日誌

附属中のできごと

令和7年度1学期始業の日~「考える」ことを大切に未来に向けて成長し続けよう~

4月9日(水)令和7年度の始業の日です。新しい年度になって学校全体が動き出すはじめの日。新たな気持ちで登校してくる在校生たちにとって、なんともいえないようなみずみずしい気持ちで迎えた朝ではないでしょうか。「新2年生」「新3年生」として本格的なスタートです。この日、最初に大専心で学校をきれいにした後、全校生徒体育館に集合し、新任式・始業式・全校集会が行われました。最初に新任式。先日、19名の先生方が泉ヶ丘を後にされ、寂しい思いをしていましたが、今回新たに23名の先生方をお迎えして、たいへん嬉しく思います。附属中所属の先生方は、宮﨑真司校長先生小松宏教頭先生甲斐亮平先生ですが、授業や部活動、係活動等で多くの先生方にお世話になることになります。続いて始業式。最初に校長先生からお話がありました。校長先生は、都城は薩摩の島津氏のルーツであることから、勇猛果敢で決してひるむことなくできることを探し、失敗しても立ち直り、ことを成し遂げる、そんな人々の嫡流である泉ヶ丘の生徒たちに、困難があっても乗り越えて「質実剛健」に進んでほしいと話してくださいました。校歌斉唱では、今年度初めての全校生徒による校歌が歌われました。続いて全校集会では、進路支援部の先生から、推薦入試について、模試について、課外について、今年度泉ヶ丘がどのような進み方をするか、大変分かりやすく明確に伝えてくださいました。また、生徒支援部の先生から、安心・安全な泉ヶ丘、そしてよりよい泉ヶ丘を、みんなで考えて、高みを目指していこう、というお話がありました。そして、学級担任や学年担当の先生の発表がありました。附属中学校では2年生・3年生の担任・副担任の先生方の発表がされ、生徒たちは温かい拍手を贈ってくれました。

 

 

 

続いて、場所を大会議室に移して、中学生集会が開かれました。最初に新しく見えられた教頭先生と甲斐先生が挨拶と抱負を述べてくださいました。続いて年度初めの生徒代表発表2年生・吉村颯馬さん3年生・仲井柊一さんが、自分自身の目標と、学級としての目標を、体験を通して発表しました。はじまりを大切に、みんなで積極的に頑張っていこうという気持ちが伝わってきました。教頭先生のお話では、未来を見据えながら「AI」ができること・できないことを例に、「考えて」いくことが大切であることを伝えてくださいました。生徒支援については藏満先生から、「質実剛健jr.」を再度確認しながら、これからもみんなでよりよくなるよう考え続けていくこと、他人を正当な理由にしないということなど、生活していくうえで、生きていくうえで大切なことを話していただきました。

 

 

 

 その後、2年・3年は学級に戻り、最初の学級活動。新担任の話、そして学級役員決定などを行いました。2年生も3年生もしっかりと先生の話を聞き、積極的に取り組もうという姿勢がうかがえる学級活動の様子でした。いよいよ始まった本年度の学校生活。一人一人がよりよく成長し、充実した生活を送ることができるよう、全員で頑張っていきましょう。

 

 

日常の風景~青と薄桃と赤

4月に入って曇り空の肌寒い日が続きましたが、4月7日(月)は朝からやわらかな青が空に広がり、その淵を薄桃の桜の花が飾っていました。寒さのためか、例年になく桜の花は長く咲いていて、玄関前のつつじの赤も目立ち始め、泉ヶ丘の春らしさが満ちています。玄関前のロータリーの役目を果たしている印象的な丸い木は、薄黄木犀の木。この木も、朝日を浴びて赤く輝いています。いろいろな色に彩られ9日の始業式、そして10日の入学式を待ちわびている泉ヶ丘でした。

 

 

新しい年度始まる

昨日、3月31日(月)。職員室を見回すと異動の先生方の机はきれいに片付いていました。それ以外の先生方の机周りも、年度替わりということもありきれいに整えられつつあり、いつもより職員室の空間が広く感じられました。もちろん、片付けのせいだけではなく、共に進んできた多くの先生方を見送った寂しさがそう感じさせていることは否めません。毎年のように繰り返される、年度替わりの学校の一風景です。そして、今日、4月1日(火)。新しい年度の始まりです。職員下足室には新しく赴任される先生方の名前が貼られ、職員室にも歓迎の言葉を綴った名前の紙が最初に座っていただく場所に置かれていました。新しく23名の先生方をお迎えし、また気持ちを新たに泉ヶ丘は前に進んでいきます。外は曇り空で小雨が降っています。花冷の中で、早い桜はもう散りかけ。少し遅い桜は、満開に咲き誇っていました。そのそばで、赤い椿の花はたくさんの花を咲かせていました。

昨年度1年間、「附属中のできごと」を読んでいただきありがとうございました。今年度も、またできるだけ新しい話題をお届けしたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

 

離任式~先生方、お世話になりました

5月か6月かと思わせるような暖かさで一気に開いた桜の花は、泉ヶ丘を美しく彩っています。3月28日(金)、本校では離任式が行われました。お世話になった先生方が、新しい場所で新たにさまざまな児童・生徒たちのために働かれることになりました。9時半から体育館で開かれた離任式では、19名の離任される先生方が順にそれぞれの想いを生徒たちに向けて話してくださいました。その後、附属中生全員(卒業した3年生も含む)が大会議室に集合し、附属中でのお別れの会が開かれました。附属中職員で今回異動されるのは、篠田俊彦校長先生、大峯隆史教頭先生上石直人先生です。大峯教頭先生・上石先生は大会議室に来てくださり、多くの思い出と感謝の思いを伝えてくださいました。生徒たちからはそれぞれに各学級毎に書いた寄せ書きが贈られました。最後にくす玉が割られ、紙吹雪の中をお二人の先生は本校に別れを告げられました。それ以外にも、附属中で授業を持ってくださっていた高校の先生にも異動される先生がいらっしゃいました。この1年、附属中と深く関わっていただいた先生方は以下の通りの異動となりました。

〇 篠田俊彦校長先生       宮崎県教育委員会教育政策課・宮崎大学客員教授

〇 大峯隆史教頭先生       宮崎県教育委員会義務教育課

〇 上石直人先生(数学)     宮崎市教育委員会

〇 立塚揮之先生(英語)     宮崎大宮高等学校

〇 西川亮太先生(保体)     宮崎南高等学校

〇 天神敬太先生(保体)     小林高等学校

〇 武永和子様(事務・購買部)  ご退職

先生方、本当にありがとうございました。お体に気をつけられ、新しい地でそれぞれご尽力ください。附属中一同、先生方からの教えを大切に、頑張っていきます。

 

 

 

 

 

 

 

ありがとう、中学図書室!

SSH指定校となり、細分化された手厚い授業が行われることになった都城泉ヶ丘高校。そのため、授業する教室が不足する事態となり、やむなく中学図書室をセミナー教室として使わざるを得なくなりました。開校以来15年間、教室ひとつ分を中学図書室として使ってきた附属中でしたが、3学期終わりから春休みにかけて附属中開校で特別に予算化され設置された書架、机、カウンターなど全てを運び出し、今は生徒用机椅子が搬入され、普通教室となったもと中学図書室です。ふりかえってみると、中学図書室は附属中にはとても貴重な場所でした。昼休みに開館し、中学図書委員がカウンター業務を行い、三々五々訪れる中学生たちはゆっくりと中で読書や勉強に取り組んでいました。本校は中高一貫校なので、多くの場所は中高同じように使えるのですが、後輩である中学生たちは先輩優先の意識もあるため、中学生が優先的に何の気兼ねもなく使える空調の効いた唯一の部屋でもありました。図書室としては、中学生向きの本が集められ、自然科学探究の論文集や漢和辞典もひとクラス分も備えられていましたので、授業や総合的な学習の時間で利用されてきました。中学生の自然科学探究の発表そのものやリハーサルの場所でもありました。清泉会の本格的立ち上げから話し合いや各中学行事の準備の場所としても有効活用されてきました。教育相談の場所、三者面談の場所、会議の場所、行事の際の更衣の場所としても大活躍してきました。数年前、コロナ禍のため十分な送別行事ができなかったとき、図書室に桜の木をつくり、3年生一人一人にメッセージを書いてサプライズとしたのを懐かしく思い出します。また、百人一首大会前は文化清泉会の企画で全ての学年の希望者が放課後に百人一首を練習し、実力を磨いた場所でもありました。運び出された本は図書館(今までの高校図書館)に全て運び込み、机や書架などの用具は校内・校外で有効活用していきます。これから、セミナー教室として充実した学習が行われる場所となります。新しいセミナー教室は、もとは中学図書室としてたくさんの思いがこもった場所であったこと、感謝の気持ちを込めてここに記しておきたいと思います。