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2025年7月の記事一覧

7月16日 伝承活動(ひえつき節)

 今年も、黒木忠さんと宮本マス子さんを講師にお招きし、子どもたちに直接ご指導いただいています。地域に根差した伝統文化を、その道のプロから直接学ぶことができる、大変貴重な機会です。

 今年は4人の子どもたちが、「ひえつき節」と、もう一つの伝統的な唄である「駄賃づけ唄」に挑戦します。初めてふれる伝統の音色や節回しに、最初は戸惑いながらも、講師の先生方の丁寧な指導のもと、真剣な表情で練習に励んでいます。

 手拍子を打ちながら歌ったり、歌詞の意味を教えてもらったりと、子どもたちは楽しみながら地域の文化に触れています。練習を重ねるごとに、子どもたちの歌声に力強さが増し、椎葉の地に古くから伝わるひえつき節の音色が、学校中に響き渡っています。

 この伝承活動を通して、子どもたちが地域の文化への理解を深め、将来にわたってその伝統を守り伝えていくことの大切さを少しでも感じとれることを願っています。発表の場が今から楽しみです。

 9月13日に、ひえつき節日本一大会が行われますが、不土野小の4人が全員参加する予定です。次の練習は、夏休み明けの9月です。

 忠さん、マス子さん、ありがとうございました。また、次回よろしくお願いします。

7月23日 シミュレーション研修

 今回の研修では、実際の災害や緊急事態が発生した際に、少人数の職員でどのように連携し、迅速かつ的確に対応できるかに焦点を当てました。

 限られた人員の中で、それぞれの職員がどのような役割を担い、どのような状況判断を下すべきか、具体的なシナリオに基づいて訓練を行いました。

 例えば、子どもたちの安全確保、保護者への連絡、情報収集と共有、初期対応など、様々な場面を想定し、それぞれが何をすべきか、誰と連携を取るべきかを細かく確認しました。職員一人一人が当事者意識をもって課題に取り組み、活発な意見交換が行われました。

 今回のシミュレーション研修を通して、職員間の役割分担と連携の重要性を再認識し、有事の際の対応力を高めることができました。子どもたちの安全を最優先に考え、これからも様々な状況を想定した訓練を継続し、学校全体の防災意識の向上に努めてまいります。

7月15日 学校運営協議会

 7月15日に、第1回学校運営協議会が行われました。

 先日、本校体育館にて令和6年度 第1回 学校運営協議会が開催されました。お忙しい中、委員の皆様にご来校いただき、誠にありがとうございました。

 校長より今年度の学校運営方針について説明を行いました。子どもたちの健やかな成長を願い、学力向上、豊かな心の育成、健やかな体の育成、そして地域との連携強化を柱とすることをお伝えしました。特に、今年度力を入れて取り組む重点目標や具体的な教育活動についても、委員の皆様にご理解いただけるよう詳細に説明しました。 

  委員の皆様からは、学校運営方針について貴重なご意見やご質問をいただきました。地域の視点から見た子どもたちの様子や、学校への期待、地域との連携に関する具体的な提案など、多岐にわたるご意見を伺うことができ、大変有意義な時間となりました。

 今回の協議会でいただいたご意見を真摯に受け止め、今後の学校運営に活かしてまいります。これからも、地域と学校が一体となって子どもたちを育む「地域とともにある学校」を目指し、より良い教育活動を進めていけるよう努めてまいりますので、ご理解とご協力をお願いいたします。

7月15日 スクールカウンセラー授業

 先日、スクールカウンセラーの松本朋子先生が来校され、子どもたちへ「いのちの教育」の授業をしてくださいました。

 この授業は、「宮崎県いのちの教育週間」に合わせたもので、子どもたちが自分や他者の命の大切さについて深く考える貴重な機会となりました。

 松本先生は、生命の誕生から成長、そしてかけがえのない命の尊さについて、低学年の児童にも分かりやすい言葉を選び、丁寧にお話してくださいました。

 難しい内容も、例え話を交えたり、視覚的な資料を使ったりと、子どもたちが興味をもって学べるよう様々な工夫が凝らされていました。 

 子どもたちは、真剣な表情で先生の話に耳を傾け、命の不思議さや大切さを感じているようでした。自分たちがどのようにしてこの世に生まれたのか、そして今ここにいることがどれだけ奇跡的なことなのかを学ぶことで、一人ひとりの命が持つ輝きや尊さを実感できたことと思います。

 この授業を通して、子どもたちが、自分自身を大切にすること、そして周りの人々の命も尊重し、思いやりをもって接することの大切さを心に刻んでくれたことを願っています。

7月17日 師匠来校

 今年もこの日がやってきました。

 不土野小学校に、子どもたちが心待ちにしていた春風亭柳之助師匠が、1年ぶりに足を運んでくださいました。年に一度の、師匠による特別な落語の稽古です。

 体育館に師匠の張りのある声が響き渡ると、子どもたちは一瞬でその世界に引き込まれていきます。元落語家の柱大黒さんも同行していただき、ご指導いただきました。

 1・2年生は、短いながらも奥深い「小咄」に挑戦。師匠の身振り手振りを真似しながら、どうすればお客さんに面白さが伝わるかを学びました。大きな声を出したり、ちょっとした間を取ったりと、表現することの楽しさを感じているようでした。

 1年生は、初めての挑戦です。扇子や手拭いの持ち方、置き方など細かいところまで丁寧に指導してくださいます。

 一方、3・5年生は本格的な「落語」に挑みます。昨年よりもさらに難しい演目に、真剣なまなざしで師匠の一言一句に耳を傾けていました。扇子や手拭いの使い方、登場人物の演じ分けなど、細かな指導に熱心に取り組む姿は、まるで小さな落語家のようでした。

 柳之助師匠は、ユーモアを交えながらも、落語の奥深さや言葉の面白さを丁寧に教えてくださいます。特に印象的だったのは、文字通り「手取り足取り」の熱心なご指導です。発声の仕方から、扇子や手拭いの持ち方、目線の配り方まで、一人ひとりの子どもたちに寄り添い、細やかなアドバイスを送ってくださいました。

 子どもたちも、師匠の熱意に応えるように、真剣な表情で稽古に励み、また新たに落語のコツをつかんだようです。師匠の指導を受けるたびに、子どもたちの表情は自信に満ちたものに変わっていきました。

 この落語の稽古は、表現力や集中力を高めるだけでなく、友達の発表を真剣に聞く姿勢や、相手に伝える工夫を考えるよい機会にもなっています。伝統芸能に直接触れることで、日本の文化の素晴らしさを肌で感じることができました。

 今年の発表会も、子どもたちがどんな落語を披露してくれるのか、今からとても楽しみです。