。運営の方でも、1年生の先生方の代わりを役員や見学生がしっかりカバーしてくれたり、何より、駅伝で最下位ながら最後まで決して手を抜かず走りきった3年2組のアンカーにゴールテープを準備してくれたこと。これは誰一人残さないという思いやりの心を胸に焼き付けてくれました。本当にありがとうございました。最後になりますが、寒暖の差が激しい日々が続きますので、各自健康管理には十分注意してください。以上で講評を終わります。」

実行委員長 池田麗輔さんの感想

「みんないつもとは違い真剣な顔で臨んでいたり、寒いのにもかかわらず一生懸命走りきっていてすごいと思いました。僕たちのクラスは駅伝の部で優勝することができました。ですが、僕は順位やタイムがすべてではありません。一番大切なことはやっぱり“最後まであきらめないこと”だと私は思います。だから一位になれなくても最後まであきらめなければそれでいいと思います。みんな最後まであきらめずに走っていたためとても素晴らしい駅伝・ロードレース大会になりました。そしてこの大会でクラスの仲がさらに深まったことでしょう。このクラスで過ごす時間もあと少しです。だからこそ、このクラスで過ごす残り少ない時間を大切にしようと思いました。この大会で自分自身、気持ちの面でとても成長できました。来年も駅伝・ロードレース大会があるので最後まであきらめず全力で走りたいと思います。」

結果詳細はこちらから

令和5年度 駅伝記録表1.pdf

令和5年度 駅伝記録表2.pdf

令和5年度 表彰者一覧.pdf

 なお、中止された1年生の部は、12月15日(金)の6校時に本校運動場にて、全員ロードレースの部に参加するという代替措置をとります。

1年生の部 実施要項はこちらから

令和5年度 1学年校内駅伝実施要項(完成版).pdf

重松 清氏 「特別授業」

 令和5年11月27日に重松清氏による「特別授業」が実施された。
 この「特別授業」への参加は、高千穂高等学校の長友校長が随分前から本校に声をかけてくださり実現したものであり、まずそのことに感謝申し上げたい。
 直木賞作家の重松氏の「特別授業」を生で受講できたことは生徒たちにとってかけがえのない財産になったに違いない。
 特に、氏の「少年少女の悩める心」、「成長の姿」を扱った作品は、中学校の国語の教科書にも何度も取り上げられるなど、今の中・高生の心情を最も理解している人物の一人であることは疑いようがない。
 さて、その氏による「特別授業」だが、本校からは全生徒、職員が参加し、4名の生徒が壇上で実際に授業を受けさせていただいた。
 この4名の生徒は事前に氏から「わたしがおすすめしたい高千穂のベスト3」という課題の提出が求められたが、担当であった教頭は、生徒の「生の声」を氏に聴いてもらいということもあり、一切(誤字等の訂正以外)生徒の作成物には手を加えていない。
 しかし、氏の「特別授業」で発表をした本校生徒の素晴らしいことといったら言い表す言葉がないほどであり、隣に座ってらっしゃる長友校長が絶讃したのは言うまでもない。
 特に、壺田つくしさんの「みんな優しい」は、「〇〇のベスト3」などというと観光地や有名な食べ物などの定番を多くの人が紹介してくれるが、壺田さんが違った視点で取り上げてくれ、この「みんな優しい」というのが氏の心に響いたということであった。
 壺田さんは「高千穂という厳しい環境下であっても同じ地区に住む人が互いに手を取り合って先祖代々生きてきたことと、これからもその優しさを紡いでいきたい」ということを発表(もちろんノー原稿でした)してくれた。
 この発表に対して、長友校長が「まだ2年生でしょう。是非こんな生徒さんがうちの学校に来てほしい・・・。」という最高の賛辞をくださったほどである。
 話はかわるが、この「特別授業」で氏が最も生徒たちに伝えたことは何だったのだろうかと考えたときに、私は次のように受け取った。
 「みんなちがってみんないい」ということである。
 最近では、「誰もが違っていていいんだよ。」というように、「違いを受け入れよう」とか、「違いを認め合おう」といった意味で使われているが、言葉だけが一人歩きしているような気がする。
 しかし、他人同士なら違いがあるのは当然で、受け入れたり認め合ったり、受け入れなかったり、認め合わなかったりするものではないはずである。
 「互いに別々の短所はあっても、互いに真似のできない素晴らしい長所があるからこそ、みんな大切なんだ」というのが、この言葉の意味するところではないかと考える。
 そういった意味で考えると氏の言う「言葉というのはそんなに単純なものではない。」というのも合点がいく。
 現代(とかく若物は…)は、SNS等で「いいね」や「むかつく」などの短い言葉で済ましてしまう風潮がある。
 しかし、そのような短い言葉だけでは、自分の心の内や思いを言い尽くせるものはない。
 だからこそ、人間は互いの考えや意見を言い合ったり、時には討論したりすることが大切なのだということである。このことが「大切なみんなを認める」ということにつながっていくのだ。
 つまり、「みんなちがってみんないい」ということである。

 私自身が、今回の「特別授業」の受け取り方も人それぞれで受け取り方が違っていていいと考える。
 だからこそこの「特別授業」をただ受けた、聴いたに終わらせるのではなく、自分たちがどのように感じたり、考えたのかを共有できる場が必要であると考える。
 2学期ももう1か月を切り、特設してこの場を設けることは難しいかもしれないが、生徒たちに声をかけるなどして今回の感想を聴いてみたいと思っている。ひょっとすると自分たちで、このことについて話し合っている場を目撃することができるかもしれない。
 そうであったならこの上ない喜びであり、今回の「特別授業」に参加した甲斐があったというものである。
 いずれにしろ、先に述べたように、今回のこの「特別授業」が生徒たちにとってかけがえのない財産になったということには違いない。

本校教頭復命より

薬物乱用防止教室

 11月9日(木)に警察本部生活安全少年課延岡地区サポートセンターから講師をお招きし、「薬物乱用防止教室」を実施しました。教頭先生からの講師紹介の後、誰でも一度は耳にしたことのある「薬物やめますか!それとも人間やめますか!」というフレーズから薬物乱用防止に関する講話が始まりました。薬物は一度でも使用したら乱用となります。たった一度の過ちで、身体に与える影響は多大なもので、たとえやめてもフラッシュバックに苦しめられたり、死に至ることも珍しくありません。だからこそ薬物乱用については、全世界で厳しい法定刑が定められています。薬物も覚醒剤やコカイン、ヘロイン等のほかに危険ドラッグも多種類出回っており、一昔よりも入手しやすくなっているのが現状とのことです。全国ニュースでは、大麻グミによる被害が話題になり、本県では、近隣市町村での大麻販売業者の逮捕が町民を震撼させました。薬物に手を染める理由の多くは、「好奇心」です。いけないことは十分に分かっているはずです。捕まらなければ大丈夫ということでもありません。最終的には、好奇心や様々な誘惑に打ち勝つ強い精神力を養うことがとても重要であります。

 講話後の質問も多数あり、この薬物乱用防止教室をとおして、薬物乱用による心身への影響について考える良い機会になりました。今後の学校生活のみならず、生涯にわたって生かしてほしいと思います。

避難訓練(火災編)

 10月10日(火)の6校時に避難訓練を実施しました。今回は多目的教室2で火災が発生することを想定した訓練でした。教頭先生による出火の放送の後に生徒が運動場に避難してきました。全校生徒が240名という中規模校で校舎もすべてが2階建てという避難に有利な造りではありますが、南側は高千穂峡。土砂災害危険区域にも指定されている本校。火元から離れて避難していくのが火災時の避難の原則ですが、その方向は3方向に限られます。中学校移転の話も進んではいるものの、完成まではまだまだ数カ年を要するため、しばらく、現在の学校で訓練を終始徹底していく必要があります。避難時の態度も良く、スムーズに実施できたと思います。4月の避難訓練時に私が話した心構えを全校生徒に尋ねたところ、3年生男子がさっと手を挙げ、答えてくれました。「想定外を想定する」と。そのとおりです。いくら訓練を積んでも、訓練どおりにいかない可能性が高いです。ですから、平常心を失って、落ち着いて行動することができないかも知れません。だから、「想定外を想定する」ことが大切だと話をしました。実は今回の訓練に関する共通理解を図っている際も避難は、標準的な経路を説明したあと、火元である多目的教室2近くの教室や多目的室近くが標準の避難経路になっている場合、どうすれば良いかを考えさせました。基本は「火元から離れて避難する」です。また、「自分の命は自分で守る」ことを最優先させた避難をすることを指導しました。西臼杵広域消防から来られた講師の方々から説明を受けた後、煙体験を行いました。火元である多目的教室2は煙(訓練なので甘い匂い)が充満していました。10名前後の集団でその中に入りましたが、視野が狭くなり、なかなかの臨場感を味わうことができたと思います。最後に全員体育館に集まり講師の方から講話をいただきました。火災の原因のトップは、煙草の火の不始末とのこと。人為的なもので人間の意識により十分防ぐことができるものです。

 暑い夏が終わったと思いきや秋もなくいきなり冬になりつつある朝夕の寒さを感じる今日この頃。火を扱うことも増えてくことでしょう。今回の訓練が非常時に参考になればと思いますが、やはりまずは火事を起こさないことが先決です。

 

令和5年度紅葉祭

 令和5年度の紅葉祭は、会場を武道館に変更して実施しました。コロナ感染症による制約がなくなったこともありますが、本校体育館が手狭であること。保護者の来場制限を撤廃し、ご家族や地域の方々にも観戦していただいたり、総合的な学習の時間を使って学んでいる「地域伝統芸能」の講師の先生をはじめ、地域の方々にも見ていただきたいという思いが大きなねらいです。初めての取組ですので大変だったと思いますが、無事終えることができました。地域伝統芸能の講師の方々をはじめ、PTAの方々のお力添えに心から感謝いたします。今年の紅葉祭は、「飛翔 ~音に乗せて個性よ羽ばたけ」という素敵なテーマでした。予測困難な社会に羽ばたいていくための勢いを足してくれるのは、生徒のみなさんの笑顔や元気な姿、集団生活の中で培う我慢や勇気等です。地域伝統芸能を披露できるのも4年ぶりとのことです。再開に向けて、実行委員会や生徒会のみなさん、学習部の先生方は特に苦労があったかと思います。そして、困難なことは承知の上で「できることを前提に企画する」という、多くの方々の努力がこの紅葉祭に繋がったことでしょう。人それぞれいろいろな個性があり、意見の違いや思いどおりにならないことがあるのは、学生時代も社会に出ても同じです。今置かれている環境の中で、仲間や周囲の方々とどのように協力して、それぞれの「個性を羽ばたかせる」かは、生きる上でとても大切なことだと思います。3年生にとっては、これが最後の紅葉祭でしたが、「飛翔」というスローガンのように高千穂町の宝であるみなさんがさらに羽ばたいていけるきっかけになったと思います。学校運営協議会委員の皆様、高千穂警察署、高千穂高校、及び地域伝統芸能の講師の方々を来賓として迎え、緊張感のある、心に残る紅葉祭でした。

 開会行事の後、英語暗唱弁論が始まりました。代表の5名は先日行われた西臼杵郡英語暗唱弁論大会でも発表していますので、堂々としていました。続く国語弁論では各学年代表3名による発表で、それぞれの主張をしっかりと述べてくれました。

 休憩をはさみ、合唱コンクールがスタートしました。2年⇒1年⇒3年の順に素晴らしい歌声が館内に響き渡り、さすが3年生というのが正直な感想です。午後のプログラムでは、地域伝統芸能を披露しました。民謡やなぎなた、棒踊り、三田井神楽とおよそ10時間かけて学習したことを精一杯、披露しました。時折ぎこちない所作もありました。講師の先生方も駆けつけてくださり、心配そうに見守っておられましたが、まずますの出来だったと思います。

 最後は、吹奏楽部の演奏でした。3年生のマイクパフォーマンスや曲に合わせての踊り、教員の途中参加もあり、大変盛り上がりました。

 合唱コンクールは3年2組が最優秀賞を獲得しました。広々とした武道館での実施により、ゆとりをもって活動できました。観客席も多く、ご来場の方々にも満足いただけたのではないかと思います。今後、事後アンケートをとり、次年度開催に向けての参考にさせていただく予定です。

 なお、10月30日(月)から11月1日(水)がフリー参観、同2日(木)が参観日となっております。その期間には、習字や美術作品、地域伝統芸能で製作したの「えりもの」や「しめ縄」等を校内に展示しますので、気軽に足を運んでいただければと思います。

 実行委員長の話

 「今日は英語暗唱・弁論、国語弁論、合唱、地域伝統芸能、吹奏楽の発表お疲れ様でした。英語暗唱・弁論と国語弁論では代表者の皆さんが堂々とした素晴らしい発表をしてくれました。

 合唱では、1年生は初めての合唱でしたが、声がよく出ていて元気をもらえるような合唱でとても良かったです。2年生はトップバッターで緊張したと思いますが、ハーモニーがとてもきれいで一体感のある合唱でした。3年生は強弱などの工夫が見え、歌詞の意味をよく考えて歌っているのが伝わってくる合唱でした。どのクラスもそれぞれの個性がよく出ていて素晴らしかったです。

 地域伝統芸能では皆さんが地域の伝統を学びながら、練習してきた成果が存分に発揮されていました。

 吹奏楽部の皆さんの演奏はとても迫力があり、見ている人たちが楽しめるような演奏でとても素晴らしかったです。

 今回の紅葉祭は地域伝統芸能の発表や武道館での開催で慣れないことも多かったと思いますが、皆さんのおかげで素晴らしい紅葉祭になりました。ありがとうございました。1、2年生は来年の紅葉祭も素晴らしものになるように頑張ってください。3年生は紅葉祭を通してさらに一致団結できたと思うので、入試に向けて皆で頑張っていきましょう。」