日誌

附属中のできごと

卒業論文発表会開かれる

3月8日(金)1・2時間目に、本年度の自然科学探究研究発表優秀者による卒業論文発表会が開かれました。今回の発表会では、3年生の優秀者5名が発表しました。それに先だって、1年生からも1名の自然科学探究研究発表優秀者が発表しました。発表者とテーマは次の通りです。(発表順に記載)

  ① 自然科学探究発表(1年生)  重留悠吾さん

        テーマ:なぜ放置したプールは緑色になるのだろうか

  ② 卒業論文発表(3年生)   山元紗羽さん

        テーマ:肌の乾燥を防ぐには

  ③ 卒業論文発表(3年生)   弓削匡平さん

 


        テーマ:チンダル現象の起こる条件

  ④ 卒業論文発表(3年生)   重留啓秀さん

        テーマ:動物の骨の不思議

  ⑤ 卒業論文発表(3年生)   川崎蒼士さん

        テーマ:表面張力を測る~人間が水の上を歩くためには~

  ⑥ 卒業論文発表(3年生)   満永由師さん

        テーマ:環境にやさしい除草剤を作りたい

附属中生全員が一堂に会し、それぞれの発表を聞きました。1年生は、研究を始めて1年に満たないくらいの期間ですが、自ら足を運んで具体的に動いて研究調査を進めた内容を上手にまとめていました。3年生は、2年間かけて研究した内容ですから、より深く濃い発表となっていました。課題から次々と新たな課題を見つけ、弛まず実験を重ねて追究した研究は聞き応え・見応え抜群です。また、3年生は8,000字を基本とした論文を書き上げていますので、その内容をどう分かりやすく伝えるかも大切なところです。どの発表者も写真やグラフ・表と行った資料を上手に用い、聞き手を納得させる発表でした。総じて、諦めることなく継続し研究し続ける姿勢はとても大切だと分かりました。この発表会には、高校の理科の先生、総括教頭先生など数名が見にきてくださっていました。来年度、3年生は総合的な探究の時間で、高校での探究についてより発展的に学習したうえでグループ研究に取りかかります。1・2年生はそれぞれ進級し、どちらも卒業論文に関わっていきます。今回の発表会は、これからの「探究」に向けて、自分の取り組みに還元できるすばらしい機会となりました。発表してくれたみなさん、ありがとうございました。

 

 

 

  

 

三寒四温…春の雨

2月下旬から、朝・晩に冬の寒さが残る晴れの日と、水気をたっぷり湛えた空気の中に降る温い雨の日が交互にやってくるようになりました。冬に現れるこんな天候をさして「三寒四温」とはよく言ったものです。そんな3月を迎えたばかりの3月4日(月)~7日(木)の期間、令和6年度高校一般入学者選抜検査の準備・実施などに伴い、生徒は自宅学習となっています。5日(火)、一般入学者選抜検査の1日目は朝から結構な量の雨が降り、受検生のみなさんは傘の花を咲かせ会場である泉ヶ丘にやってきました。2日目は雨落ちてきませんが、どんよりとした空が広がっていました。しかし、そんな空模様なんて気にならないくらい、受検生のみなさんの「泉ヶ丘に進学したい」という熱い思いが、受検に臨む真摯な態度からひしひしと伝わってきて、心地よい緊張感のある日々が続きました。校舎の外を見ると、図書館前の桜の木は芽を膨らませ、赤い椿の花は次々と花をひらいています。もてる力、努力の成果が十二分に発揮できた2日間になれば、と思います。合格者は、3年生にとっては来年同学年として過ごす人たちですし、1・2年生にとっては尊敬すべき高校の先輩となる人たちとなります。「泉ヶ丘」を目指して全力で頑張っている人たちがいます。「泉ヶ丘」生として、自宅学習期間も含め、負けないように地道な努力を続けましょう。

 

 

3年生、学習会に参加する

3月に毎年行われている学習会ですが、今年は3月3日(日)に南九州大学で行われました。高校1・2年生の理数科生と、普通科と3Aの希望者が標準コースと応用コースに分かれて学習しました。北九州予備校の先生方が熱く、わかりやすく講義してくださり、この日だけでかなり前進できた手応えを感じた生徒が多かったようです。予習として取り組むことになっていた課題も、レベルが高いものだったようですが、講師の先生方が長年の経験で得たコツやアドバイスを教えてくださり、考えていくヒントをもらったようでした。

   

東京大学教授講演会が行われました

従前からお知らせしていた、東京大学教授による講演会3月2日(土)に本校義友会館で行われました。高校理数科1・2年生、中学生やその保護者の方にも呼びかけられ、附属中学校からも積極的に参加した人もいました。講義をしてくださったのは、東京大学工学部長の加藤泰浩教授で、「みんなで未来を拓いていこう 〜工学は未来を拓く〜」と題して、東京大学工学部各研究室の研究内容紹介を通して工学部の魅力などについてご講演されました。大変ためになる話ばかりで、工学に対する印象が変わった生徒や東京大学に興味を抱いた生徒も多かったのではないでしょうか。附属中から後々東京大学に進学した先輩もいます。また、3年生での修学旅行の大切な体験の一つが東京大学で受ける講義となっています。国内最高学府での学びを、早くから視野に入れておくこともよいことです。加藤先生、ありがとうございました。

第76回都城泉ヶ丘高等学校卒業式挙行される

朝、見上げれば透き通るような空。時間が経つにつれ少しずつ雲も出てきて、日が差さない分冷たい風を感じる日となりましたが、幸いにも雨は落ちてきません。3月に入りました。都城泉ヶ丘高等学校では3月1日(金)第76回卒業式を迎えました。感染症等の影響により昨年度までの数回は卒業生と保護者、職員を主な出席者として卒業式が行われてきましたが、本年度は久しぶりに来賓をお迎えし、在校生、附属中学校生徒が参加しての式となりました。来賓、保護者、在校生、附属中学生、職員が待ち受ける中、1組から順に卒業生が入場してきました。今年の卒業生は273名。3年間の課程を終え、高校を巣立っていきます。理数科の附属中の先輩方は6年間の「泉生活」と別れを告げることになります。国歌斉唱の後、いよいよ卒業証書授与。担任の先生が心を込めて名前を呼び、一人一人返事をしてその場に立ちます。学級毎に全員の名前が呼ばれ、代表が証書を受け取ります。一人一人が晴れやかな卒業の姿を披露していました。校長先生式辞では、これまで培ってきた知識・ものの見方・探究心を常にアップデートすること、自分の信念を貫き果敢に挑戦し失敗してもしなやかに立ち直るレジリエンスをもつことの大切さを話してくださいました。新川和江さんの詩「千度呼べば」、中山大三郎さんが作詞された「人生いろいろ」など、親しみやすい例を示されながらのお話でした。在校生送辞の代表は附属中の先輩である高校2年生牧誠一郎さん。日常の勉学等に地道に励んでこられたからこそ行事等に全力を尽くすことができる、と卒業生の根底にある姿をしっかりと伝え、変化を恐れず新しいことに挑戦していくことを教えてくれた先輩方に感謝の気持ちを述べました。卒業生答辞は生徒会長を務めていた黒肱博太郎さん。多くの行事の思い出、そして部活動を通して学んだこと、先生方の温かい言葉、ここまで育て支えてくれた両親への感謝など、卒業に当たっての素直な思いを伝えました。附属中生も参加して歌う卒業式の歌。「仰げば尊し」「蛍の光」。昔から歌い継がれてきた歌ですが、言葉と旋律の美しさが厳かな式場全体を包み、心に響きました。校歌斉唱は、卒業生が校歌を歌う最後の機会です。卒業生・在校生・附属中学生全員で心を込めて高らかに歌い、卒業を祝いました。第76回卒業式は、見事な式でした。半月後には附属中の第12回卒業式が行われる予定です。高校に倣い、すばらしい式で3年生を祝いましょう。