日誌

附属中のできごと

3年生、春の学習会に参加する

3月8日(土)に理数科保護者主催「春の学習会」南九州大学で実施されました。これは、高校1、2年生の理数科の生徒全員が参加する(来年度は今の中3生は全員受講)のですが、毎年中学3年生も希望者は受講できます。当日は北九州予備校の4名の講師(数学・英語それぞれ2名)の方が90分ひとこま×4の授業をしてくださいました。附属中生は当日希望者8名が受講し、まず問題に挑戦し解いていく過程、学習への向き合い方、取組の方法、など刺激を受けながら学習していました。

 

 

1・2年参観日~進路講演会と学級懇談

3月10日(月)に、1・2年生の参観日が設けられ、午前中に2年生午後に1年生の日程で実施されました。今回は参観授業ではなく、ふた学年とも進路講演会(生徒と保護者共に参加)と学級懇談という組み合わせで、いずれも大会議室を会場としました。午前中に実施された2年生の進路講演会では高校の進路指導主事である落合正樹先生から「大学受験に向けて」という題でお話をしていただきました。現在の大学受験はどのようになっているのか、新しい教科「情報」についてなどを分かりやすく話された後、ではどうやって進路選択をしていくかや感情を上手く管理し利用できる力(EQ)の大切さについて話していただきました。もうすぐ高校0学年である中学3年生を迎える2年生にとって大変ためになるお話でした。午後に実施された1年生の進路講演会ではベネッセコーポレーション松野光輝様から「『目指せる』進路より『目指したい』進路へ」という題でお話をしていただきました。1年生は1月に初めて学力推移調査を受けました。学力推移調査の結果をどのように見て、どのように自分に活かしていくかを、現在の大学入試を踏まえて考えていこうというお話でした。GTZ(学習到達ゾーン)とはどのようなものかについても話していただきました。学力推移調査は全国の中高一貫校の中学生向けの評価ができる調査です。一つの客観的指標として自分の結果を基にどう日々の学習に取り組んでいくかを考えられます。「目指したい」進路とするには、相手を知り自分の位置を知り正しい勉強していくことの大切さを自覚しなければなりません。ちょうど中学生活一年目が終わろうとする1年生にとって時宜を得たお話でした。それぞれ講師を務めていただいた落合先生、松野様、お忙しい中ありがとうございました。ふた学年とも、講演会の後には学級懇談が行われました。学級の状況・今後の予定等に加え、2年生は3年生で実施される修学旅行について、1年生は2年生で実施される職場体験学習についても話がありました。お忙しい中、出席いただきました保護者の皆様、ありがとうございました。

 

 

 

 

沖縄科学技術大学院大学(OIST)研修

令和7年3月10日(月)~12日(水)に沖縄科学技術大学院大学(OIST)への研修ツアーに全国科学の甲子園で上位入賞という輝かしい成績を収めた9名が参加しました。2Aの重留悠吾さん、田中史恩さん、平峯楓士さん、3Aの奥村知史さん、新増淳さん、増田陽さん、1-6の附属中出身の重留啓秀さん、西畑宗一郎さん、弓削匡平さんです。今年度から、本校は、文部科学省スーパーサイエンスハイスクール(SSH)校として指定され、新たな学習活動を積極的に行ってきました。今回の研修は、先駆的な大学院大学である沖縄科学技術大学院大学の研究施設、研究者との交流を行うことで、新世代の科学を率いるリーダーの資質・能力を育成するとともに、将来、世界を視野に入れた活動を志す意欲や英語学習意欲の向上をはかることを目的としています。
 初日の3月10日(月)は万座毛の散策とホテル近くの浜辺でのフィールドツアーを行いました。沖縄は、快晴の夏日でした。生徒たちは、浜辺で見つけた貝殻、小魚、たくさんの珊瑚など様々な自然との触れ合いを満喫していました。沖縄独特の植物の生態の不思議にも出会えました。3月11日(火)は沖縄科学技術大学院大学でのSEEDプログラムに参加します。博士課程学生による講話やOISTキャンパスツアー、「Paper Wings空を飛ぶ科学」をテーマとした講義も計画されています。3月12日(水)は沖縄県立向陽高等学校の視察を行います。沖縄県立向陽高等学校は、本校と同じくSSH校に指定されており、「将来、地域社会及び国際社会、科学技術分野の発展に貢献できる生徒の育成」をスクールミッションとして教育活動を行っている学校です。その生徒達の研究発表を参観したり質疑応答形式の交流を行っていく予定です。

    

 

 

 

自然科学探究「優秀者発表会」開かれる

3月7日(金)午後に、自然科学探究で1年間研究を行った1年生と、2年間にわたって研究を行った3年生の中から優れたものを選出し、代表となった生徒が全校生徒の前で発表する「優秀者発表会」が開かれました。1年生と3年生は、それぞれ一つの研究のまとめまで行いましたので、このふた学年が発表対象となります。(2年生の中間発表は2月に高校生も交えてポスターセッションの形で実施済み)1年生は一人5分の発表時間で2名の生徒が、3年生は一人8分の発表時間で5名の生徒が発表しました。発表は以下の通り行われました。

 ① 1年生 志田奈南さん「人は風船で空を飛ぶことができるのか」

 ② 1年生 大野晴輝さん「糸電話の仕組み」

 ③ 3年生 青山桜咲さん「なぜ果物ゼリーを作ると固まらないことがあるのか」

 ④ 3年生 黒葛原漣さん「人間の五感における錯覚現象」

 ⑤ 3年生 藤田充希さん「表面張力とアメンボ」

 ⑥ 3年生 黒木孝輔さん「甘酒製造の最適温度に関する検討」

 ⑦ 3年生 下薗和奏さん「人の記憶力と集中力に関する研究」

代表として選ばれているだけあり、発想・着想が面白かったり、研究内容に深みがあったり、実験に工夫をしていたり、スライドが分かりやすかったり、発表態度がすぐれていたりと、それぞれの発表からよく伝わってきました。また、質疑応答では積極的に質問する生徒もいて、充実した発表会となりました。この7人の発表者を含めて、以下の人たちが令和6年度の自然科学探究の個人研究分野の優秀者として、この時間の最後に表彰を受けました。

1年生〈サイエンスグランプリ〉

  赤峰大斗さん・鵜木飛佑さん・江夏千彩紀さん・大野晴輝さん

  鎌田陽翔さん・志田奈南さん・政野煌月さん

3年生〈卒業論文優秀者〉

  青山桜咲さん・石橋彩花さん・奥村知史さん・黒木孝輔さん・下沖由依さん

  下薗和奏さん・新増淳さん・黒葛原漣さん・恒松光太郎さん・藤田充希さん 

おめでとうございます。これまでの学習発表会や各学級での発表会、そして今回の発表会などを経て、さまざまな学びがあったと思います。生徒一人一人、次に活かしていきましょう。

 

 

 

 

 

 

    

清泉会集会~3学年交流会

4日間の自宅学習日を経て、久しぶりに学校に生徒の元気な声が戻ってきました。ひときわ賑やかに感じるのは、3月7日(金)が、1時間めに教科の授業が行われた後は、午前中3時間は清泉会集会の特別バージョンである「3学年交流会」が開かれるのを楽しみにしているのが伝わってくるのかもしれません。1時間目が終わったら、体育服・ジャージに更衣し、早速「交流会1部」です。生徒たちは1部では、体を動かして楽しむ①ドッヂボール ②バスケットボール ③体を動かすミニゲーム の三つの種目どれかに、三つの学年が交流できるように分かれて入ります。どの会場も賑やかです。思いっきり体を動かし汗をかいて、楽しく活動していました。続いて「交流会2部」。こんどは室内で楽しむ、①百人一首 ②カードゲーム ③ボードゲーム の三つの種目で三つの学年が交流します。それぞれの場所で思考しながら対戦し、楽しんでいました。そして、これだけではありません。昼食も三つの学年の交流の場とし、教室や総合教室で三つの学年が混在するいつもと違う形で昼食を採りました。コロナ禍以降、黙食を徹底した時期もありました。また、グループをつくって対面して食事を採ることを積極的には行わないようにしています。感染症の状況を鑑みながらですが、この日はども場所でも楽しそうに食事を採る姿が見られました。現在の1・2年生と、3年生が「附属中学校」の一員として過ごす時間は残り僅かとなりました。昼食の場で、1・2年生から3年生へのメッセージが贈られたことも印象に残る場面でした。この交流会は、交流を深めみんなで楽しむことが大きな目的ですが、その中心に「3年生に感謝の思いを伝える」ということが色濃くあるのだなと感じました。この日のために早くから計画を立て実施・運営まで頑張ってきた、清泉会執行部の皆さんに感謝の思いを伝えたいと思います。ありがとうございました。