学校の様子

2014年12月の記事一覧

笑う 終業の日

 2学期最後の日でした。終業式では各学年の代表が2学期の反省と3学期への抱負を述べました。その中から3年生の代表の作文をご紹介します。
 
 
  後悔そして、目標           
                 
         
                 3年2組  黒木滉平

 あと数時間で二学期が終わります。一、二年生は、冬休みは何をして遊ぼうか、どこへ行こうかワクワクしていますか。三年生は、近づいてきた受験に気を引き締めている、または現実逃避していることでしょう。みなさん、二学期はどうでしたか。やりたいことはできましたか。僕には、後悔していることがあります。それは、もう少し頑張って勉強しておけばよかった、ということです。

 三年生は部活動が終わり、自由な時間が増えます。また、ほとんどの行事に「最後の」という言葉が付くようになり、残りの中学校生活を精いっぱい楽しもうとします。僕は毎週のように友達の家に遊びに行き、野球、サッカー、ゲーム、バドミントンなどをして一日中遊んでいました。そして、この二学期でガクッと成績が落ちました。詳しい点数は言えませんが、今までとったことのないような点数をとり、担任の先生から「このままじゃ受験に落ちる。たとえ受かったとしても、ついていけなくなる。」と深刻な顔をして言われました。原因は、単純です。遊びすぎました。休日、今まで勉強していた分まで、一日中遊びほうけていれば、それは成績だって落ちます。更に、この時期はみんな頑張っているので、差は縮まりません。一、二年生のみなさん、受験勉強は三年生の三学期からでは間に合いません。みなさんは、こんな思いをしないよう、しっかり勉学に励んでください。三年生のみなさん、後悔しても始まりません。今までたくさん遊んだと思う人は、その分、この冬がんばりましょう。   
 僕の三学期の目標は、志望校合格はもちろんですが、一番はみんなで笑って卒業することです。残りの中学校生活を精いっぱい楽しみ、卒業するころには、「いろいろあったけど楽しかった。このメンバーで、このクラスで、この日向中で本当に良かった。」と思えることです。

 しばらくの間、ご清聴ありがとうございました。どうぞ楽しい冬休みをお過ごしください。

笑う 思いやる心

本日、宮崎日日新聞に掲載された生徒の作文をご紹介します。
 
      第34回全国中学生人権作文コンテスト  奨励賞 
     中学生人権作文コンテスト県大会 宮崎日日新聞社賞
 
                

   病気と闘う人

              三年   井上 一希

 
 僕は五年前の夏、自宅で意識をなくし、数分後に目が覚めました。その間のことを全く覚えておらず、ただ母が心配そうに僕を見つめながら「大丈夫?」と言っていました。そして、そのまま買い物へ行きました。その帰りに、車中でまた意識をなくし、近くの病院へ連れて行ってもらいました。すると、その病院から県病院へ行くように言われました。母は心配でならなかったと思いますが、僕には気付かれないように笑顔でいてくれました。県病院へ行き、色々な検査をしたところ、「てんかん」という病気だと分かりました。体育の授業、水泳、体育大会など、すべてに参加できなくなりました。そして、県病院から今度は、長崎の病院を紹介されました。そこでも長期入院をして、検査を受けました。運良く僕は、手術をすれば八〇%の確率で治ると言われました。母は不安だったと思いますが、僕のために手術することを選択してくれました。手術を受けたのは、小学校六年生の夏でした。

 そこでの入院生活で、僕は色々な病気と闘う人たちに出会いました。大人から、僕よりまだ小さい子どもたちまで、幅広い年齢層の人と仲良くしてもらいました。

 僕の病気は、ニュースにもなる「発作による交通事故」「発作による作業中の事故」につながるものです。きちんと通院して、きちんと薬を服用すれば、日常生活は他の健康な人と同じように過ごせます。薬を服用し、手術をしてから二年間、発作がなければ、車の免許も取得できると聞きました。僕は二年間、発作で意識がなくなることはありませんでした。

しかし、通院や定期検査をしているにも関わらず薬の服用を忘れたことなどで、ごく一部の人が事故を起こしたりすることがあります。その度に、患者全てが同じように事故を起こすと思われ、なかなか仕事にも就けないという現状があります。僕は、そのような話を聞く度に不安になります。自分が働くことができなくなったら、どうやって生きていけばいいのだろうと考えることがあります。これは、病気を患っている人に対する「差別」ではないかと思います。

 表面上は、健康な人と全く変わりません。例えば「○○患者」という表現も、僕は「差別」「人権無視」だと思うことがあります。障がいのある人たちも、ここ最近は様々な面で守られていると思うことがあります。しかし、外からは判断できない障がいがある人たちはある意味、誰も守ってくれず、病名を明かすと偏見の目で見られることがあります。

精神的に障がいがある人たちもそうです。「精神科に行っている」というだけで、「変人」「気が狂っている」「おかしな人」という目で見られることがあるそうです。僕は実際に、「頭がおかしいんじゃない?」と言っている人の話を耳にしたことがあります。皆それぞれに色々な悩みや苦労を抱えながら生活し、生きているのに、なぜ病気を患っている人たちを守ってくれないのだろうと憤りを感じることがあります。病名を隠しながらでしか生活できない世の中に僕は疑問をもちます。

長期入院生活や通院などで知り合った方々とのふれあいを通して、僕はたくさんのことを学びました。だからこそ、僕は余計に色々な病気と闘う人たちに対して、世の中の冷たさを感じるのかもしれません。病気を患っている人たちがひとまとめにされ、偏見の目で見られることがとても辛いです。個人個人をもっと見てもらいたいです。きちんと一人の人間として、その中身を見てもらいたいです。

 僕も僕の母も一度も偏見の目で人を見たことはありません。病気を患った僕を、母はずっと見守ってくれています。僕が社会に出る頃には、もっと寛容な世の中になっていることを期待します。

 「手を差し伸べる」という言葉がありますが、僕は同情や偏見をもっている手は差し伸べてほしくありません。そのような手ではなく、自然にすっと手を差し伸べてくれる人たちがもっと増えることを期待しています。そして、僕自身が、困っている人にすっと手を差し伸べて、少しでも人の役に立てる人間になりたいです。

 目に見えない病気や障がいのある人たちが、住みやすく、働きやすい時代が来てほしいです。そのために誰もが、そのような人たちがいるという事実を知り、理解することが大切であると思います。

会議・研修 作品投稿


 宮崎日日こども新聞に掲載された生徒の作品をご紹介します。
   学園歌壇 岩井 謙一 選
             2年  鈴木 結衣
 
   秋風にたなびくすすきゆらゆらといい音いい音うなずくわたし

花丸 任命式・退任式

 生徒会役員及び全校専門委員長・副委員長の任命式・退任式が行われました。現役員、委員長、副委員長から日向中生徒会の伝統あるバトンが渡されました。