日誌

附属中のできごと

離任式~新たな出発

万物芽吹く春は、新鮮な心躍る季節ではありますが、一方、お別れの季節でもあり、心寂しく名残惜しい気持ちににもなります。3月29日(金)離任式が行われました。今年度の異動で、都城泉ヶ丘高等学校・附属中学校から14名の先生方が、新たなステージに出発されることになりました。その中でも、附属中学校に深く関わっていただいたのは、次の3名の先生方です。

   冨田真吾先生(9年勤務) 

    数学を教えていただきました。中学の教務主任、女子テニス部顧問としてもお世話になりました。

               沖水中学校に主幹教諭として赴任されます。

   大木嘉二郎先生(6年勤務)

    美術を教えていただきました また、美術部の顧問として、専心の指導者としてもお世話になりました。

               学校勤めに一区切り、新たな道に進まれます

   松元孝巨先生(3年勤務) 

    中学校の事務全般を取り仕切ってくださいました。生徒と直接接する機会は少なかったかもしれませんが、

               学校生活が不自由なく快適に遅れるよう働いてくださいました。宮崎工業高校に赴任されます。

3名以外でも、例えば昨年度までの授業で、部活動で、学校行事で、係活動等でお世話になった先生方があると思います。心から感謝申し上げます。中学生は、離任式の後、卒業した3年生も一緒に、大会議室で3学年合同で離任式Jr.を開き、先生方と最後のお別れをしました。くす玉も準備され、寂しい中にも笑顔もたくさんある会となりました。「春」の語源に、さまざまなものが「張る」季節であるから、という説があります。背筋を伸ばし、心をたくさんの思いと希望でいっぱいに張り詰めて、新たな出発を言祝ぎたいと思います。

先生方、ありがとうございました。

 

 

春の泉ヶ丘

泉ヶ丘では、今年も桜の花がいろんな場所で花を開き、学校を彩っています。よく見ると、木によって花の色が違うことに気づきます。白に近いピンク、それよりややピンク色の強いもの、更に濃いピンク……。日々を慌ただしく過ごしていると「ああ、桜だな。今年も咲いたな。」「きれいだね。」と思っても、気づけばもう落下盛んとなり、散ってしまっている……そんなこともしばしばです。ときに心を落ち着かせ、桜を見上げてみるのもよいですね。花に、木に、たくさんの個性が見えてきます。気づくと、正面玄関のアプローチの花も咲き出していました。附属中の校章の赤と同じ色です。

 

 

入学予定者説明会開かれる

3月26日(火)午後入学予定者説明会が開かれました。先日、各小学校で卒業式を迎えたばかりの入学予定者40名保護者の方々が参加されました。来年度の入学生は本校15期生となります。最初に校長先生が、「SSH(スーパーサイエンスハイスクール)」のことを交えながら挨拶された後、1年生川﨑隆生さんが自然科学探究の発表を行いました。「どのようなこまが長く回ることができるのだろうか」と題した発表は、見やすいスライドが準備されていて、内容も分かりやすく、来年度同じように探究に取り組む新1年生にとって、大変参考になったのではないでしょうか。次に学習面・進路面について、生活面についての説明がありました。本校の校是(おおもとになる精神)「質実剛健」を踏まえたうえでの「決まり」です。どのような意味があるのか考えてしっかりと守っていきましょう。最後に、物品販売がありました。記名をしっかりして、入学に備えましょう。先日40名の3年生が卒業したばかりで、少々寂しかった本校ですが、40名の入学予定者の顔を見て、一気に来年度が楽しみになりました。お忙しい中、参加くださりありがとうございました。

 

 

新年度に向けて教室移動をしました

3月25日(月)、スプリングセミナーとして、2時間学習に取り組んだ後、1年生・2年生全員で新年度に向けての教室移動を行いました。まず、1年生が卒業した3年生の机・椅子を1年生のフロア(2階)に降ろします。次いで、2年生が全員分の机・椅子や移動すべきものを3年教室(4階)に移動します。続いて1年生が空いた2年生の教室(3階)に全員分の机・椅子や移動すべき者を持ってあがります。最後に、2年生が1年教室に先程運んだ卒業生の机・椅子を運び入れ、きちんと並べて終了です。また、タブレットなども移動しなければなりませんし、当然教室清掃も伴います。さらに追い打ちをかけたのは、当日は悪天候で湿度が大変高い日で、階段や壁などが結露していて、大変滑りやすくなっていたこと。いつもは机と椅子はセットにして移動させるのですが、この日は互いに協力して、ひとつずつ丁寧にゆっくりと運びました。実は、この日の朝から結露を見かねて自主的に拭き取りをしてくれた生徒もいました。このように、様子を見ながら配慮しながら動ける生徒たちを誇らしく思いました。

 

 

第21回吹奏楽部定期演奏会

3月24日(日)午後都城泉ヶ丘高等学校・都城泉ヶ丘高等学校附属中学校吹奏楽部第21回定期演奏会都城市総合文化ホール(MJホール)で開催されました。高校1・2年生と、中学1~3年生(先日卒業した中3生含む)全員による演奏会です。第1部は吹奏楽コンクールの課題曲、第2部は、ソロやパートを中心とした少人数による楽器を生かした曲、第3部は様々なジャンルの観客にもよく知られた曲がそれぞれ演奏されました。休憩を挟んでではありますが、2時間を超える演奏会の準備は大変だったことと思います。保護者の方々の手厚い協力もありがたいことです。会場では本校の生徒たち、近隣の学校の生徒たち、来年度入学予定の生徒たち、校長先生をはじめとする先生方など多くの観客が美しい音楽に耳を傾けていました。

 

 

 

3学期終業式・修了式

3月22日(金)は、今年度の締めくくりの日です。1年間のそれぞれの学年の学びを終える日となります。まずスタートは大専心(大清掃)から。1時間近くの時間をかけて、普段の清掃場所をきれいにしました。ワックスをかけたり、窓を拭いたり、ゴミ捨てに行ったり、余り動かさないパネルや台・机などを動かして掃除したり。3年生卒業後の不足している部分は2年生を中心に補ってくれました。年度末らしく、あちらこちらが美しくなりました。大専心後、体育館に中学1・2年生、高校1・2年生が一堂に会し、3学期の終業式が行われました。校長先生は、「質実剛健」という言葉のもつ意味を考えながら、「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」の指定を受けたことによって得られるよさを最大限に生かし、「探究心」と「レジリエンス(しなやかさ・回復力)」を常に心にもち、中学校生活、それに続く高校生活を送ってほしい、と話してくださいました。次いで、全員で校歌を3番まで歌いました。続く全校集会進路指導部の先生からは、今年度末の現段階での大学合格状況の報告と、新年度、それぞれが目標に向かって頑張っていくこと、特に3~4月の時期は大切、受験にフライングはない、との言葉を頂きました。生徒指導部からのお話では、中学から生徒指導担当の先生が、中学校の生活の決まりの見直しのことを例に挙げながら、高校生に「お礼とお願い」を話されました。高校生に向けての言葉のようですが、しっかり自分を見つめ律することができるのが泉ヶ丘生だと、中学生にも言外の言葉で伝えられていたということを、どの生徒も理解できたと思います。場所を移動して、大会議室で中学校の修了式が行われました。この修了式は、各学年の課程を修了したことを証する式となります。1年生代表・安藤結貴さん2年生代表・青山桜咲さんが、教頭先生から修了証(通知表)を授与していただき、代表に合わせて全員で礼をして受け取りました。続いて1年生・柳田栞佑さん2年生・石橋彩花さんが、3学期や1年を振り返っての発表を行いました。それぞれ個人や学級でで頑張れたこと、できなかったことなどを挙げ、これからどのように過ごしていきたいか、堂々と発表しました。次に、教頭先生から次のような話がありました。「元気に過ごしてくれてありがとう」という最初の言葉でみんなに笑顔をよんだ後、「人生は探究だ」という言葉の下、ワクワクしながらこれからの生活を過ごしていこう、と呼びかけられました。今年度最後の表彰・紹介も行われました。以下の生徒が今回、表彰・紹介を受けました。おめでとうございます。

〇 自然科学探究サイエンス・グランプリ   優秀賞 井上結月さん 川﨑隆生さん 重留悠吾さん

                          濱口槙之介さん 山下亜樹さん(1年)

〇 第3回宮崎県中学生グローアップバドミントン大会 ダブルス準優勝 青山桜咲さん 原村茉華さん(2年)

〇 文字力年間表彰 優秀賞 隅夏波さん(1年) 青山桜咲さん 石橋彩花さん(2年)〈年間平均10点〉

          優良賞 池田愛佳さん 後藤稟子さん(1年)

              奥村知史さん 下沖由依さん 新増淳さん 平山笑里さん 福留叶望さん

              増田陽さん 三重野泰雅さん(2年)〈年間平均9.95以上〉

〇 令和5年度宮崎県作文コンクール 中学1年の部2席 飯山結月さん(1年)

                  中学2年の部2席 中原唯正さん(2年)

〇 第57回都三書写展 金賞 小山田安里さん(1年) 石橋彩花さん(2年)

            銀賞 海田聡宇美さん(2年)

〇 第2回地球さんご賞 九州沖縄地区地球さんご大賞 重留悠吾さん(1年)

〇 体力賞(スポーツテスト優秀者) 安藤結貴さん 後藤稟子さん 前迫奏亜さん 萬壽瑛那さん(1年)

                  青山桜咲さん 佐澤和奏さん 下沖由依さん 平山笑里さん 柳田桜子さん(2年)

〇 実用英語検定・漢字能力検定各級取得者紹介

修了式や連絡・表紹介紹介を終えた後、生徒たちは各学級で最後の学活を行いました。この1年間、ひとりひとり多くのことに出会い、成長してきました。いよいよ1年生は2年生へ、2年生は最上級生である3年生へ。生徒指導の先生の言葉にありましたが、それぞれがよき手本となれるよう、この春休み自分を見つめ直し、新学期に向けて前進していきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日常の風景~桜咲く

桜咲く――といっても、まだ開花を見つけた木は1本なのですが。高校図書館前の桜の木が、今年もいちばんに花を開かせ始めました。春分の日も過ぎ、いよいよこれからは明るい時間が長くなってきます。まだまだ朝晩の寒さはあるのですが、短い間隔でやってくる雨降りを経て、確実に春になってきている、と感じられる泉ヶ丘です。桜の写真を撮影に行ったら、桜の根元近くには、菜の花も咲いていました。

 

SSH看板設置される!

先般から、このホームページの先頭に「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校に内定しました!」目に飛び込むように配置されていますが、都城泉ヶ丘高等学校・附属中学校は、来年度からスーパーサイエンスハイスクールの指定を受け、さまざまな学びを深めていくことができるようになります。来年度からがとても楽しみです。3月19日(火)、本校の正門に、SSH指定校を示す看板が設置されました。ご来校の折は、ぜひご覧ください。

 

令和5年度生徒総会開かれる

3月18日(月)7時間目に、生徒総会(高校生徒会中心)が開かれました。高校1・2年生に加え、中学1・2年生も参加して行われました。予算や、組織編成、制服などの決まりについて提案がなされ、挙手で賛成反対の意思表示をしたり、意見を発表したり、積極的な参加が見られました。多数の高校生に混じり、中学生からも意見が発表され、全体から拍手を受けていました。賛成多数の意見については、今後決済を受けていくことになります。また、出された意見は、今後さらに検討を重ね返答をすることになります。「総会」の進行についても、その一端を学べたのではないでしょうか。

 

第12回卒業式挙行される

前日の天気予報では、「春の暖かさ」と耳にしていたのですが、朝の空気は冷たく、人気のない卒業式会場の義友会館はよりいっそう寒く感じました。1・2年生は、朝から前日準備した場所を再度確認するのに余念がありません。3月15日(金)第12回卒業式12期生40名が附属中から飛び立つ日です。9時前後、美しく整えられた会場に、1・2年生が入場してきました。ややいつもより静かな様子で、3年生にとって大事な「式」であるという意識があるのでしょう。校長先生をはじめとした先生方も着席し、3名の来賓の方をお迎えして、3年生の入場を待ちました。「卒業生、入場。」の声がかかると、幾分か緊張を湛えた表情の3年生が、担任の新地先生を先頭にゆっくり入場してきました。2年生下沖由依さんが伴奏を務めて国歌斉唱。いよいよ卒業式の中核となる卒業証書授与を迎えました。40名という少ない人数ですので、一人一人壇上に上がり校長先生から名前を呼ばれ、証書を渡していただきます。十分練習を積んだのでしょう、所作も美しく、大変堂々とした態度で、これまでのそれぞれの3年間の成長を物語るように自信に溢れていました。校長先生式辞で、これからの予想のつかない社会を生き抜いていくために大切なこととして、教育心理学者のベンジャミン・ブルームの思考の6段階を例に示されながら、①探究的学びを獲得していくこと ②失敗や挫折を恐れることなく果敢に挑戦していくこと の二つを話してくださいました。そして、「大きな子どもではなく、小さな大人であってほしい」との思いを伝えてくださいました。PTA会長の松山様は、特に情報通信の分野で進展の速い社会を生きていく生徒たちに、大谷翔平選手を例に挙げ、AIを上手に活用しながら適切に判断し、努力を惜しむことなく勇気をもって挑戦を続けていくことの大切さを祝辞として贈ってくださいました。記念品贈呈では、在校生代表の2年生・奥村知史さんから、卒業生代表の小河夕莉さんへ、目録が手渡されました。在校生代表の送辞は、2年生・平山笑里さん。伸びやかな美しい所作も相まって、今までずっとそばにいてくれた卒業生への思いが切々と伝わってきます。感謝の思いが最初から最後までぎっしり詰まった送辞に、卒業生全員が聴き入っていました。卒業生代表答辞は、江夏妃奈乃さん。コロナ禍で始まった学校生活の中で絆を深めた仲間・12期生。それは恵まれた環境、繰り返される日常の積み重ねがあってできたたことで、それがどれだけ特別なことか、と思い至ります。先生方、後輩たち、家族への感謝の思い、そして未来への挑戦の決意。落ち着いた声で切々と述べました。卒業生や保護者の中には涙する人も。卒業生の3年間の思い、これからへの思い、届きました。卒業式の歌「どんなときも。」。指揮は西畑宗一郎さん、伴奏は大形ららさん。大変美しいハーモニーで心を打ちます。最後の校歌2年生・石橋彩花さんが伴奏します。中学生が歌う校歌は合唱になっていて、大変美しい伸びやかな校歌を全員で歌うことができました。保護者代表謝辞の後、卒業生が退場します。入場したときと違って、少し紅潮した顔で、晴れやかに会場を後にしました。

 

 

 

 

 

 

  

その後、学級で再度、一人一人担任の先生から卒業証書を受け取り、それぞれがスピーチをし、和やかな最後の学活でした。

 

12期生のみなさんは、本当に附属中の屋台骨を支え全力で頑張ってくれました。卒業式の最後の最後まで、後輩たちにかっこいい背中をみせてくれました。ありがとうございました。気がつくと、朝の寒さはどこへやら、春の温かい日差しが、記念写真を撮る卒業生たちに降り注いでいました。12期生40名に幸多からんことを!