日誌

附属中のできごと

高校1年6組(附属中11期生)と3年A組の「語る会」開かれる

3月12日(火)3時間目に、昨年度の附属中卒業生である高校1年6組生徒(附属中11期生)と、3年生徒(附属中12期生)「語る会」が開かれました。この会は、昨年度初めて開かれました。中学校を卒業して高校理数科生活を1年経験した先輩たちが、考えたこと、学んだこと、成長したこと、後悔したことなどを、高校進学を控えた中学3年生に率直に語ってもらい、中学生からも聞きたいこと、不安なことなど質問し、互いにしっかりと自分を見つめ直し、今後につなげていこう、という取り組みです。中学3年生にとっては、すぐ上の先輩たちの身近な経験ですので、大変ためになりますし、高校1年生にとっても、高校に上がったばかりの新鮮な気持ちを思いだし、この1年間がどうだったのか、振り返り整理して、また新たな気持ちで次に進んでいくきっかけになります。最初に4人の高校生(久保ひびきさん、内村颯希さん、丸田幸果さん、友安航也さん)がそれぞれの経験や3年生に向けての助言などを全体に話してくれました。毎日の課題を学校で済ませて自分の時間を生み出す、スマートフォンと上手につきあう、提出物をしっかり出す、授業をしっかり聞き、その場で理解をする努力をする、モチベーションを上げる方法、自分の目標をもつ、ともに歩める仲間をもつ、ボランティアの関わり方、この人に負けるなら仕方がないと思われるような人になる、最初に言われたことを続ける等々。どの話も具体的で、納得できるものばかりでした。続いて、4~5名の中高生混在のグループとなり、高校生がイニシアティブをとりながら、座談会を行いました。中高生共に活き活きと話をしたり質問したりと、交流を深めていました。中高一貫校でなければこのような機会はなかなか得られません。3年生にとってとてもよい学びになりました。1年6組の皆さん、ありがとうございました。

 

 

 

 

3月11日~1・2年生の参観日、そして

3月11日(月)1・2年生の参観日がありました。年度の最後の参観日には、1・2年生は、生徒と保護者共にそれぞれ講話を聞くことになっています。1年生は、ベネッセコーポレーションの方から、1月末に初めて受検した学力推移調査の結果を見方も含めたこれからの進路について、どのようなことを考え、目指していけばいいか、というお話をしていただきました。2年生は、高校の進路部長の先生が、高校生の学習や進路について、どのようなことを知って、どう考え、進学していくのか、といったこをと分かりやすく話してくださいました。それぞれの学年、進級を控え、また気持ちを新たに自分自身を見つめ、未来に向けて考えるよい機会となりました。お話をしてくださった方々、お忙しい中、貴重な学びをありがとうございました。その後、1・2年それぞれ学級懇談が行われ、1年間を振り返って学級の状況やこれからについての話がありました。お忙しい中ご出席くださり、ありがとうございました。

最後にもう一つ。3月11日は、祈りの日でもありました。14時46分。本校でも全校で黙祷を行いました。東日本大震災から13年。今も様々な災害で苦しむ人々が多くいる日本です。忘れてはならない日の一つとして心に刻み、自分事として考える日でありたいと思います。

お弁当の日

3月8日(金)「お弁当の日」でした。附属中の昼食は毎日お弁当ですが、年に1回設定しているお弁当の日には自分で無理のないコースを選んで、自分でお弁当をつくるチャレンジをしています。コースは①パーフェクトコース(献立、買い出し、調理、詰める、片付けるのすべてを自分で行う)②ふれあいコース(献立から片付けまで家族に手伝ってもらいながら、一緒に行う)③一品コース(おかずを一品作り、片付けをする)の3つです。

昼食時間に教室を覗いてみると・・・「トトロの形を作りました!」「オムライスを作りました!」「サンドイッチを作りました!」と早起きして作ったお弁当の数々が。みなさんがどのコースにチャレンジしたのかは、後日提出してもらうワークシートで確認したいと思います。お弁当を作ることで、食に対する関心を持ち、日頃作ってくれている家族に感謝の気持ちを持つことができたのではないでしょうか。

  

 

 

3年生送別行事~3学年で交流~

3月8日(金)卒業論文発表会の後の時間は、清泉会執行部が企画・準備した「3年生送別行事」3時間目~6時間目の4時間の時間を使って行われました。今回の内容は、交流会やメッセージ集会で、全て学年の枠を超えて行われました。午前中に行われたのは「交流会Ⅰ・Ⅱ部」で、それぞれの希望に合わせて、トランプ・UNO、映画、百人一首、人狼ゲーム、オセロ・将棋に分かれ楽しみました。異学年で将棋やUNO、百人一首等で対決したり、車座になって座り、「人狼(嘘をついている人)」を探したり。みんな穏やかな表情で過ごしていました。午後の時間は「交流会Ⅲ部」。午前中と変わり、今度は体を動かして取り組む内容です。ドッジボール、バスケットボール、体を動かすミニゲームの三つに分かれて汗を流しました。体育館のバスケットボールやドッジボールはどんどん交替しながらテンポよく進んでいきます。シュートがうまい人、ボール回しがうまい人、強いボールを投げられる人、ボールに当たらないように身をかわすのが上手な人……。いつもの教室の表情とは違った一面が見られました。義友会館では、工夫した活動が行われました。協力して新聞をどれだけ高く積み上げられるかを競ったり、風船バレーで楽しんだり。アイディア一杯の活動でした。この日の一番最後には、全学年が義友会館に集い、3年生へのメッセージ集会が開かれました。全員でクイズに取り組んだあとは、文化清泉会が中心になって全校で取り組んだ1年間のスライドが流れ、みんなでこの一年を振り返りました。ラスト、下級生から3年生へのメッセージがプレゼントされました。3年生は3年間、特に最上級生としてのこの1年間、泉附の顔として本当に頑張ってくれました。感謝の思いで一杯です。そんな気持ちが、1・2年生から伝わってきた1日でした。清泉会執行部の皆さん、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

卒業論文発表会開かれる

3月8日(金)1・2時間目に、本年度の自然科学探究研究発表優秀者による卒業論文発表会が開かれました。今回の発表会では、3年生の優秀者5名が発表しました。それに先だって、1年生からも1名の自然科学探究研究発表優秀者が発表しました。発表者とテーマは次の通りです。(発表順に記載)

  ① 自然科学探究発表(1年生)  重留悠吾さん

        テーマ:なぜ放置したプールは緑色になるのだろうか

  ② 卒業論文発表(3年生)   山元紗羽さん

        テーマ:肌の乾燥を防ぐには

  ③ 卒業論文発表(3年生)   弓削匡平さん

 


        テーマ:チンダル現象の起こる条件

  ④ 卒業論文発表(3年生)   重留啓秀さん

        テーマ:動物の骨の不思議

  ⑤ 卒業論文発表(3年生)   川崎蒼士さん

        テーマ:表面張力を測る~人間が水の上を歩くためには~

  ⑥ 卒業論文発表(3年生)   満永由師さん

        テーマ:環境にやさしい除草剤を作りたい

附属中生全員が一堂に会し、それぞれの発表を聞きました。1年生は、研究を始めて1年に満たないくらいの期間ですが、自ら足を運んで具体的に動いて研究調査を進めた内容を上手にまとめていました。3年生は、2年間かけて研究した内容ですから、より深く濃い発表となっていました。課題から次々と新たな課題を見つけ、弛まず実験を重ねて追究した研究は聞き応え・見応え抜群です。また、3年生は8,000字を基本とした論文を書き上げていますので、その内容をどう分かりやすく伝えるかも大切なところです。どの発表者も写真やグラフ・表と行った資料を上手に用い、聞き手を納得させる発表でした。総じて、諦めることなく継続し研究し続ける姿勢はとても大切だと分かりました。この発表会には、高校の理科の先生、総括教頭先生など数名が見にきてくださっていました。来年度、3年生は総合的な探究の時間で、高校での探究についてより発展的に学習したうえでグループ研究に取りかかります。1・2年生はそれぞれ進級し、どちらも卒業論文に関わっていきます。今回の発表会は、これからの「探究」に向けて、自分の取り組みに還元できるすばらしい機会となりました。発表してくれたみなさん、ありがとうございました。

 

 

 

  

 

三寒四温…春の雨

2月下旬から、朝・晩に冬の寒さが残る晴れの日と、水気をたっぷり湛えた空気の中に降る温い雨の日が交互にやってくるようになりました。冬に現れるこんな天候をさして「三寒四温」とはよく言ったものです。そんな3月を迎えたばかりの3月4日(月)~7日(木)の期間、令和6年度高校一般入学者選抜検査の準備・実施などに伴い、生徒は自宅学習となっています。5日(火)、一般入学者選抜検査の1日目は朝から結構な量の雨が降り、受検生のみなさんは傘の花を咲かせ会場である泉ヶ丘にやってきました。2日目は雨落ちてきませんが、どんよりとした空が広がっていました。しかし、そんな空模様なんて気にならないくらい、受検生のみなさんの「泉ヶ丘に進学したい」という熱い思いが、受検に臨む真摯な態度からひしひしと伝わってきて、心地よい緊張感のある日々が続きました。校舎の外を見ると、図書館前の桜の木は芽を膨らませ、赤い椿の花は次々と花をひらいています。もてる力、努力の成果が十二分に発揮できた2日間になれば、と思います。合格者は、3年生にとっては来年同学年として過ごす人たちですし、1・2年生にとっては尊敬すべき高校の先輩となる人たちとなります。「泉ヶ丘」を目指して全力で頑張っている人たちがいます。「泉ヶ丘」生として、自宅学習期間も含め、負けないように地道な努力を続けましょう。

 

 

3年生、学習会に参加する

3月に毎年行われている学習会ですが、今年は3月3日(日)に南九州大学で行われました。高校1・2年生の理数科生と、普通科と3Aの希望者が標準コースと応用コースに分かれて学習しました。北九州予備校の先生方が熱く、わかりやすく講義してくださり、この日だけでかなり前進できた手応えを感じた生徒が多かったようです。予習として取り組むことになっていた課題も、レベルが高いものだったようですが、講師の先生方が長年の経験で得たコツやアドバイスを教えてくださり、考えていくヒントをもらったようでした。

   

東京大学教授講演会が行われました

従前からお知らせしていた、東京大学教授による講演会3月2日(土)に本校義友会館で行われました。高校理数科1・2年生、中学生やその保護者の方にも呼びかけられ、附属中学校からも積極的に参加した人もいました。講義をしてくださったのは、東京大学工学部長の加藤泰浩教授で、「みんなで未来を拓いていこう 〜工学は未来を拓く〜」と題して、東京大学工学部各研究室の研究内容紹介を通して工学部の魅力などについてご講演されました。大変ためになる話ばかりで、工学に対する印象が変わった生徒や東京大学に興味を抱いた生徒も多かったのではないでしょうか。附属中から後々東京大学に進学した先輩もいます。また、3年生での修学旅行の大切な体験の一つが東京大学で受ける講義となっています。国内最高学府での学びを、早くから視野に入れておくこともよいことです。加藤先生、ありがとうございました。

第76回都城泉ヶ丘高等学校卒業式挙行される

朝、見上げれば透き通るような空。時間が経つにつれ少しずつ雲も出てきて、日が差さない分冷たい風を感じる日となりましたが、幸いにも雨は落ちてきません。3月に入りました。都城泉ヶ丘高等学校では3月1日(金)第76回卒業式を迎えました。感染症等の影響により昨年度までの数回は卒業生と保護者、職員を主な出席者として卒業式が行われてきましたが、本年度は久しぶりに来賓をお迎えし、在校生、附属中学校生徒が参加しての式となりました。来賓、保護者、在校生、附属中学生、職員が待ち受ける中、1組から順に卒業生が入場してきました。今年の卒業生は273名。3年間の課程を終え、高校を巣立っていきます。理数科の附属中の先輩方は6年間の「泉生活」と別れを告げることになります。国歌斉唱の後、いよいよ卒業証書授与。担任の先生が心を込めて名前を呼び、一人一人返事をしてその場に立ちます。学級毎に全員の名前が呼ばれ、代表が証書を受け取ります。一人一人が晴れやかな卒業の姿を披露していました。校長先生式辞では、これまで培ってきた知識・ものの見方・探究心を常にアップデートすること、自分の信念を貫き果敢に挑戦し失敗してもしなやかに立ち直るレジリエンスをもつことの大切さを話してくださいました。新川和江さんの詩「千度呼べば」、中山大三郎さんが作詞された「人生いろいろ」など、親しみやすい例を示されながらのお話でした。在校生送辞の代表は附属中の先輩である高校2年生牧誠一郎さん。日常の勉学等に地道に励んでこられたからこそ行事等に全力を尽くすことができる、と卒業生の根底にある姿をしっかりと伝え、変化を恐れず新しいことに挑戦していくことを教えてくれた先輩方に感謝の気持ちを述べました。卒業生答辞は生徒会長を務めていた黒肱博太郎さん。多くの行事の思い出、そして部活動を通して学んだこと、先生方の温かい言葉、ここまで育て支えてくれた両親への感謝など、卒業に当たっての素直な思いを伝えました。附属中生も参加して歌う卒業式の歌。「仰げば尊し」「蛍の光」。昔から歌い継がれてきた歌ですが、言葉と旋律の美しさが厳かな式場全体を包み、心に響きました。校歌斉唱は、卒業生が校歌を歌う最後の機会です。卒業生・在校生・附属中学生全員で心を込めて高らかに歌い、卒業を祝いました。第76回卒業式は、見事な式でした。半月後には附属中の第12回卒業式が行われる予定です。高校に倣い、すばらしい式で3年生を祝いましょう。

 

 

「仰げば尊し」「蛍の光」を練習する

3月1日(金)に行われる高校の卒業式では、久しぶりに卒業式の歌が全校で歌われることになりました。中学生は音楽の授業がありますが、高校生は音楽を選択した人しか授業で歌を歌う機会がありません。ですから、2月28日(水)6時間目から、中学生全員高校1・2年生卒業式の歌の練習をしました。歌は「仰げば尊し」「蛍の光」の2曲です。中学2・3年生は、3学期になっての音楽の授業で1回は練習し、1年生は全く初めて歌う、という状態でした。以前はどの学校でも当たり前のように歌われていたこの2曲ですが、今の中学生にとっては全く新しい曲です。歌詞も文語調になっているので、なかなか覚えるのが大変です。2回ほど練習した生徒たち、最初はおそるおそる歌っている感じでしたが、2回目にはずいぶん声が出るようになりました。本番までに前日2月29日の予行練習でもう一度歌う機会があります。短い期間ですが、できるだけ覚えて心を込めて歌い、高校3年生へのお祝いとしましょう。流れる懐かしくも美しいメロディに、深い言葉に、その場にいた先生方は感慨深げでした。