学校からのお知らせ

2018年2月の記事一覧

先輩の声を聞く会

 本日の朝、1、2粘性の各クラスで「先輩の声を聞く会」を実施しました。これは、上級生2名ずつが、各クラスを訪問し、後輩へいろいろなメッセージを送るものです。1年生教室へは2年生と3年生が1名ずつ、2年生の教室へは3年生が2名ずつ行き、一人5分以内で、自分の経験を踏まえて話をしてくれました。どのクラスでも勉強面や進路選択について、今やっておくべきことを熱心に後輩へ伝える姿が印象的でした。この話をするために、上級生は相当な時間をかけて準備と練習をしてくれたことでしょう。このような積み重ねが、今の本庄中学校をつくりあげてきたのだなあと実感しました。参加してくれた上級生の皆さん、ありがとうございました。








0

読書感想文の紹介⑤

 本日は日曜日で学校は休みです。インフルエンザA型が増えていますので、感染が広がってなければ良いがと心配でなりません。どうか、ご家庭でも手洗いをしっかりするようお話ください。

 絶対に繰り返してはいけない   2年 郡  瑞穂さん

 「敵を殺すのも、自分が死ぬのも、友だちが死ぬのもどうでもよくなってしまう」
 この言葉が「あの日、僕らは戦場で」を読んでからずっと頭に残っています。私たちと同じ年頃の少年たちがこんな酷い言葉を発するほどの戦争について、私はよく知りませんでした。
 少年兵、この本をはじめて手に取ったとき、この言葉を見つけ、驚きました。戦争に行くのは大人だけかと思っていたからです。なかを読むと、「志願とは名ばかりの実態」と書いてあったり、「きさまらなんぞ、葉書一枚でどうにでもなる」と言って指をそろえた右手で左の手のひらを切るように、つまり「死ぬ」ということを意味する仕草をした、などのようなことが書かれてありました。
 私は「このようなことがあっていいのか」と思いました。しかし、これは全て事実で、分かっているだけでも162人という数の少年兵が戦死という形で亡くなっているそうです。考えるだけで全身が震えるように怖くなりました。そして、何も知らなかった自分が恥ずかしくなりました。
 先日、とても貴重な機会が訪れました。戦争を体験した方から、直接話を聞くことができました。その話は実に重々しく、その時の悲痛が手に取り分かるほどに周囲の空気も落ち込みました。
 「あたりまえ」私はこの言葉が怖く感じました。戦争中は、「10人殺したら死んでもいい。」今、もしこの言葉を言われたら、どう感じますか?少年兵たちは、きびしい訓練と制裁の毎日が続き、いつしかこの言葉を聞くと、喜ぶ気持ちになってしまったそうです。また、「お国のために死ねるか」と言って日本刀を首にあててきたそうです。そして、何度も問われるうちに、心が麻痺していったそうです。私は、この本のページについている挿絵を見て、本当に断腸の思いになりました。少年の目は、もう何も見えていないかのように力なくただ一点を見つめているのです。まるで、全ての希望を失ったかのようでした。
 戦争は、少年たちをやさしさも怖さもなく、心が動かなくなり、自ら判断もできず、命令のまま行動してしまう、「妄動」と言われる状態になるまで追い詰めることになる、ひどいという言葉ではおさまらないくらいひどいものです。
 私は、正直、その時代に生まれなくて良かった、という気持ちもあります。ですが、それ以上に戦争というものが凄まじいものであり、自分が自分でいられなくなってしまうものであることが想像つかず、知識も足りない自分はまだまだ未熟だと感じました。
 現在、そのひどい戦争を永久に放棄するという内容の「日本国憲法第九条」がなくなるかもしれない、ということをニュースで聞きました。国民が反対しているこの九条の改正ですが、メリットもあることがわかりました。何かというと、
 一 現状と憲法の相違をなくせる
 二 自衛官の負担を減らし、命を守れる
 三 海外での法人救出
この三つです。確かに、必要かもしれません。ですが、戦争をしないという九条を改正する、というと、やはり戦争をすると言ってるようにも聞こえます。戦争を経験していない私ですが、これまで戦争について調べたり、聞いたりして少しは戦争というものが分かった気がします。それを知った上で、私は九条は改正しない方がいいと思います。ですが、もし、どこか国が戦争をしかけてきたら話は別です。だから、その時に備えた新しい憲法をつくることが最善だと私は思います。
 「戦争」私はこの言葉が一番嫌いです。それと同時に、絶対に忘れてはならない言葉だと思います。これから、自分たちが国の在り方を決めていく中で、争いをしない、最善の方法を自分なりに見つけていきたいと思います。
0

来週の行事予定について

 来週の行事予定をお知らせいたします。

<行事予定>

 2月26日(月) 普通校時  
          キャリア教育週間

   27日(火) 普通校時
          朝:先輩の声を聞く会

   28日(水) 特水校時
          ⑥自然体験学習計画
  
   29日(木) 普通校時
          小中合同あいさつ運動
          AKE(1,2年)
          給食:非常食体験献立

   30日(金) 普通校時 
0

インフルエンザについて

 先日もお知らせいたしましたが、インフルエンザA型に罹患する生徒が出ており、現在1年生を中心に増えています。本日、保護者のみなさまへお願いの文書を配布いたしましたので、ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
 尚、感染拡大を防ぐために次の点について、よろしくお願いいたします。

※ 休日等の不要な外出をできるだけ控えてください。
※ 熱があった時は、次の日の朝に下がっていても登校をさせずに、自宅で様子
 を見ていただくようお願いします。熱が続く時には、必ず病院で受診をお願い
 します。

 3年生の県立高校一般入試も近づいております。ご協力をよろしくお願いいた
 します。
0

読書感想文の紹介④

 今日からは2年生の読書感想文の紹介になります。

「かくしごと」  2年 村上 萌英さん

 もし、人の心が読めたらどうしますか。人の鼓動の速さ、感情、人の恋心が分かってしまうのです。私は、そんな能力があったらつらいと思います。
 『か「」く「」し「」ご「」と「』は住野よるさんの本です。この方はベストセラーの「君の膵臓をたべたい」を書かれました。私はこの作家の大ファンで、この本を読むのを楽しみにしていました。この本は五人の男女の高校生のお話です。五人のニックネームは、京くん、ミッキー、パラ、ヅカ、エルです。この五人は特別な能力を一人一人もっています。
 まず、京くんは人の気持ちが頭の上にハテナやびっくりマーク、句読点などが見えることによって分かります。浮かぶマークと人の感情には、それぞれ癖があるそうです。次にミッキーは心臓のところにシーソーのような気持ちのプラスマイナスを表したバーが見えるそうです。パラは人の鼓動を見ることができます。人の胸のところに数字のリズムが浮かぶそうです。ヅカは人の感情が頭の上に浮かぶのを見ることができます。トランプの四つのマークが喜怒哀楽を表します。最後にエルは人の恋心が矢印となって見えるそうです。五人ともこの能力を隠しながら生活をしています。
 私に五人のような能力があったら、私は一日中気を遣わないといけないので大変だろうと思います。実際にパラやヅカはこの能力のせいで人のことを考えすぎてしまっています。特に、エルのような人の恋心が分かる能力は自分の思うように恋愛ができなくて悲しいし、人の恋も素直に応援できないからです。しかし、人の心が全く分からないのは、生活しにくいと思います。だから、コミュニケーションをとったり、表情から読み取ったりできるようにしていかなければいけないと思いました。
 私はこの本を読み学んだことがあります。それは、一人一人考え方、感じ方が違うということです。当たり前のことだけど、私はそのことをよく理解していませんでした。京くんやエルは内気で「自分なんかが・・・」とすぐ悲観的に考えてしまいます。一方で、ミッキーは嫌なことをすぐ忘れてしまえるような楽観的な人です。パラやエルのように本音を隠しているような人もいます。私は、みんなが一緒の考え方だと思い、人に自分の考えを押しつけるところがあるので直さないといけないし、内気な人の意見にも耳を傾かないといけないと思いました。
 この本の「プロロオグ」の最後にこんな一文が出てきます。「皆、何を知って色んな人を好きになるんだろう。」私は「好きな人」と聞いて、真っ先に出てくる友だちがいます。その人は私のことをいつも気にかけてくれるし、周りに独りぼっちの人がいるといつも声を掛けています。私はその人に助けられたので、その人のことが大好きです。私はみんな、それぞれの「優しさ」を知って、好きになっているのではないかと思います。私の友だちは私をいつも励ましてくれる、とてもいい人が多いです。私は友だちのどこが好きかはよく考えますが、好きになった理由はこの一文と出会って初めて考えました。最初は全然分からなくて、謎だとおもったけど、友だちを好きになったきっかけを考えたら意外と簡単に出てきました。
 最後に、私はパラになりたいと思いました。パラは運動神経がとっても悪いです。パラというニックネームはパッパラパーから来ています。私は、人の鼓動が見たいわけではなく、パラの内面にあこがれました。パラは文化祭の劇でミッキーがセリフを忘れたときは、すぐに助けに行きました。ミッキーが進路のことをパラに言ったときも「人生なんてさ、やりたいことだけやっててもきっと時間足りないんだ、やりたくないことやってる時間なんてないさ」とミッキーを励ましていました。それでミッキーはパラに言いました。「ヒーローはパラだったね」と。私は友だちをすぐに助けられるような勇気がほしいし、誰かにとってのヒーローでありたいと思います。パラの人生を後悔なく生きようとする姿勢も私はすごく尊敬します。私はパラみたいな友だちに出会いたかったです。
 私がもし、この本を読まなかったら、考え方が全く違っていたと思います。人には絶対に「かくしごと」があります。そのかくしごとのせいで人間関係が上手くいかないこともあるけど、「かくしごと」のおかげで、幸せに暮らすことができるからです。もし、私が友だちの全てを知っていたら、友だちが話すことがつまらないと思います。世の中には「かくしごと」が必要なのです。私の「かくしごと」はいったい何なのでしょうか。

0