12月24日は、2学期前半最後の日でした。(小林市は、3学期ではなくて2学期制です)
最後の日ということで、全校朝会がありました。

校長の話として、子供たちの素晴らしいところの紹介と、日本の文化について話をしました。
まずは、素晴らしいところ

靴並べが上手です。
いつも無言掃除ができています。一生懸命掃除ができる南っ子は素晴らしいです。

椅子がいつも机の中に入っています。
前から見ていると、これらの話は「当たり前ではないですか?」という顔をしている子もいましたが、当たり前のようにできていることが素晴らしいです。
次は、日本の文化について話をしました。



何がめでたいのか?
答えられるようになってほしいと思います。

日本では、昔から「新年になって年神様をお迎えする」という考えがあります。
年神様は農耕の神様であり、ご先祖様であるとも考えられ、新年の幸福や恵みをもたらすために家々にやってくる神様です。
その神様をお迎えできたので、「おめでとうございます」なのです。
門松やしめ飾り、大掃除などは、年神様をお迎えするためのものです。
また、鏡餅には、年神様の魂が宿るとされていて、

今はお年玉といえば「お金」ですが、もともとは、年神様が宿っていた餅をいただいていました。
「めでたい」には、もう一つの意味があります。

今は、誕生日が来たら1つ年を取りますが、
昔は、新年になったときに、みんな1つ年を取っていました。
それを「数え年」といいます。
ここで校長の実家の墓碑銘を見てもらいました。

昔は、1歳や2歳で亡くなる人も多かったようです。
無事に新年を迎えられるということは、当たり前ではありませんでした。
「(無事に新年を迎えることができましたね。1つ年をとれましたね。)おめでとう」という意味も込められています。

この後に伝えたのは、次の通りです。



「冬休みも 自分の命は?・・・」と言うと
「自分で守る!」という元気な声が返ってきました。
下校するときに、多くの南っ子から
「よいお年をお迎えください」という挨拶をしてもらいました。
とても丁寧な言い方でした。
これからも日本の伝統文化や歴史に関する話を伝えていきたいと考えています。