学校の今

カテゴリ:MS科

MS科1年インターンシップ

8月26日に将来医療系の仕事を目指すMS科1年の29名が平田東九州病院にインターンシップに出かけました。最初の平田理事長の講話では、医療に対する思いを篤く語ってもらいました。その他、施設見学、救命法講習等を行いました。理事長からは、「良い医療を目指すためには」「命の定義とは」という話しの他、「学力を上げるためには間違ったところを二度と間違えない勉強をする」など、たくさんためになる話をしていただきました。施設見学では、理事長の言われる各階のフロアカーペットの違いを確認しつつ、各病棟にどんな患者さんが入院していて、どんな対応を心掛けているかの話を聞いたり、実際にMRIの機器の中に入ったり、薬剤部や臨床検査部など普段見ることのできない現場を見せていただき、貴重な体験をしました。午後からは、救急救命の講習があり、はじめにDVDを見てから実践に入りました。胸椎圧迫の仕方に手こずる生徒もいましたが、充実した講習となりました。最後に朝鳥祥史郎君がお礼の言葉を述べました。貴重な体験をさせていただき、参加した生徒はとても勉強になったと喜んでいました。平田理事長をはじめ、対応してくださったキャストの皆様、丁寧な対応ありがとうございました。(MS科主任より)


課題研究の上位大会にMS科3年生が出場!

7月28日・29日に徳島県で行われた第18回中国・四国・九州地区理数科高等学校課題研究発表大会に宮崎県代表として参加しました。
参加生徒は3年MS科7名です。
研究テーマは「卵+温泉→黒卵」。
本研究の持ち味である平易で分かりやすい研究結果が評価され,発表後も審査員・他校生徒・他校引率教諭から最も多くの質問を受けました。
設定された質疑応答の時間だけでは足らずに,発表後審査員席で大学教授から直接説明を受け,他校の引率教諭が本校生徒の席を訪れコメントを頂いたほどです。
生徒達は3年生になり課題研究の授業がなくなっても,昼休みや放課後に研究を継続し,箱根温泉とも連絡を取り合いました。
7人それぞれ進路志望は異なりますが,今回の経験はメンバーの人生の糧になると確信しています。(課題研究担当より)

MS科1年学科研修

7月8日(金)、MS科の1年生が、学科研修で『知るを楽しむ』をテーマに、日向市の東郷メディキット、富士シリシア、延岡市の旭有機材、旭化成メディカル、旭化成マイクロシステムの5社を見学してきました。あいにくの雨でしたが、1年生にとっては初めての学科行事となり、真剣な眼差しで企業の方々の話を聞き、メモをとったり、質問をしたり、準備された製品等を使っての体験や製造工程の見学を行い、充実した1日を過ごしました。国内だけでなく、海外とも取引のある地元の最先端企業を訪問し、そこで働く人々の職業意識や志の高さを学ぶことで、これからの自分の進路を考える上で参考になることがたくさんあったのでないかと思います。11年目にして初めての雨だったそうで、大雨の中、工場を案内して頂いた方々、新しい実験を準備して頂いた方々等、お忙しい中、本校の生徒のために、時間を割いて頂き、本当にありがとうございました。感謝いたします。(MS科主任より)


課題研究発表会(ポスターセッション)

 12月17日(木)にMS科2年生84名が、旭有機材、富士シリシア、宮崎大学、九州保健福祉大学より6名の外部評価者を招いて、4月から取り組んでいた課題研究発表会を実施しました。生徒は7名の1グループとして、12のグループを作り、数学、物理、化学、生物の分野に分かれて、それぞれに研究したテーマをポスターセッションの形で発表しました。各班の研究テーマは以下の通りです。

数学:1班「延高の延高生による延高のための指数!!

2班「Back to the Maaaath(日本の数学)」

3班「モンティ・ホール問題 ~あなたが手にするのは お金かたわしか~」

4班「鶴をどんげして折るか知っツル?」

5班「エバラ「バラ曲線の素」」

物理:6班「電気発電伝記」

7班「生卵、3階から落としてみた」

8班「ローリスクでハイリターン 低燃費で高飛距離」

化学:9班「とにかく溶けにくい氷  

~安心してください これでもうあなたのジュースは薄まりません~」

10班「卵 + 温泉 → 黒卵」

生物:11班「そんなバナナ!? バナナをおいしく保存するヒ・ミ・ツ

12班「納豆菌による水質浄化・除菌」

 各班とも、自分たちの研究の成果を堂々と説明している姿はたのもしく、成長したなぁと感じました。1年生も先輩達の説明する姿を真剣に聞き入っていました。来年は君たちの番ですよ。閉会式では「伝えるだけでなく、相手に伝わったか」「科学・科学技術は使い方を間違えると危険なことに繋がる」「一番面白い、興味を持ったことを絞り込んで伝える」「グラフに軸や数値がない。どれだけそのグラフに信頼性があるのか」などさまざま視点から講評を頂きました。最後に春田隼之介くんがの方々へお礼の言葉を述べました。どの班もすばらしい発表でしたが、審査の結果、最優秀賞は10班の「卵 + 温泉 → 黒卵」、優秀賞が7班「生卵、3階から落としてみた」に決まりました。この2班は、来年1月26日(火)に本校で開催される第2回宮崎県高等学校理数科系課題研究発表会に出場します。閉会式のあとも座談会に残っていただいた外部評価者の方々、貴重なお話を誠にありがとうございました。心より感謝申し上げます。


県立延岡病院インターンシップ研修 MS科1年他

12月16日(木)、先週に続き今回は、MS科1年生42名と普通科1・2年生の希望者17名を加えた59名でインターンシップ研修を県立延岡病院で行いました。天候にも恵まれ、救急救命用ヘリポートにも上がることができました。寺尾副院長のあいさつに始まり、本校OBでもある循環器内科の黒木医長による後輩への講話がありました。県北の医療を担うことの使命を知り、カテーテル治療について映像を交えて興味深く学びました。

施設見学では、4つのグループに分かれて、普段は見ることのできない医療の現場を目のあたりにし、真剣な眼差しで説明を聞いていました。医療は医者と看護師、患者だけで行われているのではなく、医師にもそれぞれの分野があり、それぞれの専門技士や技術者、色々な人々によって成り立っていることを実感できました。薬剤部では高額な薬や医療用の麻薬があること、看護師と薬剤師とが一つひとつ丁寧に確認しながら薬を確かめていること、放射線科では高額なMRIや放射線治療の機器など普段見ることができない現場を体験させて頂きました。寺尾副院長の講話の後は、「大きな病院と町の小さな病院との違いは何か」や「血液が苦手でも医療に従事できるか」など質問が沢山でました。最後に生徒を代表して藤川智帆さんが「私たちみんながお世話になっている病院が、色々な人々がいて初めて成り立っていることを知りました。これから1日1日を大事にして医療従事者になれるように挑戦していきたいです」とお礼の言葉を述べました。

 このような研修を受けた生徒たちが近い将来県北地区の医療を支える人材になってくれることを期待しています。何より柳邊院長先生、寺尾副院長をはじめ県立延岡病院のスタッフの皆様、長時間にわたり本当にありがとうございました。