宮崎県(みやざきけん) 日南市立(にちなんしりつ) 吾田東(あがたひがし)小学校のHPです!

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通学路の思い出②

 今日は、参観日、各学年たくさんの方々に来ていただき、ありがとうございました。懇談にて本日いただきましたご意見を、学校経営に生かしていきたいと思っております。また、運動会も近づきその機運も徐々に高まってきつつあります。昨日は、五六校時に六年生の泰平踊の練習がありました。PTA会長が保存会の皆様にあいさつをしに来られました。保存会の会長の話によると、今年のメンバーはなかなか覚えが良いとのことでお褒めの言葉をいただきました。雨が降らないように祈っています。良い運動会ができますように……。
 さて昨日に続いて、通学路について書き足します。今日は帰宅までの道のりについて書くことします。私は、小学一年生の頃から六年生まで、平日は「重山塾」というところに通わされました(4年生からは土日はスポーツ少年団です)。そのため、帰宅途中にこの塾に通うため朝の通学路とは、全く違った経路を通って帰っておりました。塾に通ったのは家庭の事情という理由です。あの英才教育とかいう先進的な理由とは全くけた外れに違います。ここの高齢な白髪の女性である重山先生は、元先生というよりは、師範学校を卒業した方だと後に聞きましたが、私たち塾生にとっては、先生は「先生」以外のなにものでもありませんでした。この先生の木造平屋建ての古い家屋の外には、広い庭が広がっていて、先生が丹精込めて育てた季節の花々が、四季折々咲いておりました。この花壇には、大きな蟻が巣をいたるところに作っていて、地面にぽっかり開いた穴からは、大きな黒蟻が忙しく出入りしておりました。塾の友達や兄弟が出てくるのを待っている間、穴から出入りする蟻をずっと見つめていたり、わざと穴に砂を注ぎ込んでいじわるなんかをしたりしていました。この塾は、今の塾とは大違い、江戸時代の寺子屋みたいな造作で、八畳ニ間に、木製の短脚の長テーブルが並べられ、正座して勉強をしておりました。先生は、奥の部屋の丸テーブルの所に座してにらみをきかせており、部屋に入ってきた時の「先生、こんにちは!」の声には厳しく眼を光らせておられました。言い方や声の大きさが悪いと、何度でもやり直しをさせられました。言うことを聞かん子は退塾です。勿論帰りも同じです。でも本校児童もそうですが、帰るときだけは声がでかいので、心配無用です。この解放感は、動物園の檻からサバンナの草原に開放された子ザルのようなものです。まずは、学校から出された宿題をいたします。とことん考えます。でもどうしても解けない問題があるのです。そこで、先生のところにもっていくと、大変な叱責を受けることになるのです。「本当に分からないの。真剣に考えたの。ちょっと考えてもってきたんじゃないの」と厳しく問い詰められ、突っ返されるのです。ですから、おいそれとは先生に聞くことはできませんでした。ず~と考え込んで、考え込んで、それでもできないと頭を抱え込んで「考える人」のポージングをしていると、先生からお呼びがかかるわけです。宿題がやっと終わると、先生から学校で使用している「漢字ドリル」や「計算ドリル」を持ってくるように言われます。そこで「〇ページ~〇ページまでやりなさい」という指示が出ます。そこで練習帳に解いてもっていくと、先生がドリルの解答を見ながら、〇つけをしてくださいます。できるまで、ひたすら何回でもやり直しです。特に計算ドリルは分からなくても、間違っていると分かっていても歯をくいしばって突撃します。もっていかないと、先生から催促がかかります。「遊んじょっちゃないとね!」と。ですから、途中カンニングしてドリルの末尾にある答えを見ながら、終わらせるという方法もあるのですが、これがバレたら大変なことになるわけです。先生は独特の勘をもっておられ、そのような箇所を見つけると、時々説明を求められるのです。事実、何人もの偽装工作失敗者を見てきておりましたので、私は先生が怖くてできるはずもありませんでした。やっと、練習問題が終わると、宅習問題の指示が出ます。同じく「漢字ドリル」か「計算ドリル」の作業です。でも、この塾から脱出できるのです。喜び勇んで「先生、さよならぁ~」と喜び踊って帰っておりました。勿論、宅習を忘れて、翌日塾に来るようなことがあれば、どのようなひどい目に合うか、想像に難くないことでございます。けれども、今自分がここにあるのは、この先生の御蔭でもあると、ことあるごとに思い出しては、心から感謝しています。天国にいる重山先生本当にありがとうございました。校長 都成 量

台風21号接近に伴う学校の対応について

○ 吾田東小学校・保護者の皆様へ
 台風21号が、日本の南の海上を北北西に進んでおり、本県には明日の午前に最接近するようですが、それに伴って今日の夜遅くから明日の午前中にかけて風雨が強くなると考えられます。
 そこで、下記のとおり対応させていただきますので、よろしくお願いいたします。



1 対 応
 ○ 明日、9月4日(火)は、臨時休業日となります。
    児童クラブ(馬越・東小・あがた幼稚園)は閉鎖です。
 ※ なお、9月5日(水)につきましては、通常どおりの授業の予定ですが、授業時間等に変更が生じる場合は、5日(水)の早朝(午前6時から午前6時30分の間を目安に)のうちにマチコミメールや学級連絡網等にてご連絡する場合がありますので、ご留意ください。

2 指導事項
 (台風が接近したときは、次のことにご注意ください。また、お子さんへご指導方、お願いいたします。)
 ◆ 増水した用水路や河川、また、波が高くなる海岸付近には決して近付かない。
 ◆ 飛来物の危険もあるので、風雨が落ち着くまでは外出しない。
 ◆ 災害等が心配される場合は、早めの避難を心がける。

3 その他
 ○ 台風によるけが・事故等が発生した場合は、速やかに学級担任へご連絡をお願いします。

                   吾田東小・教頭  佐藤

奉仕作業で学校もリフレッシュ!

 今週の日曜日に、PTA活動の一環として奉仕作業が行われました。役員及び担当の保護者の方々は、早朝6時40分には事務室前に集合し、奉仕作業前の下準備をしていただきました。一般保護者の方々につきましても8時から11時まで、みっちり作業、後片付けをしていただきました。子どもたちの中にも、まだ未就学の子どもも含めて、積極的に参加してくれた子がいます。ずっとやり続けることが難しかった子もいましたが、その心意気にありがとうと言いたい。おかげさまをもちまして、溝掃除からスロープの作り替え、ペンキの塗り替えから教室の細かい清掃まで敷地内の校舎内外の施設のいたるところが、美しくなると同時に、たくさんの物品が補修、清掃されぴかぴかに整備されました。心より感謝申し上げます。
 なお、この日スポーツ少年団(サッカー)の保護者、児童の皆さんは、都合により参加できないということで、先に大規模な整備を行っていただいたと聞いております。このようにたくさんの方々に支えられて、学校運営ができていることを痛感いたしたところです。今後とも職員一同がんばってまいりたいと考えております。
 その後、運動会の場所取り抽選が行われたようですが、よい区画が当たられましたか?
                          校長 都成 量

ダニエルさんがやってきた

 今年の七月まで、アメリカのアリアンさんという方がALTとし、外国語の授業に関わっていただきましたが、九月からイギリスからダニエルさんが来られました。ダニエルさんは、ロンドン郊外に住んでいたとのこと、日南に来られた一か月、この湿気を帯びた暑さに相当びっくりしているとのこと、けれども負けずに頑張るぞといっておりました。今日は、小さな歓迎式を行いましたが、児童の多さに少しだけびっくりしておりました。ダニエルさんにとっては、日本の何もかもがワンダーランドのようです。反対に私にとっては、イングランドも含めて、イギリスは最も魅力的な国の一つです。それは、音楽です。明治時代に輸入されたに「庭の千草」や「蛍の光」などの愛唱歌は、殆どがイングランドやスコットランド、アイルランド民謡です。時代を超えて素敵な歌ですよね。またクラシック音楽の世界でも、素敵な音楽の宝庫。静かな澄みきった風が吹いている音楽がたくさんあります。
 さて、先日給食のことをかきましたが、給食は給食委員会の助けを借りながら、給食当番が配膳を行います。給食室の前には、縦二列のさいころ上のますがビニルテープで引かれています。当番は、いったんこの中に入って、それから「〇年〇組、出発してください」という号令をかけてもらってから、「ハイ!」と返事して、給食室に入っていきます。この一人一「ます」に、わずかですが、入りだがらない子がいるんですね(大部分の子どもはできています)。ここが重要だと思うんですね。ここらへんからも直していかんと思っているところです。でも案外「枠にとらわれない」大物になっていたりして……。

                        校長 都成 量

まるこちゃんと歩んだ平成の日々

 現代の清少納言さくらももこさんが亡くなりました(正確に言うと8月に)。私は昭和34年生まれですが、長女は平成元年生まれ。三人の子どもたちの子育ての開始時期は、ちびまるこのテレビ放映(平成2年)と重なっています。子どもが小さいうちは、よく一緒に「ちびまる子ちゃん」をテレビの前に座って、笑い転げていました。まるちゃんとその友達に焦点を当てれば、自分の小学生時代が懐かしく、ヒロシを見れば父親としての自分と重なり、かなり共感度の高いアニメーションでした。亡くなった母は枕元にさくらももこのエッセイが何冊か置いてありました。たぶん姉かだれかが、励まそうとして置いていったものかもしれません。最近は、私たち夫婦の子どもたちも巣立ってしまい、もとの二人きりになってしまいました。平成の子育ては終わったという感じです。
 漫画の中のまるこはいつまでたっても小学三年生ですが、その後日譚(中学から漫画家デビューまで)は「ひとりずもう」というコミックでの中で描かれています。実際は人はだれでも、年をとらずに生きていくことはできません。みんな大きくなって、出会いと大事な人との別れを繰り返していきます。彼女の死で「まるちゃん」ともお別れです(テレビは続くかもしれませんが……)。「ちびまる子ちゃん」をとおして昔の友達に出会わせてもらったような気がします。本校の子どもたちも、今のままの自分ではおれないし、いつかは変わっていかなければならないと実感することでしょう。ちなみに、この「ひとりずもう」は、上下巻の構成で、ももこさんの死後、ハードカバーの中古本は価格が急上昇してしまいました。上下巻ともに、秀逸な内容で、感動の涙が出ます。そのためか下巻の方が価格が高くなっています。でも文庫本は、現在も新品で安価に入手できます。いずれにしても、読んでみませんか。
                    校長 都成 量