学校の様子
桜ケ丘小HPを閲覧頂いている皆様へ
3月27日(木)離任式を行いました。今年度は校長をはじめ、4名の先生方が桜ケ丘小を去ることとなりました。それぞれの新しい場所での活躍をお祈りいたします。
さて、本日は3月31日。いよいよ令和6年度最後の日となりました。本校に赴任して2年間、大変多くの皆様にこのHPを閲覧頂きました。子どもたちの何気ない学校生活や「校長先生の挑戦」という変わったタイトルの全校集会講話を綴っただけのこのHPを、この2年間のみで、実に、320万人を超える皆様に閲覧頂くことができるとは、全く予想しておりませんでした。このHPが、「人と人とを感動でつなぐ素敵なもの」となったようで幸せこの上なく、学校という場が、「子どもたちにとって何のためにあるのか?」を一緒に考えてくださる沢山の方々の存在を感じることができ心温まる思いでした。本当にありがとうございました。これからも、子どもたちの日々の小さな挑戦を見守っていただければ幸いに存じます。
最後に、恐らくは、皆様が、このHPの存在を最初に知るきっかけとなった「お仕事魅力発見訪問」を計画運営頂いた中武享弘前教頭、子どもたちの日常を切り取り皆様に紹介して頂いた野崎一人現教頭、日本型教育が「TOKKATSU」として諸外国に注目されていることを教えて頂いた本校の濵砂智子教諭に深く感謝申し上げます。
校庭の桜はようやく四分咲きというところですが、創立70周年記念の桜の若木は、2年目の今年も、一足早く葉桜になろうとしています。子どもたちは、この桜の若木のように、まだか細く、弱々しい。それでも、その時々に咲かせ得る精一杯の花を咲かせながら、根を伸ばし、幹を太らせ、いつの日か、春にはその花で皆の心をときめかせ、夏にはその葉陰で皆を憩わせ、秋にはその落ち葉で皆の肥やしとなり、厳しい冬も自分で乗り越えることのできる見事な桜へと成長していって欲しいと思います。
「よく学び 優しく 元気 桜っ子 夢一杯に 咲き誇れ」
日南市立桜ケ丘小学校 校長 藤元安春
令和6年度 修了式
3月26日(水)修了式を行いました。まず、修了証書授与があり、各学年の代表が修了証書を受け取りました。
次に、児童を代表して1年生の小髙杏さんが、この1年を振り返って頑張ったことを発表してくれました。みんなそれぞれ、頑張ったこと、頑張れなかったことがあると思いますが、そのどちらも来年度に活かして欲しいと思います。
校長先生は「校長先生の挑戦」について話をされました。以前、これまでのお話で一番心に残ったのはどれですか?というアンケートしましたが、一番多かったのは「個性」についてのお話だったそうです。「これは好きだけどそれは嫌い、こっちは出来るけどそっちは出来ないと思うことは誰にでもあります。」「それは普通のことだし、それが【ありのままの自分】です。」「でも、もっと素敵な自分、こんな自分だったらいいなと思えるような【ありたい自分】が見つかると良いですね。」と話されました。そして、「そんな【ありたい自分】を目指す方法は【磨く】こと。目の前のことに、こつこつと、懸命に、自分らしく取り組んでいけば、きっと【ありたい自分】に近づいて行くことができます。」とも話されました。ちなみに「磨く」を選んだ人は、二番目に多かったそうです。
最後に、春休みの過ごし方についてのお話と、読書を頑張った二人の児童の表彰がありました。
第72回 卒業式
3月25日(火)は卒業式でした。
13名の6年生が学び舎を巣立っていきました。
卒業生一人一人が輝いていました。在校生の態度も立派で、別れの言葉や歌など、一所懸命に気持ちを伝えるようとする姿が見られていました。
多くの人が涙を流しながらの感動的な卒業式となりました。
校長先生の挑戦 番外編(職員研修)
今日は、先生方向けの「校長先生の挑戦」です。写真は平成4年に開催された宮崎県造形教育研究大会開催要項。当時、新採5年目、研究部長を担当していた校長先生は、その研究テーマ設定の理由の中で「物の豊かさや情報の氾濫が、子どもたちの感性を育んできたものを色あせさせ、学校で学んでいる事と日常生活とを結びつける事が困難になってきている」と述べています。
その4年前、真面目を絵に描いたような生徒会長から新米美術教諭に投げかけられた「自分にとって美術は楽しいものではない。なのに何故頑張らんといかんと?」という疑問がその背景にあります。写真のイチゴ(作り物)は、その疑問への当時精一杯の答えでした。「イチゴを食べる時、味だけでなく、その形や色、香りも楽しめれば幸せ3倍増。そんな感性を育てるのが美術」
写真右上は、大会の年に担任した2年生の文化祭展示準備の様子です。初めは乗り気でなかった生徒達も、作業が進むにつれて「何だか楽しい」「何か大切なものが生まれそう」と気持ちが変化し、勢い合唱の部でも優勝してしまいました。重要なのは心が動くこと。それ以来、「豊かに感じ取りしなやかに動く心」、すなわち、「感性」を育むことを常に目標としてきました。
その「感性」を、校長として学校経営ビジョンに落とし込んだものが上左図です。通常なら、上右図のように、子どもたちの日々の挑戦は「何か(例えば3つの学力)をできるようにさせる場」と捉えるのが一般的だと思います。しかし、その挑戦を「何かをできるようにさせる場」としては勿論、「感性を磨く場」としても機能させるというのがこのビジョンの核となっています。
文科省は、知識・技能をボディ、思考力・判断力・表現力をエンジン、学びに向かう力・人間性をガソリンと説明しています。どこからかガソリンが湧き出すとしたら、それは子どもたちの心からに他なりません。「楽しいもの」「大切なもの」として子どもたちの感性のフィルターを通り抜け、心に落とし込まれ蓄積されたものが化学変化し、そのガソリンとなると考えています。
子どもたちの心は授業だけで出来ている訳ではありません。 心揺さぶる行事や部活動は働き方改革で二の次、心蝕む深刻な問題は棚上げという状況下、授業改善のみを叫んでも成果はあがりません。心の油田の存在を信じ、そこに豊かなものを注ぎ続け、時にそれをつつく。例えば「運動会頑張ろう」と声をかける時、子どもたちは何のために頑張るのか納得できているでしょうか?
どんな言葉をかけるかも、結局は、かける側の感性次第です。ただ「頑張れ」というのは言わずもがな、「自分のため」「将来のため」のようなオールマイティで既視感たっぷりの言葉も子どもたちの心に刺さることはありません。当然、何かが湧いてくることも期待できないでしょう。昨年、「頑張るのは感動するため・感動するのは心に残すため・心に残すのは未来に繋ぐため」という言葉で子どもたちの心に開けた小さな穴を、今年、20枚の黄色いサージ(卒業生からの寄贈)が大きく広げてくれました。33年前に造形研県大会要項に記した「学校で学んでいる事と日常生活とを結びつける」ための試み。それが、毎月、あの手この手で展開した「校長先生の挑戦」でした。期せずして、それを強力に後押しくださったお二人の卒業生に改めて感謝申し上げます。
卒業式に向けた花運び
3月24日(月)朝の時間。明日の卒業式に向けて花運びをしました。1~5年生が総出で運びます。去年は張り切りすぎて少し花を傷めてしまいましたので、今年は慎重に運びます。でも、みんなとても楽しそうです。
体育館からは、6年生の「旅立ちの日に」が聞こえてきます。練習できるのも今日までです。ステージ前には、満開のペチュニアが並びました。校庭の桜の開花はまだまだですが、2年目を迎えた創立70周年記念の桜だけが、今年も一足先に咲き始めています。