学校や子どもたちの様子
日本の原風景がここに~5年生のもちつき体験~
年の瀬になると、昔は、どこの地区でもたくさんの人が集まって、もちつきをする様子が見られたものです。そんな日本の原風景が川島小学校で見られることに感激しています。これは、学校だけではなかなか難しいことです。保護者の皆様や地域の皆様のご協力があるからできることです。また、JAの青年部の方も3名お手伝いに見えました。ありがたいことに、青年部の佐野さんには、実習田の借用から稲刈り、もち米の精米までお願いをしていました。
家庭科室をのぞいてみると、蒸したもち米のいい香りがします。もち米が家庭科室で蒸し上がると、外の臼まで急いで運ばれてきます。そして、杵で「ペッタン、ペッタン」とついていきます。「これ以外と重いわ。」野球やバドミントン、陸上やバレーなどのスポーツで鍛えているお友達もいますが、木でできた杵は重かったようです。
臼が一つしかありませんので、こればっかりでもちつきをしていると、夕方までかかってしまいます。そこで、「もちつき機」という文明の利器の登場です。これだと「もち米を蒸す」「もちをつく」が一度に短時間でできます。
つきあがったもちは、みんなで丸めていきます。つきあがったばかりのおもちは熱いので、もちをちぎる作業は保護者や地域の方にお願いしました。最初はなかなか丸くできませんでしたが、繰り返すうちにだんだんと形よくできるようになってきました。
最後にできあがったもちを5年生とお手伝いいただいたみなさんで試食しました。臼や杵でついたおもちともちつき機でついたおもちの両方を食べていましたが、さて違いは分かったでしょうか?
「すまいる」で質問しよう
学校の近くに「すまいる」という施設があります。2年生のお友達は、この「すまいる」がどんなところなのかを生活科の学習で調べることにしました。12月15日(金)に「すまいる」に行って、施設の方にいろんな質問をしました。
2年生のお友達の質問に「すまいる」の理事長さんと息子さんにていねいに答えていただきました。
Q「すまいるでは、どんな仕事をしていますか。」
A「農作物(キュウリやサツマイモ、トマト、椎茸やきくらげなど)を育てたり、ごみの分別をしたり、幼児向けのおもちゃやコースターの製作などをしたりしています。」
Q「すまいるで働いているのは、どんな人たちですか。」
A「体や心に障がいのある人たちが働いています。」
Q「何年間すまいるの仕事をしているのですか。」
A「17年間続けています。そして、これからもずっと続けていくようにします。」
Q「どうしてすまいるという名前にしたのですか。」
A「障がいのある方がにこにこすまいる(笑顔)で働くことができるといいなと思って、この名前にしました。」
理事長さんは、お話の中に手話を交えながらお話ししましたので、2年生のお友達も自然と手話を覚えていきました。
こうして「すまいる」のことを調べていくと、実に素晴らしい、優しさにあふれた施設であることが分かってきました。まさに川島地区の誇れる施設です。
職人さんに学び、技に挑む~ものづくり体験教室~
宮崎県職業能力開発協会による事業「ものづくり体験教室」を12月13日(水)に実施しました。5・6年生のみんなが、職人さん方に学び、化粧箱作りと表札作りの技に挑みました。
最初から全てを作るのは大変なので、職人さん方がある程度まで作ったものを準備していました。さらに、5・6年生の作業の進み具合を見ながら、ていねいに教えていただきました。おかげで、写真のようなとってもすてきな表札と化粧箱ができました。
今回の体験教室で、ものづくりの楽しさや素晴らしさを体感することができました。企画していただいた職業能力開発協会の方と職人の方に感謝です。できあがった作品はお家で大切に使います。
いのちを感じる~いのちの教育~
動物愛護センターの外山先生、安藤先生が12月11日(月)に川島小学校にいらっしゃいました。そして、いのちの教育に関する授業を3・4年生を対象に行いました。
まず、世の中には身近なペットだけでなく、自然の中で生きるいろんな動物がいて、我々人間と「共存」しているということをパネルを使って説明されました。次に、生き物の「心音」の話題になり、聴診器で自分の心音を聞いたり、音声で動物の心音を聞いたりしました。この心音は、まさにいのちのリズムを刻んでいるのです。
先生方は伝えます。「私たちのいのちはたくさんの祖先から受け継がれてきたものです。このいのちを私たちは多くの子孫に受け継いでいかなくてはならないのです。そのためには、お互いのいのちを大切にしなくてはならないのです。」このメッセージが子どもたちにしっかりと伝わったことでしょう。
動物愛護センターでは、毎年たくさんの動物を保護し、病気や事故でいのちを落とす動物の数をゼロにすることに挑戦しています。しかし、現実はなかなか難しいことも伝えられました。
3・4年生のみんなは、12月15日(金)に、いのちの教育の後編として、宮崎市清武町にある動物愛護センターを訪問し、施設見学などをしてさらに深くいのちについて学びます。
ぺろり賞91人~12月全校朝会で発表~
11月の「給食残量調査」(13日~17日)で好き嫌いせずに残さず食べたお友達に「ぺろり賞」が授与されることになっていました。嫌いなものも我慢して食べなくては、健康な体を保つことはできません。どれぐらいのお友達が、この「ぺろり賞」をもらうのかというと、全校児童116人中、91人のお友達でした。学年別に調べると、
1年生7名(35%) 2年生14名(73%) 3年生18名(94%)
4年生21名(84%) 5年生14名(87%) 6年生14名(82%)
どの学年もすごく頑張っていますが、特に3年生は94%とほとんどのお友達が残さずに食べることができています。そこで、3年生を代表して、矢野 悠夏さんに「ぺろり賞」の賞状が渡されました。
12月に頑張るのは、月目標「思いやりのあるかかわりかたをしよう」に関連して、「ポジティブの木」にいろんなみんなの思いやりあふれる行動を「ポジティブの実」にして貼っていきます。ほかの人でも自分でもどちらでもいいのです。この実がたくさんになったとき、川島小学校は笑顔があふれる素敵な学校になっているはずです。
非常食体験給食
11月29日(水)の給食には、大きなおかずの代わりにレトルト食品が配られました。中身は、根菜の煮物です。このレトルト食品の根菜の煮物はいわゆる「非常食」です。この日は、この非常食を体験するという、深い意味を持つ給食の時間となります。
1年生から6年生の教室を回ってみましたが、「おいしい、おいしい。」と食が進んでいる子もいれば、「うわっ!!何これ。」と口に出さないまでも、表情に出ている子もいます。栄養職員の吉岡先生の放送にもあったように、「食べにくい。」と感じているお友達も確かにいます。しかし、それでは命を守ることができないのです。今回は、「食べることは、生きること」ということを自覚して食べる練習をしているということになります。災害時には、「食べにくい。」などと言っていられないのです。食べて命をつないでいかなくてはいけません。
上学年のお友達には、どんなものが入っているか(食材の種類、アレルギーへの配慮、調味料など)を意識したり、非常食の特徴(賞味期限の長さ、柔らかな食感、食器がなくても食べられるようにしているなど)を考えたりしながら食べるように声かけをしました。
予測不可能な災害の備えとして、今回の非常食の体験は非常に意義があります。川島小学校には非常食の準備があります。お家ではいかがでしょうか。
元気はつらつ3年生の発表~11月の表現集会~
11月の表現集会は、元気はつらつ3年生の発表でした。毎度のことですが、たくさんの保護者の皆様がビデオやスマホを片手に鑑賞されていました。
3年生の発表プログラムは以下のとおりです。
➊ 群読「石」(堀口大学)
❷ リコーダー演奏「聖者の行進」
❸ 「川島昔クイズ」(総合的な学習の時間の成果)
群読は、息もぴったり合っていて、堀口大学先生の詩の世界が広がっていきました。
3年生からリコーダーの指導が始まります。初めてのリコーダーとは思えないほどのなめらかな演奏ができていました。名曲「聖者の行進」を最後まで見事に演奏することができました。
最後の川島クイズは、クイズで3問ありました。
⑴ 川島小は、120才です。(答え 150才)
(2) 全校生徒が300人以上いたときがありました。(答え)
(3) 川島小の玄関の位置は今と違っていました。(答え 今の運動場側の職員出入り口が児童玄関だったそうです。)
3年生は、総合的な学習の時間で学習した昔の川島小学校のことをクイズにしていました。ThinkingTimeの時間は、3年生が運動会で披露した「エイサー」を踊っていました。あまりにもエイサーが見事なので、見とれてしまってクイズを考えるのがおろそかになるほどでした。
今回もたくさんの保護者の皆様に見ていただき、大変励みになりました。朝早くからありがとうございました。
さわやかな朝の草取り
川島小学校のみんなは、朝から元気で、いつもは運動場に出てきてドッジボールやサッカーをして遊んでいます。しかし11月24日(金)の朝には、遊んでいる子が一人もいないのです。
「先生、職員玄関を開けてください。」何をするのかと思いましたら、職員玄関の草取り鎌を取りに来ました。そして、運動場に向かうと、黙々と草取りをしています。運動会が終わってしばらくたっていますが、運動場がきれいに保たれているのは、子どもたちの草取りのおかげです。
環境委員会さんの計画では、月曜日と金曜日に草取りをするように、全校のみんなに呼びかけています。たくさんのお友達が運動場に出てきて、草取りをします。11月も後半で、寒い朝もありますが、そんな姿を見ると、実にさわやかです。
東海地区青少協第41回研修大会 意見発表
東海地区の青少年健全育成連絡協議会研修大会が、4年ぶりに開催されました。久しぶりの開催で、事前の準備は手探りのことも多くなかなか大変でした。
税田 和久氏【(株)グローバルクリーン】「多様な人材が活躍できる地域をめざして~働くことから始まる地域共生社会の実現~」と題した素晴らしい講演会がありました。あまりにも素晴らしすぎて、会場の来賓の方から「素晴らしい!」という声が思わずもれるほどでした。インクルーシブ教育が大切だとか、障がい者雇用促進が大事だといわれて久しいですが、まさに税田さんは会社経営で具体的な実践をされていました。学校運営や働き方改革のヒントになることが数多く散りばめられていました。
東海小学校吹奏楽部の皆さんの演奏も美しい音色とキレキレのダンスが大変見事でした。
最後の意見発表では、本校の代表として、6年生の島田 梨央さんが登壇しました。梨央さんは、「共に」と題した作文を発表しました。この作文は、法務省主催の第73回「社会を明るくする運動」作文コンテストにおいて、延岡市保護司会会長賞を受賞した作品になります。
研修大会の前に梨央さんの作文を読ませていただきましたので、迷わずにこの作文を意見発表で取り上げてほしいと強く推したところでした。なぜなら、犯罪を起こす人の心の動きや周りの人ととの関わり方を、自分の経験を交えながら表現できていたからです。そして、人生で間違った道に進みそうな人を「たくさんの重荷を抱えた一歩を踏み出せない旅人たち」として、個性や特徴を尊重しながら優しく寄り沿うことが大切であることに気付いているのです。作文を読むと、梨央さんの深い思考と心の美しさに感心させられます。この作文を一人でも多くの人に読んでほしい、聞いてほしいと思わされました。
この梨央さんの作文は、職員室前に掲示したいと思いますので、ぜひいろんな方々に読んでいただきたいです。
子ども読み聞かせの会~いろんな本に出会ってみよう~
川島小学校の子どもたちにいろんな本に出会ってほしい、という願いから、「子ども読み聞かせの会」を実施しました。11月17日(金)の4校時に1~3年生、6校時に4~6年生で行いました。
川島小の子どもたちは、これまで先生方や図書館司書の方からいろんな本の読み聞かせをしていただき、本に対する興味・関心を高めることができました。今回は、さらに自分で選んだ本の読み聞かせをしたり、お気に入りの本のPOPを作成して紹介する活動をしたりしました。これまでは、受け身で読み聞かせを聞いていたと思いますが、今回の場合、読み聞かせするために練習をしたり、POPにまとめるためにお気に入りの本を詳しく読んだりしなければなりません。つまり、自然と本に主体的に関わっていくことになります。
先生方の感想を聞くと、登場人物の気持ちになりきって読んだり、様子が表れるように人物ごとに声色を変えたりするなどの工夫をしているお友達もいたということでした。また、POPもまとめ方を工夫していて、大変分かりやすいものができていました。このPOPについては、しばらく図書室に掲示するので、本選びの参考になります。
この取組を通して、読書への興味・関心がさらに高くなって、図書室を利用するお友達が増えたり、市立図書館のふくろう号でいろんな本を借りるお友達が増えたりするとうれしいです。
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
29   | 30 1 | 1   | 2   | 3   | 4 1 | 5   |
6   | 7   | 8   | 9 1 | 10 1 | 11 1 | 12 1 |
13   | 14   | 15   | 16   | 17 1 | 18   | 19   |
20   | 21 1 | 22   | 23   | 24 1 | 25 2 | 26   |
27   | 28   | 29   | 30   | 31 1 | 1   | 2   |
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